「どん兵衛マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」これが日清のガチ!? “どん二郎” 本気アレンジ3選!!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年10月8日(火)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」のアレンジレシピ紹介と実食レビューです。

セブンイレブンの二郎インスパイア系どん兵衛を本気で「どん二郎」にアレンジしてみた結果——

実際に食べてみた感想や正しい “どん二郎の作り方” を解説、さらに王道とオリジナルの別パターンも入れた二郎系・ガツ盛り系のカップ麺アレンジを3つ紹介します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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どん二郎vs.マシマシ篇ガチ豚ニンニク

「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」とは、コンビニのセブンイレブン限定商品として開発された縦型ビッグの二郎系どん兵衛で、商品パッケージの黄色いテーマカラーも一見して明白に「ラーメン二郎」を意識してデザインされたもの。ネット上でも “ついに公式が「どん二郎」を出した!” と大きな騒ぎになりましたが、結論から言うと今回のカップ麺は「どん二郎」ではありません。

どん二郎(どんじろう)とは、日清食品のカップ麺「どん兵衛」を「ラーメン二郎」風にアレンジした食べ物で、東京産業新聞社が運営する日本のニュースサイト「ガジェット通信」のライター “ノジーマ” こと野島慎一郎(のじま しんいちろう)氏が考案したもの。B級フード研究家であり、漫画家でもある彼がラーメン二郎+どん兵衛の発案者です。



特に注目され始めたのは2017年の前半で、正確には2017年1月17日と同年2月3日。エキサイト株式会社が運営しているニュースサイト、「エキサイトニュース」のトリビアニュース編集部が “どん二郎の作り方” を記事にして、前述した日にネット上で公開したことをキッカケに知名度が跳ね上がり、ツイッターなどのSNSやブログ、YouTubeなどの動画配信サイトでも大反響。

当時、まだ野島氏のことは “どん二郎のレシピ発案者である野島さん(仮名)” という紹介でしたが、あまりの反響から本を出版することになり、2018年1月12日『世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ! B級フードレシピ』というレシピ本を宝島社が発刊。その本を読んだ江川達也氏がFacebookで絶賛(?)し、またもや話題になりました。

ラーメン二郎(ラーメンじろう)とは、創業者・山田拓美氏が当時26~27歳の頃、東横線の都立大学駅付近に開業したラーメン店で、創業は1968年(昭和43年)。名前の由来は当時人気だったエースコックのインスタントラーメン「ラーメン太郎」(1967年1月発売)、札幌オリンピックが開催された1972年(昭和47年)に本店を現在の東京都港区三田に移し、上記写真のように具材を大量に盛り付けた常習性の強いラーメンを注文できるのが最大の特徴。

ラーメン二郎に強く影響された店を「二郎系」又は「二郎インスパイア系」といい、その熱狂的なファンは「ジロリアン」と呼ばれ、 “マシマシ” を筆頭にコール(呪文)と呼ばれる独特の注文方法や作法があります。たとえば「ニンニクマシマシヤサイマシアブラカラメ」だと「ニンニク特盛・野菜大盛・背脂あり・味濃いめ」という意味で、そのドカ盛りラーメンを完食した時に得られる達成感と背徳感がジロリアンを量産しました。



今回のカップ麺にも “マシマシ篇” と書かれ、日清のどん兵衛+ラーメン二郎という組み合わせから、明らかに “どん二郎” を意識しています。しかし、この件について発案者の野島氏や二郎のオヤジさん(店主)を含む日清食品外部の人間は何も聞かされていなかったそうで、二郎のオヤジさんついては以前、日清食品が正式にコラボを持ちかけた時に “面倒だから勝手にやれ” と半公認状態にあるのため特に問題ないのですが——

実は野島氏に無断で “日清食品が「どん二郎」という商標を2019年6月11日に出願(出願番号2019-74653)していた” ことが発覚。さらに野島氏の本から写真を転載した「どん二郎を商品化」という名の資料まで存在すると言われているのですが、前述したように中身は「どん二郎」から程遠く、場合によっては知らない人に “この程度?” と誤解を与えてしまいそうな内容でした(※詳細は「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」の記事をご参考ください)。

「どん二郎」の作り方

カップ麺を単体でレビューした時には、「どん二郎」と完全に割り切って評価したんですけど、がっつり比較したら‥‥ガチ豚!? このスカスカなチャーシューチップが日清食品のガチ!? どん兵衛的にはニンニクマシマシだったけど明らかに二郎系のパッケージなのにモヤシはどうした! そもそも麺が5分で戻らへんぞーーー!! と、そんな感じになるのですが、とりあえずカップ麺に「牛脂」を放り込んでください。



