セブン限定の “ちょっと贅沢” な牛すき焼き味「カップヌードル 牛すき」が想像以上に贅沢だった件。

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年9月26日(火)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 牛すき ビッグ」の実食レビューです。

ネットで話題の特上カップヌードルがセブン-イレブン限定のスピンオフ作品を展開!? 牛すき焼きの味わいを “ちょっと贅沢” に再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル 牛すき ビッグ

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、日本の即席カップめん市場において圧倒的な占有率を誇るブランドで、国内でのマーケットシェアはもちろん、発売50年目となる2021年(令和3年)には世界累計販売500億食を突破。今や世界100ヶ国で販売される規模にまで成長し、国際的な地位を確立するに至りました。

特上カップヌードルの続編か、それとも——。

今回の新商品「カップヌードル 牛すき ビッグ」は、濃口醤油の割り下風スープで「牛すき焼き」の味わいを再現した一杯で、今だけの “ちょっと贅沢なカップヌードル” がコンセプト。煌びやかなパッケージは、ネットで話題の「特上カップヌードル」(詳細は※1)を彷彿とさせるデザインで、プチ贅沢の訴求も共通するコンセプトになりますが、大きく異なるのは販売店が限定されていること。

すでにカップヌードルの公式X(Twitter)アカウントが “セブン-イレブン限定” と発表しているのですが、コンビニの中でもセブンイレブン店舗にしか売ってない販路限定・数量限定のフレーバーで、念のため日清食品の関係者にも確認を取ったところ、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、セブン&アイグループのGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)は取扱店に含まれない様子。

ぶっちゃけセブンイレブン限定の「特上カップヌードル」的な認識で問題ないですよね? という旨の質問も同時に投げ掛けてみた結果 “完全にスルーされてしまった” ので、表向きには関係ないことになっているようですが、金色に輝くパッケージだったり、いつもよりプチ贅沢なコンセプトだったり、まったく関係がないとは思えません。

出典:セブン-イレブン・ジャパン 公式ウェブサイト

セブンプレミアムの商品ではないので、いわゆる留型(とめがた)に該当するのですが、評価の前に押さえておきたいのがセブンイレブンでの販売価格。2023年9月現在、同じサイズの「カップヌードル ビッグ」に設定されているメーカー希望小売価格は271円(税別)なので、それをセブンイレブンで購入した場合の税込価格は一律で292.68円になります。

しかし、突如として現れた「カップヌードル 牛すき ビッグ」の販売価格は、通常の「カップヌードル ビッグ」よりも高い298円(税込321.84円)に設定されているため、お値段もプチ贅沢。ここ最近、即席カップめん業界でもコスパ重視と本格さ重視の二極化が進みつつあるので、このくらいの “ちょうどいいランク” にも需要が生まれているのですが、もちろん其れ相応の特別感が問われるところ。

ちなみに「カップヌードル」ブランドにおける「牛すき焼き」をイメージした商品といえば、2021年11月に「カップヌードル 魔法のレストランコラボ 関西風すき焼きヌードル」(詳細は※2)を発売していたので、今回の「カップヌードル 牛すき ビッグ」がブランド初の “すき焼き風” ではありません。

もうひとつ注目すべきは “割り下風” の訴求

ただ、関西で「すき焼き」といえば “基本的に割り下の概念がない” ので、イメージしている方向性は関東風。ほかにも東西における「すき焼き」の違いを例に挙げると、関西では牛肉を鉄鍋で文字通り “焼く” のに対し、関東では牛肉(地域によっては豚肉)を “煮る” 鍋の一種として認知されているため、そのあたりにも注目しながらレビューします。

※1 で、どれが一番美味しいの? マニアが選ぶ「特上カップヌードル」ランキング公開!! 第1位は‥‥
※2 魔法の九つ星カップヌードル!? カップヌードル×魔法のレストラン「関西風すき焼きヌードル」を食べてみた結果‥‥

開封

小袋は専用のデザイン

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタ表に貼り付けてある「特製牛すき用牛脂オイル」1袋のみで、お湯を注いでから3分後に加える後入れ仕様。セブン-イレブン・ジャパンの公式ウェブサイトに商品の特徴は記載されていませんが、カップヌードルのX(Twitter)アカウントは “口いっぱいに広がる牛の旨み” を訴求しているため、そこが見どころ。

かなり具沢山

かやくは主役の牛肉を筆頭に、大ぶりのネギと豆腐の組み合わせで、ちゃんと “本物の牛肉” を使っています。というのも近年の日清食品といえば、コストの削減を目的に「大豆たん白加工品」を多用してくる(変わり種に本物の牛肉を使うのは稀なケースになっている)ため、ここは素直に嬉しいポイント。ええ、即席カップめん業界も大変なんです。

前述のように販売価格は298円(税込321.84円)なので、縦型ビッグのカップラーメンとしては高めの部類に入りますが、よくよく考えてみると「カップヌードル ビッグ」との値段差は27円(税込29.16円)‥‥むしろ良心的? 2023年6月1日に実施された価格改定(値上げ)以降、金銭感覚が調整しきれていない部分があるので、ちょっとよくわからない思考に陥っております(気を付けなければ‥‥)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 牛すき ビッグ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:108g(めん80g)
商品コード:4902105282007(JAN)
発売日:2023年09月26日(火)
実食日:2023年09月30日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:298円(税別)
購入価格:321.84円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製牛すき用牛脂オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(糖類、豚脂、牛脂、粉末しょうゆ、ビーフ調味料、でん粉、小麦粉、植物油脂、オニオンパウダー、ビーフ調味料、ねぎ粉末、香辛料)、かやく(味付牛肉、ねぎ、豆腐、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、カラメル色素、乳化剤、香料、炭酸Ca、酸味料、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

