魔法の九つ星カップヌードル!? カップヌードル×魔法のレストラン「関西風すき焼きヌードル」を食べてみた結果‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年11月8日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 魔法のレストランコラボ 関西風すき焼きヌードル」の実食レビューです。

泣く子も黙る「三つ星料理人」と関西の人気番組『水野真紀の魔法のレストラン』が共同開発!? 関西和食界の重鎮「菊乃井」「祇園さゝ木」「柏屋」監修のもと “一食で二度美味しい” 魔法のカップヌードルを開発!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル 魔法のレストランコラボ 関西風すき焼きヌードル

「カップヌードル 魔法のレストランコラボ」とは、今年で発売50周年を迎えた世界初のカップ麺「カップヌードル」と、2001年(平成13年)4月12日から放送を続けている “マホレス” こと関西のグルメ情報番組『水野真紀の魔法のレストラン』の20周年を記念したコラボ商品で、番組のメインMCを務める水野真紀(みずの まき)さんの “むちゃぶり” が事の発端。

高級感のある箱入りで市場に投下

1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、50年という長い歴史の中で “いっさいのコラボを断ってきたカップヌードル” を相手に「どうですか? 記念事業とかでウチの番組とコラボレーションを‥‥」などと突拍子もなく発言したので、当初は実現不可能と思われた企画でしたが、水野真紀さんの熱意で日清食品のトップが動き、放送局を挟む異例のコラボ商品が成立しました。

今回の新商品「カップヌードル 魔法のレストランコラボ 関西風すき焼きヌードル」は、日清食品と『水野真紀の魔法のレストラン』が秘密裏に進行していた共同プロジェクト “魔法の九つ星カップヌードル” の賜物で、関西和食界の重鎮「菊乃井」「祇園さゝ木」「柏屋」監修のもと、すべての力を注いで完成させた “極上” のカップヌードル。

その完成に向けて尽力した「菊乃井(きくのい)」とは、京都に店を置く1912年(大正元年)創業の老舗料亭で、言わずと知れた和食業界の大立者。三代目店主を務める村田吉弘(むらた よしひろ)氏は、2012年(平成24年)に「現代の名工」と「京都府産業功労者」を、2013年(平成25年)には「京都府文化功労賞」を受賞し、NPO法人日本料理アカデミーの理事長も務める権威性の高い人物です。

高級感あふれる風に撮ってみた外箱の側面

そんな菊乃井とタッグを組んだ「祇園 さゝ木(ぎおん ささき)」とは、古都の風情が漂う八坂通りに店を構える割烹で、いま “もっとも京都で予約が取れない店” ともいわれている名店中の名店。店主の佐々木浩(ささき ひろし)氏は、生粋の料理人一家で生まれ育ち、素材の味を引き立てる “引き算の美学” と軽妙洒脱なトークにも定評があります。

さらに現在の京都を代表する両名と肩を並べることになった「柏屋(かしわや)」とは、大阪府吹田市千里山で一入の風情を放つ数寄屋造りの料亭で、世界的な権威を誇るホテル・レストランの会員組織「ルレ・エ・シャトー」の加盟店。店主の松尾英明(まつお ひであき)氏は、学生時代に理論物理学を専攻していた経歴を持ち、何度も『ミシュランガイド』の “三つ星” を獲得してきた実力派。

前述のプロジェクト名が “魔法の九つ星カップヌードル” となっているように、今回の「カップヌードル 魔法のレストランコラボ 関西風すき焼きヌードル」を監修した「菊乃井」「祇園さゝ木」「柏屋」は、いずれも『ミシュランガイド』の “三つ星” に掲載されている世界的に有名な和食料理店。その各代表が知恵を出し合い、日清食品と試行錯誤を重ねて完成させた「関西風すき焼きヌードル」とは‥‥

高級感あふれる風に撮ってみた外箱の側面(パート2)

