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【実食】ローソン限定、東洋水産と共同開発「麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん」レビュー

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L marche(エル マルシェ)

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年4月16日(火)ローソン限定発売、東洋水産のカップ麺「麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん」(183円+税)の実食レビューです。

ローソン限定の「でかまる」か、それとも「ごつ盛り」か——。麺大盛りシリーズ “第4の味„ はマルちゃんのカレーうどん!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん

ローソンの麺大盛りシリーズとは、2023年(令和5年)4月25日に発売された日清食品との共同開発商品「豚コクしょうゆラーメン」及び「辛みそラーメン」に端を発する商品群で、レギュラーサイズのオリジナルカップ麺(しょうゆラーメン、みそラーメン、しおラーメン、とんこつラーメン、きつねうどん、天ぷらそば 等)よりも食べ応えを重視した、大盛りサイズの新しいラインナップ。

撮影協力:ローソン店舗

今回の新商品「麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん」は、舌の根も乾かぬ2週間前にリリースされた「麺大盛り 天かすうどん 七味付き」に次ぐ “麺大盛りシリーズの新作„ で、とろみとコクのある辛口カレーつゆが特徴の一杯。ちなみにラーメンは日清食品と共同開発、うどんはエースコックと共同開発していたので、その流れから「カレーうどん」もエースコックとの共同開発商品かと思いきや——

このシリーズでは初となる東洋水産(マルちゃん)との共同開発商品ということで、うどんの仕上がり差を筆頭に、さらなるバリエーションの展開を図ったローソン。東洋水産の大盛り商品でバケツ型のブランドといえば、メーカー希望小売価格が設定されている「でかまる」と、オープン価格の「ごつ盛り」も存在するため、その実績とノウハウについては申し分ありません。

ちなみにエースコックとの共同開発商品「麺大盛り 天かすうどん 七味付き」のパッケージには、大盛りの目安として “製造メーカーのレギュラーサイズ商品対比めん重量1.5倍„ との記載があり、1食あたりの内容量は102g(めん90g)だったので、即席カップめん業界のレギュラーサイズ商品における事実上の標準(めん60g)×1.5倍、つまり同社の「スーパーカップ1.5倍」と同じ麺重量でした。

エースコックは1.5倍、東洋水産は1.3倍の理由は‥‥

片や東洋水産との共同開発商品「麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん」の内容量は、1食あたり115g(めん90g)となっているため、ボリューム的には同社の「でかまる」や「ごつ盛り」のラーメン系と同じ基準に位置しているのですが、パッケージの倍率は “製造メーカーのレギュラーサイズ商品対比めん重量1.3倍„ に変わっています。

一見するとトリックが隠されているように思えますけど、おそらく理由は単純で、東洋水産の場合はレギュラーサイズ商品の基準を通年販売の「赤いきつねうどん(めん74g)」や「黒い豚カレーうどん(めん66g)」「白い力もちうどん(めん66g)」「あじわい豚汁うどん(めん70g)」に定めているのではないかと。それぞれ微妙に麺重量を変更していますが‥‥

赤いきつね基準:74g×1.3倍=96.2g、黒い豚&白い力もち基準:めん66g×1.3倍=85.8g、あじわい豚汁基準:めん70g×1.3倍=91gなので、まぁそんな感じなのかなと(ちゃんと計算しろ)。ちなみに「赤いきつねうどん でか盛」の内容量は136g(めん100g)なので、それには満たない麺重量になりますが、前述のように基準は「でかまる」や「ごつ盛り」のラーメン系と変わりません。

「ごつ盛り きつねうどん」は108g(めん86g)

さらに余談を挟むと「ごつ盛り きつねうどん」の内容量は108g(めん86g)に設定されているため、これまた微妙なラインに位置しているのですが、即席カップめん業界は1銭(100分の1円)単位でコストを計算しなければいけないシビアな世界。めん1g単位の調整であっても、一般消費者の我々が想像している以上に大きな数字が動くことになるので、このように細かく設定されています。

開封

小袋のデザインが異なる2種の粉末スープを別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」2袋ということで、ちょっと珍しいパターン。現存する「でかまる」や「ごつ盛り」の定番フレーバーにカレーうどんは存在しませんが、マルちゃんのカレーうどんといえば袋麺の「カレーうどん 甘口」あるいは途中で引き合いに出した「黒い豚カレーうどん」が代表的なので、いずれかの流れを汲んでいるのかも。

めっちゃ傾いとった

かやくは最初から容器の中に入っている状態で‥‥とはいっても「味付油揚げ」だけなんですけど、原材料名の添付調味料に “粉末かつおぶし„ の表示があることから、和風だしの要素を一切含まない「カレーうどん 甘口」とは反対に、全体を通して和の趣を感じさせるカレーうどんに仕上がっている様子。

ローソン標準価格は1食あたり183円(税込198円)なので、先にリリースされた「豚コクしょうゆラーメン」「辛みそラーメン」「天かすうどん 七味付き」と同じ値段。ちなみに2024年4月現在、NB(ナショナルブランド)の大盛り商品に設定されているメーカー希望小売価格は、東洋水産を含む大抵の企業が271円(税別)を事実上の標準としているため、その目線から見ると手に取りやすい販売価格を実現しています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん
販売者:株式会社ローソン
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関西工場(兵庫県神戸市西区見津が丘6-8)
内容量:115g(めん90g)
商品コード:4901990377591(JAN)
発売日:2024年04月16日(火)
実食日:2024年04月16日(火)
発売地域:全国
取得店舗:ローソン
小売価格:183円(税別)
購入価格:198円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛りバケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:530ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、乾燥酵母、植物性たん白、卵白)、添付調味料(食塩、砂糖、カレー粉、豚脂、でん粉、粉末野菜、ポークエキス、しょうゆ、たん白加水分解物、香辛料(ガーリックパウダー、カルダモン、唐辛子)、発酵調味料、粉末かつおぶし、ねぎ)、かやく(味付油揚げ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、リン酸塩(Na)、レシチン、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)

