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噂のアレンジレシピ再現「カップヌードル 酸辣湯 ビッグ」が想像以上に仕上がってる!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月15日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 酸辣湯 ビッグ」の実食レビューです。

テレビやSNSで噂のアレンジレシピを商品化!? カップヌードルのネトメシ最新作は “カプヌ+お酢+ラー油” ちょい足しが元ネタの「サンラータン」を本気で再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル 酸辣湯 ビッグ

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、日本の即席カップめん市場において圧倒的な占有率を誇っているブランドで、日清食品を代表するロングセラー。日本国内でのマーケットシェアはもちろん、2021年(令和3年)には世界累計販売500億食を突破し、今では世界100ヶ国で販売されている、真のグローバルブランドとしての地位を確立するに至りました。

テレビやSNSで噂のアレンジレシピを商品化

今回の新商品「カップヌードル 酸辣湯 ビッグ」は、テレビやSNSで話題になった “カップヌードルにお酢とラー油をちょい足しすると酸辣湯味になる” というアレンジレシピ(ねとめし)に着目した一杯で、公式が本気で商品化。このレシピ自体は日清食品の公式ウェブサイトにも掲載されているため、やってみた方もいらっしゃるかとは思いますが、きちんと商品化された前例はありません。

酸辣湯とは、お酢の酸味とラー油の辛味を効かせた “酸っぱ辛い” 味わいが特徴のスープで、溶き卵や細切りのタケノコ、キクラゲ、椎茸などが定番の具材。そこに中華麺を入れた酸辣湯麺(スーラータンメン)は、1948年(昭和23年)に創業した「料亭 榮林(えいばやし)」にルーツを持つ日本の中華料理店「榮林(エイリン)」で考案されたので、実は日本発祥の麺料理なのですが、酸辣湯の発祥は中国です。

酸辣湯(suan la tang)の読み方は「スーラータン」あるいは「サンラータン」と大きく分けて2通り存在し、なかにはメニューに「スワンラータン」と記載している専門店もありますが、いずれの発音も間違いではありません。ただ、今回の「カップヌードル 酸辣湯 ビッグ」では “サンラータン” となっているため、とんじるvs.ぶたじる的な論争を未然に回避させた日清食品。

日清食品の見解は「サンラータン」

すこし話を戻しまして、日清食品の公式ウェブサイトには「酸辣湯風カップヌードル」というアレンジレシピが掲載されており、作り方の手順は “1.「カップヌードル」(1個)を通常通りに作る。2.お酢(小さじ1杯)とラー油(適量)を入れて完成。” となっています。ええ、めちゃくちゃ簡単。

私が知る限り、地上波のテレビ番組では『ジョブチューン 〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』2019年6月15日放送分と、2020年5月2日放送分で少なくとも2回。さらに『王様のブランチ』でも同様のアレンジレシピを放送していたのですが、番組内で「酸辣湯風カップヌードル」は “日清食品社員が考案” と紹介されていたので、つまりは公式が流行らせたレシピ。

「カップヌードル 酸辣湯 ビッグ」のパッケージには、日清食品の社員が考案した「酸辣湯風カップヌードル」のレシピと共に “酸辣湯味にするとめちゃ旨いとTVやSNSで話題のカップヌードルアレンジレシピ商品化!!” と訴求しているため、なんかこう‥‥ちょっと複雑な気持ちにつつあるんですけどw

※繰り返しますが、日清食品の社員が考案したレシピです。

いつもの「カップヌードル」もとい「カップヌードル ビッグ」に “お酢” と “ラー油” を別添しただけの商品ではなく、あの味わいをベースにしながらスープの配合を調整し、具材の構成を変更するなど、きちんと改造してあるようなので、酸辣湯風カップヌードル以上に酸辣湯らしい仕上がりに期待しながらレビューします。

開封

小袋は専用のデザイン

今回のカップ麺に別添されている小袋は、酸辣湯用と記載された「特製香味油」1パックのみで、お召し上がりの直前に入れてくださいパターン。その小袋を取り外すと “酸辣湯らしいキクラゲ・チンゲンサイとカップヌードルらしい謎肉・たまご入り!” との訴求が目に入るので、これが前述したオリジナルとの違い。

味付えび・味付豚肉・ねぎ → チンゲン菜・きくらげ

そのため通常の「カップヌードル ビッグ」に入っている味付えび(プーバラン)や味付豚肉(ミンチポーク)、さらに省く必要があったのかどうかネギも入っていませんが、スープの原材料名に「豚脂」や「魚介調味料」「えび粉末」といった通常品には見られない記載があるため、そこで帳尻を合わせている様子。

メーカー希望小売価格は271円(税別)なので、通年販売されている「カップヌードル ビッグ」シリーズと同じ値段。私の購入店舗はセブン-イレブンで、1食あたりの税込価格は292.68円だったのですが、スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれているNB(ナショナルブランド)商品です。つまり、コンビニでしか購入できない留型ではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 酸辣湯 ビッグ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:98g(めん80g)
商品コード:4902105279939(JAN)
発売日:2024年01月15日(月)
実食日:2024年01月19日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:271円(税別)
購入価格:292.68円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(酸辣湯用特製香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、ポーク調味料、香味調味料、香辛料)、スープ(糖類、植物油脂、チキン調味料、粉末しょうゆ、香味調味料、豚脂、香辛料、食塩、魚介調味料、えび粉末、たん白加水分解物、ポーク調味料、メンマパウダー)、かやく(味付豚ミンチ、チンゲン菜、味付卵、きくらげ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酸味料、香料、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、乳化剤、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

