新食感 “ザクザクット” 導入【一風堂】監修「とんこつまぜそば」2021年は “大粒かさねふりかけ” に注目!!

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年7月19日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「一風堂 とんこつまぜそば」の実食レビューです。

ZUZUTTOじゃなくてZAKZAKTTO!? 2021年の夏限定「とんこつまぜそば」は “6種の大粒かさねふりかけ” にリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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一風堂 とんこつまぜそば 2021

一風堂(いっぷうどう – IPPUDO)とは、福岡県福岡市中央区に本店を置く博多とんこつラーメン専門店で、創業は1985年(昭和60年)10月16日。ラーメン界のカリスマとして知られる店主・河原成美(かわはら しげみ)氏が当時33歳の頃、現在の大名本店(旧店名「博多 一風堂 総本店」)を立ち上げ、世界的な知名度を誇る一大事業に育て上げました。

2021年の「とんこつまぜそば」はザクザクット!!

今回の新商品「セブンプレミアム 一風堂 とんこつまぜそば」は、一風堂(力の源ホールディングス)代表・河原成美氏とセブン&アイグループ及び日清食品株式会社の共同開発商品で、2017年(平成29年)5月8日に発売された「とんこつまぜそば」の流れを汲む最新作。それ以来、毎年恒例となっているのですが、2021年発売品はシリーズ初の “ZAKZAKTTO” をテーマに仕様を変えています。

2017年5月発売の初代「とんこつまぜそば」は、お店では食べられない限定メニューとして開発されたセブンプレミアム10周年記念商品で、セブンプレミアムのカップめん史上初となる汁なしタイプ。濃厚な豚骨ベースのタレに、特製黒香油(マー油)を組み合わせた一杯で、2018年5月21日にもテコ入れなしで再販していました。

続けて2019年7月22日にも同じ商品名の「とんこつまぜそば(二代目)」を発売しているのですが、汁なし一風堂シリーズ初となる “2種類の一風堂かさね味ふりかけ付き” にリニューアル。こってりとした濃厚とんこつダレはそのままに、白ごま&ガーリックの「白丸ふりかけ」と唐辛子をベースにした「赤丸ふりかけ」を別添した一杯で、このブログでは高評価を叩き出しました。

しかし、今度の「かさねふりかけ」は‥‥

ちなみに2020年は全国の「一風堂」店舗及びフードコート専門業態「IPPUDO RAMEN EXPRESS」店舗を対象に “セブン-イレブンで大ヒットのこれ、本気で作ってみた” と、9月11日(金)から期間・杯数限定で本物の「とんこつまぜそば」を提供し、とうとうカップ麺だけの味わいではなくなってしまったのですが、その “店舗で限定発売された商品をリニューアルした” というのが今回のカップ麺。

2021年の「とんこつまぜそば」は、シリーズ初となる新食感の “ザクザクット!! 6種の大粒かさねふりかけ付き” に進化しているのが最大のポイント。この「ZAKZAKTTO(ザクザクット)」という印象的な響きは、海外にも積極的に店舗を展開している一風堂(IPPUDO)の「project ZUZUTTO(プロジェクトズズット)」を捩ったネーミングとみて間違いありません。

「一風堂」が海外進出を果たしたのは、現在を遡ること13年以上、2008年(平成20年)3月17日。ニューヨーク市マンハッタン区のイースト・ヴィレッジにて、海外1号店となる「IPPUDO NY(博多一風堂 ニューヨーク店)」をオープンするや否や、現地でのプレスプレビューにはニューヨーク・マガジン(NEW YORK MAGAZINE)をはじめ、50社を超えるメディアが集結。

出典:ラーメン【一風堂】|Ramen “IPPUDO” project ZUZUTTO

その後も世界各国に勢力を拡大し、アメリカ、シンガポール、香港、台湾、オーストラリア、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、イギリス、フランス、ニュージーランドなど、あわせて15ヶ国に店舗を展開している現在。そこで海外でもラーメンを “より美味しく味わってもらうために” 始動したプロジェクトが「ZUZUTTO」で、日本特有の食文化である「すする」喜びを海外にも発信しています。

