W炭水化物で何が悪い “ごはん必須” の新シリーズ「ラブこめ(LOVE米)一平ちゃん」第1弾は富山ブラック!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年7月26日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 ラブこめ一平ちゃん大盛 ブラック醤油ラーメン」の実食レビューです。

米が食べたくなる “こってり濃い味” 最新作「ラブこめ一平ちゃん」シリーズ第1弾は富山県富山市発祥のB級ご当地グルメをアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ラブこめ一平ちゃん大盛 ブラック醤油ラーメン

一平ちゃん(いっぺいちゃん)とは、明星食品が “いっぺん食べたら、やめられない。” をキャッチフレーズに、1993年(平成5年)1月18日から販売を続けているロングセラーで、当初は標準どんぶり型のカップラーメンからスタート。現在は1995年(平成7年)2月20日発売の「一平ちゃん夜店の焼そば」を主力商品としていますが、期間限定の「うどん」や「ラーメン」も定期的に展開しています。

新コンセプトは “米が食べたくなる” LOVE米

今回のカップ麺「明星 ラブこめ一平ちゃん大盛 ブラック醤油ラーメン」は、食欲が落ちる暑い季節に向けて開発された新商品で、スープの濃さを追求した “お米と一緒に食べたくなるラーメン” がコンセプト。記念すべき第1弾は、富山県富山市を発祥とする有名ご当地ラーメン「富山ブラック」から着想を得た醤油ラーメンで、一平ちゃんとしては初の試みになるかもしれません。

富山ブラック(とやまブラック)とは、富山県富山市を中心に提供されている “真っ黒で塩っぱい濃口しょうゆ味のラーメン” で、発祥の店は「西町 大喜(にしちょうたいき)」という、1947年(昭和22年)開業の老舗。その「大喜」が屋台で営業していた頃、オヤッさんの愛称で親しまれた創業者・高橋青幹(たかはし せいかん)氏が考案した、漆黒の「中華そば」がルーツとされています。

昭和22年といえば、まだ戦後間もない時代。食べる物が少なく、おにぎりやドカ弁(アルミ製の大きな弁当箱に白ごはんを詰め込んだ弁当)を持ち、富山の復興に向けて働いていた労働者のために提供されたのが「大喜」の「中華そば」で、塩分補給になる濃口しょうゆベースの真っ黒なスープと “よく噛んで食べられるように” チャーシューを多めにトッピングした一杯が「富山ブラック」の始まり。

富山ブラックの元祖「西町大喜」の「中華そば」

当初は「中華そば」と呼ばれていましたが、他の地域では類を見ないインパクト抜群のスタイルが注目され、インターネットの某掲示板が大きな影響力を振るい、2000年(平成12年)頃から「富山ブラック」という呼び名が定着。地元では賛否両論あるようですが、それをイメージしたカップラーメンが増えたこともあり、全国的な知名度を誇る “ご当地らーめん” として認知されるようになりました。

そんな富山ブラック発祥の店「西町大喜」を筆頭に、日本最大級のラーメンイベント・東京ラーメンショーで “売上数第1位” を5度も勝ち取った「麺家いろは」のほか「喜八」「翔龍」「ダルマヤラーメン」「らぁめん次元」「誠や」「自然派らーめん 蓮」など、お店によって個性の違う富山ブラックが提供されているのですが、やはりカップ麺では漆黒のスープと黒胡椒の刺激が象徴的なイメージ。

たとえば寿がきや食品の「全国麺めぐり 富山ブラックラーメン」や “ニュータッチ” のブランドで知られるヤマダイの「凄麺(すごめん)富山ブラック」など、即席カップめん業界を代表する通年販売の富山ブラックは存在するのですが、明星食品のデータベースを漁ってみても「一平ちゃん」から富山ブラック系のカップラーメンが発売された記録は見当たりません。

