日清食品と共同開発「丸源ラーメン」監修のカップ麺「熟成醤油 肉そば」を食べてみた結果 → 再現度は‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年5月9日(月)新発売 / 2023年6月26日(月)再販売、日清食品のカップ麺「丸源ラーメン 熟成醤油 肉そば」の実食レビューです。

ロードサイドの帝王が即席カップめん業界に進出!? 大箱ラーメンチェーンの代表格「丸源ラーメン」の創業20周年を記念して「熟成醤油ラーメン 肉そば」をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください(※2023年6月再販分は、2022年5月発売品と同じ内容です)。

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丸源ラーメン 熟成醤油 肉そば

丸源ラーメン(まるげんらーめん / 丸源商店)とは、株式会社物語コーポレーション(愛知県豊橋市)が直営及びFC展開しているラーメン事業で、2001年(平成13年)6月にオープンした愛知県安城市の1号店「三河安城店」を皮切りに、2022年5月現在の店舗数は全国に179店舗。国道沿いを華麗に彩る大箱ラーメンチェーンの代表格として、揺るぎない地位を確立しています。

丸源ラーメン×NISSIN 創業20周年記念商品

今回の新商品「丸源ラーメン 熟成醤油 肉そば」は、丸源ラーメン店舗の豊富なメニューの中でも常にランキング1位に君臨する一番人気の看板商品「熟成醤油ラーメン 肉そば」の味わいを再現したカップラーメンで、開発期間は約1年半の超大作。即席めん業界最大手の日清食品と手を取り合い、丸源ラーメンの創業20周年を記念して、あの味わいが手軽に楽しめるカップ麺になりました。

カップ麺のモデルになった「熟成醤油ラーメン 肉そば」(2022年5月現在、650円 / 税込715円)は、丸源ラーメンを象徴する代名詞といっても過言ではない看板メニューで、注文率もリピート率もNo.1の絶対王者。こだわりのスープには、鶏・豚・香味野菜・昆布など、いずれも鮮度のいい食材を使い、85度の温度をキープしながら旨味を抽出。

さらに最終の香り付けとして潤目(うるめ)干し・さば節・香味野菜・鶏ガラを、乳化させるために豚の背脂と腹脂・鶏脂を追加し、注文が入るごとに手鍋で一杯ずつ、丹念に仕込んだスープと肉そば専用の豚肉(1頭から数kgしか取れない希少部位)をサッと炊き込む都度調理が人気の秘訣。

写真は「丸源ラーメン」店舗の肉そば(本物)

スープの旨味と香りを際立たせる “熟成醤油がえし” には、千葉県産・岡山県産・小豆島産の異なる濃厚醤油をブレンドし、鶏・豚・宗田鰹節・香味野菜など、厳選された計20種以上の食材を使用。それらを焦がさないように混ぜながら火入れして、ゆっくり寝かせること15日間。熟成させることで醤油が丸みを帯び、カエシのカドが取れ、まろやかな熟成醤油スープに仕上がります。

麺は加水率を上げた自社製の丸源特製多加水麺で、切刃番手* は20(溝巾1.5mm、標準麺帯圧1.13mm)の角刃。薬味には香りのいい青葱とスープの余熱で甘さが引き出される玉葱に、風味豊かな焼き海苔のほか、国産の完熟柚子と大根おろしと混ぜ合わせたオリジナルの “柚子こしょうおろし” も「丸源」を語る上で外せません。

* 幅30mmあたりの麺帯から何本の麺を切り出すか、それを表すJIS(日本工業規格)で定められた切刃の規格で、数字が小さいほど太麺になり、数字が大きいほど細麺になる(一般的に太麺とされるのは18番以下、札幌みそラーメンで定番の中太麺は22番、下町の中華そば等に使われる中細麺は24番、博多とんこつラーメン用の極細麺は26〜26番が目安)

それを再現したカップラーメンのパッケージに “柚子こしょうおろし” らしきトッピングは見当たりませんが、もろみの状態で1年間熟成させた「熟成醤油」を使用しているのがポイント。さらに再現度を高めるために「豚バラ肉」も新開発ということで、ちゃんと「肉そば」らしく肉にもこだわってきました。

熟成醤油(もろみの状態で1年間熟成)が味の決め手!

