【激辛】麺処井の庄 辛辛魚らーめん “本物(宅麺.com)vs.カップ麺” 徹底比較!!

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宅麺.com

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、「麺処 井の庄」の激辛ラーメン「辛辛魚らーめん」の実食・比較レビューです。

寿がきや食品のカップラーメン「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」と “本物” の「辛辛魚らーめん」を同時に食べ比べてみた結果——

どっちが辛い? 何が違う? 実際に食べてみた感想と経験に基づき、辛辛魚らーめん(本物)の特徴やカップ麺の再現度、本物との違いなど詳しく解説します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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辛辛魚らーめんvs.辛辛魚らーめん

「辛辛魚らーめん」とは、東京・石神井公園に本店を構えるラーメン店「麺処 井の庄(めんどころ いのしょう)」の看板商品で、辛辛魚の読み方は “からからうお” 。寿がきや食品とのタイアップ商品として販売されているカップラーメンの人気も凄まじく、2020年版は1月28日(火)にコンビニ先行商品として発売されました(※同年2月3日より一般販売開始)。

実店舗の「辛辛魚らーめん」

初めて「辛辛魚らーめん」がカップ麺になったのは、現在から遡ること11年前の2009年1月26日。以来、カップめん業界では “冬の風物詩” として注目を集めている激辛商品で、2020年もSNSを中心に例外なく盛り上がっているのですが、実店舗に寿がきや食品のカップラーメンを持ち込んで——というのもアレですし、なかなか本店の味とリアルタイムで比較することはできません。

そんな時に役立つのが「宅麺.com(たくめんドットコム)」というネット通販サイト! あ、なんか売り込みっぽい流れに見えますけど、ぜんぜんそういう記事じゃないので安心してください。念のため「宅麺」の特徴やメリット・デメリットについても解説しておきますが、あくまで記事の本題は「本物」と「カップ麺」の比較レビューです。

「宅麺.com」とは、全国津々浦々にある行列店のラーメン・つけ麺・まぜそば等を取り寄せることができる冷凍宅配専門のネット通販サイトで、2010年4月16日設立のグルメイノベーション株式会社が運営。お店の味を “そのまま冷凍して届けてくれる” のが最大の特徴となっているため、カップ麺でも定番の “○○監修” といった再現モノの冷凍食品ではありません。

取り扱っている商品の中には一部「宅麺」だけの味として製造されたオリジナル商品も含まれているのですが、それも実際のラーメン店の中にある厨房、もしくは同店のセントラルキッチンなどで製造されたものを販売しています。つまり、お店で実際に提供されている商品を他企業の工場で再現するのではなく “そのまま冷凍” しているため、宅麺から届く冷凍麺は紛うことなく「本物」。

もちろん本店が自家製麺なら宅麺の麺も同店の自家製麺、本店が製麺所から麺を仕入れている場合は同じ製麺所の生麺が冷凍されて届き、もちろんスープも濃縮還元なしのストレートなのですが、もちろん欠点がないわけではありません。たとえば一部の野菜や卵は二次加工なしに冷凍すると大きく風味が変化してしまうので、ある程度のトッピングは自分で用意する必要があります。

それから具材とスープが別々に包装されている商品もあるのですが、基本的にチャーシューやメンマなどの具材はスープと同じ袋に入れて冷凍しているので、湯煎の際にスープの味が染み込み過ぎて具材がしょっぱくなってしまう、逆にチャーシューの獣臭がスープに移ってしまうなど、特に淡麗系のラーメンを取り寄せる場合には注意しなければいけません。

麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん 2020

なお、寿がきや食品の2020年版「辛辛魚らーめん」は実食済み。すでにレビューした記事をブログ内に投稿しているので、カップ麺の製品情報詳細や感想・評価につきましては、関連記事「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん 2020」をご覧ください。以下、宅麺で販売されている「ID:933 麺処井の庄 辛辛魚らーめん」について詳しく触れながらカップ麺と本物の違いを比較します。

開封

内容物はシンプル

宅麺.comの商品は、基本的に透明な袋で内容物をまとめているだけの簡易包装で、今回の商品には「麺」「具入りスープ」「ラー油」「魚粉」の合計4袋と作り方や製品情報が書いてある「説明書」が1枚入っています。発売日を調べてみたところ、宅麺には2017年4月10日(月)に入荷したらしく、以降はレギュラー商品として継続的に販売。

実店舗の外観と製造者(店長)

「麺処 井の庄」の創業は2006年1月20日、つまり翌年4月には宅麺と提携していたことになります。なお、カップラーメンの監修者は中村泰介 “店主” となっているのですが、宅麺での製造者は木村成 “店長” となっていて、説明書の製造者欄には「麺処 井の庄」本店の住所(東京都練馬区石神井町3-25-21 ライオンズプラザB1F)が記載されていました。

