「カップヌードル 北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」ミルクシーフード 2019 解禁!!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年10月28日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル 北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」の実食レビューです。

冬の風物詩「ミルクシーフードヌードル」2019年版は “ミルク感” をアップした濃厚仕立て「濃厚ミルクシーフー道(ドウ)」に進化!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ミルクシーフードヌードル 2019

「カップヌードル ミルクシーフードヌードル」とは、日清食品がインターネット上で話題の料理レシピ「ねとめし」を本気で再現した商品で、初めて発売されたのは2007年11月12日。 “シーフードヌードルを牛乳(ホットミルク)で作ると美味しいらしい” という「噂」が元ネタなのは有名な話ですが、実は商品化される10年以上前から定番の「裏技」として有名な食べ方でした。

画像出典:日清食品「カップヌードル ミルクシーフードヌードル」(11月12日発売)

2007年11月発売の初代「ミルクシーフードヌードル」がリリースされた当時、日清食品の公式ウェブサイト内に「これがミルクシーフードヌードルの真実だ!」という特設ページがあって、そこに開発秘話が掲載されていたのですが、2019年現在すでにリンク切れ——というわけで、個人的に記録していた当時の記録に基づき、ミルクシーフードヌードルの歴史を紹介します。



日清食品が新商品の開発に悩んでいた頃、ふと10年ほど前(1997年以前)に巷で囁かれていた「温めた牛乳でシーフードヌードルを作ると “濃厚なクラムチャウダーみたいになって美味しい” という噂」を思い出した当時のマーケティング部。試しに「カップヌードル 牛乳」でネット検索してみたところ、29,000件以上の検索結果がヒットしたことに衝撃を受け、本格的な開発プロジェクトが始まりました。

1984年(昭和59年)7月に “第3の定番” として発売された、現在のカップヌードル売上ランキング2位の人気商品「カップヌードル シーフードヌードル」を軸に、粉乳やチーズ、生クリームなどでミルク感を表現。試行錯誤の結果、ついに “あの味” を再現することに成功し、消費者の口コミを公式が反映して商品化するのも異例の試みとして、発売当初から話題になります。

画像出典:日清食品「カップヌードル ミルクカレー」(5月19日発売)

実はシーフードヌードル×ホットミルクよりも古い歴史を持つ噂 “カップヌードルカレーをホットミルクでつくると美味しい” を再現した「カップヌードル ミルクカレー」も2008年5月19日に発売。同年11月17日にリニューアルしているのですが、冬の定番商品として生き残ったのは元祖ねとめし「ミルクシーフードヌードル」のみ。

以降、チーズのコクやペッパーの加減を調節しながらリニューアルを繰り返し、2010年には “沸騰太めん宣言” と題した「ぶっとリッチトリオ」として、初の変わり種「カップヌードル ぶっとリッチ 濃いミルクシーフードヌードル」を「日清のどん兵衛 ぶっとリッチ 天ぷらそば」「日清焼そばU.F.O. ぶっとリッチ 濃厚甘口ソース」と同時にリリース。



2014年11月4日には電子レンジで加熱するタイプの米飯類「日清カップヌードルリゾット ミルクシーフード」を初めて抱き合わせ、発売10周年を迎えた2017年10月16日発売品(前々回)ではチーズ感をプラスした特濃仕立てにアレンジ。2018年11月5日発売品(前回)から北海道産の素材にこだわりはじめ、商品名を「北海道ミルクシーフー道(ドウ)ヌードル」に改称しました。

パッケージは北海道の形を模した背景に “SEAFOO道” のロゴを配置した遊び心のあるデザインで、昨年は北海道産粉乳(北海道産の生乳からつくられた脱脂粉乳)と北海道産ポテトを採用していたのですが、今年は具材のポテトをカット。かわりにミルクの甘みやコクをアップさせ、前回よりも濃厚に仕上がっているそうです(※関連記事:2018年11月発売「カップヌードル 北海道ミルクシーフー道ヌードル」)

開封

というわけで、2019年のタイトルは “濃厚” の文字をプラスした「北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」となってはいるものの、引き続き「ミルクシーフードヌードル」の延長線上にある新商品。個人的には名前を元に戻していただきたく——と、それはさておき今年も注目度は抜群、行きつけのイオンリテールでも発売初日から山積みでした。



