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カップ麺ランキング【激辛篇】マニアが選ぶ “本当に辛いけど旨い” 2022年版「激辛カップ麺」TOP5発表!!

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まとめ

日本に本格的な激辛ブームが到来したのは、現在を遡ること40年以上、1980年(昭和55年)代との記録が残っており、辛さ○倍カレーの元祖「ボルツ(CURRY HOUSE Bolst’s)」が外食産業を牽引。スナック菓子業界では、1984年(昭和59年)9月に湖池屋の「カラムーチョ」が金字塔を打ち立て、いわゆる “第1次激辛ブーム” と呼ばれる時代が到来し、現在に至ります。

このページでは、2022年(令和4年)1月〜12月に発売された商品の中で、実際にブログで評価した激辛系のカップ麺を厳選し、ランキング形式でTOP5を紹介します。年間1000食以上のカップ麺を実食した筆者(@honjitsunoippai)の独断と偏見に基づいたランキングなので、個人的な嗜好及び主観的な考えも含みますが、よろしければ最後までお付き合いください。

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カップ麺ランキング 激辛篇 2022ver.

即席カップめん業界のトレンドを語る上で欠かせなくなった激辛系の商品ですが、その歴史は古く、カネボウの食品部門として立ち上がったベルフーズ(現在のクラシエフーズ)が1985年(昭和60年)に発売した「カラメンテ(KARAMENTE)」まで遡り、それに負けじとエースコックが翌1986年(昭和61年)に「大辛ラーメン カライジャン」及び「大辛焼そば カライジャン」を発売して対抗。

即席カップめん業界初の “激辛” 表示はエースコックが元祖

エースコックの「カライジャン」には、入れる量によって辛さレベル(強辛・烈辛・激辛)が調節できる “辛味スティック” が別添され、当時の年末に発表された新語・流行語大賞の銀賞に『激辛』が選ばれるなど、後に「第1次激辛ブーム」と呼ばれる時代が到来。辛い食べ物でストレス解消を-・というメカニズムは、この頃すでに確立しています。

その後、韓国料理やエスニック系の料理に注目が集まった1990年(平成2年)代の第2次激辛ブーム、さらなる辛さが求められた2000年(平成12年)代の第3次激辛ブーム、唐辛子の辛さに加えて花椒(ホワジャオ)の痺れにもスポットが当たった2018年(平成30年)代の第4次激辛ブーム、そしてコロナ禍以降はテイクアウトを中心に “第5次激辛ブーム” ともいわれている昨今——。

2022年の辛さレベルNo.1は間違いなくコイツ

昨年ほどのアイテム数ではなかったものの、引き続き2022年も激辛系のカップ麺がリリースされ、まるか食品が誇る獄激辛(ごくげきから)シリーズの辛さ2倍「ペヤング 獄激辛やきそばFinal」が爆誕してしまうなど、なかには意味不明な商品もありましたがw このページでは辛味の強さだけでなく、味や中毒性の高さなど、きちんと印象に残った商品のみを厳選し、ランキング形式で紹介します。

第5位「辛旅 島ネロ味の沖縄風島そば 激辛」★5

沖縄産の辛味調味料「島ネロ」の味わいを再現

ランキング第5位のカップ麺は、2022年8月29日(月)発売の「辛旅(からたび)島ネロ味の沖縄風島そば 激辛」(エースコック)で、沖縄産の辛味調味料「島ネロ」の味わいを再現した一杯。辛さレベルは正直ちょっとグレーゾーンではあるものの、沖縄そばをイメージした商品の中でタイトルに “激辛” を冠したフレーバーは珍しく、なんといっても個性的だったのが「液体スープ」の別添。

調理後はフツーの沖縄そばに見えるけど‥‥

それを入れる前のスープは、豚だしに鰹を組み合わせた王道の味わいで、魚粉のパンチを分かりやすく効かせながら、香味野菜を強めに主張させる手法がエースコックらしく、しれっとホタテエキスを使用していたり、昆布エキスを忍ばせていたり、王道を尊重しながらも練られたフレームワークだったのですが、別添の「液体スープ」を加えると一変。

