マツコでバズった鳥中華、今度は “サッポロ一番” に。みうら食品監修「カップスター 山形 鳥中華味」を食べてみた結果‥‥

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年7月10日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 カップスター みうら食品監修 山形 鳥中華味」の実食レビューです。

TBS『マツコの知らない世界』最強ご当地袋麺ランキング “棒麺編 第1位” に輝いた人気商品と「サッポロ一番」がコラボ!? JAPANスタンダードに新展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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サッポロ一番 カップスター みうら食品監修 山形 鳥中華味

カップスター(CupStar)とは、サンヨー食品株式会社の代名詞となっている「サッポロ一番」のタテ型カップめんブランドで、1975年(昭和50年)1月18日発売のロングセラー。現在は “どこか懐かしさを感じる日本らしい風味” を活かした『JAPANスタンダード』をコンセプトに、安心と信頼を積み重ねながら、ちょっと攻めた変わり種の開発や企業間コラボにも積極的に取り組んでいます。

サンヨー食品×みうら食品コラボ第2弾

今回の新商品「サッポロ一番 カップスター みうら食品監修 山形 鳥中華味」は、株式会社みうら食品(本社:山形県東根市 / 代表取締役:藤田 健憲)が製造・販売している「鳥中華」の味わいを再現したカップラーメンで、2022年3月28日発売の「大和イチロウおすすめ!鳥中華どんぶり 和風そばつゆ味」に続くコラボ第2弾。当時のレビューでも触れているのですが、あらためまして‥‥

鳥中華(とりちゅうか)とは、山形県天童市にある1861年(文久元年)創業の老舗「手打 水車生そば」を元祖・発祥とする “蕎麦屋で生まれたラーメン” で、今から50年以上前に賄(まかな)いとして考案された食べ物。蕎麦屋の出汁(だし)に中華麺を合わせ、鶏もも肉や天かす、三つ葉、刻み海苔、白葱をトッピングした独自の一杯は、酌婦の口コミを切っ掛けに、いつしか同店の代表作となりました。

その味わいを干し中華めん(乾麺)で再現した、みうら食品の「山形 そば屋の中華 鳥中華 和風そばつゆ味」は元来、東北エリアを中心に細々と販売されていたのですが、TBS系列の人気テレビ番組『マツコの知らないインスタント袋麺の世界』(2020年3月10日放送分)にて、インスタントラーメン研究家の大和イチロウが推薦し、マツコデラックスさんが大絶賛。

「大和イチロウおすすめ! 鳥中華どんぶり」

当時の企画『最強ご当地袋麺ランキング “棒麺編” 第1位』にも選出され、ネット通販サイトでも入手困難な状況に陥るなど、みうら食品を代表する人気商品としての地位を確立しました。しかし、それを再現した「大和イチロウおすすめ! 鳥中華どんぶり 和風そばつゆ味」は、なんというか‥‥ふつうでw いや、おいしかったんですよ。

ただ、みうら食品の「鳥中華」と比較して、ずいぶんとデフォルメされている部分が多く、ご当地で愛される干し中華めん(乾麺)が題材なのに、ガラッと全国向けの凡庸的な味に曲げてしまったのは勿体無かったなと。そのため「サッポロ一番 カップスター みうら食品監修 山形 鳥中華味」の仕上がりにも不安を覚えているのですが、現在を遡ること9年半、2014年(平成26年)1月13日の話——。

自社のオリジナル商品として、ノンフライ麺を搭載したカップラーメン「サッポロ一番 一度は食べたいご当地シリーズ 山形 鳥中華」を販売していたサンヨー食品。これがもう “めちゃくちゃ美味しくて” 山形には「鳥中華」なる逸品があるのかと、当時の私も感銘を受けたのはいい思い出。再販してくれないかな、マジで。

みうら食品監修の訴求

そんなこんなで「鳥中華」に対する理解は深い(はずの)サンヨー食品なんですけど、前述した「一度は食べたいご当地シリーズ」と同じ “サッポロ一番” を冠するシリーズでも「カップスター」に使われるのは基本的に油で揚げたフライ麺。今回は「山形 そば屋の中華 鳥中華 和風そばつゆ味」の製造元である『みうら食品監修』となってはいるものの、はたして仕上がりや如何に‥‥

開封

左右にフリフリ!

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを半分ほど開けてから熱湯を注ぐだけでOKなのですが、その前にカップを “左右にフリフリ!具材を広げます。” という儀式は「カップスター」らしい訴求の一つ。お父さんも、お母さんも、ちょっとオラオラなお兄さんも、恥ずかしがらすにフリフリしちゃってください。

なんか‥‥不安になるほどニオイが甘いw

かやくは、味付揚げ玉、味付鶏肉そぼろ、ネギの組み合わせで、鳥中華に必須の刻み海苔が別添されていないのは寂しいポイント。この構成は「大和イチロウおすすめ!鳥中華どんぶり 和風そばつゆ味」と同じなので、そこから引っ張ってきたようです。あながち的外れなラインナップではないですけど、ハッキリいえば使い回し。ただ、ひとつ気になるのがメーカー希望小売価格の設定で‥‥

サンヨー食品は、2023年6月1日の出荷分より、即席麺製品の価格を10〜11%アップさせると公表済みで、なかでも「サッポロ一番 カップスター」は214円(税別)から236円(税別)に値上げするとしていたのですが、2023年7月13日現在、同社の公式ウェブサイトを見ても従来の214円(税別)から変わっていません。その分だけ品質を下げていたらトントンですけどw