ここ最近の日清食品といえば、やれ頻繁に大豆たん白加工品(フェイクミート)を使う傾向があったので、しょうゆの “熟成感” と新開発の “豚バラ肉” に、念のため “柚子こしょうおろし” を彷彿とさせる仕込みもあるのかどうか、そういった部分に注目しながらレビューします。

開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「熟成醤油入りオイル」が1袋。デザインが汎用ではないので、別途発注料が必要だったのではないかと推察できますが、きちんと「丸源ラーメン」の看板を思わせる特別な小袋を使っているあたり、さすが大手の余裕を感じるところ。

かやくはシンプルだけど豚バラ肉に期待

かやくは「味付豚肉」「ラード加工品」「ねぎ」の計3種で、残念ながら玉葱は入っておらず、この時点で “柚子こしょうおろし” を彷彿とさせる要素も感じないのですが、新開発の豚バラ肉は期待大。でもって外装フィルムを破いた瞬間、ニンニクの香りがフワッと——。いざフタを開けると想像以上にパンチが強かったので、実食のタイミングには気を付けてください。

メーカー希望小売価格は2022年5月現在の縦型ビッグ製品における平均と比較して若干ながら高い228円(税別)となっているため、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は246円になりますが、スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれます。ただ、それでも税込価格は200円前後が相場になると思うので、それも踏まえた上で評価しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:丸源ラーメン 熟成醤油 肉そば
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:97g(めん70g)
商品コード:4902105271254(JAN)
発売日:2022年05月09日(月)
実食日:2022年05月10日(火)
発売地域:全国
取得店舗:日清食品グループ オンラインストア
商品購入価格:246円(税込)
希望小売価格:228円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(熟成醤油入りオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、糖類、食塩、でん粉、小麦粉、粉末しょうゆ、クリーミングパウダー、香辛料、しょうゆ、ポーク調味料、香味調味料、かつおぶし調味料、発酵調味料)、かやく(味付豚肉、ラード加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、カラメル色素、炭酸Ca、増粘多糖類、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、カロチノイド色素、乳化剤、香辛料抽出物、チャ抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

本格さを重視したノンフライ麺

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、そこまで太めに切り出されているわけではないのですが、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。ちょっと写真では伝わりにくいと思いますけど、容器の中腹より下の位置に押し込んであるのは、麺が適切に戻るように-・という日清食品の配慮。たぶんw

柚子こしょうおろし感は皆無

別添の「熟成醤油入りオイル」は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。引き続き “柚子こしょうおろし” を想起させる要素はないため、ちょっと「丸源ラーメン」らしからぬ物足りなさもありますけど、香りのファーストインプレッションは悪くありません。

ちなみに熱湯5分きちんと待ってもノンフライ麺のほぐれにくさが気になったので、調理の際は注意してください。それでは、引き続き「丸源ラーメン」らしさに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:372kcal
たん白質:8.3g
脂  質:9.3g
炭水化物:63.7g
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.41mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:173mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:372kcal(めん・かやく:286kcal)(スープ:86kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度はさておきクオリティは高い

5.0

店舗がアピールしている多加水麺(たかすいめん)とは、一般的に加水率35%以上の麺を指し、もちもちとした粘りのある食感が特徴となっているのですが、今回のノンフライ麺は体感的に中加水麺で、そこまで粘りは強くありません。しかし、小麦の風味は実に芳醇で、特筆すべきはコシの強さ。

なにはともあれ熱湯5分は厳守してください

原材料名は「メディア大絶賛の名店style 篝(かがり)鶏白湯Soba」(2022年1月24日発売品)に使われていたノンフライ麺と完全に共通で、大豆食物繊維でコシを強化し、チキンエキスでスープとの親和性を高める手法は日清食品のノンフライめん製品における常套手段。再現度については高いと評価できない部分もありますが、ノンフライ麺としての品質が低いわけではありません。

