イカの数も、エグいです。通常の約3倍「シーフードヌードル イカまみれ」が “狂気じみていた” 件。

スポンサーリンク
日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年10月30日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル シーフードヌードル イカまみれ」と「カップヌードル シーフードヌードル」の実食・比較レビューです。

通常品の約3倍!? カップヌードルの “具材まみれ” シリーズ第1弾、イカの旨み凝縮でカニカマなし「イカ特化型シーフード」の実力とは——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

シーフードヌードル イカまみれ

カップヌードルの “具材まみれ” シリーズとは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、50年以上経過した現在も第一線を走り続けている「カップヌードル(CUPNOODLE)」を筆頭に、同ブランドの各フレーバーが得意とする人気具材の増量をコンセプトにした “具材特化型” の新企画で、パッケージのブランドロゴと商品名が傾くほどに降り注ぐ、すこし狂気的でポップな具材のイラストが目印。

※イラストはもちろんイメージで ← もちろんのセンスw

今回の新商品「カップヌードル シーフードヌードル イカまみれ」は、カップヌードルの “具材まみれ” シリーズ第1弾として開発された “イカ特化型のシーフードヌードル” で、イカの増量比率は通常品の約3倍。さらに同日、謎肉の量を約4倍に増やした “謎肉特化型” の「カップヌードル 謎肉まみれ」も全国のコンビニやスーパー、ドラッグストアなどに投入し、早くも多くの販売店を賑わせています。

あらためまして「カップヌードル シーフードヌードル(CUPNOODLE SEAFOOD)」とは、1984年(昭和59年)7月23日の発売以来、現在はオリジナルの「カップヌードル」に次ぐ売り上げを誇っている、熱狂的なファンも多い人気商品。ポークをベースにアサリや野菜の旨みを凝縮させた、他のフレーバーでは味わうことのできない海鮮スープと紅生姜の隠し味が人気の秘訣。

現時点での最終リニューアル日は、3年以上前となる2020年(令和2年)10月19日で、まるでイカのような味わいと食感を実現した “ほぼイカ” を新たに搭載。日清食品は「カップヌードル」の謎肉(なぞにく)こと味付豚ミンチのように、皆さまから愛される具材を作るべく-・などと当時のニュースリリースに記載していましたが、ほぼイカ(魚肉練り製品)導入で実質、本物のイカは減りました。

イカ特化型シーフードだからカニカマなし!

そんな「シーフードヌードル」をベースにした「イカまみれ」のパッケージを観察してみると、イカのイラストが2種のデザインに描き分けられているように、こちらにも “ほぼイカ” は入っているようですが、イカ特化型シーフードの実現に伴うトレードオフで犠牲になったのは “カニカマ” の愛称で親しまれているカニ風味かまぼこ。

イカの増量は嬉しいけれど、せっかくなら2009年(平成21年)7月上旬 “ちょっと恥ずかしげに、しかもかなり遠慮がちに” 現れ、2015年(平成27年)7月出荷分を最後に姿を消してしまった “イタヤガイの貝柱” を復活させてほしかった‥‥などと思いつつ、それはさておきカニカマを省いて本物のイカを約3倍も搭載しているのであれば、シーフード感の正当な強化に期待できる展開。

ちなみに同時発売品の「カップヌードル 謎肉まみれ」は、再販の声が後を絶たない “謎肉祭” の再来を思わせる仕上がりで、そのレギュラーサイズ版といったポジションから、約2年ぶりとなる待望の復活&さらに間口を広げることに成功したようなランディング。片や「シーフードヌードル」の “烏賊祭” もとい「イカまみれ」は、パッと前例が思い浮かばないため、なかなか新鮮な試み。

いつも以上にイカの旨みが溶け込んでいるらしい

パッケージの下部に記載されている “※イラストはもちろんイメージで実際とは異なります。” というユーモラスな注意事項の後には “いつも以上にイカの旨みが溶け込んだスープがおいしいです。” と続いているため、イカ約3倍のボリューム感についてはもちろん、他に何が違うのか、どのような変化が生じているのか、通常品との違いを食べ比べながら解説します。

関連ページ:謎肉の数、エグいです。いつもの約4倍「カップヌードル 謎肉まみれ」で “謎肉祭” 復活!!