ちょっと太めのフライ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。詳しくは後述しますが、原材料名の並びから察するに、直近の新作を例に挙げると「特上カップヌードル カレー」や「カップヌードル 担担」などと同じ仕様だと思います。ただ、特上カップヌードルを通常品と比較レビューした際に “製造工場のクセ” を感じたので、そこが「カップヌードル」のフライ麺において今、個人的に注目しているポイント。

特上カップヌードルにも負けない特別感‥‥

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「特製牛すき用牛脂オイル」を温めながら待つこと3分。牛脂は英語に翻訳すると “beef tallow” なので、なるほど牛脂オイル(beef tallow oil)は頭痛が痛い的な表現ではないのか‥‥などと、そんなことを考えている間に3分経過。あとはフタを剥がし、別添の「特製牛すき用牛脂オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。

もちろんカップヌードル流のデフォルメは感じるものの、かやくの構成だったり、それっぽい雰囲気を漂わせている香りだったり、ファーストインプレッションは悪くありません。ただ、日清食品の甘辛い系は不自然に甘いことも珍しくないため、そのあたりの加減にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(108g)あたり
カロリー:520kcal
たん白質:11.6g
脂  質:25.4g
炭水化物:61.3g
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:3.3g)
ビタミンB1:0.25mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:117mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:520kcal(めん・かやく:415kcal)(スープ:105kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

やはり工場ごとに質感が変わるのか‥‥

5.0

通常の「カップヌードル」に搭載されているフライ麺は “約2mm幅” に切り出されているのに対し、味が濃いめの「カレー」や「チリトマトヌードル」「味噌」には “約3mm幅” の太麺を合わせている、という特徴についてはテレビ番組の特集なんかでも紹介されているのですが、前述のように工場の違いに伴う仕上がりの差が気になっている今日この頃。

関東工場は比較的にボソッとしたイメージ

たとえば滋賀県栗東市にある関西工場(+S)製造のフライ麺は「つるみ」と「しなやかさ」が印象的な質感で、茨城県取手市にある関東工場(+A)製造のフライ麺は時間の経過に伴う「食感の劣化耐性」が高く、比較的に「粗め」の口当たり。今回の「カップヌードル 牛すき ビッグ」は関東工場の製造で、やはり特徴は後者に当てはまります。

たとえば通常の「カップヌードル カレー」を例に挙げると “関西工場製造の個体” と “関東工場製造の個体” が存在するため、さらなる検証が必要‥‥などと、小難しいことを書いていますが、とりあえず新開発の特注品ではありません。そのため高級感は皆無に等しいけれど、後述するスープとの相性は問題なかったので、素直に「カップヌードル」のアイデンティティが楽しめました。

スープ

口いっぱいに広がる牛の旨みも “割り下風” もバッチリ

6.5

まずは別添の「特製牛すき用牛脂オイル」を入れる前に味を確認してみたところ、糖類に人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)を重ねているため、どうしても舌に纏わり付いてくる甘さが否めないところはありますが、ひとまず “割り下風” という表現には納得のテイスト。

そこに牛の旨みはもちろん、ねぎ粉末やオニオンパウダーのアクセントを適度に効かせることで、複数の具材を煮込みながら作る “関東風の牛すき” っぽい雰囲気を醸しています。ただ、別添の「特製牛すき用牛脂オイル」を加えた途端、臨場感がワンランク‥‥いや、それ以上の階級にグレードアップ。

想像以上にリアル‥‥!!

名称が「牛脂オイル」となっているように、中身は単なる牛脂ではないのですが、きちんと牛脂のコクをスープに与えつつ、鉄板で牛脂を熱したような芳ばしさも加わって、牛すき焼きの “焼き” に通じる魅力を体現。引き続き甘さは強めのテイストではあるものの、いくらかは牛脂の甘みと思えるベクトルに移行するため、まったくネガティブではありませんでした。

かやく

ネギの切り方にも注目してほしい

6.5

メインの牛肉は本物なので、大豆たん白加工品のようにギミック的な食感ではないですし、きちんと肉の旨みが楽しめるアイテム。豆腐は同社が製造している「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」にも使われているため、クオリティの高さは言うまでもなく、大きめのサイズも好印象(混ぜたら砕けますが)。

大ぶりのネギはフリーズドライ(凍結乾燥)なので、エアドライ(熱風乾燥)のネギよりも食感、風味ともにナチュラル。それが高級感の演出に貢献していたのですが、注意深く観察すると “斜め切りではなく輪切りだった” のも印象に残ったポイント。人参はコリコリとした歯触りが食感のアクセントに寄与しており、それぞれ量的な不満を覚えることもなく、素晴らしい内容でした。

総評

6.0

即席カップめん業界は1銭(100分の1円)単位で鎬(しのぎ)を削っているため、通常の「カップヌードル ビッグ」と比較して “27円も高い” ところはネックになりますが、それをネガティブに感じさせない仕上がり。麺は既存のパターンを使い回しているので、そこに特別感はないけれど、スープは想像以上に雰囲気の再現度が高く、たっぷりの具材も相俟って、これならコスパ的にも悪くありません。

セブンイレブン店舗のカップラーメンなので、わざわざ足を運ばなければいけないけれど、その価値は充分あると思います。ちなみに2023年10月9日(月)お湯かけ5分のカップメシで “すき焼き×牛丼” の美味しさが楽しめる、NB(ナショナルブランド)商品の「カップヌードル すき焼き風 謎肉牛丼」が発売されるので、この感じだとメシ版にも期待できそうですよ【author・taka :a(大石敬之)】

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