ふわっと香る泡盛の個性に、島とうがらし特有の清涼感を彷彿とさせるスッキリとした辛さ、そこに重ねられたシークヮーサー果汁のアクセントが面白く、いわゆるタバスコではない「島ネロ」の魅力が伝わってくる商品でした。辛味の強さについては物足りなかったですけど、それ以上にクセの強さが面白く、きちんと記憶に残った良品です。

詳しくは → 激辛×ご当地めん【辛旅】沖縄産の辛味調味料 “島ネロ” をイメージした「島ネロ味の沖縄風島そば 激辛」を展開!!

第4位「激辛高菜豚骨ラーメン」★5

激辛高菜も然る事乍ら豚骨感も印象的

続きましてランキング第4位のカップ麺は、2022年6月20日発売の「激辛高菜豚骨ラーメン」(サンポー食品)で、同社が展開している九州三宝堂「高菜博多ラーメン」対比10倍の辛さを実現した一杯。2020年7月27日発売の初代及び2021年6月21日発売の二代目に続く “三代目” に該当するのですが、まったく変更なしの再販ではありません。

さらにコクと旨味の白濁とんこつスープに進化

九州産の激辛高菜は据え置いたまま、あらたに “すりごま” を配合していた二代目と比較して、今年は “お店のような炊き出し感を特徴とする” ポーク原料を増量し、これまで以上にコク深いスープにブラッシュアップ。いつもの「九州三宝堂 高菜博多ラーメン」に別添されている調味油は省かれていたのですが、なんのこれしき豚骨の旨みは既存のスープよりも強く、まずはそこに驚かされました。

そのスープ自体は辛くないのですが、別添されているレトルトタイプの激辛高菜は文字通り辛味が強く、一般的に出回っている商品の中では充分に激辛と呼べる辛さ。せっかくの豚骨感が台無しになってしまうのでは‥‥と、そのような懸念は必要なく、むしろ激辛高菜を全体に馴染ませることでスープの豚骨感が活きるような、しっかり辛くて美味しい名作だったので、ぜひ来年も発売してほしいです。

詳しくは → サンポー食品の激辛カップ麺「激辛高菜豚骨ラーメン」と「九州三宝堂 高菜博多ラーメン」を比較してみた結果

第3位「カップヌードル チリチリ♪チリトマトヌードル」★6

チリチリ♪ なんて書いてあるけどゴリゴリの武闘派w

折り返し地点となるランキング第3位のカップ麺は、2022年11月21日(月)発売の「カップヌードル チリチリ♪チリトマトヌードル」(日清食品)で、いつもの「チリトマトヌードル」対比 “限界突破の辛さ20倍” を実現した、ぶっとび系のクレイジーなカップヌードル。かれこれ5年前から「チリトマトヌードル」の激辛版を発売しているのですが、レギュラーサイズで辛さ20倍は2022年が初めての試み。

ペーストをトッピングした途端に香りが激変

いつもの「チリトマトヌードル」はピリ辛の枠を出ないため、その20倍でしょ? などと侮るなかれ‥‥容赦無く辛いw 多少は調整していると思いますけど、基本的に土台は「チリトマトヌードル」に忠実で、辛さの決め手は「激辛チリチリ♪ペースト」という別添の小袋。8分音符付きの可愛らしいネーミングで、食べ始めこそ大したことないのですが、後半にかけてジリジリとした刺激が舌に滞在します。

ただ、もちろん辛いだけの商品ではありません。遅延型の嫌らしい辛さも然る事乍ら、通常の「チリトマトヌードル」にはないスモーキーな香りと酸味が仕込んであるので、ブレアのデスソースをはじめとする海外のホットソースを彷彿とさせるような、それっぽい雰囲気を楽しめるのがポイント。そのスモーキーな風味や酸味の効かせ方が絶妙で、場合によっては “本家超え” も夢ではない名作でした。

詳しくは → 限界突破の辛さ20倍【激辛注意】クレイジーなカップヌードル「チリチリ♪チリトマト」辛さUPで限定復活!!