ちなみに「辛辛魚らーめん」1食あたり本体価格は930円(税別)なのですが、加えて配送料1,020円、消費税8%(74円)+消費税10%(102円)が加算されるため、1食あたりの合計金額は税込2,126円と安い値段ではありません。※さらに決済方法が代金引換の場合は300円+税、コンビニで代金後払いの場合は160円+税の支払手数料が必要になります(2020年2月現在)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺処 井の庄 辛辛魚らーめん
販売者:グルメイノベーション株式会社
製造者:木村 成(店長)
製造所:東京都練馬区石神井町3-25-21 ライオンズプラザB1F
内容量:570g(めん170g)
商品コード:4589695880419(JAN)
発売日:2017年04月10日(月)
実食日:2020年02月01日(土)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(宅麺.com)
購入価格:2,456円(税込)※代金引換
本体価格:930円(税別)
麺の種類:平打ち中細麺(生麺)
スタイル:お取り寄せ冷凍麺
賞味期限:商品発送から40日
保存方法:要冷凍 -15℃以下
調理時間:10分以上
小袋構成:4袋(麺・具入りスープ・ラー油・魚粉)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】麺(小麦粉、食塩、かん水)/ 具入りスープ(ゲンコツ、背脂、鶏油、鶏ガラ、豚足、モミジ、豚肉、鯖節、煮干し、鰹節、玉ねぎ、生姜、ニンニク、ジャガイモ、メンマ、唐辛子、醤油、酢、胡椒、宗田節)具材(ラー油、魚粉)(原材料の一部に、卵、小麦、豚肉、大豆を含む)

実食開始

説明書の裏面で作り方を解説

調理に必要な道具は大きめの鍋(麺用、スープ用)2つ、ザル、丼、ハサミ。「スープ」の湯煎時間は9〜10分、「麺」の茹で時間は2分30秒〜3分、それぞれ事前に解凍する必要はないのですが、「ラー油」と「魚粉」は “自然解凍してください” とのこと。ちなみに寿がきや食品のカップラーメンは熱湯4分で食べられるので、利便性では圧倒的に劣勢です。

容器のサイズ(W19×H10.5cm)

あとは事前に温めておいた丼に茹で上げた麺を入れ、湯煎したスープを移し、付属のラー油と魚粉をトッピングしたら完成です。上記の画像は内容物のみで調理した場合の完成写真で、具入りスープの中にチャーシューとメンマが入っていたのですが、実店舗の「辛辛魚らーめん」にトッピングされている海苔や白ネギは入っていなかっため、足りない分は自分で用意しなければいけません。

なお、寿がきや食品のカップ麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」はメーカー希望小売価格240円(税別)、コンビニで購入した場合の税込価格は281円なので、カップ麺としては高級品ですが、実売価格の差は段違い。というわけで値段の差も考慮しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺との違いや再現度、辛さレベル等を解説します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、販売者の都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。なお、今回の商品にカロリー等の栄養成分表示はありません。

めん

やや加水率低めのストレート麺

カップ麺では「加ト吉水産株式会社 フーズ部 群馬工場」が製造する縮れの強い平打ちノンフライ麺を採用しているの対し、「麺処 井の庄」本店の麺も扁平の平打ち麺となっているのですが、ほぼ縮れのないストレート麺で、ここは大きな違い。それにカップ麺のノンフライ麺には全粒粉を練り込んでいるところ、本物の生麺に全粒粉は配合されていません。

無論、美味しいのは本物

宅麺の作り方(説明書)には “平打ち中細麺” との記載があり、なるほど調理前は細めに見えた本店の麺ですが、茹で上げたあとに細麺の印象はなく、やや加水率は低くめの設定。もちもちとした粘り気よりも内側からバツンッ、と弾けるような歯切れの良さが印象的なタイプなのですが、後述するスープが最終的に “どろどろ” なので、ゆっくり食べてもデロデロになりません。

さらに麺の長さも一般的な麺より長く、平打ち麺に高粘度スープが相俟って、ストレート麺でもスープの絡みに問題なし(むしろグイグイ拾ってくる)。麺の量も茹で前170g(一般的なラーメン店では平均150gが標準)で食べ応えがあり、茹で時間は2分30秒で切り上げたところベストに思える食感に仕上がったので、だいたい2分半で大丈夫だと思います。

