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明星【麺神】初の和風麺「濃香カレーうどん」カップ麺の常識を覆す “超極太うどん” の実力とは——

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年7月18日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 麺神カップ 濃香カレーうどん」の実食レビューです。

今度の麺神は “常識を覆すほどコシが強い” 超極太うどん!? 明星のイノベーション「麺神」にブランド初の和風麺が登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺神カップ 濃香カレーうどん

麺神(めがみ)とは、空前の極太麺ブームを背景に、従来の即席麺とは一線を画す、真の “お店品質” を目指して生まれたブランドで、2020年(令和2年)9月21日に発売された袋麺「明星 麺神 神太麺(かみふとめん)×旨 醤油」及び「同 神太麺×旨 味噌」を皮切りに発足。常識を超えた7分の茹で時間と、それによって実現した超極太ノンフライ麺を看板に、唯一無二のポジションを確立しました。

読み方は “めんしん” ではなく「めがみ」

そんな常識破りの袋麺発売から2週間後、2020年10月5日に縦型ビッグの即席カップめん「明星 麺神カップ 神太麺×旨 醤油」がリリースされるや否や、TwitterなどのSNSやニュースサイトを中心に話題沸騰。初代のイメージキャラクターに起用された、新川優愛さんと富田治さん(千葉県松戸市の人気店「中華蕎麦 とみ田」代表)のCM効果も功を奏し、麺神の名を瞬く間に浸透させることに成功します。

その後は超極太サイズの中華麺を活かす商品作りに専念し、定番の「醤油」と「味噌」をブラッシュアップしつつ、中華蕎麦とみ田にインスパイアされた期間限定の「つけ麺」にも挑戦。2021年(令和3年)にはコンセプトの極旨(ごくうま)を濃香(のうこう)に刷新し、トレンドを意識した「濃香鶏白湯」や「宮崎辛麺(からめん)濃香激辛醤油」「濃香豚骨」などを展開しているのですが‥‥

今回の新商品「麺神カップ 濃香(のうこう)カレーうどん」は、麺神ブランド初となる和風麺で、これまでの “常識を覆すコシが強い超極太うどん” を新規に開発。明星食品独自の「麺密もっちり製法」を駆使し、ラーメン・つけ麺の枠に囚われていた「麺神」のカテゴリーを拡大することに成功しました。

麺密もっちり製法とは‥‥

麺密(めんみつ)もっちり製法とは、2021年9月13日リニューアル発売の袋麺「明星 麺神 濃香醤油」及び「同 濃香味噌」並びに同年9月20日リニューアル発売のカップ麺「明星 麺神カップ 濃香醤油」及び「同 濃香塩豚骨」から採用されている、明星食品独自の乾燥技術を組み合わせた製法で、従来品よりも密度の高い質感にシフト(※このタイミングでコンセプトが「極旨」から「濃香」に変わる)。

容器では「ぎゅっと締まった かみ応えのある麺」とシンプルに訴求していますが、麺神の命ともいえる麺が最高の状態で仕上がるように “風速・風向き・温度” を調整し、麺の内部にある気泡を自在にコントロールする技術を指します。これは「スーパーノンフライ製法」の流れを汲んだイノベーションで、さらに塩麹(しおこうじ)を練り込み、麺自体の旨味が増したところも注目すべき変更点でした。

かくして満を持す極太うどんの原材料名に “塩麹の表示はない” のですが、麺密もっちり製法による噛み応えについてはもちろん、簡便性に優れた縦型ビッグでありながら、きちんと待ち時間通りで適切に戻るのかどうか‥‥というのも評価に大きく影響する項目。

「麺神カップ 濃香カレーうどん」の概要(容器側面)

その超極太うどんを支える「つゆ」は、牛の旨みをベースに、鰹(かつお)の出汁(だし)と炒め玉ねぎのコクを加え、スパイスが香り立つ濃香なカレーつゆに仕上がっているとのこと。パッケージの辛さレベルは5段階基準で真ん中より下の “2” となっているため、辛さは控えめなようですが、はたして超極太うどんとのバランスや如何に。

開封

天面の概要は容器側面の内容と違う

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、お湯を注ぐだけの簡単な調理。ただ、開封口の直上に “顆粒スープの量が多いので、溶け残りがないようカップの底までよくかき混ぜてください。” との注意書きがあるため、調理の際は気に留めておいてください。

かなり強烈なカレーの香りが脳裏に焼き付く

具材は油揚げと斜め切りのネギ(フリーズドライ)に、けっこう牛肉が多く‥‥と、思いきや “牛肉に見えるのは大豆たん白加工品” なので、本物の牛肉ではありません。ただ、原材料名を見ると「(牛肉味)」の文字。大豆たん白加工品といえば、明星食品の親会社でもある日清食品が意欲的で、これまでに何度も牛肉に模したフェイクミートを使っているのですが、それとの差別化が気になるところ。

メーカー希望小売価格は255円(税別)なので、2022年7月現在の縦型ビッグにおける相場[245円(税別)]よりも若干ながら高めに設定されているのですが、既存する麺神カップ「濃香醤油」や「宮崎辛麺 濃香激辛醤油」と同じ値段。まだ公式のウェブサイト上に残っている「濃香豚骨」と「濃香味噌」は “価格改定※ 前の希望小売価格” なので、それらは製造を終了しているようです。