開封

イカとスクランブルエッグの量は比較的に少なめか

さて、まずは本家「シーフードヌードル」の開封直後。かやくの原材料名は “魚肉練り製品、キャベツ、味付卵、いか、ねぎ” となっていますが、ほぼイカとカニカマが魚肉練り製品に要約されているため、品目としては計6種。見た感じイカ(本物)とスクランブルエッグが少なめですけど、これについては重量判定による個体差が激しいので、何グラムを基準にイカ約3倍なのかを開示していただきたいところ。

待て待て待てw

などと思いながら「イカまみれ」を開封してみたところ、約3倍どころじゃねぇぞコレw ちなみに “ほぼイカ” と “イカ” の見分け方は、中心部にある丸っこいヤツの有無(ほぼイカにはない)と、色の濃さ(ほぼイカのほうが濃い)や形状(本物のイカはランダム)あたりになりますが、あきらかに見た目が違うので、直感的に分かると思います。

というわけで、さっそくイカの量に明白な差が生じていたのですが、それぞれのメーカー希望小売価格は通常の「シーフードヌードル」「イカまみれ」ともに236円(税別)に設定されているため変わりません。私はコンビニ(ミニストップ)で購入しましたが、変わり種の新作でも営業力が強いカップヌードルなので、どこにも売ってない!! どこで売ってる!? みたいな状況に陥る確率は低いでしょう。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル シーフードヌードル イカまみれ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:74g(めん60g)
商品コード:4902105282151(JAN)
発売日:2023年10月30日(月)
実食日:2023年11月01日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
小売価格:236円(税別)
購入価格:254.88円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:320ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(ポーク調味料、チキン調味料、糖類、香辛料、粉末しょうゆ、乳等を主要原料とする食品、にんじん調味料、たん白加水分解物、あさり調味料、野菜調味油、食塩、紅しょうが、オニオンパウダー、魚醤、ポーク調味油)、かやく(いか、キャベツ、味付卵、魚肉練り製品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、香辛料抽出物、かんすい、増粘多糖類、カロテン色素、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、塩化Ca、乳化剤、クチナシ色素、炭酸Mg、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

栄養成分表示[1食(75g)あたり]カロリー 340kcal(めん・かやく 307kcal / スープ 33kcal)、たんぱく質 8.9g、脂質 13.6g、炭水化物 45.5g、食塩相当量 4.7g(めん・かやく 2.2g / スープ 2.5g)、ビタミンB1 1.01mg、ビタミンB2 0.31mg、カルシウム 96mg[製造所:+A 関東工場(茨城県取手市清水667-1)]
カップヌードル シーフードヌードル

まずは本家「シーフードヌードル」の調理直後、お湯を入れる前は(「イカまみれ」のインパクトも相俟ってw)少し具材が頼りないと感じたのですが、膨張率の高いキャベツ、カニカマ、スクランブルエッグの効果により、ほぼほぼ物足りなさは感じません。こうやって見るとカニカマの彩りって大切だなー、などと思いながら「イカまみれ」にも熱湯を注ぎ、3分後‥‥。

栄養成分表示[1食(74g)あたり]カロリー 351kcal(めん・かやく 307kcal / スープ 44kcal)、たんぱく質 9.4g、脂質 16.5g、炭水化物 41.3g、食塩相当量 4.5g(めん・かやく 2.0g / スープ 2.5g)、ビタミンB1 0.73mg、ビタミンB2 0.26mg、カルシウム 96mg[製造所:+S 関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)]
カップヌードル シーフードヌードル イカまみれ

本物のイカが大量に入っていた「イカまみれ」のインパクトは凄まじく、ちょっと画像では分かりにくいですけど、ほぼイカの数は7枚で、それ以外は全部本物。キャベツとスクランブルエッグは大量のイカに隠れてしまっている状況ですが、それらのボリュームについても通常の「シーフードヌードル」と比較して多く、彩り的にはアレですけど、掴みは申し分ありません。

というわけで、イカ約3倍の‥‥いや、それ以上の衝撃を放っていた「イカまみれ」ではあるものの、はたして既存の「シーフードヌードル」ファンの期待を裏切らない仕上がりなのかどうか、引き続き通常品との違いに注目しながらレビューします。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、各項目の評価と総評は「カップヌードル シーフードヌードル イカまみれ」の感想に基づきます。

めん

原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)
カップヌードル シーフードヌードル

実は “通常品と違う麺” を使っていた

5.0

既存の「シーフードヌードル」に使われている油揚げ麺の原材料名は『小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料』となっているのに対し、シーフード系統の変わり種には “末尾に香味調味料を追加している” のが特徴で、今回の「イカまみれ」も然り。けれども体感的に大きな違いは生じていないため、おそらく食品表示法絡みの関係なのだろうと考えていました。

