「カップヌードル リッチ スッポンスープ味」高級食材 “スッポン使用” 初代リッチ復活!!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年9月2日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル リッチ スッポンスープ味」の実食レビューです。

高級料理 “スッポン鍋” の味わいを再現したリッチシリーズ第1弾が復活!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル リッチ スッポン 2019年再販

「カップヌードル リッチ」とは、1971年9月18日に発売された世界初のカップ麺「カップヌードル」初のプレミアムタイプで、2016年4月11日に発売されたブランド45周年記念商品第1弾。初版は「カップヌードル リッチ 贅沢だしスッポンスープ味」と「贅沢とろみフカヒレスープ味」の2品が同時にリリースされ、話題性の高さから一世を風靡します。

当時のメーカー希望小売価格は、通常のレギュラーサイズが税別180円だったのに対し、1食あたり税別230円と50円もの価格差が生じていたのですが、カップヌードル史上最高級の贅沢スープと具材の充足感にも力を入れ、さらにコラーゲン1000mg入りもアピール。パッケージも厳かな雰囲気で、実際かなり高級感のある味わいでした。



初代「カップヌードル リッチ 贅沢だしスッポンスープ味」には、実際に “スッポンの粉末” を使用し、カツオの旨味と生姜のアクセントを効かせた薬膳系の味わいで、具材には大きな鶏つみれと白ネギ、しいたけ、さらにクコの実が特別な高級感を演出。ネットニュースやSNSなどで話題になり、発売から1か月で販売累計600万食を突破します。

ちょうど「カップヌードル リッチ」が発売される1ヶ月前、世界80国以上で販売されている「カップヌードル」ブランドの世界累計販売食数が400億食を達成するなど、まさにノリノリの時期。2016年10月3日にシリーズ第3弾の新作「無臭にんにく卵黄牛テールスープ味」を発売し、「贅沢とろみフカヒレスープ味」をリニューアル。

そのタイミングで「スッポンスープ味」は製造終了商品になってしまったのですが、シリーズ発売7ヶ月経った2016年11月、販売累計1,400万食を突破。当時の日本の人口統計(2016年10月1日時点の確定値)は「127,094,745人(1億2700万人以上)」だったので、7ヶ月の間に9〜10人に1人は食べていることになる計算です。

翌2017年4月24日には、エリンギをアワビに見立てたシリーズ第4弾「カップヌードル リッチ あわび風味オイスター煮込み」を発売。同2017年10月2日には3種のチーズを使用したシリーズ初の洋風仕立て「カップヌードル リッチ 松茸薫る濃厚きのこクリーム」を発売し、これもエリンギを松茸に見立てたアイディア商品でした。



そして2018年5月28日、「珍種謎肉」シリーズの先駆け的存在と言っても過言ではない新食材 “肉味噌担々謎肉” を使用したシリーズ第6弾「カップヌードル 肉食リッチ 贅沢肉盛り担々麺」が登場。2018年11月19日に “ほぼウニ” を使用したシリーズ第7弾「カップヌードル リッチ 贅沢濃厚うにクリーム」を発売ということで、次の新作は何かと期待していたら、まさかの原点回帰。

しかもパッケージのデザインもポップな印象に変わったので、リッチシリーズらしい厳かな雰囲気から手頃な印象が強くなったというか、悪くいうと安っぽいというか子どもっぽく見える今回なんですけど、メーカー希望小売価格は税別240円と前回から安くなったわけではありません(※むしろ2019年6月の価格改定で10円値上げ)。

開封

これを機にシリーズ第1弾からマイナーチェンジを繰り返している通年商品「贅沢だしスッポンスープ味」の中身とパッケージも変わるのですが、そちらは2019年9月30日にリニューアル。一足先に発売された「スッポンスープ味」には、「贅沢仕上げ魚介香味油」がフタの上に別添されています。