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 カップスター みうら食品監修 山形 鳥中華味
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:64g(めん50g)
商品コード:4901734050469(JAN)
発売日:2023年07月10日(月)
実食日:2023年07月13日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:214円(税別)
購入価格:138円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型・レギュラーサイズ
容器材質:紙
湯量目安:320ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(糖類、食塩、しょうゆ、かつお節調味料、チキン調味料、たん白加水分解物、香辛料、魚粉、酵母エキス、粉末酒、こんぶエキス、発酵調味料)、かやく(味付揚げ玉、味付鶏肉そぼろ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、レシチン、香料、かんすい、微粒二酸化ケイ素、酸味料、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

そして具材を奥に追いやる

麺は前述のように油で揚げたフライ麺で、モデルの「山形 そば屋の中華 鳥中華 和風そばつゆ味」に使われている乾麺はビシィッ! とストレートなんですけど、こちらは容赦無く縮れております。サンヨー食品の公式ウェブサイトには “ややちぢれをつけることでスープがよく絡む中細めんに仕上げました。” と記載されているため、再現性よりもカップラーメンとしての機能を優先したようです。

既視感すごい

調理後のビジュアルは、それこそ「大和イチロウおすすめ!鳥中華どんぶり 和風そばつゆ味」をキュッ、とレギュラーサイズの縦型カップに落とし込んだような雰囲気。山形の鳥中華といえば、やはり刻み海苔なくしては語れないところがあるので、どうしても物足りなさを感じてしまうのですが、曲がりなりにも本物の鶏肉を使っていること、それと揚げ玉のトッピングは評価できる部分。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き鳥中華の個性と再現性についても注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(64g)あたり
カロリー:287kcal
たん白質:5.2g
脂  質:11.0g
炭水化物:41.7g
食塩相当量:3.8g
(めん・かやく:1.1g)
   (スープ:2.7g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:187mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:287kcal(めん・かやく:231kcal)(スープ:56kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「カップスター」的には悪くない

3.0

ひとまず定番の「サッポロ一番 カップスター 醤油」を筆頭に「同 旨塩」「同 味噌」「同 豚骨」「同 咖喱うどん(カリーうどん)」「同 きつねうどん」「同 海老天そば」の原材料名とも比較してみたところ、完全に一致する構成はなかったので、ひとまず同じブランド内で保有している既存のパターンを使い回しているわけではない様子。

今回も再現する気ゼロだったw

前述のようにオリジナルの「山形 そば屋の中華 鳥中華 和風そばつゆ味」と比較して圧倒的に縮れが強いこと、また揚げ油に由来する特有の芳ばしさも全面的に主張してくるため、お世辞にも再現度が高いとはいえません。ただ、そうではなく「カップスター」の観点から評価すると、なかなかどうして耐久性が高く、いかにもスナック的な見た目とは裏腹に、もちもちとした弾力が印象的。

レギュラーサイズのカップラーメンにおける麺重量は、平均的に60gを標準値としているのに対し、今回は50gと少なめではあるものの、麺重量については同ブランドの「きつねうどん」や「海老天そば」と同じ値。これはこれと完全に割り切る必要はありますけど、カップラーメンならではの魅力と思える要素が多かったので、悪い意味でのチープではありませんでした。

スープ

ちょっと甘さに振り過ぎ

2.0

アセスルファムK(砂糖の200倍)や、スクラロース(砂糖の600倍)など、強烈な甘さを特徴とする人工甘味料は使用していないため、舌の脇に纏わり付いて離れないネチっこさは比較的に控えめですけど、かーなり甘いw みうら食品の「鳥中華」に別添されている「蔵王(ざおう)鳥中華スープ」も甘みを覚えるテイストですが、ここまでワザとらしく強烈ではありません。

原材料に粉末酒を使っているのは面白いポイントで、かつお節調味料や魚粉をチキン調味料に重ねるなど、和風そばつゆ風+鳥(鶏)の組み合わせ自体は表現しているものの、なんせ甘いw ここに鶏油(ちーゆ)の芳ばしさを閉じ込めた「仕上げの小袋」を、あるいは磯の香り豊かな刻み海苔を別添していたら、ずいぶんと印象も違ったと思いますけど、この後にも先にも来る甘さは確実に人を選びます。

かやく

刻み海苔は必須だろおおおお!!!

2.0

生の白ネギや三つ葉を「カップスター」に搭載するのは、保存性の観点から見て難しいので、それは仕方ないとしても、刻み海苔の別添なら強引にでも可能なんじゃないですかね。スパイシーな味付けの鶏肉そぼろは全体のジャンクな雰囲気に合っていたし、ふわふわ揚げ玉も美味しかったけど、刻み海苔なんとか頑張ってほしかったです。そして、あいかわらずネギはジャキジャキしていたw

総評

2.0

揚げ油の風味を伴うフライ麺に、糖類の甘さが強いスープの組み合わせは、中毒性を高める上で効果的な手法ではあるものの、みうら食品が誇る「鳥中華」らしさはパッケージのデザインくらい。もちろん「カップスター」のイメージを思えば、頭ごなしに否定できないところはありますけど、はたして「鳥中華」とは‥‥みたいな。

わざわざ鶏油を自分で用意するのは難しいとしても、刻み海苔なら簡単に入手できるので、もう今回の「カップスター」買っちゃったよ? という方は、ひとまず刻み海苔はマストで用意。それでも甘さが人を選ぶレベルだったので、どうしようか購入を迷っている方は、上記のレビューを参考に判断してください【author・taka :a(大石敬之)】

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