イメージ写真の雰囲気はバッチリ

はたして “いっぺん食べたら、やめられない。” がキャッチフレーズの「一平ちゃん」が提唱する「ラブこめ」シリーズ第1弾は、どのように「富山ブラック」を表現しているのか興味深いところ。ちなみに今回の開発背景には、冬の定番となっている「明星 一平ちゃん大盛カレーうどん」が強く影響しているようで、麺を食べ終わったスープに白ご飯を入れて食べる「追い飯推奨」に着目したそうです。

開封

別添の小袋は3種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は「粉末スープ」「液体スープ」「あとのせかやく」の合計3種類。それぞれの小袋は “すべて後入れ” なので、うっかり粉末スープなら先に入れても問題ないような気もしますけど、念のため小袋を入れるタイミングは守ってください。

既視感のある油揚げ麺を採用

麺は油で揚げた太めのフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。明星食品のニュースリリースには “中心に締まりがあり、食べ応えのある極太麺” と記載してあります。従来の「一平ちゃん」は細めのスナック的な油揚げ麺を標準としていましたが、近年「夜店の焼そば」でも極太麺を使ってくることが多く、そのノウハウが発揮されそうな予感。

メーカー希望小売価格は220円(税別)で、全国のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、販売ルートを限定しないNB(ナショナルブランド)商品として市場に投下。イトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でも販売されていたのと、コンビニでは「ミニストップ」での取り扱いが多かったので、販売店の参考にしてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 ラブこめ一平ちゃん大盛 ブラック醤油ラーメン
販売者:明星食品株式会社
製造所:R・東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:117g(めん90g)
商品コード:4902881402811(JAN)
発売日:2021年07月26日(月)
実食日:2021年07月30日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(粉末スープ・液体スープ・あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、酵母エキス、香辛料)、スープ(しょうゆ、食塩、ポークエキス、チキンオイル、豚脂、たん白加水分解物、香辛料、香味油、糖類、中国しょうゆ、植物油脂、発酵調味料、アサリエキス、香味調味料)、かやく(フライドガーリック、キャベツ、香辛料、ニラ)/ 加工デンプン、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、増粘剤(キサンタンガム)、香料、炭酸マグネシウム、酸味料、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造工場では、そば・かにを含む製品を生産しています。

実食開始

容器は「しおケアカップ」を採用(キャベツは少なめ)

今回の小袋は “すべて後入れ” と前述しましたが、あとのせかやくとは別にキャベツが最初から容器の中に入っている状態。また容器は食塩相当量の摂取が調節できる「しおケアカップ」になっており、カップ内側下線までスープを残した際の摂取する食塩相当量の目安は5.7gとのこと。多いですねw とはいえテーマは塩っぱいことで有名な「富山ブラック」なので、順当な値といえるかもしれません。

独特の見た目と香りにも注目

あとは熱湯を注いで5分後に粉末スープと液体スープを馴染ませて、あとのせかやくを入れたら出来上がり。フライドガーリックとニラは「一平ちゃん」のラーメンで定番のトッピングですが、富山ブラックをイメージしたカップ麺としては珍しく、逆にメンマやネギといった定番の具材とチャーシューが入っていないのは寂しいポイント。

しかし、スープの原材料として、カップ麺では珍しい “中国醤油” を配合しているのが見どころ。お米に合うスープに仕上げるために、隠し味として中国醤油を使用しているらしく、アサリのエキスも効かせているとのことなので、そういった部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(117g)あたり
カロリー:468kcal
たん白質:10.2g
脂  質:13.9g
炭水化物:75.4g
食塩相当量:8.5g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:5.8g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:166mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:468kcal(めん・かやく:390kcal)(スープ:78kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

スープに負けない力強さを備えた麺

5.0

丸刃で切り出された太めの平打ち麺で、わずかに縮れが施されているのですが、ほぼストレートに近い形状。啜り上げると表面は滑らかで、摩擦抵抗ゼロにちかい口当たりと喉越しを実現しつつ、噛めば “中心に締まりがあり-・” という明星食品の表現にも納得の力強い弾力が印象的。