まずは「特製牛オイル」を加え、三つ星料理人ならではの味を楽しんだ後、半分くらい食べ進めてから味変えパックを使い「唐辛子謎肉入り麻辣パウダー」で “2つの味が楽しめる” アイディア商品。ひとつ前のページでレビューした「カップヌードル 魔法のレストランコラボ トマトスープ→担々麺」が素晴らしい出来栄えだったので、こちらも実食を楽しみにしていました。

開封

まずは外箱から内容物を取り出す

さて、高級感あふれる外箱を開封すると、中には本体となるカップヌードル「関西風すき焼きヌードル」に、後入れの「特製牛オイル」と途中で加える大きな「味変えパック」を別添。もう一つのカップヌードル×魔法のレストラン「トマトスープ→担々麺」に別添されていた “カップヌードル史上初のレトルト資材” は入っていませんが、それとは販売ルートと実売価格が異なります。

撮影協力:ファミリーマート

「トマトスープ→担々麺」の販売店は「阪急うめだ本店地下1階ツリーテラス」もしくは公式ネット通販サイトでしか購入できない商品(※詳細は前ページのレビューを参照)だったのに対し、今回の「関西風すき焼きヌードル」は “近畿エリアのスーパーやコンビニで購入できる” 商品なので、どちらもエリア限定商品ではあるものの、購入できるか否かのハードルは段違い。

値段も「トマトスープ→担々麺」は500円(税込540円)だったのに対し、三つ星料理人監修の「関西風すき焼きヌードル」は368円(税込397円)なので、比較すると140円以上の差が生じています。とはいえ通常の「カップヌードル」よりは明らかに高いため、それも踏まえた上で評価しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 魔法のレストランコラボ 関西風すき焼きヌードル
販売者:日清食品株式会社(大阪市淀川区西中島4-1-1)
製造所:株式会社クレバー(大阪府八尾市竹渕2-95)
 ※本体の製造は日清食品の関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:93g(めん60g)
商品コード:4902105270615(JAN)
  ※本体:4902105271728(JAN)
発売日:2021年11月08日(月)
実食日:2021年11月12日(金)
発売地域:近畿
取得店舗:日清食品グループ オンラインストア
商品購入価格:397円(税込)
希望小売価格:368円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(特製牛オイル・味変えパック)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(糖類、植物油脂、だししょうゆ、牛脂、ビーフ調味料、粉末しょうゆ、オニオンパウダー、香味油、オニオン調味油、食塩、ねぎ粉末)、かやく入り麻辣パウダー(味付豚ミンチ、香辛料、クリーミングパウダー、豚脂、粉末しょうゆ、チキン調味料、香味調味料、はくさい調味料)、かやく(味付牛肉、ねぎ、豆腐)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、香料、カラメル色素、乳化剤、炭酸Ca、酸味料、かんすい、カロチノイド色素、酒精、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

いつも以上に具沢山でビックリ‥‥!!

「トマトスープ→担々麺」は仕様上、熱湯1分という早めの湯戻し時間を指定していましたが、今回の「関西風すき焼きヌードル」は熱湯3分ということで、いつも通りの待ち時間。当初は調理感を演出するために、わたパチよろしく音が鳴る “綿あめの中に弾けるキャンディを入れた資材” が提案されていたのですが、大人の事情で商品化できなかったので、新たに「味変えパック」を開発したようです。

香りのファーストインプレッションは良好

ひとまず「味変えパック」は “お好みのタイミング(残り半分程度)で加えてください” とのことなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製牛オイル」を温めながら待つこと3分。具材の多さもさることながら、別添の「特製牛オイル」を加えた途端、芳ばしい牛脂の香りが立ち上り、いつもとは違う本格さを漂わせてくる調理直後。

実は2018年(平成30年)3月12日に「カップヌードル スキヤキ ビッグ」という “On卵(おんたま)推奨メニュー” を発売しているのですが、それとは一線を画す雰囲気のカップヌードル×魔法のレストラン。とはいえ368円(税込397円)の商品なので、それ相応の価値があるのかどうか「味変え前」と「味変え後」に分けて商品の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(93g)あたり
カロリー:443kcal
たん白質:10.9g
脂  質:22.3g
炭水化物:49.7g
食塩相当量:5.7g
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.25mg
カルシウム:102mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

