エースコック「伊吹」監修の一杯 “夜の部” 濃厚煮干し中華ソバを再現!! 一度は食べたい名店の味をカップ麺にアレンジ

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年5月25日(月)新発売のカップ麺、エースコック「一度は食べたい名店の味 伊吹監修の一杯 濃厚煮干し中華ソバ」の実食レビューです。

熱湯3分で行列回避!? 煮干しラーメンの金字塔「中華ソバ 伊吹」監修 “夜営業限定メニュー” をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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伊吹監修の一杯 濃厚煮干し中華ソバ

中華ソバ伊吹(いぶき)とは、東京都板橋区前野町にて「煮干しラーメンの新たな金字塔」と謳われるほどの名店で、創業は2011年8月8日。常にストイックな姿勢でラーメンを作り続ける店主・三村悠介氏は、煮干しマイスターの異名を持ち、九十九里背黒や長崎背黒、愛媛いりこ、伊吹いりこ、島根鯵など、さらにランク別の上物まで揃え、多種多様な煮干しを縦横無尽に操っています。

熱湯3分で行列回避!?

今回の新商品「一度は食べたい名店の味 伊吹監修の一杯 濃厚煮干し中華ソバ」は、エースコック株式会社と「中華ソバ 伊吹」の共同開発商品で、夜の部(18:40~20:35)限定の「濃厚中華ソバ」を再現したもの。同シリーズから伊吹のカップ麺が発売されるのは今回で4度目になるのですが、歴代監修商品の中に夜限定メニューをモデルにしたものはありません。

「中華ソバ 伊吹」初のカップ麺「一度は食べたい名店の味 伊吹監修の一杯 行列必至の中華ソバ」が発売されたのは、2020年6月現在から遡ること3年以上前の2017年4月17日。エースコックの「一度は食べたい名店の味」シリーズ第6弾としてのリリースで、最初は昼の部(11:45~14:30)で提供されている伊吹の看板メニュー「中華ソバ」を縦型ビッグのカップラーメンにアレンジ。

続けて2018年5月7日、同じく「一度は食べたい名店の味」シリーズより「ニボニボ中華ソバ」という商品名で「中華ソバ」を再現。当時の商品は “ポークをベースに大量の煮干しをガツンと利かせた苦みの中に旨みを感じる一杯” として開発されたのですが、前作でインパクトの強かった煮干しの荒々しさが控えめになり、どちらかというと洗練さをブラッシュアップしたような仕上がりに落ち着いていました。

伊吹監修の一杯 “第4弾”

その後、2019年6月10日に「一度は食べたい名店」のブランドコラボメニューとして「伊吹監修の一杯」初となる “カップ麺でしか食べられない” 限定メニュー「煮干しまぜソバ」を新発売。煮干しが強烈だった初代カップラーメン、初代と比較して煮干し感が洗練された二代目カップラーメン、そして煮干しまぜソバが前回発売品という流れ。

もともと「中華ソバ 伊吹」の実店舗は東京都練馬区・西大泉で産声を上げ、あまりに強烈な煮干しの香りに近隣からの苦情が絶えず、2013年3月28日に東大泉で移転オープン。結果的にアクセスしやすくなったことで客足は増えたそうですが、またもや近隣からの苦情で移転を余儀なくされ、2014年1月13日から現在の志村坂上駅付近で営業することになり、連日長蛇の列をつくっています。

“昼の部” で提供されている「中華ソバ」は、日によって多種多様な煮干しを組み合わせ、それも一杯あたり約100〜150gほどの煮干しを使っているらしく、店には “煮干しが苦手な方はご一考の上ご来店下さいますようお願い致します” との注意書きあり。あの煮干しラーメンで有名な「凪(なぎ)」の看板メニューでさえ一杯あたり約50〜60gの煮干し量といわれているため、とにかく尋常な量ではありません。

※写真はお店のラーメンです。

そして今回の再現元 “夜の部” で提供されている「濃厚中華ソバ」は、安くて良質な煮干しや値段は普通だけど良質な煮干しは使用せず、高くて良質な煮干しのみを使用したスープが特徴で、濃度を高めるために動物系素材の使用量は “昼の部” と比較して2倍とのこと。煮干しを叩き潰すのではなく、常に攪拌(かくはん)しながら崩れるまで炊き続け、間違いなく人を選ぶほど強烈な一杯に仕上げています。

