3秒振っタレ!? カップ油そば売上No.1【ぶぶか】監修 2022年は “お店の混ぜ技” を「新コクとろダレ」で再現!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年6月13日(月)リニューアル発売、明星食品のカップ麺「明星 ぶぶか油そば」の実食レビューです。

食べる前に3秒振ればもっと旨い!? 知る人ぞ知る小さな名店から都内を代表する油そば専門店に「ぶぶか」監修の汁なしカップ麺が “新コクとろダレ” にリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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明星 ぶぶか 油そば 2022

らーめん専門店「ぶぶか」とは、かつて「味の民芸」や「ブルックボンド」「JIN JIN」等を運営していた明星食品の外食部門・明星外食事業による社内ベンチャーとして発足し、現在はサガミホールディングスが展開している「油そば」及び「東京風醤油とんこつらーめん」の専門店で、1994年(平成6年)2月に東京都東村山市の所沢街道沿いで産声を上げた “知る人ぞ知る小さな1軒の屋台” が原点。

そんな「ぶぶか」監修によるカップ麺が初めて発売されたのは、現在から約20年前となる2002年(平成14年)6月。現在は年々拡大するカップ油そば市場において売り上げNo.1※ という不動の地位を確立しているのですが、今回のリニューアルより “お店の混ぜ技” に着目し、タレの構成が見直されました。

※カップ油そば売上No.1 ※インテージSRI+ カップインスタント麺の油そば市場 2020年10月~2022年2月累計販売金額

そもそも「油そば」と「まぜそば」の違いについて、呼び方が違うだけと認識している店もあれば、明確に区別している店もあり、やや定義が曖昧ではあるものの、大きく分けると「油そば」は「まぜそば」よりも簡素で伝統的なスタイルが主流。油そばの起源については2つの説があって、有名なのは武蔵境の亜細亜大学付近にある1954年(昭和29年)創業の「珍々亭(ちんちんてい)」発祥という説。

もうひとつは国立市の一橋大学付近にある1952年(昭和28年)創業の「三幸(さんこう)」発祥という説もあるのですが、どちらも昭和30年代から油そばをメニュー化しているため、いずれにしても東京発祥の麺料理。トラディショナルな専門店では、麺の下にタレと油があり、トッピングは焼豚、メンマ、ナルトとシンプルで、客が卓上にあるラー油と酢をかけながら “自分で混ぜる” スタイルが基本。

「ぶぶか」は「油そば」を標榜しているが‥‥

対して「まぜそば」という言葉を生み出したのは、かの有名な「六厘舎(ろくりんしゃ)」の系譜に連なる「ジャンクガレッジ(JUNK GARAGE)」とされ、使用する油も植物性ではなく動物性のオイルをメインとし、ニンニク、アブラ、チーズ、エビマヨ、辛味、ベビースター、魚粉、課長(うま味調味料)など、油そばよりもトッピングが豊富で自由かつジャンクなイメージ。

そのため油そばよりも混ぜにくい「まぜそば」を提供している店舗では “事前にスタッフがタレと油を麺に絡めてから” 様々なトッピングを添えて提供するスタイルが多数派となっているのですが、珍々亭にインスピレーションを受け、油そばを看板に掲げ始めた歴史を持つ「ぶぶか」では “茹で上げた麺とタレを混ぜ合わせてから提供する” 油そば専門店としては珍しいスタイルを貫いています。

その「混ぜ技」をカップ麺で再現する‥‥というのが2022年版「明星 ぶぶか油そば」のリニューアルポイントで、醤油のキレ・甘み、麺との絡みを追求した「コクとろダレ」を新規に開発。パッケージでは3秒 “降っタレ!” と食べ方を訴求し、キャッチーでユニークな面を持たせつつ、再現性の向上を図ってきました。

3秒振ればもっと旨い!

前回のリニューアルは、昨年3月22日に実施されたので、定番商品としては短いスパンの更新。タイミング的に、2022年6月1日出荷分からの価格改定に対応すべく措置も含まれていると思うので、新コクとろダレの仕上がりはもちろん、前回発売品からのトレードオフにも注目しながらレビューします。

開封

まずは4種の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れ「かやく」に、後入れ「コクとろダレ」「マヨネーズ」「ふりかけ」の計4種。コクとろダレの小袋にもイラスト付きで “振っタレ!” とあり、上記の画像には写っていませんが、裏面には “濃厚焼豚醤油味” と書かれています。それ以外の小袋は、リニューアル前(2021年3月発売品)から変わっていません。

見慣れた太めの油揚げ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。前回のリニューアル時にはニュースリリースで “明星史上最太麺の鬼ごっつい食べごたえ” をアピールしていましたが、2022年5月9日発売の「明星 ぶぶか油そば ガチ太」に使われていた新・明星史上最極太麺(熱湯7分の油揚げ麺)が記録を塗り替えているため、そういった記述はありません。ただ、従来品よりも細くなっているわけではない様子。

メーカー希望小売価格は230円(税別)から255円(税別)に値上げされていますが、前述の価格改定による変化なので、受け入れるしかありません。ちなみに6月21日〜27日の期間中、ファミリーマートで「明星 ぶぶか油そば」を1個買うと「ファミマル 焦がしねぎ香る醤油ラーメン」または「同 辛だれ豚骨ラーメン」が1個もらえるキャンペーンを実施していたので、期間中であればファミマがお得です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 ぶぶか油そば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:163g(めん130g)
商品コード:4902881406055(JAN)
発売日:2022年06月13日(月)
実食日:2022年06月18日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:275円(税込)
希望小売価格:255円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(コクとろダレ・かやく・マヨネーズ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、酵母エキス)、ソース(豚脂、マヨネーズ、しょうゆ、糖類、植物油脂、豚・鶏エキス、食塩、たん白加水分解物、チャーシューペースト、醸造酢、香辛料、香味調味料)、かやく(チャーシュー、メンマ、ナルト)、ふりかけ(香辛料、ねぎ、のり)/ 加工デンプン、カラメル色素、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、酒精、乳化剤、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、グリセリン、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、ベニコウジ色素、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

かやくはシンプル

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、丸いチャーシュー、少量のメンマ、大きめのナルトが1枚とラインナップはリニューアル前から変わりません。しかし、2022年版のリニューアルポイントは振っタレ。これまでの作り方とは違い、フタの上で温めておいたタレを “食べる直前に3秒振る必要がある” ので、忘れないように注意してください。

食べる前に3秒振っタレェェェエエエ!