スープで麺の色が変わるのも富山ブラックの醍醐味

加水率は特別に高いわけでも低いわけでもなく、やや後半にかけてフカフカとした油揚げ麺特有の軽さが見えてくるものの、焦って食べなくても最後まで中心部には弾力があり、後述する濃いめのスープにも負けません。油で揚げた麺なので、前述の寿がきや食品やヤマダイのノンフライ麺ほど繊細ではないのですが、油揚げ麺であることのジャンクさがプラスに作用しています。

たとえば「西町大喜」を筆頭に、富山ブラック系のラーメンを提供している店舗でも太麺が多く、そのイメージ的にもピッタリな取り合わせ。けっこうスープが強かった分、もうすこし加水率を高くしても‥‥いや、麺の性質的にスープを弾いてくれるところがあったので、ちょうどいいバランスといえるかもしれません。

スープ

中国醤油の個性と貝の旨みに注目

5.0

まずは粉末スープだけの味を確認してみたところ、旨み成分の下支えはありますが、液体しょうゆ不在でインパクトに欠ける状態。ただ、ここにも粒子の細かい胡椒(ブラックペッパー、ホワイトペッパー)が入っていたので、あとのせかやく(粗挽き黒胡椒)を入れる前からピリッとした刺激を感じます。

伊達に黒いわけじゃない

続けて液体スープを加えると、富山ブラックらしい漆黒の見た目に仕上がり、なるほど米が欲しくなるくらいディープなテイスト。しかし、醤油を全面に押し出した「西町大喜」や魚醤のコクを特徴とする「麺屋いろは」のスープとも違う、独特の甘みと発酵感が “中国のたまり醤油” を彷彿とさせる個性を表現。

かなり醤油の存在感は強いのですが、その土台には丁寧な動物系の旨みとアサリの下支えが感じられるため、濃い味でも単調ではありません。むしろ “濃い味なのに繊細” で、明星の「一平ちゃん」らしからぬ‥‥なんて書いたら怒られそうですけど、ちょっとビックリしました。

かやく

あとのせかやくのインパクトがよき

5.0

具材のキャベツは使い回しの野菜なので、取り立てて書くこともなく、そんなに量が多いわけでもありません。しかし、別添の「あとのせかやく」に入っている “黒胡椒・ニラ・フライドガーリックスライス” は実に効果的。

ただ、仕事中は入れないほうが無難

フライドガーリックもニラも後入れなので、フライドガーリック特有の芳ばしさや苦味とニラの風味も際立ち、フライドガーリックは後半にかけてホクホクとした食感に変わってくる、その変化を楽しめるのもポイント。また写真では多く見えないのですが、けっこう黒胡椒(粗挽き)の量も多かったので、唐辛子とは違う刺激と目が覚めるような清涼感が楽しめました。

※けっこう容器の底に黒胡椒が溜まるので、ちょいちょい混ぜながら食べてください。

総評

5.0

ジャンクでスナック的な印象が強い「一平ちゃん」ですが、なんのなんの。麺は有名店が監修した大判どんぶり型に使われるタイプと遜色ない太麺で、濃いめのスープも中国醤油の隠し味をはじめとする繊細な部分があり、あとのせかやくが「富山ブラック」のイメージに通じるインパクトを表現。淡麗系ではないけれど、ただ闇雲に塩気が強いわけではありません。

むしろ「富山ブラック」が題材の一杯にしては食べやすく、それでいて “米が食べたくなる” というパッケージの謳い文句にも素直に頷ける味の濃さ。無論、米との相性も申し分なかったので、白ご飯を片手にカップ麺 or 追い飯が基本の方は、ちょっと探してでも食べる価値のある商品だと思います【author・taka :a(大石敬之)】

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