レシピ本になる前は “豚脂(ラード)がベスト” と紹介されていたのですが、アレンジのためにチューブのラードを購入すると原価割れのおそれがある(どん兵衛の値段を超える)ため、スーパーに行けば無料でもらえる「牛脂」が代用品として選ばれました。しかし、どん二郎を実際に作ったユーザーからは “牛脂の香りが二郎っぽい!” という感想が多く、まさかのラード超え。

でもって明らかに二郎インスパイア系なのに、肝心の野菜は廉価版の細切れキャベツしか入っていなかったので、ヤサイを盛ります。オーソドックスな「どん二郎」のアレンジに必要なものは、「牛脂」「もやし」「キャベツ」「にんにく」が基本。原価割れを無視すると、ぶた(豚)やアブラ(味付背脂)なども欲しいところですが、まずは “基本” のレシピから作ってみましょう。

調理・実食開始

さて、まずはヤサイ(もやし、キャベツ)を茹でる際、食感が残るようにサッと茹で上げるのが作り方のポイントになるのですが、野菜を茹で上げた後の “茹で汁は捨てない” こと。スープのコクを深めるために、ただの熱湯ではなく「野菜の茹で汁」をカップ麺に注ぎます。ニンニクは微塵切りに刻んでからトッピングするのですが、どうしても面倒な場合はチューブで代用しても構いません。

あとは牛脂の上からカップ麺に熱湯を注いで「3分」待機、盛り付けの時間を加味して早めにフタを開けましょう。カップ麺はセブンイレブン限定商品なので、税込237円かかりますけど、牛脂は実質タダ。それにキャベツとニンニクも1回で使い切るわけではないですし、ブタさえ奮発しなければ標準のレシピで原価割れすることはありません。それでは、基本から変わり種まで「アレンジ3選」イッキに続けて紹介します。

縦型どん二郎 〜基本のマシマシ篇

これが「ガチ」じゃぁああああ!!

実は目の前にノートパソコンがあるので、安全のために容器ごとカップ麺を丼に入れておいたのですが、もやし1袋(250g)+キャベツ3枚+刻みニンニク2/3個‥‥意外と盛れます! もやしが4本と刻みニンニクがパラパラこぼれましたけど、スープは絶妙な位置でストップしたまま容器の外に溢れません(※熱湯の量は内側の線から6、7mmほど下がベスト)。

もちろんカップ麺はヤサイマシせずに食べられる味に整えてあるため、スープの濃さは標準的。茹で野菜に味付けもしていなかったので、そのまま食べると “ただただニンニク辛い” 状態です。しかも野菜の水分でスープが思いのほか薄くなるので、ご自宅のカラメ* で調節してください(*用意できれば甘辛いチャーシューダレがベストなんですけど、ふつうの醤油でも大丈夫です)。



そして、基本の「どん二郎」で大切なのは “天地返しを行う” こと。「天地返し」とは農耕分野の用語で、耕地の表層を深層を入れ替える作業のことを指すのですが、転じて「ラーメン二郎」の分野においては “丼の底から麺を引っ張り出して、麺と野菜の位置を入れ替えること” を意味し、野菜をスープに沈めてニンニクのキレと野菜のコクを馴染ませます。

今回ぜったい無理‥‥と思いながら撮影していたのですが、いけるww まずは野菜を軽めに3口ほど食し、そっと容器の手前から箸を入れて底にある麺を持ち上げ、あとは上の野菜を包み込むように奥へ奥へと全体を大きく回転させることができれば “スープを一滴もこぼさずに天地返し” することも可能。

さすがに撮影しながらだと麺は伸びてしまいましたが、もやしのシャキシャキ感が歯応えをカバー。牛脂と野菜のコクが滲み出たスープは旨み倍増で、麺と野菜を食べ終えると底に溜まっていた大量の刻みニンニクが優しさを蹂躙してきますけどw それも一興。また、大きめの受け皿になるものさえあればタテ型カップでも無茶できそうだったので——