※2022年6月1日(水)出荷分より、明星食品は自社商品のメーカー希望小売価格を6~12%アップさせています。それ以降の「麺神カップ」は、価格改定前の230円(税別)から255円(税別)に値上がりしているため、金銭感覚を合わせてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 麺神カップ 濃香カレーうどん
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:100g(めん70g)
商品コード:4902881454179(JAN)
発売日:2022年07月18日(月)
実食日:2022年07月21日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:235円(税込)
希望小売価格:255円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:360ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、植物性たん白)、スープ(糖類、豚脂、カレー粉、でん粉、小麦粉、食塩、香味調味料、玉ねぎ、かつおぶし粉末、ローストオニオン粉末、たん白加水分解物、香辛料、酵母エキス)、かやく(大豆たん白加工品(牛肉味)、味付油揚げ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、トレハロース、炭酸カルシウム、乳化剤、炭酸ナトリウム、増粘多糖類、ソルビット、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

新開発の超極太うどんはノンフライ

麺は揚げずに乾燥させたノンフライうどんで、そもそも蕎麦と比較して縦型ビッグのカップうどん自体が珍しいのですが、ここまで太いノンフライうどんは縦型ビッグで見たことがありません。たとえばトップバリュベストプライスの「ノンフライ麺 うどん」を筆頭に、寿がきや食品の関東工場(旧・加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場)が得意とする分野ですが、それとは一線を画したオーラを放つ麺神。

思いのほか具沢山だった

前述のように小袋は別添されていないため、お湯を内側の線まで注ぎ、フタをして待つこと5分。時間になったらフタを剥がし、よく混ぜ合わせたら完成です。調理前は圧倒的にカレーの香りが強く漂っていたのに対し、調理後は鰹(かつお)の香りも強調され、欧風カレーっぽい雰囲気と和のベクトルが綺麗に調和。

開封口の直上にあった注意書きにより、だいぶ粘度が高いスープを予想していたのですが、すんなりと溶けて馴染んだので、20〜30秒ほど混ぜ続けたら充分でしょう(ただし、念入りに)。それでは、引き続き超極太うどんの仕上がりと念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:395kcal
たん白質:10.0g
脂  質:8.2g
炭水化物:70.3g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:3.3g)
ビタミンB1:1.20mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:173mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:395kcal(めん・かやく:311kcal)(スープ:84kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

密度は高いけど粘りは控えめ

4.0

太さでいえば「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」に使われている熱湯7分の油揚げうどんに引けを取りますが、縦型ビッグのカップうどんでノンフライなのはステータス。なるほど質感は明星独自の「麺密もっちり製法」らしい密度の高さが目立ち、噛むと内側からブチンッ、と弾けるようなコシの強さが最大の特徴に思えます。

きちんと熱湯5分で戻りムラなし

ただ、かんすい使用の「麺神カップ」には練り込んでいる塩麹は省かれているため、油揚げ麺のような雑味を感じないのはメリットではあるものの、どこか味気なさを感じる部分が無きにしも非ず。また「麺密もっちり製法」を謳いながら “もっちりは控えめ” なので、もちもちとした粘りは強くありません。

かくして “この噛み応えを評価する” か “もっちり感の希薄さに物足りなさを覚える” か、そのあたりは好みの問題になるかと思いますけど、後半にかけて歯切れのよさが目立つので、もうちょっと「うどん」らしい粘りも意識してもらいたかったところ。そのため現段階では揺籃期と感じたのですが、それだけに伸び代があるスタートダッシュです。

つゆ

存在感の強い極太うどんに負けない味付け

5.0

カレー粉の配合は、ターメリック(秋ウコン)をはじめとする日本人向けのマイルドなテイストで、たとえば大阪発祥のスパイスカレーよろしく人を選ぶようなクセは目立ちません。ただ、その家庭的なカレー粉にローストオニオンの芳ばしさを重ねる手法が明星食品らしく、ビーフ由来のエキスは使用していないのに、大豆たん白加工品による影響か、漠然と欧風カレーっぽい雰囲気が印象的。

そこに組み込まれる魚介の要素は、かつおぶし粉末のみとシンプルで、濃厚なカレーを出汁で伸ばしたタイプのカレーつゆではなく、鰹の魚粉でカレーとは異なるベクトルのパンチをプラスしたイメージ。とろみの加減も小麦粉が中心なので、口にしていて不自然ではありません。辛味もピリ辛の枠を出ず、しかしながらピリッとしたアクセントが夏に嬉しい、この季節にもピッタリな味付けでした。

具材

日清食品の大豆ビーフとはタイプが違う

4.0

日清食品の大豆たん白加工品「大豆ビーフ」と同様に、大豆たん白特有のグニッとした弾力を伴いますが、日清食品の大豆ビーフよりも焦げた風味は控えめで、スープに影響を与えていた “それっぽい味” が印象に残る作り。けっこう量も多く、このグニッとした弾力さえ許容できるのであれば、そこまでネガティブな具材ではありません。

片や同じ大豆を主原料とする加工品の油揚げは本物で(というのも変な感じですがw)けっこう厚みのある形状でカレーつゆを存分に吸い込み、じゅわっとジューシーな食感で好印象。斜め切りのネギも熱風乾燥ではなくフリーズドライなので、意識して食べるとカレー南蛮っぽさが楽しめてよかったです。

総評

4.0

なるほど縦型ビッグの常識を覆す極太ノンフライうどんは「麺神カップ」らしいステータスで、これが熱湯5分で適切に戻るところも高く評価すべきポイントになりますが、もっちり感の弱さが発展途上的な部分。ただ、現行の “麺密もっちり製法” らしい特徴ともいえるため、その観点から見ると一貫性のある個性と評価できなくもありません。

つゆは日本人の舌に馴染みやすいカレー味で、鰹節粉末とのバランスも程よく、そこにローストオニオンで明星食品らしさを組み込むなど、老若男女を問わずに楽しめる味だと感じました。大豆たん白加工品(牛肉味)も慣れるとネガティブではないと思うので、ぎゅっと締まった噛み応えのあるノンフライうどんが気になる方にオススメの一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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