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カップ麺ランキング【二郎インスパイア篇】マニアが選ぶ2021年のインスパイア系「トップ5」を公開!!

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まとめ

ラーメン業界では二郎系・二郎インスパイア系と呼ばれるカテゴリーが注目を集め、即席カップ麺の市場はもちろん、袋麺やチルド麺の市場にも影響を及ぼし、マニアではない一般の方にも広く認知されてきた昨今。ニンニクとアブラをガッツリと効かせ、大きな肉の塊と大量の茹で野菜を盛り付けた背徳感の強いラーメンは、確固たる市民権を獲得し、ひとつの社会現象を巻き起こしました。

このページでは、2021年(令和3年)1月〜12月発売品の中で、実際にブログで紹介してきた二郎インスパイア系(がっつり系)のカップ麺を厳選し、ランキング形式でTOP5を紹介します。年間1000食以上のカップ麺を実食した筆者(@honjitsunoippai)による独断と偏見に基づいたランキングなので、個人的な嗜好及び主観的な考えも含みますが、よろしければ最後までお付き合いください。

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カップ麺ランキング 二郎インスパイア篇 2021ver.

二郎インスパイア系とは、東京都港区三田に本店を構えるラーメン界の重鎮「ラーメン二郎」に強い影響を受けたラーメン店及び商品の総称で、現在は多岐にわたるスタイルが存在しているのですが、黄色い看板に「ラーメン二郎 ○○店」という屋号を掲げている店が「ラーメン二郎 三田本店」より正式な暖簾分けを許された直系店舗。

多くの中毒者を量産してきた悪魔の食べ物‥‥

それとは直接的な関係のない店舗及びラーメンは「二郎インスパイア」とマニアの間では呼び分けられているのですが、すでに直系店舗の数をインスパイア店が上回っている現在。まぜそば(汁なし)や冷やし中華といった独自の商品を展開している有名店も増えてきましたが、ニンニク、アブラ、ヤサイ、マシマシなど、このカテゴリーを象徴する共通の特徴やワードが存在します。

ラーメン業界では “ジロリアン” と呼ばれる熱狂的なファンを量産し、2019年以降はコンビニ業界も巻き込んで、二郎インスパイア系のレンジ麺(通称「ジェネリック二郎」)を積極的に展開。それがトレンドに敏感な即席カップめん業界に多大な影響を及ぼしたのはいうまでもなく、コロナ禍でニンニクの需要が高まったことも影響し、二郎インスパイア系の商品が爆発的に増えました。

今年は袋麺の市場にも新作を投下

2021年もコンビニでは入れ替わり立ち替わりジェネリック二郎が常備され、即席めん業界では日清食品の「爆裂豚道 強ニンニク醤油ラーメン」や「豚ラ王 アブラ、ニンニク、ショウユ」に、明星食品の「チャルメラ もやしが超絶うまい まぜそば ニンニクしょうゆ味」など、袋麺の新作も注目されていたのですが、このページでは “即席カップめん” に限定し、5位から順番にランキングを発表します。

第5位「カップヌードル ガツン!とスタミナ醤油 ビッグ」

パッケージのカラーリングも二郎をイメージ

ランキング第5位のカップ麺は、2021年2月1日発売の「カップヌードル ガツン!とスタミナ醤油 ビッグ」(日清食品)で、公式のニュースリリースでは “スタミナ系ラーメンではおなじみの「とんこつ×にんにく×醤油」の組み合わせを「カップヌードル」流にアレンジした、ガッツリスタミナ系の商品” と紹介していましたが、これも二郎インスパイア系の変わり種。

見た目はシンプルだけどニオイは強烈

麺は「カップヌードル 味噌」にも使われている約3mm幅の油揚げ麺だったので、二郎インスパイア御用達の加水率を下げた極太ちぢれ麺とは対極に位置する仕上がり。具材もキャベツ・謎肉とシンプルな構成かつアブラも控えめでしたが、カップヌードルらしいと思えるアイデンティティは明確で、にんにく強めのスープは中毒性が高く、いい感じにデフォルメされていたのが好印象。