どん二郎 〜用心棒インスパイア

ガリマヨ×鰹節×粉チーズ=悪魔飯の素

カップ麺にもなった東京・神保町にあるインスパイア系の名店「用心棒(ようじんぼう)」を意識したアレンジで、まず先ほどの「縦型どん二郎」を作ります。あとは原価割れを気にせず市販の「厚切叉焼」(※今回は80gで税込312円でした)をのせてから辛い揚げ玉「辛揚げ」と大量のガーリックマヨネーズ「ガリマヨ」を投下して、「かつお節」と「パルメザンチーズ」をトッピングすれば出来上がり。

ガリマヨ(チューブのニンニク+マヨネーズでOK)と鰹節は異様なほど相性がよくて、ただの茹でもやしが中毒性の高い悪魔の食べ物に変貌するのですが、さらに粉チーズのコクを重ねると旨味の相乗効果が凄まじく、もやし1袋では足りないほど。ちょっとチャーシューは割高でしたが、けっこう雰囲気はアップしますし、辛揚げは普通の揚げ玉でも揚げ玉+一味唐辛子でも大丈夫。



ガリマヨは試してみたいけど、スープにマヨネーズはちょっと‥‥という方でも心配ご無用。前半は野菜が完全にカップ麺のフタになっているので、天地返しさえしなければスープにマヨネーズが干渉するリスクは低く、お好みで最初に乗り切らなかった「卵黄」を途中でトッピングするのもオススメ(※下の写真は途中でガリマヨを追加トッピングしています)。

用心棒のガリマヨは「まぜそば」専用なので、ある意味これはギルティ(禁止行為)に該当するかもしれません。しかし、今回のアレンジは “家二郎” の延長線上——お店では許されない行為も楽しめるのが魅力。ただ、ここまでやる場合は受け皿がないとテーブルが大変なことになるので、大きめの平皿か口径の広い丼でカバーしてください。さて、ラストは「ガチ豚」にスポットを当ててみましょう。

どん二郎 ~ガチ豚キムチ白髪ねぎマシマシ

まるで地獄にそびえる針山の如し——

一つ目のアレンジは基準となる二郎系、二つ目のレシピは直系とは違う魅力を持ったインスパイア系をモデルにアレンジしたので、三つ目はオリジナルレシピ。コセンプトは “マシマシ” ですが、ブタはブタでも「豚キムチ炒め(約500g)」をトッピング。さらにニンニクではなく「白髪ねぎ」をマシマシにして、「生の刻みニラ」を飾り付けてみた結果——けっこうエグかった件w

というのも白髪葱は引き裂いて直後のフレッシュなものをトッピングしたので、ニンニクと同じ揮発性の刺激(アリシン)が強く、これが油断していると想像以上に辛い。さすがに生の白髪葱をムシャムシャ食べ進めたら味覚が完全に崩壊しそうだったので、とりあえずスープにドボン。すると熱で辛味が穏やかになり、白髪葱特有の清涼感が程よく効果的なアクセントに変わりました。

「豚キムチ炒め」オススメの作り方は、油を引かずに熱したフライパンで豚バラの薄切り肉を炒め、全体の色が変わってきたら別皿に取り出し、そのまま豚バラから出た脂で白菜キムチを “限界まで強火にした状態” でイッキに炒めます。キムチの余分な水分を飛ばして旨味を凝縮させたら豚バラ肉をフライパンに戻し、強火のままキムチの色が全体に行き渡るまで加熱したら出来上がり。

あとは盛り付けの途中、豚キムチの間に溶けるチーズを仕込んでおけば、より濃厚感も背徳感もアップ。天地返し後の味はキムチ鍋の〆うどんに近いイメージで、鰹の出汁が効いたベースの和風テイストに豚肉とキムチの凝縮された旨味が溶け込んでいる、スープの味は今回のアレンジでイチバンかもしれません。

まとめ

通常のどん兵衛よりも容器の口径が狭い「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」で「どん二郎」してみた今回、タテ型では思うようにマシマシできないのではないかと危惧していたのですが、なんのこれしき “もやし1袋(250g)くらいなら意外と余裕” です。それ以上は受け皿がないと不安になってきますけど、思いのほかトッピングできることが分かりました。

そんなに量は要らないけど味とか雰囲気は気になるかも——という方には、電子レンジで加熱した「もやし」適量と「牛脂」を1個トッピングするだけの “ミニどん二郎” がオススメ。もやしと牛脂もニンニクに匹敵する柱ですし、今回のアレンジ3選すべて「日清のどん兵衛 きつねうどん」でも可。ちょい足しアレンジで雰囲気は大幅に変わりますし、基本のレシピであれば材料費も激安なので、ぜひ試してみてください。以上、これが「どん二郎」です。

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