「日清のどん兵衛 スパイシー豚カレーうどん」麺がリニューアル!?まさかの進展

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月11日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 スパイシー豚カレーうどん」の実食レビューです。

今までとは違うスパイシーなどん兵衛カレーうどん登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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どん兵衛 スパイシー豚カレーうどん

今回の新作どん兵衛は「スパイシー豚カレーうどん」ということで、日清食品のニュースリリースには “今回、近年トレンドのスパイシーで本格的な味わいのカレーを「日清のどん兵衛」流にアレンジした新商品を発売” と紹介されていました。スパイシーなカレー味の変わり種どん兵衛といえば、2019年1月21日(月)に発売された「大阪発祥! 今話題のスパイスカレートリオ」が記憶に新しいところです。

日清食品を強く支えている「カップヌードル」「日清焼そばU.F.O.」「日清のどん兵衛」の3ブランドより、大阪発祥のスパイスカレーをテーマにした別添「クセになるあとがけ本格スパイス付」の期間限定商品が今年1月に発売されたのですが、スパイスカレートリオどん兵衛の商品名は「日清のどん兵衛 カツオとチキンのWだしスパイスカレーうどん」でした。



それと比較して今回の新商品はシンプルに「スパイシー豚カレーうどん」というタイトルで、動物系のベースもチキンからポークに変更。また日清食品のニュースリリース(プレスリリース)には、「辛口でついクセになるカレーつゆ!」「今までとは違う、スパイシーなどん兵衛カレーうどん!」といったように、「辛口」や「スパイシー」などの辛さをアピールするキーワードが強調されています。

木目調で落ち着いた風合いの黒いパッケージからも厚みがあってスパイシーな印象を受けたりするのですが、もうひとつ気になるポイントが‥‥というのも、この記事内にある製品概要欄の原材料名を打ち込んでいる時、いつもは既存の定番品と原材料名が一致する「油揚げめん」の項目に見慣れない原材料があったんです。

「日清のどん兵衛 きつねうどん」をはじめとする「うどん」シリーズの「油揚げめん」は、基本的に原材料名が「小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維」となっているのに対し、今回の「スパイシー豚カレーうどん」は「小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、『昆布エキス』、大豆食物繊維、『糖類』」となっていて、新たに「昆布エキス」と「糖類」が追加されていました。これも “今までとは違う” の所以なのか‥?

と、念のため日清食品の公式ウェブサイトに掲載されているレギュラー商品の原材料名を見直してみたところ、なんと期間限定どん兵衛を除く “どん兵衛の通年商品うどん系すべての麺に「昆布エキス」と「糖類」が追記” されていました。この件について日清食品の開発部に問い合わせてみたところ、大々的な発表はしていませんが、「麺とスープをリニューアルして3月上旬から順次切り替えている」とのこと。



また、「日清のどん兵衛 天ぷらそば」や「鴨だしそば」など、和蕎麦系統の通年商品も麺の原材料が「小麦粉、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ」から「小麦粉、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ、『かつお節粉末』、『糖類』」に変わっているのですが、それぞれスープの原材料も見直され、うどんシリーズと同じく3月上旬から順次変更とのことでした(それぞれ新旧商品が手元に揃い次第、食べ比べて記事にします)。

さて、ご存知の方も多いかとは思いますが2019年3月現在、東日本と北海道の「日清のどん兵衛 カレーうどん」は “豚だしカレーうどん” 、西日本は “牛だしカレーうどん” と味が分けられているのですが、今回の新商品は全国共通なので、東西の味は分かれていません。

開封

ちょうど今回の「どん兵衛 スパイシー豚カレーうどん」発売と同じ日に、「カップヌードル 花椒シビうま激辛麻辣味 ビッグ」や「日清ラ王 焦がし激辛豚骨」「日清ウマーメシ シビうま担々」など、日清食品から刺激的な新作カップめん及びカップメシが同時発売されているのですが、今回のカップ麺にも「※小さなお子様や、辛みが苦手な方は注意してお召し上がりください」との注意事項があります。



別添の小袋は「粉末スープ」と「かやく」の合計2種類で、どちらも熱湯を注ぐ前の先入れとなっているのですが、ずいぶんと小袋のデザインが簡素ですね。どん兵衛のブランドロゴもプリントされていませんし、特に粉末スープの小袋はオープン価格の廉価版‥?(れんかばん)と思ってしまうほど飾り気のないデザインです。いや、もちろん別に大問題とかではないのですが(笑)、かなりシンプルですよね。