開封

別添の小袋は1種類

そんな “夜営業限定メニュー” を再現した「一度は食べたい名店の味 伊吹監修の一杯 濃厚煮干し中華ソバ」に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」が1袋。エースコックの縦型カップ麺は別添の小袋をフタの上に貼り付けず、最初から容器の中に入れてくる傾向があり、今回も例に漏れません。そのため高確率で小袋が粉まみれなんですけど、ぜんぜん今回はマシなほうですね。

2種類の玉ねぎに注目

具材は程良く味付けした肉そぼろに彩りの良いねぎ、そして製法の異なる2種の玉ねぎがポイント。濃厚煮干しラーメンのトッピングとして玉ねぎを起用したのは「中華ソバ 伊吹」がパイオニアといわれているのですが、試行錯誤の末に‥‥というわけではなく、包丁を使うのは苦手な店主が “包丁でネギを切った時くっついて煩わしかった” という理由から玉ねぎを使うようになり、たまたまハマッたそうです。

カップ麺のメーカー希望小売価格は税別220円なので、コンビニで購入した場合の税込価格は232円が2020年6月現在の標準価格。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」での取り扱いを確認しているのですが、もしかするとセブンイレブンには売ってないかもしれません。

そういえば今年の4月頃、東京近郊のセブンイレブンや大手スーパーで「伊吹監修 濃厚煮干しスープ」というサラダチキン用のスープ(ダイショー)が発売されたらしく、けっこう話題になっていましたね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:一度は食べたい名店の味 伊吹監修の一杯 濃厚煮干し中華ソバ
製造者:エースコック株式会社 関西滝野工場
製造所:兵庫県加東市河高1816-175(W)
内容量:95g(めん70g)
商品コード:4901071246815(JAN)
商品サイズ:111×111×118mm
発売日:2020年05月25日(月)
実食日:2020年06月05日(金)
発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、しょうゆ、砂糖)、スープ(ニボシエキス、食塩、ニボシパウダー、動物油脂、しょうゆ、植物油脂、糖類、おからパウダー、乳化油脂、ポーク調味料、ポークエキス、香味油、オニオンパウダー、白胡椒、酵母エキス、全卵粉)、かやく(玉ねぎ、鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、増粘多糖類、重曹、酒精、かんすい、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物、ビタミンC)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

熱湯3分の油揚げ麺を使用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。ちょっと上記の写真では分かりにくいかもしれませんが、粉末状の煮干しがキラキラと反射していて、お湯を注ぐ前からニボい香りが漂ってきます。しかし、エースコックのニュースリリースによると “一口目から煮干しの旨みをガツンと強烈に味わえつつ、煮干しが濃いのに苦くない” スープに仕上げたとのこと。

肉そぼろ少なッwww

別添の液体スープは後入れなので、小袋を取り出してから熱湯を注ぎ、小袋は待っている間にフタの上にのせて温めます。で、苦味と一緒に癖も抑えられていると思ったのですが、えっと‥‥けっこう生臭いですよw 本物の濃厚中華ソバと比較したら生温いレベルになると思いますけど、この時点で煮干しが苦手な方はノックダウンかもしれません。

ちなみに粉末スープの中にトロミ成分が含まれていたのと魚粉が容器の底に溜まりがちなので、液体スープを入れる前にも入れた後も念入りに混ぜてください。それでは、エースコックも強調していた “煮干しが濃いのに苦くない” 煮干し感に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(95g)あたり
カロリー:401kcal
たん白質:11.6g
脂  質:16.2g
炭水化物:52.3g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:5.1g)
ビタミンB1:0.45mg
ビタミンB2:0.53mg
カルシウム:442mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:401kcal(めん・かやく:312kcal)(スープ:89kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