スープ

素材感が雲泥の差

ゲンコツ(豚の大腿骨)に豚足、豚肉、鶏ガラ、モミジ(鶏の足)、背脂、鶏油など、その配合や煮込む時間を緻密に計算しながら炊き込まれた動物系のコクを筆頭に、土台はジャガイモや玉ねぎといった野菜の旨味も濃厚で、ラー油や魚粉を入れる前のスープに辛味は目立ちません。系列店の「濃菜麺 井の庄」ほど野菜に寄った味ではないのですが、ここにルーツを感じるポタージュベース。

さらに鹿児島産のカツオ節や瀬戸内産の煮干し、サバ節などの魚介系素材もブレンドしているのですが、特製の魚粉を入れる前のバランスは圧倒的に動物系が優勢で、まだ魚介に荒々しさはありません。それでいて動物系だけでは表現できない魚介出汁(だし)も深く、 “さぁ辛味よ遠慮なくかかってきなさい” と余裕のスタンスが見事。

自家製辣油は焙煎唐辛子たっぷり

自家製ラー油が入っていた小袋には、けっこうな量の焙煎唐辛子も一緒に詰めてあり、なんとも芳ばしい焙煎感も特筆すべき要素の一つになるのですが、残念なことにカップ麺のスープには投影されていないポイント。非常識な辛味の激辛唐辛子を使っているわけではなく、さらに高粘度スープが唐辛子のエッジを包み込むので、辣油の芳ばしさだけが強く残っているような状態です。

カップ麺よりも辛さは控えめ

というわけで、 “辛辛魚” といえばの辛い魚粉。国産の一味唐辛子を惜しげもなくブレンドした辛い魚粉を加えると、サポート役だった魚介の闘志に火がついて、動物系と魚介系の真っ向勝負。その火花を加速させる一味唐辛子によって辛味も強化されるのですが、国産唐辛子特有の甘味と旨味が並行する上質な辛味なので、インパクトはあってもチャラチャラしません。

超絶高粘度(でもナチュラル)

ラー油と魚粉を完全に馴染ませた最終局面のスープはドロドロで、動物系・魚介系・辛味それぞれがケンカすることなく渾然一体。とにかく旨味が高濃度なので、カップ麺のスープと比較した場合 “魚粉のパンチと唐辛子の辛味はカップ麺のほうが上” だと感じたのですが、それでも辛さレベルは辛口~大辛、得意じゃなければ激辛です(※辛味は魚粉の投入量で調節可能)。

具材

具材はカップ麺の惨敗w

チャーシューは角煮用の豚バラ肉で、じっくりと長時間弱火で煮込んだもの。箸で持ち上げると崩れそうなくらい柔らかく、しっかりサイズも大きめで、ざっと見積もっても余裕で1cm以上の分厚いカット。味付けも豚肉本来の旨味を活かす方向性にあり、塩気や醤油感なども控えめで、口いっぱいに上質な脂身の甘さが広がります。

歯触りのいい材木メンマ

メンマは太めの材木系で、こちらは比較的しっかりとした味付けなのですが、塩っぱいタイプではありません。適度にシャクシャクとした繊維質を残し、けれども噛み切れないような繊維ではなく、スープの辛味と対比を描くような甘辛い味。本店と比較して足りないのは白ネギ(輪切り)と海苔くらいなので、ノーマルのまま食べても高い満足感が得られました。

まとめ

片や税込300円以下で手数料も必要ない寿がきや食品の「辛辛魚らーめん」、片や本体価格1000円強+送料・手数料1,100円強~1,500円弱ほど必要な宅麺.comの「辛辛魚らーめん」——もちろん後者の辛辛魚は店長が丹精込めて作った “本物” なので、麺の量もスープの味も具材のボリュームも圧倒的に上ですし、両者を同時に食べ比べるとカップ麺に足りない部分はたくさん見えてきます。

宅麺.com vs. 寿がきや食品

しかし、単純にカップ麺の値段は本物と比較して3分の1以下。その状況で可能な限り「辛辛魚らーめん」の特徴的なポイントを抜き出し、鰹と唐辛子については本家よりも強調してインパクトを持たせるなど、好みによっては “本物よりもカップ麺のほうが美味しい” と感じるかもしれません。お店の味を寸分違わずに再現!! というよりも、うまく特徴が表現できていると感じました。

なお、結果的に宅麺.comの商品「ID:933 麺処 井の庄 辛辛魚らーめん」も実店舗に通えない距離なら送料・手数料込みで “あり” ですし、こちらは一時的に入荷待ちになってもコンスタントに再入荷されるので、いつでも本物の辛辛魚らーめんが食べられます。カップ麺は好きだけど本店に行ける距離じゃない‥‥という方は、試してみる価値ありますよ。

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