新たに「昆布エキス」と「糖類」が追加された油揚げ麺(フライうどん)ですが、パッと見た感じでは既存の油揚げうどんと比較して違和感はありません。ただ、ちょっと幅が狭くて薄いような気がしないでもないような‥と思い、手元にあったリニューアル前の油揚げ麺(西日本仕様の「きつねうどん」)と比較してみたところ、若干(きもち)既存の製品よりも麺が薄くなっていました。

私は今回の「スパイシー豚カレーうどん」を日清食品グループの公式オンラインストアで購入していたのですが、スーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアであれば税込98円〜130円前後、コンビニだと税込184円が相場です。公式オンラインストアで購入するとクーポンを使わない限り鐚一文(びたいちもん)負けてくれない税込194円なので、ある意味もっとも高い販売店になるかもしれません(それだけに安心感はありますが)。

概要(製品情報・購入価格等)

製品名:日清のどん兵衛 スパイシー豚カレーうどん
製造者:日清食品
製造所:静岡工場(製造所固有記号 F)
内容量:86g(めん66g)
商品コード:4902105244913(JANコード)
規格サイズ:縦144mm×横144mm×高さ75mm

発売日:2019年03月11日(月)
実食日:2019年03月13日(水)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:日清食品グループ オンラインストア
商品購入価格:税込194円(配送料・支払手数料別)
希望小売価格:税別180円

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:和風どんぶり型レギュラーサイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、昆布エキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(香辛料、食塩、糖類、カレー粉、ポーク調味料、トマトパウダー、クリーミングパウダー、魚介調味料)、かやく(大豆たん白加工品、味付油揚げ、フライドガーリック、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カロチノイド色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

粉末スープの量は多く、あまり刺激的な香りではありませんが、香りのベクトルは「どん兵衛」のカレー味が長年培ってきたカレー粉が軸になっているような印象で、まったく新鮮味はないものの安心と信頼の実績を感じます。ただ、和風出汁の香りは控えめだったので、関西に住んでいる私は東日本のカレー味に近いような印象を受けました。



かやく(写真の向かって右側)に入っている肉っぽい見た目の具材は、東日本及び北海道向けの「どん兵衛 カレーうどん」に採用されている「大豆ポーク(大豆たん白加工品)」なので、残念ながら本物の肉具材ではありません。ちなみに西日本仕様のカレーうどんには「大豆ビーフ」が入っているのですが、これ材料は大豆だけどビーフとポークの棲み分けは図れているのだろうか‥w というのもチェックします。

あとは熱湯を注いだら5分待って、先ほどの警告文「※小さなお子様や、辛みが苦手な方は――」の続きに「※よくまぜてお召し上がりください」と書いてあったように、とろみ成分が先入れ粉末スープに仕込んであったので、しっかりかきまぜましょう。けっこうトロミが強いため、1分〜1分30秒くらいは混ぜ続けたほうがいいかもしれません。

それでは、今回のカレーつゆは注意事項が必要なほど辛いのか、それとも辛くないのか辛さレベルに注目しつつ、また麺の変化も意識しながら「めん」「カレーつゆ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(86g)当たり

熱  量:383kcal(カロリー)
たん白質:7.8g
脂  質:15.1g
炭水化物:54.0g
食塩相当量:5.3g
(めん・かやく:1.6g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.25mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:161mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:383kcal(めん・かやく:336kcal)(スープ:47kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん(うどん)

どん兵衛ならではの、もっちりとしたつるみのあるうどん。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

ち‥‥違う‥!

あいかわらず縮れのないストレート状なのは変わりありませんが、「日清のどん兵衛 きつねうどん」と比較して麺の密度が高くなったような印象で、なによりビックリするほど油揚げ麺っぽさが控えめになっています。それは風味に限ったことではなく、昆布エキスや糖類のニュアンスはスパイシーなカレーつゆに埋没していましたが、キメの細かい口当たりやコシの強さなど、そもそもの質感が違うんです。

麺の風味に関してはカレーつゆのスパイス感が相殺している部分もあるとは思うんですけど、コシのベクトルが違う‥‥なんというか、より本物に近づいた印象で、ふかふかしません。たとえば10分どん兵衛が一時期流行ったりもしましたが、お湯を注いでから15分くらい放置してみても10分どん兵衛みたいな食感にはならなくて、むしろ食べ始めの段階よりも10分くらい後のほうが油揚げ麺らしからぬリアルに近づきます。



以前から耐久力のある麺でしたが、時間が経っても “ふっくらジューシィ” な感じにならないんです。もしかしてコンディションによる奇跡的な変化が生じたのかと今回のカップ麺は2つ実食しているのですが、両方とも印象は変わりませんでした。あの多加水食感ではなくなってしまったけど、だいぶ(良くも悪くも)油揚げ麺から遠退いています。これは‥一部のユーザー(特に10分どん兵衛派)から賛否両論あるかもしれませんね。

カレーつゆ

炒めたオニオンとトマトをベースに、豚だしとカツオのうまみ、各種スパイスをきかせた辛口のカレーつゆ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

けっこうスパイシー!

