【実食】東京屈指の名店「味噌っ子 ふっく」監修、店主絶賛のカップ麺「味噌らーめん」レビュー

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年4月15日(月)新発売、日清食品のカップ麺「味噌っ子 ふっく 味噌らーめん」(278円+税)の実食レビューです。

東京屈指の名店「味噌っ子 ふっく」店主絶賛!? 白味噌×鶏×豚の三重奏 “元祖ラーメン激戦区・荻窪で行列が絶えない究極の味噌„ をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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味噌っ子 ふっく 味噌らーめん

味噌っ子 ふっく(Misokko Fukku)とは、2018年(平成30年)10月1日の創業以来、東京屈指のラーメン激戦区として知られる “荻窪„ に店舗を置きながら、1時間待ちの行列は当たり前との評判を叩き出している人気ラーメン店で、代表の福重公太(ふくしげ こうた)店主は野方の名門「味噌麺処 花道」(現「味噌麺処 花道庵」)出身。

名前の由来は「土佐っ子」と “店主のDJネーム„

「味噌っ子 ふっく」が店舗を構えている現住所は、花道の姉妹店「味噌麺処 楓」(2016年4月27日 – 2018年6月)が営業していた場所。その「味噌麺処 楓」で店長を勤めていたのが福重公太その人で、惜しまれながらも閉店した「味噌麺処 楓」跡地に「味噌っ子 ふっく」を開業するや否や、有名YouTuberや著名マニアから絶賛の声が絶えず、瞬く間に人気店としての地位を確立しました。

今回の新商品「味噌っ子 ふっく 味噌らーめん」は、白味噌×鶏×豚の三重奏を特徴とする「味噌っ子 ふっく」監修のカップラーメンで、製造は即席めん業界最大手の日清食品。同社の公式ウェブサイトに掲載されているニュースリリースのヘッドラインには “店主絶賛、濃厚スープの王道味噌ラーメン„ との記載があるため、おもわず期待が高まる展開。

カップラーメンのモデルになっている「味噌っ子 ふっく」店舗の「味噌らーめん」は、白味噌をベースにした優しい味わいのスープに、出身店である「味噌麺処 花道(花道庵)」と同じ製麺所・三河屋製麺から取り寄せている中太麺を合わせた一杯で、そのスープと麺の美味しさも然る事乍ら、ラードで炒めたトッピングのモヤシも激ウマとの評判。

出典:食べログ

もうちょい詳しく書くと、スープにはモミジ(鶏の足)を多めに使用しているため、それに由来する独特の粘度を持ち、冬は生姜の使用量を増やすなど、季節に合わせて味を調整している様子。スープの調理方法は、中華鍋でニンニクや玉ねぎ、挽肉などの具材を炒めた後に味噌を焼く “純すみ系„ のスタイルで、さらにチャーシューも特筆すべき美味しさとの口コミあり。

その味わいを再現した「味噌っ子 ふっく 味噌らーめん」のスープについて、日清食品は “白味噌をベースに鶏と豚の旨味が溶け込んだスープ。香味野菜のコクをきかせることで、濃厚ながらも優しい味わいに仕上げました„ とニュースリリースで公表しており、具材は “味付豚ミンチ、チャーシュー、タマネギ、ネギ„ を使用とのこと。——あ、もやしは不使用なんですね。

麺の商品特長は “もちっとしながらも歯切れが良いノンフライ太ストレート麺„ となっているのですが、お店の特長である “もちっとした食感を再現„ するために “新開発したノンフライ太ストレート麺„ を使用しているようなので、そこも注目したいポイントの一つ。

「味噌っ子 ふっく 味噌らーめん」のパッケージ

容器はコンビニ向けの縦型ビッグなので、大判どんぶり型よりも制約が多い製品スタイルになりますが、前述のように “店主絶賛„ かつ “行列必至の人気ラーメン店の味わいを、ご家庭で心行くまで堪能してください„ との口上書きもありましたので、期待しながらの実食です。

開封

フタ上に後入れの小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製調味油」1パックのみで、お店の看板(ロゴと屋号の表記)をイメージした専用のデザイン。これはフタを開ける前に取らなければいけないのですが、熱湯を注ぎ終えた後 “フタの上で温めてください„ という定番の流れとなっておりますので、そのように。

ちょっと‥‥いや、あきらかに具材は少なめか

かやくは「カップヌードル」の謎肉(なぞにく)と思しき味付豚ミンチに、それとは異なるチップ状のチャーシュー、タマネギ、ネギの組み合わせで、どうせチャーシューは “肉様の具材は大豆たん白を主原料にしています„ とか “肉様の具材の一部に大豆たん白を使用しています„ なんでしょ? などと、最近の傾向から邪推していたのですが、そういうわけではない模様。

ただ、メーカー希望小売価格は278円(税別)に設定されているため、同社の定番商品を例に挙げると「カップヌードル ビッグ」271円(税別)よりも高めの値段。スーパーやドラッグストアなど、販売店を限定しないNB(ナショナルブランド)商品ですが、メイン販路であるコンビニで購入した場合の税込価格は300.24円なので、そこらへんも意識しながらレビューします。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:味噌っ子 ふっく 味噌らーめん
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:98g(めん70g)
商品コード:4902105281239(JAN)
発売日:2024年04月15日(月)
実食日:2024年04月17日(水)
発売地域:全国
取得店舗:ミニストップ
小売価格:278円(税別)
購入価格:300.24円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物性たん白、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、粉末みそ、食塩、小麦粉、でん粉、植物油脂、クリーミングパウダー、ポーク調味料、香辛料、チキン調味料、みそ調味料、糖類、香味油、食物繊維、みそ調味油、卵粉、たまねぎ、粉末しょうゆ)、かやく(味付豚ミンチ、味付豚肉、たまねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)、かんすい、炭酸Ca、カラメル色素、酸味料、pH調整剤、カロチノイド色素、トレハロース、グリセリン、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、くん液、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