調理後の見た目はリニューアル前と比べて大差なく、香りのベクトルも変わりません。また新開発のコクとろダレ(振っタレ!)も特別に粘度が高いわけではなかったので、不自然でないのは好感が抱けるポイントではあるものの、裏を返せばインパクト不足(新鮮味がない)といえなくもない展開——。

ちなみに内容量はリニューアル前から変わっていませんが、カロリーは777kcalから770kcalに、脂質も39.0gから38.1gに減っていて、食塩相当量の値も6.2gから5.7gに下がるなど、たんぱく質とカルシウム以外は減少傾向が見られました。この変化が意味するものとは‥‥引き続き「めん」「コクとろダレ・マヨネーズ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(163g)あたり
カロリー:770kcal
たん白質:10.3g
脂  質:38.1g
炭水化物:96.4g
食塩相当量:5.7g
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:197mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶん変わってない

5.0

形状はリニューアル前と同じ丸刃で切り出された太麺で、ふっくらと歯を包み込んでくるような、ソフトで穏やかなファーストインプレッションは健在。湯切り直後は中心部まで柔らかめの食感ですが、タレを3秒振ってから念入りに混ぜ合わせ、マヨネーズ・ふりかけをトッピングして‥‥と、調理している間に内部が締まり、密度の高い層が生まれます。

鬼ごっつい食べ応えを継承

熱湯7分の「ガチ太」では酵母エキスを省き、卵粉を足していましたが、今回の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、酵母エキス」という原材料名はリニューアル前から変わっておらず、ソフトなファーストインプレッションから内部が締まっていくスピードまで、ほぼほぼ体感的な違いはありません。

ふっくら&もっちりとした質感を出すために、ひとまずフライングは厳禁ですが、コクとろダレ・マヨネーズ・ふりかけ投入後、30秒ほど休ませるのがオススメの食べ方。数ヶ月前に「ガチ太」が出てしまった手前、ややインパクトに欠ける印象を抱いてしまう部分もありますけど、ファンの期待を裏切るような改悪はなかったので、それについては安心してください。

コクとろダレ・マヨネーズ

マイナーチェンジに過ぎない微調整

5.0

コクとろダレを3秒振っタレ! の指示に従い、3秒しっかり振ってから開封したところ、アブラの中にタレが分散し、上記画像のような状態になります。ただ、特別にドロッとしているわけではなく、とろみの加減は常識的。オイルの主成分は引き続き豚脂(ラード)なので、それなりにギトギトしてはいるものの、香りに関しては胡麻油のほうが強く、それもリニューアル前のタレに共通するポイント。

ちなみに振らないとこうなります

タレは濃口醤油をベースに、チャーシューペーストで畜肉系の旨みを加え、こってりとした豚脂の合間にスッ、と醸造酢の酸味が通るのですが、すこし酢のアクセントが弱くなったような印象も。とはいえ味についてはマイナーチェンジに過ぎなかったので、タレを振るアクションが加わった、くらいの認識で問題ないような変化。

マヨネーズはプレーンタイプ

別添のマヨネーズはプレーンタイプで、からしや唐辛子などは練り込まれていませんが、小袋は同社の「一平ちゃん夜店の焼そば」に別添されている “マヨビームノズル付き” のアレ。リニューアル前と比較して内容量に増減はなく、引き続き全体のジャンクさを底上げしてくれていました。

かやく・ふりかけ

結論からいうと変更なし

5.0

かやくのチャーシュー、メンマ、ナルトはリニューアル前から変わっておらず、メンマの量は比較的に少なめですが、よくある個体差だと思います。そして、ふりかけの内容も然り。

マヨ&ふりかけのタッグは最強クラス

ねぎ、ローストガーリック、刻み海苔、七味唐辛子、ブラックペッパーの組み合わせもリニューアル前と共通で、見た目も味わいも香りも華やかに。なんか、ここまでくると定義的には「まぜそば」に該当しそうな仕上がりなんですけどw コクとろダレ(振っタレ!)とマヨネーズにはないアクセントが賑やかで、最後まで食べ飽きない工夫になっています。

総評

5.0

食べる前にコクとろダレを3秒振っタレ! という新たな訴求以外、これといって劇的な変化はなく、そのタレも振ったところで‥‥みたいな。いや、私の振り方が下手くそだったなら申し訳ない話になりますけどw 裏を返せば改悪もなかったので、振っタレ! に対する期待度で評価が変わってくるかもしれません。しかし、値上げについては価格改定に伴う致し方ない変更なので、総評は据え置きました。

ときに2022年は東洋水産(マルちゃん)の「珍々亭 濃厚油そば」が “生麺ゆでてうまいまま製法” を導入したように、競合が劇的な進化を遂げつつあるため、今後も「ぶぶか」は油揚げ麺+マヨ+ふりかけの構図を頑なに守るのか、それとも新たな施策を打ってくるか、引き続きカップ油そば市場の動向に注目です。【author・taka :a(大石敬之)】

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