実食開始

マルちゃんらしい家庭的なカレーの香り

別添の「粉末スープ」は2袋とも先入れで、家庭的なカレーの香りが漂ってくるのですが、タイトルにも “辛コク„ とあるように、そこそこスパイスもハッキリめ。そういえば、2020年(令和2年)9月14日発売の「でかまる 鬼うま極濃カレーラーメン」然り、特製W(ダブル)粉末スープが決め手のカレーうどんを過去に何度かリリースしている東洋水産なので、そのノウハウも感じるところ。

系統的には「ごつ盛り」サイドか

あとは粉末スープを溶かしながら、ゆっくりと内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。ひとつ前にレビューしたエースコックの「天かすうどん 七味付き」は、想像していたよりも天かすの量が多く、ちょっとビックリしたんですけど、こちらは比較的に優等生なファーストインプレッション。

しかし、天面や容器側面に小さな字で “※辛いものが苦手な方はご注意ください„ との注意事項が記載されているため、タイトルにもある濃厚さについてはもちろん、どのくらいの辛さなのかにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)あたり
カロリー:499kcal
たん白質:9.9g
脂  質:19.6g
炭水化物:73.0g
(糖  質:68.7g)
(食物繊維:4.3g)
食塩相当量:8.0g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:5.4g)
ビタミンB1:2.95mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:254mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:499kcal(めん・かやく:417kcal)(スープ:82kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

赤いきつね品質ではなかった

4.0

「赤いきつねうどん」及び「黒い豚カレーうどん」「白い力もちうどん」「あじわい豚汁うどん」並びに「ごつ盛り きつねうどん」などに使われている油揚げ麺の原材料名は、もれなく “小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、乾燥酵母、卵白„ となっており、それをローソンの麺大盛りシリーズにも使用しているのかと思っていたのですが‥‥

比較的に粘りが弱く、そこまで厚みもない

今回の原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、乾燥酵母、植物性たん白、卵白„ となっているため、よく見ると「植物性たん白」と「乾燥酵母」の位置が入れ替わっています。また形状も「赤いきつねうどん」なんかと比較して薄く、ふっくら感や粘りは控えめで、例えるなら現在よりもペラペラだった数年前の「どん兵衛」みたいなイメージ。すなわち捉え方によってはエモいw

しかし、あまり内部に気泡を感じさせない質感から、頭ごなしに廉価版チックとは見下せない内容で、もちろん「赤いきつねうどん」と比較した場合は頼りなく映るかもしれませんけど、滑らかな口当たりと小麦感の整い方が印象的。特別に耐久性が高いわけではなかったので、後半にかけて順当に柔らかくなってきますが、それも込みで悪くなかったです。

スープ

けっこうドライなカレー味

4.5

しょうゆの隠し味は「カレーうどん 甘口」に共通する項目になりますが、粉末かつおぶし使用は相反する部分。片や「黒い豚カレーうどん」の隠し味には魚介エキス(まぐろエキス)を使っているのに対し、そういった記載は見られません。ただ、広い世代から支持されている “マルちゃんのカレー„ に共通する優しい香りとコクは健在で、ここは他社のカレー味との差別化に貢献している部分。

しかし、その家庭的で優しいカレー味を根底に置きながら、けっこうドライな部分も強く、いい意味で粉っぽい舌触り。極端に人を選ぶスパイスを尖らせているわけではないけれど、カレー粉が主役といっても過言ではない骨組みで、想像していたよりも和の趣はサポート的。とろみの加減は適切で、うどんとの相性はもちろん、このまま白ごはんドボンにも誂え向きなタイプでした。

——あ、そうそう辛さレベル。市販のカレーで例えても中辛くらいだったので、注意書き必要か? くらいに思えてしまったんですけど、後口にピリピリが残る感じ。カレーは甘口しか認めん! だと苦手意識が働いてしまうかもしれませんが、そうですね‥‥ハウスの「ジャワカレー」でいうところの甘口、同社の「バーモントカレー」でいうところの辛口ちょい上くらいでしょうか。

かやく

カレーつゆに油揚げの組み合わせイイですよね

3.5

メインの油揚げは、ほんのり甘辛い味付けで、それこそ「赤いきつねうどん」の油揚げを食べやすいサイズに刻んだイメージ。というか、たぶんそれ。ネギも「赤いきつねうどん」の粉末スープに同梱されている粉砕型のネギだったので、そこまで顕著な主張は見せてきませんけど、油揚げを口に含んで噛んだ途端、ドライなカレーつゆがジュワ〜ッと滲み出てくる様子が幸福でした。

総評

4.0

うどんは「赤いきつね」系列よりも薄かったり、カレーの方向性もマルちゃんにしてはドライだったり、辛口ってほど辛味は強くなかったり、ちょいちょい意表を突かれたんですけど、おいしい・まずいの二択でいえば前者。また現段階、大盛りサイズのカレーうどんを通年的に扱っているメーカーは大黒食品工業くらいなので、それについてはローソン的に、競合コンビニPBとの差別化に繋がっているポイント。

総評は及第点が妥当かと迷った節もありますが、ローソンで購入しても税込200円以下の大盛り商品ということで、及第点に★ひとつプラスしました。味付けが濃いめに傾く傾向があるコンビニ専売品の例に漏れず、こちらも濃いめの味付けなので、がっつり食べたい気分のときにオススメです【author・taka :a(大石敬之)】

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