具材は大きな鶏肉団子が3つ、ネギも大きめにカットされていて、初めて食べた時に印象的だったクコの実も健在。けっこう椎茸も大めに入っているのですが、量より質で勝負といった印象で、シリーズ的には少なめに感じる具材のボリュームです。とりあえず現段階、これといってスッポンらしさは漂っておりません。



パッケージ側面には「スッポンとカツオの旨みきわだつWだし」と書いてあるので、とりあえず味の紹介文は第1弾と同じような内容なのですが、全体のデザインしかり、小袋のデザインもブランド名の分からない漠然とラグジュアリーな雰囲気といいますか、デザインは初代のほうがカッコいいですね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル リッチ スッポンスープ味
製造者:日清食品株式会社
製造所:下関工場(B)山口県下関市小月小島1-1-12
内容量:67g(めん50g)
商品コード:4902105258927(JANコード)
商品サイズ:縦96mm×横96mm×高さ107mm

発売日:2019年09月02日(月)
実食日:2019年09月02日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:イオンリテール
商品購入価格:224円(税込)
希望小売価格:240円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)、スープ(チキン調味料、かつおぶし調味料、豚脂、コラーゲンペプチド、糖類、さば調味油、食塩、ゼラチン、香味調味料、酵母エキス、香辛料、香味油、スッポン粉末、しいたけ調味料、ポーク調味料)、かやく(味付鶏つくね、ねぎ、クコの実、味付しいたけ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、増粘多糖類、セルロース、かんすい、カロチノイド色素、ベニコウジ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

基本的にリッチシリーズでは「シーフードヌードル」の麺を使い回しているのですが、いつものシーフードヌードルよりも明らかに一回り細く見えます。ちなみに手元の商品は山口県の下関工場(B)製造なんですけど、今回は関西工場(S)でも製造されているらしいので、製造所は二箇所(※ちなみに購入場所は兵庫県のイオンリテール店舗)。

メーカー希望小売価格は240円(税別)なので、おそらくスーパーやドラッグストア、ドンキホーテ等のディスカウントストアでも税込200円以上が相場かもしれません。コンビニでの取り扱いは火曜日(2019年9月3日)から、2019年9月現在のコンビニ実売価格は税込258円が相場になるでしょう。



別添の香味油は食べる直前に加える後入れなのと、粉末スープにトロミ成分が含まれていたので、溶け残りがないよう念入りに混ぜ合わせてください。それでは、高級感もさることながら麺のサイズ、初代との違いにも注目しながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(67g)当たり

カロリー:308kcal
たん白質:9.5g
脂  質:13.1g
炭水化物:38.0g
食塩相当量:4.8g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:3.1g)
ビタミンB1:0.76mg
ビタミンB2:0.21mg
カルシウム:75mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:308kcal(めん・かやく:252kcal)(スープ:56kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

やはり麺は細くなっている
5.0

麺の原材料名は、「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料」となっており、日清食品のカップ麺では “初めて「国内製造」の文字が追記されている” のですが、基本的に以前から輸入版・逆輸入版を除いて国内製造の小麦粉を使用しているので、小麦粉自体が大幅に刷新されたわけではありません。

しかし、念のために実食後、予備で購入していた「スッポンスープ味」と関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)で製造された「カップヌードル シーフードヌードル」(それぞれ調理前)を比較してみた結果、やはりワンサイズ細めの麺が採用されていることを確認。この細さは初代「リッチ」シリーズと同じサイズの細麺で、その頃はシーフードヌードルの麺も現在より細麺が主流でした。



もともとシーフードヌードルの麺はカップヌードル御三家の中でも細く、もっとも味付けが控えめなのも特徴だったのですが、2017年10月16日に発売された「ミルクシーフードヌードル」の10周年記念商品を境に麺の構造が変わり、そのタイミングからシーフードヌードル系統の麺すべて通常のカップヌードルと同じサイズに統一されています。

けれども今回は復刻版だからなのかサイズが細く、しなやかな一体感の高さが目立ち、スープのトロミ成分で吸水性が落ちるため、細麺でも伸びにくいのが嬉しいポイント。麺量は50gと少なめですが、スープはリッチでも麺はカップヌードルというギャップでアイデンティティを確立し、なおかつ高級な食べ物って基本的に量が少ないのでw それを思えばイメージも悪くありません。

スープ

スッポンよりもサバ
5.5

あいかわらず “これがスッポンだー!!” みたいな個性が強烈に伝わってくるわけではないのですが、黄金色に輝くスープは鰹の旨味が芳醇で、ちゃんと今回も原材料には「スッポン粉末」を使用。動物系はスッポンに近いチキンをベースに豚脂で厚みを持たせ、カツオをガツンと効かせている濃厚な味わい。そして香味油には、なんと “スッポンの生き血” が‥‥!!

などということもなく、「魚介香味油」という文字通りのオイルとなっているのですが、そこに含まれている “鯖(さば)の癖” が特筆すべきポイント。初代には葱油の芳ばしいアクセントが仕込まれていたんですけど、今回は「さば調味油」による青魚特有の癖が実に面白く、鰹には出せない旨味を添加。

しかもオイルを直接舐めると特有の生臭さを感じるレベルで、もちろんスープ全体に攪拌した後は薄れますが、それでも鯖の塩焼や鯖缶(水煮)の脂に敏感な方は気になってしまうかも‥‥くらいのレベル。ただ、ベースには生姜の香味があるので、ほどよく癖を中和してくれますし、よほど苦手じゃなければポジティブに楽しめるはず。逆に不安な方は香味油を使わない、もしくはオイルを軽く舐めて味を確認してから少しずつ入れましょう。

具材

個体差が激しすぎるw
4.5

まず “最初に食べた個体” には大きな味付鶏つくね3個、クコの実4個、椎茸は細切れですが地味に多く、まぁまぁ値段を思えば★4かな——というのがファーストインプレッション。鶏つくねは濃いめの味付けで存在感大、ネギは大きくて柔らかく、シャキシャキと主張してこない上品なタイプで好印象。

椎茸も噛み締めると滲み出る旨味が効果的で、多少なりとも湯戻し調理の過程で出汁が取れる素材ですし、スープの椎茸調味料との相乗効果も感じます。また生で食べると癖が強くて美味しくないクコの実ですが、乾燥具材なので癖は弱く、独特の甘みが薬膳チックな個性を演出してくれる、これまた今回のスッポンスープには外せない素材。と、質については文句ないのですが‥‥

1つ目を食べ終えた後、「シーフードヌードル」との比較写真を撮ろうと開封した商品の具材を見てビックリ。椎茸は比較的に少なめですが、大きな味付鶏つくねは6個も入っていて、クコの実も4.5個。おそらく具材の “総重量” は同じだと思いますが、2つ目に食べた肉具材多めのスープは鶏つみれのスパイス感が強く出る、といった違いもあり、そもそもメイン具材が倍も違うのはショックでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

丁寧に下処理されたスッポン料理は、どんな美食家でも思わず唸ってしまうほど美味しくて、逆に外れを引いた時には生臭かったり土臭かったり、気が抜けたような味でガッカリ‥‥なんてことも多い高級食材のスッポンですが、とりあえずカップ麺では粉末なので、よくも悪くも癖はありません。ただ、香味油に含まれる鯖の癖が強く、こっちが人を選ぶ要因になるおそれがあります。

けれども鰹や鯖などの魚介、鶏や豚などの畜肉系では出せない独特の旨味成分は一見の価値ありですし、生姜のアクセントやコラーゲン系のトロミはスッポン鍋に共通する特徴で、初代リッチシリーズを彷彿とさせる現行サイズよりも細い油揚げ麺には一種の感動を覚えました。スッポンってどんな味? こんな味か!! ほどの再現度ではないけれど、リッチで個性的な一杯です。

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