辛さレベルは激辛でもなければ大辛のレベルにも達していませんが、辛くないわけではありません。むしろ既存の「カレーうどん」と比較して圧倒的にスパイシーで、市販のカレールゥに例えるとハウス食品の「ジャワカレー中辛」が厳しいと苦戦するかもしれないレベル。カレー粉のルーツを辿ると「どん兵衛」に行き着く感じではあるものの、だいぶ着地点は違います。

鰹の立ち位置はサポート役ですが、それは下支えながらに確かな存在感。土台にポークの厚みもありますが、味覚の主軸は間違いなくスパイスで、大阪のスパイスカレーほどクセのあるスパイス感ではないものの、いわゆる家カレー(おうちカレー)の延長線上にありながら、さらに本格的なスパイスが幾重にも重ねてある複雑な刺激。

そして飴色玉ねぎよろしく炒めたオニオン(意味は一緒かw)の芳ばしい甘みと独特のコク、ザラついた舌触りやスパイスの粒感も印象的で、味わいの重心は低く濃厚でありながら、トマトのアクセントがスッと引き締めて爽やかさを演出します。後半じわじわ蓄積される辛さは間違いなくピリ辛以上だったので、とりあえず辛い食べ物やスパイシーなカレーが苦手な方は意識的に避けたほうが安全かもしれません。

かやく(具材)

大豆ポーク、きざみあげ、フライドガーリック、ネギ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

大豆ポークは大豆ビーフと違った‥‥

ほんのり甘い味付けの刻み揚げはジューシィで、ピリッとスパイスの効いたカレーつゆと対比を描くような存在感が心地よく、意識的に食べるといい気分転換になります。ネギは少し大きめでシャキッとした歯触りが食感のアクセントに寄与していて、土台の下地にある鰹の風味が橋渡しを担い違和感なくフィット。地味に効果的だったのは忘れた頃に口の中へ飛び込んでくるフライドガーリックの存在感で、ガツンとパンチのある味がカレーのスパイス感と相俟って食欲を刺激してくれました。

で、大豆ポークと大豆ビーフの違いなんですけど、いやいやけっこう違うもんですね。大豆ビーフは新作どん兵衛やスキヤキ系のカップ麺に比較的よく入っているので、これまでに何度も食べているのですが、あまり大豆ポークには馴染みがなかったんです。

もちろん両者ともに肉ではなく大豆たん白加工品、食感は肉から遠くて肉の旨味も得られませんが、強烈に甘くて濃い味付けが施されている大豆ビーフに対し、大豆ポークも甘辛い味付けではあるものの比較的ぜんぜん控えめ。できれば肉そぼろでいいので本物の肉を使ってほしかったところですが、大豆ビーフと大豆ポークの大きな違いを発見できたのは勉強になりました。‥さいご思いっきり個人的な感想ですねスミマセンw でも、大豆ビーフと大豆ポークは違う、ということは分かりました。そして、やはり逆立ちしても肉ではない(笑)。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

世間の常識から逸脱したようなスパイス感だったり奇抜な個性を打ち出しているような変わり種ではありませんでしたが、既存の「豚だしカレーうどん(東日本・北海道)」とも「牛だしカレーうどん(西日本)」とも違う、なるほど “今までとは違う、スパイシーなどん兵衛カレーうどん” というのにも納得できるスパイシーな仕上がりでした。で、麺も “今までとは違う” ポイントですね。

つゆにトロミのない「きつねうどん」だと違ってくるのかもしれませんが、このマイナーチェンジは大きく、特に10分経過した頃合いからのリアリティは特筆すべき変化だったので、スパイシーな辛口どん兵衛カレーうどんとしての安定した完成度も高評価をつけた要因のひとつですが、この製品に使われている麺は確実に “マイナーチェンジ後の麺” なので、それを確かめるために食べる価値はあると思います。ただし、地味にスパイシーなので、辛い食べ物が苦手な方は注意してください。

2019年3月13日(水)現在、「どん兵衛の麺とスープが2019年3月にリニューアル(マイナーチェンジ)した」という情報は、まだネット上で誰も大々的にアップしていないと思いますし、日清食品も大きな変更ではないとして公表していませんが、既存品の麺とスープも変わっていることは製品の開発に直接携わっている開発部の方から頂いた情報なので間違いありません。通年商品のマイナーチェンジ前、マイナーチェンジ後の変化については、後日ちゃんと食べ比べて記事にします(※ちなみに全どん兵衛「かやく」は変更なしとのことでした)。

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