メーカー希望小売価格は通常のカップヌードル(標準サイズ)と同じ税別193円、イオンリテールでは128円(税込138.24円)で販売。ちなみに同じ店内で通常の「カップヌードル」や「シーフードヌードル」は148円(税込159.84円)なんですけど、イオンに限らずスポット商品は通年商品よりも安く販売される傾向にあります(※コンビニでは税率8%で税込198円が相場)。

さて、開封するとイカを中心としたシーフードの香りと甘い脱脂粉乳の香りが漂ってくる様は例年どおり。前回の具材構成は北海道産ポテト、イカ、カニカマ、たまご、キャベツ、ネギだったのに対し、今回は北海道産ポテトがニンジンに変わっています。つまり通常の「シーフードヌードル」にニンジンが加わった状態なんですけど、かなりイカのサイズが小さいですね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル
製造者:日清食品株式会社
製造所:下関工場(B)山口県下関市小月小島1-1-12
内容量:81g(めん60g)
商品コード: 4902105258514(JANコード)
商品サイズ:縦96mm×横96mm×高さ107mm

発売日:2019年10月28日(月)
実食日:2019年10月28日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:イオンリテール
商品購入価格:138円(税込)
希望小売価格:193円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)、スープ(乳等を主要原料とする食品、植物油脂、脱脂粉乳、クリーミングパウダー、でん粉、ポーク調味料、小麦粉、チキン調味料、糖類、食塩、香辛料、粉末しょうゆ、にんじん調味料、たん白加水分解物、あさり調味料、野菜調味油、魚醤、ポーク調味油)、かやく(キャベツ、味付卵、いか、魚肉練り製品、にんじん、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、香辛料抽出物、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、乳化剤、酸味料、カラメル色素、pH調整剤、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にかに・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

上の写真は調理前の「カップヌードル」と「北海道濃厚シーフー道ヌードル」を比較したもので、どちらも山口県下関市にある下関工場[製造所固有記号(B)山口県下関市小月小島1-1-12]で製造されたもの。2017年以前の麺はオリジナルよりも微妙に細かったのですが、ちょうどミルクシーフードヌードル10周年記念を境に太くなり、現在はオリジナルと同じ太さに統一されました。



いま手元にある商品は日清食品の下関工場で製造されたものですが、今回は滋賀県栗東市にある関西工場[製造所固有記号(S)滋賀県栗東市下鈎140-1]でも同時に製造しているらしく、全国にある日清食品の自社5工場(関東・静岡・関西・滋賀・下関)のうち、「カップヌードル 北海道濃厚シーフー道ヌードル」は「下関工場」と「関西工場」でのみ製造しているとのこと。

(イカの量が格段に減っている‥‥)

前回の「ミルクシーフー道ヌードル」と比較して、炭水化物(ほぼ糖質)の量は47.7gから47.2gに減っていますが、気になるカロリーは374kcalから393kcalに上昇。脂質も16.5gから19.0gに増えるなど、栄養成分表示にも目立った違いが見られました。それでは、ミルク感と全体のバランスに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(81g)当たり

カロリー:393kcal
たん白質:8.4g
脂  質:19.0g
炭水化物:47.2g
食塩相当量:4.1g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:2.2g)
ビタミンB1:0.97mg
ビタミンB2:0.28mg
カルシウム:121mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:393kcal(めん・かやく:306kcal)(スープ:87kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

現行「シーフードヌードル」と同じ麺
5.0

2019年10月現在、まだオリジナルの「カップヌードル シーフードヌードル」の原材料名(油揚げめん)「小麦粉」横に「国内製造」の表示はありませんが、以降に続く “植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料” という原材料の構成は、本家「シーフードヌードル」に使用されている油揚げ麺と同じもの。

麺の幅や味付けなど、カップヌードルの麺はスープによって使い分けられていて、もっともシンプルな下味がシーフードヌードルの麺。2019年9月2日に復活したリッチシリーズ第1弾「カップヌードル リッチ スッポンスープ味」では2017年(マイナーチェンジ)以前のサイズ(約1.8mm幅)が再現されていましたが、今回は約2mm幅の標準仕様となっています。