原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)
カップヌードル シーフードヌードル イカまみれ

しかし、その疑問を解消すべく、あらためて日清食品に問い合わせてみた結果 “大きな違いとしては「香味調味料」であり、商品によって味付けを変えております。” との回答でした。つまり、発売年月日時点に伴う食品表示法の違いなどではなく、既存の「シーフードヌードル」と比較して、たしかに延長線上の構成ではあるものの、厳密にいうと “それとは異なる油揚げ麺を使っている” ということ。

ええ、ぶっちゃけ「シーフードヌードル」の油揚げ麺も「イカまみれ」の油揚げ麺も体感的に目立った違いはなく、それぞれの製造所である関東工場と関西工場の油揚げ麺も仕上がりに大きな差はないので、ほぼほぼ同じ麺という認識で問題ありません。でも、同じ系統のフレーバーでも “変わり種には既存のテンプレから外れた油揚げ麺を使っている” という事実の収穫は大きかったです。

スープ

原材料名:スープ(ポーク調味料、チキン調味料、糖類、香辛料、粉末しょうゆ、乳等を主要原料とする食品、にんじん調味料、たん白加水分解物、あさり調味料、野菜調味油、食塩、紅しょうが、魚醤、ポーク調味油)
カップヌードル シーフードヌードル

ちょっとイジってあるけどポジティブ

6.0

既存の「シーフードヌードル」におけるスープは、土台としてポークとチキンの旨みをバランスよく効かせ、あさり調味料や魚醤で海鮮の旨みを強化しつつ、にんじん調味料や野菜調味油でナチュラルに優しさを底上げ。さらに乳等を主要原料とする食品で “まろやか” な印象を与えながら、それを黒胡椒の清涼感と紅生姜の酸味がピシッと引き締めてくれている、なんとも巧妙なバランス感。

原材料名:スープ(ポーク調味料、チキン調味料、糖類、香辛料、粉末しょうゆ、乳等を主要原料とする食品、にんじん調味料、たん白加水分解物、あさり調味料、野菜調味油、食塩、紅しょうが、オニオンパウダー、魚醤、ポーク調味油)
カップヌードル シーフードヌードル イカまみれ

片や「イカまみれ」のスープは、本家と同じくポークとチキンの旨みをベースに、乳等を主要原料とする食品のマイルドなコク、にんじん調味料や野菜調味油の優しさ、あさり調味料や魚醤の旨み、さらに紅生姜のアクセントなど、しっかりとオリジナルの魅力を踏襲しているのですが、具材のイカから滲み出てくる成分により、海鮮の旨みについては本家越え。

また本家には不使用のオニオンパウダーを組み込んでいたり、ほんのちょっとペッパーのアクセントが強かったり、そういった違いも感じたのですが、いずれもファンの期待を裏切るような魔改造ではありません。むしろオリジナルの魅力を引き立ててくれるような、正当進化と思える演出だったので、まったくもってネガティブではなかったです。

かやく

原材料名:かやく(魚肉練り製品、キャベツ、味付卵、いか、ねぎ)
カップヌードル シーフードヌードル

イカ約3倍の訴求は伊達じゃない(っていうか実際それ以上)

7.0

通常品の具材について詳しく語る必要はないかと思いますが、ほぼイカについて。原材料名にも記載されているように、これは魚介練り製品なので、食感・風味ともに本物のイカとは異なるベクトルを歩んでいるのですが、食感については扨措き、意識的に味わうと風化したような雑味を伴うところが玉に瑕。

原材料名:かやく(いか、キャベツ、味付卵、魚肉練り製品、ねぎ)
カップヌードル シーフードヌードル イカまみれ

ほぼイカについては「イカまみれ」にも入っているため、意識的に探すと共通の雑味を感じるのですが、それ以上に本物のイカが口の中に飛び込んでくる確率の方が高く、常にイカの魅力が楽しめる状態。なんというか、ここまで大量に入っているとイカに呪われそうな気分。

総評

6.0

通常の「シーフードヌードル」と比較して、イカの量は約3倍とのことですが、なんのなんの。体感的には約3倍以上のインパクトで、もやは狂気じみた商品とさえ感じました。それに、カップヌードルの謎肉ちょっと苦手‥‥という方は一定数いらっしゃいますけど、シーフードヌードルのイカが邪魔なんだよね‥‥という方は比較的に少数派だと思いますし、ほぼイカも込みで約3倍じゃないところがポイント。

増量比率は本物のイカに絞っての話なので、もはや赤字覚悟のサービス商品なのではないかと心配になりました。というわけで、上々のスタートを切ったカップヌードルの “具材まみれ” シリーズ。ちなみに公式の発表前ですが、第2弾は「カップヌードル エビまみれ」と「カップヌードルカレー 謎肉まみれ」がリリースされるようなので、引き続き期待できそうです【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました