【実食】セブン限定、満足の極み第2弾は燕三条系「新潟背脂中華そば」レビュー

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年2月27日(火)セブン-イレブン発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん 満足の極み 新潟背脂中華そば」(348円+税)の実食レビューです。

まさかのメンマがポイント!? 満足の極み第2弾は “豚と鶏の旨みに煮干しが利いた背脂入り醤油スープ„ 燕三条背脂ラーメンの魅力を再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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満足の極み 新潟背脂中華そば

満足の極み(MANZOKU no KIWAMI、まんぞくのきわみ)とは、2023年10月24日(火)全国のセブンイレブン店舗を対象に、突如として現れた即席カップめん「旨豚ニンニクしょうゆラーメン」に端を発するシリーズで、製造者は “マルちゃん„ のブランドで知られる東洋水産。第1弾は二郎インスパイア系をイメージした商品から始まりましたが‥‥

第2弾は新潟ご当地ラーメンの燕三条系

今回の新商品「満足の極み 新潟背脂中華そば」は、満足の極みシリーズ第2弾に該当する一杯で、世界レベルの鍛治技術を誇る金属加工の町・新潟県燕市で生まれた燕三条系(燕背脂ラーメン、燕三条背脂ラーメン)の味わいを再現。東洋水産の即席カップめんで新潟といえば、燕三条系よりも長岡生姜醤油ラーメンのイメージが強いので、ちょっと新鮮味を感じる展開。

そういえば、かれこれ7年以上前にNB(ナショナルブランド)商品として「ごつ盛り 新潟風 背脂醤油ラーメン」をリリースしていましたけど、それはさておきセブン-イレブン限定のカップラーメンで燕三条系の商品といえば「明星 地域の名店 酒麺亭 潤 燕三条系醤油ラーメン」(2024年1月16日発売品)と「極麺処 新潟背脂煮干し醤油」(2023年11月7日発売品)も比較的まだ記憶に新しいところ。

燕三条系の元祖・発祥とされる店は、1932年(昭和7年)に仙台で創業した屋台「福来亭」にルーツを持ち、1977年(昭和52年)から新潟県燕市で営業している「杭州飯店(こうしゅうはんてん)」とされ、その創業者である故・徐昌星(じょしょうせい)氏が礎を築いた人物。その当初から煮干しは使用していたようですが、あっさりとした醤油味のスープに細麺の組み合わせから始まり——

画像は「杭州飯店」の中華そば

後に国から旭日単光章(きょくじつたんこうしょう)を授与される、杭州飯店の二代目・徐勝二(かつじ)その人が化学の知識に基づき、うどんに見紛うようなサイズの極太麺を確立。食べ応えを高めるために麺のサイズを限界まで太く、さらに煮干しを強めに効かせたスープに大量の背脂を浮かべ、トッピングに刻み玉ねぎを合わせるなど、現在の燕三条系における定番のスタイルが固まりました。

そのため燕三条系を意識したカップラーメンは、うどんのような極太麺と煮干しの風味、背脂のコク、そしてトッピングの玉ねぎを強調した商品が多い中、今回の「満足の極み 新潟背脂中華そば」は “煮干しを効かせた背脂入りの醤油スープと、シャキッとしたメンマ入り„ を訴求しているため、なかでもメンマに特別感を持たせた燕三条系の商品は面白いなと。

前回の「旨豚ニンニクしょうゆラーメン」には、今回でいうところの “シャキッとしたメンマ入り„ と同じ位置に “シャッキリもやし入り„ の訴求があり、同社の「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」で定番の「もやし調理品」からニンジンを抜いた低温殺菌調理品を搭載していたので、今回もレトルト系のメンマを使用しているのであれば、マルちゃんの強みが活かされたコンセプト。

85gの麺重量もシリーズのコンセプトになっている様子

それと “麺85g„ の訴求も第1弾と共通するので、タイトルに掲げている「満足の極み」は現段階、麺の重量とレトルト調理品の満足感に掛かっているようですが、前述のように燕三条系=極太麺・煮干し・背脂・玉ねぎの印象が強い分、その打ち出し方にも注目しながらレビューします。

開封

別添の小袋は豪華4パック構成

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「かやく調理品(高温殺菌)」の組み合わせで、かやく調理品は同社の「激めんワンタンメン」などにも使われているメンマ。乾燥かやくの小袋に背脂加工品が入っているため、きちんと特徴を押さえてはいるけれど、同時に背脂がレトルトパックだったら‥‥という不満は無きにしも非ず。

安心と信頼の正麺カップ系(さすがに飽きてきたけど)

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、セブン-イレブンの公式ウェブサイトやパッケージにも製法までは記載されていませんが、原材料に “こんにゃく„ を使用した構成から察するに「マルちゃん正麺(せいめん)カップ」で確立した特許製法「生麺ゆでてうまいまま製法(特許5719064号)」の流れを汲んだ麺であることは間違いありません。またお前か、みたいな感想は否めませんけど。

ちなみにセブン-イレブン店舗での販売価格は、1食あたり348円(税込375.84円)だったので、第1弾と同じ値段に設定されてはいるけれど、カップラーメンとしてはミドルレンジクラスの商品。つまり、そこそこ “お高い商品„ に位置しているため、それ相応のハードルを設けた上で評価します。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 満足の極み 新潟背脂中華そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:132g(めん85g)
商品コード:4901990376723(JAN)
発売日:2024年02月27日(火)
実食日:2024年04月19日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
販売価格:348円(税別)
購入価格:375.84円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく調理品・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物油脂、植物性たん白、こんにゃく、乳糖、大豆食物繊維)、添付調味料(しょうゆ、魚介エキス、植物油、香味油脂、ポークエキス、食塩、デキストリン、チキンエキス、香辛料、砂糖、こんぶエキス)、かやく(味付メンマ、背脂加工品、焼豚、たまねぎ、ねぎ、香辛料)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、酒精、カラメル色素、炭酸カルシウム、レシチン、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、増粘多糖類、クチナシ色素、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

先入れの「かやく」開封

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は丸いチャーシュー、背脂加工品、タマネギ、ネギを組み合わせたラインナップ。けっこう背脂加工品の量が多いため、ここは頼もしいポイント。かやく以外の小袋(液体スープ、粉末スープ、かやく調理品)は “すべて後入れ„ なので、かやくを開けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「かやく調理品」を温めながら待つこと5分。

さすがに玉ねぎ少なくね‥‥?

時間になったらフタを剥がし「粉末スープ」と「液体スープ」を加えて混ぜ合わせ、仕上げに「かやく調理品」をトッピングしたら出来上がり。東洋水産は文字通り水産業にも携わっているので、煮干しの香りは丁寧に打ち出し、メイン具材といっても過言ではないメンマは頼もしい存在感を放っているのですが、さすがにタマネギちょっと少な過ぎませんかねw

それに燕三条系のイメージからすると、やや麺に幅が足りなかったり、背脂加工品の量が優等生に思えたり、それが吉と出るか凶と出るか。また販売価格のハードルもありますので、引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(132g)あたり
カロリー:419kcal
たん白質:11.7g
脂  質:9.4g
炭水化物:71.8g
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:198mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:419kcal(めん・かやく:356kcal)(スープ:63kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

タイプ的には正麺カップ系だけど‥‥

3.0

同じ容器を使用している「マルちゃん正麺 カップ」の現行フレーバーを例に挙げると、汁あり(芳醇こく醤油、香味まろ味噌、うま辛担々麺)の麺重量は75g、汁なし(焼そば、たらこ味焼そば)の麺重量は90gなので、今回の85gは汁なし基準のレギュラーサイズに近い、つまり汁あり基準でいえば大盛りを謳っても差し支えないボリューム感。

比較的に加水率は低め

しかし、そのボリュームが仇になったか、ほぐれにくさが気になるファーストインプレッションからスタート。それと同時に、ちょっと意外だったのが加水率で、正麺カップの流れを汲むノンフライ麺は基本的に中加水〜高水向きに傾く傾向があるのに対し、やや低めに設定しているなと。それでいてザクザクした食感ではなく、噛み込んだ歯を何度も押し返してくるような反発性の持ち主。

そしてスープに馴染んでくる後半は、つるんと滑らかな印象が強くなってくる、その変化にも面白みを感じたのですが、燕三条系らしい質感なのかと聞かれると‥‥いや、後半ちょっと “うどんっぽい„ 感じが無きにしも‥‥というのは強引に繋げ過ぎですかね。燕三条系的には細麺だけど、カップラーメン的には中太〜やや太麺なので、食べ応えはありました。

スープ

粉末スープは人選ミスかもしれない

3.0

後入れの「粉末スープ」には煮干し粉でも入っているのかと思いきや、そのまま舐めてみたところ、もっとも目立っていたのは粉末生姜のキレで、アレこれ長岡生姜醤油だったっけ? みたいな。ちょっとビックリw しかしながら「液体スープ」を加えた途端、煮干しの風味がガッツリと。

醤油と煮干しは強め

一般的にネガティブとされる苦味やエグ味は丁寧に抑えてありますが、想像していた以上に煮干しの密度は高く、醤油もキリッと濃いめの効かせ方。それと同時に粉末生姜のキレも強めに主張してくるので、それが蛇足的に思えた節もありますけど、煮干しと醤油の力強さはポジティブに残りました。でも、背脂は加工品(乾燥かやく)頼りなので、こってり感は控えめです。

かやく

たぶん個体差だけどメンマすごかったw

3.5

丸いチャーシューは厚みこそないけれど、そこそこ面積は広く、やや味付も濃いめで食べ応えあり。レトルトのメンマは部分的に規格外の厚みを誇っていたので、そこだけレトルトとは思えない硬さだったんですけど、それ以外の部分は柔らかく、風味・食感ともに乾燥メンマでは打ち出せない臨場感を表現。一方で熱風乾燥のネギに特筆すべき魅力は見当たらず、玉ねぎも少量すぎて存在感なかったので、そこは残念に思った点。

容器が縦型だとインパクトすごそう

上記の画像で見ると多めに見える背脂加工品は、特有の芳ばしさとプニプニした口当たりが楽しめたので、その存在を見失うことはなかったけれど、スープのオイルが少なかった分、どうしてもインパクトに欠ける印象が否めません。それに、たしかにメンマはリアルで美味しかった、でもテーマ的に “そこじゃないかな„ というモヤモヤも。

総評

3.0

スープの煮干し風味と醤油のキレに関しては、燕三条系の魅力に通じるポイントになっていた反面、背脂と玉ねぎについては頼りなく、麺の系統も遠いといわざるを得ない仕上がり。麺についてはカップラーメンの限界もあるので、大目に見ることもできますけど、それならそれで「煮干し」「背脂」「玉ねぎ」の3本柱を徹底的に太くしてほしかった、というのが値段も踏まえて高く評価できなかった理由。

ひとまず東洋水産のレトルト調理品における二大巨頭(もやし、メンマ)を連続で出し切ったので、このままシレッと消えてしまうのか、それともレトルト調理品を「満足の極み」の指標から外し、麺85g+乾燥かやく2袋みたいな感じで第3弾に繋げるのか、まだフワフワした感じが否めないので、引き続き動向に注目しておきます【author・taka :a(大石敬之)】

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