個人的にはメーカー希望小売価格を引き上げてでもアブラ入りの小袋を別添し、かやくにも背脂加工品を導入するなど、一世を風靡した「カップヌードル リッチ」よろしく思い切ってほしかった‥‥などと感じた節もありましたが、にんにく・とんこつ・にんにくのインパクトは申し分なく、カップヌードルから二郎インスパイア系が出た! という話題性の高さも評価できるポイントでした。

関連ページ:二郎系カップヌードル「ガツン!とスタミナ醤油」降臨!! にんにく×とんこつ×にんにく=ヤベぇやつ

第4位「用心棒監修 超ガリマヨまぜそば」

2021年で “三代目” になった「超ガリマヨまぜそば」

ランキング第4位のカップ麺は、2021年3月2日発売の「用心棒(ようじんぼう)監修 超ガリマヨまぜそば」(明星食品)で、東京都千代田区神田神保町(じんぼうちょう)に店を構える二郎インスパイア店「用心棒」監修による一杯。2019年1月7日発売品及び同年9月9日発売品に続く “三代目” の「超ガリマヨまぜそば」で、31.50gのガリマヨ(ガーリックマヨネーズ)が最大の魅力。

食べる前から背徳感を覚える見た目

カップ麺では具材のボリューム感について妥協しなければいけない傾向があり、この商品も例に漏れず、固形具材は少量のキャベツだけとなっていたのですが、サイコーの語呂合わせで搭載された31.50gのガリマヨが放つインパクトは凄まじく、ふりかけ(鰹節粉、ガーリックパウダー、ネギ、七味唐辛子)の別添もアクセントに効果的。

「用心棒」の店舗で使われている麺は「浅草開化楼」と共同開発した特注麺で、2013年10月に切り刃を18番から16番(従来よりも太め)に変更し、もっちり感も強化。それを再現した油揚げ麺も加水率が高く‥‥というか実際の麺よりも圧倒的に多加水寄りで、再現度は高くなかったのですが、たしかな食べ応えを打ち出し、大量のガリマヨに負けることもなく、総合力の高い一杯に仕上がっていました。

関連ページ:人気インスパイア店【用心棒】監修「超ガリマヨまぜそば」帰ってきた “三代目” にも31.50gのガリマヨ搭載!!

第3位「中華蕎麦とみ田監修 豚まぜそば」

二代目「豚まぜそば」は “ガツンとWニンニク” に進化

ランキング第3位のカップ麺は、2021年6月21日発売のセブン&アイグループ限定商品「セブンプレミアム 中華蕎麦とみ田監修 豚まぜそば」(明星食品)で、コンビニのセブンイレブンはもちろん、同グループのGMS(イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート)やイトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7でも一斉に販売。

特製マヨを導入してパワーアップ

実はジェネリック二郎ブームの火付け役「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」(現「中華蕎麦とみ田監修三代目豚ラーメン」)の味わいをイメージして開発された汁なしカップ麺で、2020年6月15日にも同じタイトルのスポット商品を発売していましたが、別添の粉チーズを特製マヨ(ガーリックマヨ)に変更することで全体のジャンクさを大幅に底上げ。

さらに麺も2020年6月発売品と比較して加水率を下げ、強付きのある食感を再現し、液体ソースを開封した瞬間に “むわっ” と漂ってくる豚臭い香りと別添の生おろしニンニク(これが強烈)は踏襲しつつ、煮干しのアクセントを強めることで既存の二郎インスパイア商品と明確に差別化を図っていました。おそらく今後もコラボは続くはずなので、いまから来年の展開が楽しみです。

関連ページ:セブン限定【中華蕎麦とみ田】監修「豚まぜそば」二代目は “ガツンとWニンニク” にブラッシュアップ!!