味変え前「関西風すき焼きヌードル」

パーツの既視感は否めないけど味は確か

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料」という原材料の構成から察するに、おそらく「カップヌードル」シリーズの中でも濃いめの味に仕上がる「カレー」系統の油揚げ麺と共通で、通常の「カップヌードル」よりも1mmほど太めに切り出された約3mm幅というサイズも裏付けになるポイント。

ちょっと糖類がクドいけどイメージは悪くない

スープは濃いめの甘辛いテイストで、粉末スープだけの状態で味を確かめてみたところ、正直あまり大したことないと感じたのですが、別添の「特製牛オイル」を加えた途端に一変。牛脂に由来する芳ばしい香りをはじめ、だし醤油を焦がしたような奥深いアクセントと野菜の旨味も印象深く、それらが “割り下を使わない関西の「すき焼き」を彷彿とさせる臨場感” を打ち出します。

たとえば「日清のどん兵衛」の「すき焼き風うどん」や「汁なし牛すき風うどん」などの例に漏れず、ねっとりとした糖類の人工的な甘さが舌に纏わり付いてくるので、せっかくの “三つ星料理人” 監修なのに‥‥と、そこだけが残念に思えてしまったのですが、複雑で繊細な味に魅力を感じた「トマトスープ→担々麺」と差別化を図る為に、あえて分かりやすい味に仕上げたのでしょうか。

具材の満足感は高い

味付牛肉とフリーズドライの白葱は、おそらく「日清のどん兵衛 肉うどん」と共通で、豆腐もセブンプレミアムの人気商品「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」から引っ張ってきたものと思われますが、いずれも基礎クオリティが高く、それぞれが主役級の存在感。この段階でも充分に満足できる味わいなのですが、劇的な変化を与えてくれるのが「味変えパック」の存在です。

味変え後「麻辣すき焼きヌードル」

いっきに “三つ星” とは反対のジャンクなテイストに

「味変えパック」の中には謎肉(なぞにく)の愛称で知られる「カップヌードル」の人気具材 “味付豚ミンチ” を使っているのですが、2018年6月11日発売の「珍種謎肉」第1弾「カップヌードル スモーキーチリしょうゆ味」に使われていた “チリ謎肉” よろしく唐辛子を練り込んでいるのがポイントで、唐辛子や花椒(ホワジャオ)などの香辛料をブレンドしたパウダーにまみれている状態。

さらにクリーミングパウダーや豚脂、粉末しょうゆ、チキン調味料、香味調味料、はくさい調味料も使っているため、かなり複雑な味わいなのですが、その中から感じるカレーっぽい香辛料のアクセントも印象的。味変えパック投入後の辛さレベルは、5段階基準で真ん中の「3」となっているので、極端な辛さではないものの、かなりガラッと味の雰囲気が変わります。

謎肉は後入れだからサクサク

謎肉は途中で加える後入れなので、いつものようにジューシーな食感ではなく、最後までサクサクとした安っぽい軽さが残り、そこが高級感を損ねている要因になっていると感じたのですが、スープに馴染ませた「特製牛オイル」とチリっぽいパウダーの相性は悪くなかったので、あとは好みの問題でしょうか。

総評

3.0

幾度となく従来の商品に使用してきた原材料を使い回している部分が目立ったので、よくも悪くもインスタント的というか、そんなに感動がないというか、せめて企画段階で提案されていた綿飴とパチパチはじける資材の代用品を編み出してほしかったところ。もう片方の「トマトスープ→担々麺」が斬新かつ特別すぎたので、値段のわりに‥‥という印象が否めません。

メーカー希望小売価格は通常の「カップヌードル」対比およそ2倍、なおかつ世界に名立たる “三つ星料理人” を起用していたことについての期待もあったので、すこし厳しめに評価しました。コスパ的にはイマイチですけど、お土産としての需要は高いと思います【author・taka :a(大石敬之)】

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