ただ、ひとつ注意したいのは “ぜったいにフライングしない” こと。お湯を注いでから5分間、きっちり待つことは大前提として、別添の「熟成醤油入りオイル」を加えて混ぜた後、さらに2分ほど休ませる一手間が今回の麺が持つポテンシャルを最大限に引き出すコツ。部分的な戻りムラが解消されるだけでなく、小麦の広がり方も変わるので、調理の際は意識してみてください。

スープ

ごはん欲しくなる系w

4.0

まずは別添の「熟成醤油入りオイル」を入れる前の味を確認してみたところ、豚に由来する畜肉系の旨みを軸に、糖類の甘さとニンニクの風味を強めに効かせた甘辛いテイストで、隠し味に鰹節を仕込んでいるのもポイント。動物系は豚骨を白濁するまで炊いた感じではなく、豚肉の旨みを彷彿とさせるベクトルだったので、なるほど「肉そば」っぽい雰囲気は表現できているのではないのかなと。

そこに溶け込む “柚子こしょうおろし” に通じるアクセントは皆無に等しかったので、完成に必要なピースの欠如が否めないところではあるものの、おおむね日本人の味覚に合うタイプの親しみ易いスープだと思います。ただ、甘い醤油味と強めのニンニクが苦手な方は要注意。

なるほど “ほんのり” 熟成感

続けて “豚のうまみや熟成醤油のまろやかなコクと甘みをきかせた” という「熟成醤油入りオイル」を加えると、粉末しょうゆ単体では出せない醤油の深みが出るだけでなく、ちょっとクセのある熟成感を備えていたので、パッケージの「熟成醤油」は伊達じゃありません。

また近年の日清食品が製造するカップ麺に豚の旨味を訴求するオイルが別添されていた場合、二郎インスパイア系の “クサ旨” な力業で説得してくるパターンが定番化しつつあるところ、今回のオイルは自然にブタのコクを深めてくれる自然な仕上がり。あくまで “柚子こしょうおろし” を溶かす前のスープを再現していると思えば、充分に雰囲気のある味です。

具材

豚バラ肉けっこうスゴいぞ

4.0

ネギは在り来りな青葱なので、特筆すべき具材ではないのですが、新開発の豚バラ肉を食べてビックリ。思っていたよりもリアルw 縦型ビッグのカップ麺に使われる四角い豚肉といえば、加工肉特有の質感が気になるチャーシューチップ、あるいは燻製感のないベーコン的な味付豚肉(エースコックのアレ)が定番なのに、ちゃんと豚バラ肉を思わせる肉具材です。ただ、如何せん少ないのが玉に瑕。

ラード加工品にも注目

ラード加工品はセブンプレミアムの「蒙古タンメン中本 極豚(ゴットン)ラーメン」(2020年2月22日発売品)から使われ始めたアイテムで、いわゆる背脂加工品とは違うアプローチで全体のコクを深めてくれます。お店のスープに浮いている脂とは異なるアブラになりますが、熟成醤油入りオイルを表面に纏うことで、こってり感を底上げすることに寄与していました。

ここにエースコックの「THE和(おろし風そば)」シリーズに使われる “大根おろし風パウダー” みたいなアイテムがあれば面白かったんですけど、またの機会に期待ですかね。

総評

4.0

実際の「肉そば」には欠かせない、和を象徴するトッピングの代表格である “柚子こしょうおろし” が入っていないので、例えるならメンマとナルトが入ってない昔ながらの中華そば的な物足りなさを感じたのですが、単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば前者。

いろいろパーツが揃っていないので、再現度は可もなく不可もなしではあるものの、白ご飯と一緒に食べたくなる甘辛いスープは中毒性が高く、ノンフライ麺はハイクオリティと評価に悩む一杯でした。ほんとにw ここに柚子果汁を染み込ませた大根おろしと海苔をトッピングすると、かなり雰囲気がアップすると思うので、ちょい足しアレンジも検討してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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