第2位「汁なし豚ラ王」

あの「豚ラ王」を汁なしアレンジ

ランキング第2位のカップ麺は、2021年8月23日に満を辞して発売された「汁なし豚ラ王」(日清食品)で、昨年のカップ麺ランキング【二郎インスパイア篇】で堂々の1位を勝ち取った「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」の系譜に連なる商品。このシリーズとしては初の湯切りタイプで、TwitterなどのSNSを筆頭に、ネット上でも話題になりました。

パッケージに嘘偽りない調理直後のビジュアル

汁ありで猛威を振るったノンフライ麺(踊る極太麺)と “温めずに加える” アブラ増し袋に、自慢の厚切焼豚で二郎インスパイア系ならではの背徳的な魅力を可能な限り再現。もやしは入っていませんでしたが(なぜか二郎インスパイア系のカップ麺では省かれがち)多めのキャベツは素直に嬉しく、そこに別添のアブラを絡めて食べる背徳感たるや。

たれはカップラーメンでの醤油とんこつ味とは別物で、ちょっと焼肉のタレっぽいというか、それ単体では臨場感に欠けるテイストではあったものの、総じてクオリティは高く、これまでに発売された「豚ラ王」シリーズの中では暫定2位といっても過言ではない仕上がりでした。しかし、再販のときはタレの構成を見直してほしいと感じたので、そこが今後の伸び代です。

関連ページ:麺とアブラのウマみ直撃【豚ラ王】史上初「汁なし豚ラ王」背徳の極み “ヤサイ、アブラ、ニンニク” 最新作!!

第1位「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」

絶対王者

そして、2021年のカップ麺ランキング【二郎インスパイア篇】第1位のカップ麺は、2021年1月4日に発売された「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク(2代目)」で、今年も堂々の首位にランクイン。背徳の極みで話題をさらった初代「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」(2020年1月13日発売品)の続編で、ほぼほぼテコ入れなしの再販だったのですが、まったく問題ありません。

もはや卑怯とさえ思える圧倒的なオーラ

初代「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」と比較して、カロリーは504kcalから486kcalに下がり、脂質も19.3gから18.1gに減っていたのですが、なんのなんの。数ある二郎インスパイア系の中でも圧倒的なクオリティを実現した「踊る極太麺」と「アブラ増し袋」のインパクトは健在で、液体スープも “ここまできたか” と頷かざるを得ない完成度の高さ。

もやしは引き続き採用されませんでしたが、前述の「汁なし豚ラ王」では省かれていた刻みニンニクは踏襲し、たっぷりキャベツと自慢の厚切焼豚で具材にも余念がなく、このブログでは超高評価を意味する「★7+」を叩き出した豚ラ王。メーカー希望小売価格は税別368円なので、かなり高級なカップラーメンではあるものの、その価値は十二分にある逸品でした。しかし、1年を通して気になることも——。

関連ページ:背徳の極み【豚ラ王】最強の二郎系カップ麺「ヤサイ、アブラ、ニンニク」再降臨!!

まとめ

昨年に続き、2021年も二郎系・二郎インスパイア系を意識した即席カップがリリースされ、なかでもオリジナル商品は日清食品が圧倒的に強く、有名店とのコラボ商品は明星食品に分があるようなイメージ。ただ、昨年はサンヨー食品と東洋水産(マルちゃん)も活発だったのに、二郎インスパイア系のカップ麺に飽きてしまったのか、昨年と比較して明らかに新作の数が減っています。

1位を勝ち取った「豚ラ王」も昨年からの続投なので、やや飽和状態が否めないところ。コロナ禍で冷凍麺の通販が活発化し、都内では有名ラーメン店の味が24時間いつでも楽しめる冷凍自販機サービスが広がるなど、ラーメン業界では引き続き不動の人気を博しているカテゴリーですが、カップ麺になると妥協すべき点が多いので、そろそろテコ入れが必要かもしれません【author・taka :a(大石敬之)】

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