今回のスープと相性ばっちり

5.0

実店舗の「中華ソバ系統」及び適度に味付された替え玉用の「和え玉」に使用されている麺は、1965年(昭和40年)10月設立の製麺所「三河屋製麺」に特注しているパツパツとした歯切れのよさが特徴的な低加水麺で、創業当時は “麺が硬い” などのクレームもあったようですが、それでも「この麺しかない」と使い続けた店主。その結果、今では “伊吹のトレードマーク” と評価されるほどに馴染んでいます。

歯切れのよさがポイント

対する今回のカップ麺に使われている油揚げ麺は、2017年4月発売品「行列必至の中華ソバ」及び2018年5月発売品「ニボニボ中華ソバ」の流れを汲む加水率の低い低加水麺で、実店舗の麺と違い縮れは強めに施されているのですが、食べ始めの歯応えと独特の歯切れのよさが魅力。エースコックにしては油揚げ臭も控えめですし、スープとの一体感も悪くありません。

麺の加水率が低い分、やや多加水麺よりも伸びやすい傾向にありますが、のっけからスープとの馴染みがいいのはポイント。中心部に残るコリッとした歯応えが面白く、指定の熱湯3分で食べ頃でした。逆にフライングするとスナック的な風味やインスタント感が強くなってしまうので、とりあえず今回は熱湯3分きちんと待つのがオススメです。

スープ

えぐみや苦味は抑えてあるけれど‥‥

5.0

エースコックらしい人工的なトロミ成分が気になるところではあるものの、液体スープを入れる前から煮干しの旨味が強く、このまま液体スープなしでも最後まで食べられそうな勢いで旨味に隙がありません。タレやアブラのコクや不足している状態なので、物足りなさはありますし、なるほど特有の苦味は抑えられていますけど、しっかり煮干しが旨味の軸を担っています。

ニボい

さらに「液体スープ」の中にも煮干しのエキスやオイルが閉じ込められていて、引き続き煮干し特有の苦味は抑えられているのですが、煮干しの旨味に明らかな重厚感が生まれます。さらに煮干しのエグみは弱いのに “けっこうクセは強い” ので、ガチの煮干しマニアには物足りない煮干し感になるとは思いますけど、まず苦手な方は間違っても手を出してはいけません。

さらに液体スープの中には動物系(とんこつ)の要素と濃口しょうゆベースのタレが入っているため、きちっと粉末スープだけでは物足りなかった部分を補足。そこそこ塩分濃度の高いスープではあるものの、鋭く舌を刺してくるような塩気ではないですし、煮干しラーメンというジャンル的に適切な塩梅だと感じました。白ご飯が欲しくなるスープですねコレw

具材

とにかく玉ねぎが具材の主役

5.0

さて、とりあえず具材をかき集めてはみたものの、肉そぼろは上記の画像に写っている分で全部。ええ、これっぽっちw エースコックの “程良く味付けした肉そぼろ” には当たり外れがあって、あたりの時は美味しい肉そぼろが入っているのですが、はずれの時はスポンジみたいにスカスカな食感で、味もへったくれもありません。今回は残念ながら後者w これが大量に入っていても仕方ないので、少なくても問題なし。

右側が特に効果的

それ以上に効果的なのが2種類の玉ねぎで、画像の左手前に写っている四角い玉ねぎは柔らかくて甘味が強く、食感も風味も優しいもの。一方の細長い玉ねぎは、生の玉ねぎほどシャープな香味ではないものの、シャキシャキした食感とフレッシュな風味が今回のニボいスープにベストマッチ。特に存在感の強い後者の玉ねぎが多かったので、具材の評価は5つ星(高評価)をつけました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

中華ソバ伊吹(夜の部)で提供されている「濃厚煮干ソバ」のスープは、ほんとうに煮干しが得意なマニアしか食べられないコアな出来栄えなので、そのイメージでいくと今回のカップ麺は食べやすい煮干しラーメンに分類されると思います。しかし、市販のカップラーメンとしての煮干し純度は高く、ちょっと生臭い香りが漂ってくるレベルだったので、すくなくとも得意でない方にはオススメできません。

もうちょっとイメージ的に振り切ってほしいところが無きにしも非ずではあるものの、エースコックが意識していた “煮干しが濃いのに苦くない” という部分は充分に打ち出せていました。取り扱っているコンビニやスーパーも多かったので、煮干し系のカップ麺が気になる方は試してみてください。

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