開封

まずは2種類の小袋を取り出す

さて、そろそろ本題を掘り下げていきましょう。今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体だれ」と「かさねふりかけ」で合計2袋。ふりかけに使われている “6種の素材” は「ガーリックチップ」「オニオンチップ」「かつおフレーク」「唐辛子チップ」「揚げ玉」「ネギ」ということで、オニオンチップは実店舗版のオニオンフレークに通じるポイント。

ここは前回と同じかも?

麺は油で揚げたフライ麺で、そこそこ細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は熱湯3分と標準的。初代(2017年〜2018年発売品)と二代目(2019年〜2020年発売品)の油揚げ麺は、どちらも適度なコシとアシ(伸び)のある質感が印象的で、麺の量は130gの大盛りでした。ひとまず2021年も麺量は130gなので、例に漏れず大盛りです。

ちなみに「一風堂 とんこつまぜそば」自体の販売は2021年で5回目(5年目)になるのですが、中身を大幅にリニューアルしてきたのは3回目=三代目。値段は2020年7月発売の二代目(かさね味ふりかけ版)が218円(税込235円)だったのに対し、今年の三代目(ザクザクット版)は228円(税込246円)なので、すこし値上げされていました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 一風堂 とんこつまぜそば
製造者:日清食品株式会社
製造所:O・滋賀工場(滋賀県栗東市下鈎140-1)
内容量:170g(めん130g)
商品コード:4902105267677(JAN)
発売日:2021年07月19日(月)
実食日:2021年07月24日(土)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:246円(税込)
希望小売価格:228円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ・湯切りタイプ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:710ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(液体だれ・かさねふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料)、たれ(ポークエキス、豚脂、醸造酢、チキン調味料、鶏脂、ポーク調味油、たん白加水分解物、糖類、香味油、香辛料、食塩、酵母エキス)、かやく(キャベツ、大豆たん白加工品、きくらげ)、ふりかけ(揚げ玉、フライドガーリック、フライドオニオン、赤唐辛子、ねぎ、味付かつおぶし)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工でん粉)、炭酸Ca、かんすい、香料、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE、生コーヒー豆抽出物)、カラメル色素、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、リン酸塩(Na)、ベニコウジ色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

具材のラインナップは前回と違う

別添の小袋は2種類とも後入れで、具材は最初から中に入っている状態。内容としてはシンプルで、キャベツとキクラゲは本物ですが、チャーシューチップに見える四角い具材は大豆たん白加工品。つまり、本物の肉ではなくフェイクミートです。とはいえ2021年5月1日発売の「蒙古タンメン中本 北極焼そば」では違和感なかったので、実食中は気にならないかもしれません。

ふりかけで見た目は賑やか

あとは熱湯を注いで3分間、液体だれは “フタの上で温めた後、よくもみほぐしてください” と小袋に記載してあったので、その指示に従います。あとは湯切り後に「液体だれ」を馴染ませて、仕上げに「かさねふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。調理後の見た目は賑やかですが、これまで印象的だった “黒香油の香りが漂ってこない” ので、そこが寂しいところ‥‥。

ちなみに販売店はコンビニのセブンイレブンに、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、さらにオムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)でも販売されていたので、近くのセブンイレブンに売ってない! という方はご参考ください。それでは、前回との違いに注目しつつ「めん」「たれ」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(170g)あたり
カロリー:793kcal
たん白質:14.2g
脂  質:40.5g
炭水化物:94.9g
(糖  質:91.0g)
(食物繊維:3.9g)
食塩相当量:6.9g
ビタミンB1:0.64mg
ビタミンB2:0.81mg
カルシウム:235mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶん前回と同じ