見慣れた形状の麺ですが‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、通常の「カップヌードル ビッグ」と同じサイズ(約2mm幅)に切り出されているのですが、わずかに原材料名の表示が異なります。また調理前の香りもオリジナルとは違う、あまり嗅ぎ慣れないタイプの刺激や芳ばしさを感じたので、この時点で雰囲気は別物。

さすがの具沢山

別添の「特製香味油」は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら「特製香味油」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。細切りのタケノコや椎茸などは入っていませんが、なるほど香りのベクトルは酸辣湯で、それっぽい‥‥っていうか、よく見ると原材料名に “醸造酢” や “粉末酢” などの記載はないんですけど、ツンとする香り何やだ怖いw

ちなみに容器側面、NISSINのロゴ下に “辛さレベル” が表示されているのですが、5段階基準で最も低い「1」となっていたので、辛味は弱い様子。それでも酸っぱ辛い酸辣湯ならではの魅力が感じられるのか、またオリジナルとの共通点や違いにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(98g)あたり
カロリー:464kcal
たん白質:10.7g
脂  質:20.9g
炭水化物:58.3g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:3.5g)
ビタミンB1:0.21mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:128mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:464kcal(めん・かやく:409kcal)(スープ:55kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

体感的には “いつもの麺” なんだけど‥‥

5.0

オリジナルの「カップヌードル ビッグ」に使われている油揚げ麺の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、ポーク調味料、たん白加水分解物、香辛料」となっているのですが、こちらの原材料名では “たん白加水分解物が香味調味料に変わっている” ため、まったく同じ配合ではありません。

あ、スープとの相性はバッチリです

定番商品と新商品に使われる油揚げ麺の原材料名が微妙に違うのは、食品表示法の改訂などを理由に、つまりリリース日の違いが関与していると予想していたのですが、あらためて日清食品に問い合わせてみたところ “微妙に配合を変えている” といった旨の回答だったので、そもそもオリジナルとは異なる麺を使用しているようです。

ただ、体感的には「カップヌードル ビッグ」と同じ油揚げ麺なので、そこまで深刻に考える必要はありません。それよりも茨城県取手市にある「関東工場」の油揚げ麺は比較的に加水率が低く、口当たりが荒めなのに対し、滋賀県栗東市にある「関西工場」の油揚げ麺は滑らかな “つるみ” が印象的など、製造工場の違いによる差のほうが体感的に分かりやすいので、ちょっと意識してみてください。

スープ

おー、ちゃんと酸辣湯

5.0

粉末しょうゆベースの味付けに、メンマパウダーの隠し味など、たしかに「カップヌードル ビッグ」の流れを汲んだ味付けですが、ちょっと胡椒は強めの配合。また原材料名に「酢」の記載は見当たらないのに、それっぽい酸味がキュッと味蕾を締めてくるので、ちょっと怖くなったんですけどw 化学的に不自然な酸味ではないですし、おかげでオリジナルとの差別化も申し分ありません。

えび粉末や魚介調味料を配合することで、味付えび(プーバラン)の不在を補おうとしているのですが、やはりオリジナルほど存在感が強いわけではなく。しかし、干し海老を彷彿とさせる旨みは確かに存在しているため、それが中華っぽさを強めるエッセンスに。

ほんのり辛いけど芳ばしさのほうが勝る

別添の「特製香味油」を直接ちょこっと舐めてみたところ、酸味を感じることはなかったので、酸っぱさの調整はできません。ただ、よほど酸っぱい食べ物が苦手でない限り、顔を顰(しか)めてしまうほどの酸味ではなく、ラー油の辛さもピリ辛の枠を出ませんが、絶妙な酸っぱ辛さと胡麻油の芳ばしい風味で “酸辣湯” らしさはバッチリ。

可能であれば液状の醸造酢を別添してほしかったし、とろみ成分も含まれていなかったので、本格的な酸辣湯からは外れてしまいますけど、オリジナルの「カップヌードル」らしさと「酸辣湯」の個性が半々というか、ほんと “ちょうどいいバランス” で整っている、なんとも絶妙な仕上がりでした。

かやく

具材も「カップヌードル」らしさと「酸辣湯」らしさが共存

5.0

謎肉のサイズには大小あり、おそらく個体差ではないと思いますけど、今回は通常品よりも小さめで、極端に量が多いわけではありません。またタマゴについても酸辣湯といえばの溶き卵ではなく、カップヌードルといえばのスクランブルエッグなので、だいぶデフォルメが進んでいるのですが、どちらもブランドのアイデンティティを表現する上では効果的なアイテム。

またシャキシャキで甘いチンゲン菜とコリコリ食感のキクラゲは、あきらかに「酸辣湯」側のアイテムで、どちらも酸っぱ辛いスープと相性抜群。前述のスープに続き、こちらも “いいとこ取り” というか、実際に食べてみると物足りなさを感じない内容で、肩肘張らないラインナップにも好感が抱けました。

総評

5.0

実食前は別添の小袋に酢が入っていると予想していたので、酸味の度合いについては個人的に‥‥というか、そもそも酢を使ってないのに “それっぽい謎の酸味” が気になって仕方なかったんですけど‥‥w 結果的に酸味は強すぎず、また辛味の加減も絶妙で、土台のスープにも省いた具材を補うような工夫を凝らすなど、想像以上に練られた商品でビックリ。

「カップヌードル」と「酸辣湯」のバランスは対等だったので、こういった商品の場合、なんとなく優等生というか中途半端に感じることもあるんですけど、そういった不満もなく。ごりごり本格的ではないけれど、カップヌードル流のアレンジが活きた酸辣湯だったので、酸っぱ辛い系の味が好きな方は要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】

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