もちろん現状の麺でもカドのないミルク推しのスープと相性は悪くありませんが、それでも油揚げ麺特有の風味が気になったので、可能であればリッチシリーズのスッポンで復活した細麺を使う(いっそのこと麺はスープに埋没させる)のがいいかもしれません(関連記事「カップヌードル リッチ スッポンスープ味 2019」)。

スープ

ほぼほぼ完成形といっても過言ではない
7.0

昨年の原材料名と比較してみると、「あさり調味料」や「にんじん調味料」といった新しい表示が目に付いたのですが、おそらく “魚介調味料” や “野菜調味料” と要約されていたものが開示されたのでしょう。二枚貝のエキスを使用しているクリーミーなテイストから、なるほど濃厚な「クラムチャウダー」っぽい味わいで、2018年のスープよりも「ミルク感」と「塩気」が強くなっています。

乳製品系の成分は、牛乳(ミルク)ではなく脱脂粉乳(スキムミルク)やクリーミングパウダーですし、チーズは不使用かつ乳等を主要原料とする食品が幅を利かせているため、昨年の「北海道ミルクシーフー道」がダメだった方にはオススメできません。それに今年も唇が脱脂粉乳で粉っぽくなるのが気になるところではあるものの、たしかに乳素材の濃度はアップしました。

それに伴い食塩の含有量も増えていて、まったりとしたミルクテイストな後味を適度にキュッと引き締めます。本家シーフードヌードルのように生姜のキレはなく、あさり調味料の存在感も二軍ですが、ことミルクに関しては “これ以上になるとクドいかも——” の瀬戸際を攻めているため申し分ありません。小麦粉を使用していますが、比較的にサラッとしているので、その加減も勝因です。

具材

明らかにイカはグレードダウン
4.5

具材の構成は本家の「シーフードヌードル」に人参を足したような状態と書きましたが、やはり明らかにイカが小さくなっています。立ち上る湯気でのイカは上等ですし、おかげでスープにも海鮮の風味が染み出ているのですが、いかんせん小さい上に少ない——なんの変哲もないキャベツは食べ応えアップに寄与、ほんのり甘いスクランブルエッグも甘いスープとマッチ、何気にネギの歯触りもアクセントに効果的なんですけど‥‥

上の写真でこじんまりと箸先に摘まれているのが調理前の開封写真で左側にあった最長サイズのイカで、主な原産国はシーフードヌードルと同じくペルー、中国、チリ、メキシコ、日本。ただ、輪切りにされた足の部分は砕けた端材ばかりで歯ごたえは目立っておらず、さすがにショボいと言わざるを得ない状態。

(2018年11月発売「北海道ミルクシーフー道ヌードル」調理後写真)

たしかに前回の「北海道ミルクシーフー道ヌードル」も具材にバラツキがあり、やたらポテトが多かったりイカが少なかったりと具材の数にブレが生じていたのですが、平均してイカのサイズはオリジナルと同じくらい大きくて、今回のように小さなイカではありませんでした(関連記事「【悪魔メシ】2018年版ミルクシーフードヌードル『北海道ミルクシーフー道』をアレンジ!」にて個体差比較)。

調理前から香りが強く、魚肉練り製品(かにカマ)では出せない風味がシーフード感を表現する上で実に効果的ではあるものの、たまたま運が悪かったのか原材料の高騰が要因か、同じ日に別の店で買った北海道濃厚ミルクシーフードヌードル(下関工場)も細切れのイカしか入っていなかったので、あまりイカのサイズには期待しないほうがいいかもしれません。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

スープは粉乳メインですが、昨年と同じく北海道産の生乳からつくられた脱脂粉乳を使っており、その存在感については申し分ありません。ある意味けっこう人を選ぶ商品なので、もちろん好き嫌いあるかとは思いますが、これはこれとしてスープは完成形にあります。ただ、想像以上に具材(イカ)の劣化が激しかったので、そこが唯一のマイナス因子になりました(主観的には★6)。

(黒胡椒ちょい足しで★7!!)

とはいえスープのミルク感を最重要視しているのであれば、余裕で満足度が上回るでしょうし、だいぶミルクは濃厚でもクリームシチューみたいにドロドロしていないので、けっこう個人的にはオススメしたいカップ麺です。ミルクシーフード系統のスープは例外なくブラックペッパーちょい足しアレンジで大幅に化けるので、ぜひ試してみてください(※黒胡椒の清涼感で不思議とクリーム感がアップします)。

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