5.0

カップ麺を本気で再現した実店舗の「とんこつまぜそば」には加水率の低いストレート麺を使用していたようですが、今回もタイプとしては中加水麺で、断面の丸い細めの形状。二代目(2019年〜2020年発売品)と比較して原材料名は変わっておらず、びみょーんと伸びるアシの感じも一緒だったので、おそらく前回と同じ麺を使っているのではないかと思います。

コシよりもアシ(伸び)が印象的

おもえば数年前までレギュラー商品だった「日清焼そばU.F.O. 塩カルビ焼そば」(現在は製造・販売終了)の細麺に酷似した質感で、まったく同じではないかもしれないけれど、その流れを汲んでいるのは間違いありません。なんかこう、びみょーんってなるんですよ、びみょーんって。伝わりますかねw

博多とんこつラーメンで定番のプツンッとした歯切れのいい低加水麺をイメージしていた場合、それとはベクトルが異なるので、違和感を覚える方もいらっしゃるかとは思いますが、後述する「かさねふりかけ」や「液体だれ」との一体感は高かったです。ただ、そろそろレギュラーサイズでもいいからノンフライ麺も検討してほしいですね。

たれ

これは改悪‥‥か?

3.0

博多とんこつラーメン専門店の監修ということで、歴代「とんこつまぜそば」の例に漏れず、ポークエキスや豚脂を軸にしているのですが、チキン調味料や鶏脂を併用している分、そこまで豚骨が全面に主張してくるわけではありません。前回も鶏由来の原料を使っていたので、それについては共通の項目になりますが、これまで印象的だった「黒香油」をカットしているのが大きな違い。

それと食塩が舌を刺してくる感じだったので、気になる人は気になるかも‥‥。前回よりもコッテリ感が控えめになり、体感的な塩気がガツンと強くなった分、より夏向けの味わいにシフトしたと評価することもできますが、以前の「黒香油」を使用したタレのほうが一風堂らしかったので、ちょっと没個性的に感じました。

具材・ふりかけ

ザクザクットは好印象

4.0

多めのキャベツと細切りのキクラゲは昨年の「とんこつまぜそば」と同じですが、四角い( “コロチャー” ライクな)味付豚肉が大豆加工品に変わっているので、これについては改悪といわざるを得ないポイント。もちろん意識しても肉の旨みが伝わってくることはなく、大豆加工品の限界を感じますが、食感としては既存のチャーシューチップと大差ありません。

ふりかけは四代目にも使ってほしい逸材

ただ、新採用の「かさねふりかけ」は効果的。ネギは食べている間に湿気てしまったのですが、パンチの強いガーリックチップのアクセントに、オニオンチップ・揚げ玉・唐辛子チップによるタイプの違う芳ばしさ、なかでも “かつおフレーク” が印象深く、すこし単調だった「液体だれ」に膨よかな旨味をプラスしてくれていました。

個人的には前回の「白丸ふりかけ」と「赤丸ふりかけ」に軍配をあげますけど、ザクザクとした食感は楽しかったです。欲を言うと、煎り胡麻も入ってたら嬉しかったかな。

総評

4.0

というわけで、麺の仕様は大きく変わっていなかったのですが、味の決め手となる「たれ」と「ふりかけ」の内容は大幅に変わり、本物の肉具材が大豆たん白加工品にコストカットされるなど、これまでの「とんこつまぜそば」とはガラッとイメージチェンジした2021年発売品。

新採用の “ザクザクット” な大粒ふりかけには価値を感じた反面、そのトレードオフによるものか「黒香油」を失った穴は大きく、ありきたりというか没個性的な印象を抱いてしまいました。暑い夏に食べたくなるタイプの味ではあるけれど、今度は「赤丸新味」を汁なしカップ麺に落とし込んだような、もっと「一風堂」らしさを全面に押し出した仕様に切り替えてほしいです【author・taka :a(大石敬之)】

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