見た目から特殊な雰囲気は感じ取れないけど新開発

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は長めの5分。他の縦型ビッグ製品と比較して低めの位置に押し込まれているのですが、日清食品の縦型カップに使われるノンフライ麺は強靭なコシを特徴としていることが多いため、熱湯を注いでからカポッ、と浮いてこないように(できるだけ戻りムラを発生させないように)みたいな理由でしょうか。

具材は頼りないけど湯気は芳醇

そういえば、これ系の商品は日清食品の公式ウェブサイト内にある「有名店シリーズ」に製品情報が掲載されるパターンが定番なのに、今回は「その他」にカテゴライズされていたので、ちょっと特殊な立ち位置の商品なのかな——と、そんなことを考えていたら5分経過。あとは別添の「特製調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。

メーカー希望小売価格が縦型ビッグにおける事実上の標準(271円+税)よりも高いのに、具材のボリュームについては貧弱といわざるを得ない調理直後。しかしながら白味噌の穏やかさと香味野菜の掛け合いが心地好い、香りから感じるファーストインプレッションは悪くないため、引き続き「味噌っ子 ふっく」監修の恩恵やコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(98g)あたり
カロリー:383kcal
たん白質:8.7g
脂  質:10.6g
炭水化物:63.3g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:1.20mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:240mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:383kcal(めん・かやく:290kcal)(スープ:93kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

これまでに類を見ない配合のパターン

5.0

丸みを帯びない長方形の断面と「チキンエキス」や「大豆食物繊維」を使用している点は、日清食品のノンフライ麺に広く共通する特徴になるため、いかにもかと思いきや、このブログに残してきた原材料名を遡る限り “小麦粉(国内製造)、食塩、植物性たん白 チキンエキス 大豆食物繊維„ という構成と完全に一致する製品はヒットしません。

とはいえ日清食品らしいノンフライ麺だけど

もちろん原材料名の並びは違うのに質感は似通っていたり、原材料名は同じなのに質感は別物だったり、パッケージの表示だけでは到底判断できない世界ではありますけど、ひとまず新開発であることを実感した次第。それと同時に熱湯5分きちんと待っても食べ始めのゴムっぽい弾力が気になったり、ほぐれにくい部分が多発していたり、このブログで頻繁に言及している日清食品の課題も健在です。

ただ、それを顕著に感じるのも前半だけ。まずは熱湯5分を守った後、よく混ぜ合わせてから2、3分ほど待つ必要はありますが、熱湯を注ぎ終えてから計8分前後の頃合いでナチュラルな質感にシフト。ゴムっぽさが鳴りを潜めるとモチモチ感が増し始め、ほぐれにくい部分が目立つこともなく、小麦の甘さも花開くなど、そこで麺のポテンシャルが発揮される感じ。後半にかけて美味しい麺なので、時間に余裕を持っての調理をオススメします。

スープ

ここにコストを集中させてる感じ

5.5

まずは別添の「特製調味油」を入れずに食べてみたところ、まろやかな白味噌の旨みを全面に押し出したテイストで、鶏と豚の力加減は体感的に6:4で鶏に寄ったバランス。クリーミングパウダーで補強している部分も目立ちますけど、モミジを長時間じっくり炊き出したような、コラーゲン系の旨みが白味噌と調和しているため、とろみの加減もネガティブではありません。

この時点で生姜やニンニク、玉ねぎなどのアクセントも確かに伝わってくるのですが‥‥

コクとキレを両立

別添の「特製調味油」を入れた途端、豚脂の厚みが加わるだけでなく、生姜やニンニクから抽出したような香味も相俟って、コクと鋭さが同時にブラッシュアップされるフレームワーク。さらにラードを入れた中華鍋で具材や香味野菜に火を通したような、その風味が全体の調理感を大きく底上げしてくれる、かなり効果的なアイテムでした。

かやく

致し方なしか‥‥(でもタマネギよかった)

3.0

ネット上でも激ウマと絶賛されているモヤシは入っていないため、そこは寂しいポイントになりますし、量も多いとはいえないけれど、謎肉ライクな味付豚ミンチはワイルドさの演出に寄与。チップ状の味付豚肉は‥‥まぁ、よくある感じのアレなので、然したる感動はなかったものの、想像以上に好印象だったのは小さな玉ねぎ。

ちょいちょい口の中に飛び込んできては、スープの玉ねぎと手を取り合い、全体の香味感をアップさせる相乗効果を発揮していたので、量のわりに存在感ありました。

総評

5.0

新開発のノンフライ麺とスープの構築に全力投球した結果、具材のチョイスとボリューム感は二の次になっている、その典型みたいな商品だったので、カップヌードルよろしくカップラーメンは具沢山じゃないと! みたいなスタンスであれば、このブログでいうところの「★4」が妥当な評価になるかもしれません。

しかし、ひとくち含んだ瞬間に「うまっ‥‥」と声が漏れそうな、スープの臨場感には目を見張る魅力があったこと。それと頑固なノンフライ麺も少しケアすれば懐いてくれるので、総評は結果的な満足度の高さから「★5」としました。カップラーメンを食べる際、麺とスープの本格さにウェイトを置いている方であれば、値段相応の価値が見出せると思います【author・taka :a(大石敬之)】

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