第2位「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」★7

辛さの極地ここにあり!!

そろそろ大詰め‥‥ランキング第2位のカップ麺は、2022年7月4日(月)発売の「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 北極ラーメン」(日清食品)で、東京都板橋区に本店を置く「蒙古タンメン中本」きっての激辛メニューを再現した一杯。実店舗と同じく熱狂的なファンを抱えているため、激辛カップ麺ランキングの1位は北極だろ! という意見もあるでしょう。

2022年もアグレッシブだった

すでに確固たる市民権を得たセブンの「蒙古タンメン中本」シリーズに初めて「北極ラーメン」が登場したのは、現在を遡ること8年以上、2014年(平成26年)7月14日の話。当初はレギュラーサイズの容器に身を包み、2016年7月11日発売の二代目から製品スタイルを縦型ビッグにリニューアル。そのまま2017年、2018年、2019年、2020年と一切の変更なく再販を繰り返していたのですが‥‥

2021年7月3日発売品で数年ぶりの値上げに踏み切り、それ以前のスープよりも辛さを弱め、コクと深みのある味わいに変わりました。とはいえ市販されているカップ麺の中では充分に激辛で、2022年発売品も例に漏れず。ちなみに内容は昨年と完全に同じだったのですが、来年は「北極ラーメン」が発売10周年を迎える節目の年なので、なにか大きな動きがあるかもしれません。

詳しくは → 辛さの極地ここにあり!! セブン限定「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」2022年も “激辛旨味噌” に中毒者続出

第1位「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」★8

さらにコク深く、重厚に。

かくして2022年のカップ麺ランキング【激辛篇】第1位に輝いたのは、2022年1月31日発売の「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」(寿がきや食品)で、このブログでは2019年から “4年連続No.1” にランクインしている絶対王者。2022年発売品は14代目に該当し、前項の「北極ラーメン」と違って毎年必ずリニューアルしているため、それでも4年連続1位をキープしているところに凄みを感じる一杯。

安心と信頼のビジュアル

2022年は “お店の味に近づけるべく、油とスープのバランスにこだわり、豚骨・魚介の旨みを引き立てる” というのがコンセプトで、変更点はスープだけかと思いきや、麺に使用している「植物油脂」と「小麦たん白」の配合が変わり、以前よりも耐久性が増した印象。スープも2021年発売品と比較して辛さが増し、醤油のキレもアップするなど、マイナーチェンジ以上の変化が生じていました。

しかし、辛辛魚(からからうお)が誇る “豚骨×魚介×激辛” の世界観は健在で、たしかな変化を付けながらもファンの期待を裏切るようなリニューアルではなかったのが好印象。例年通りであれば、2023年1月23日あるいは1月30日に “15代目” が発売されると思うので、箱買い予定の方は準備しておいてください。

詳しくは → 豚骨×魚介×激辛の最高峰【麺処 井の庄】監修「辛辛魚らーめん」2022解禁!! さらにコク深く、重厚に。

まとめ

ひとつ前のページで発表した【二郎インスパイア篇】と同様に、昨年と比較して激辛系のアイテムが少なくなっているので、特に第5位の選出には頭を抱えることになったのですが、今年も安定のワンツーフィニッシュ。ほんとは3位に「AFURI辛紅」のカップラーメンを入れたかったんですけど、時期的にレビューする余裕がなかったので、ランキングには入れられませんでした(ちなみに評価は★6以上です)。

というわけで、引き続き来年の「辛辛魚らーめん」と「北極ラーメン」の仕上がりについてはもちろん、それに匹敵するレベルだった「辛激タンメン 巨辛(きょしん)」や「来来亭 旨辛麺 辛さMAX(旨辛麺MAX)」「地獄の担担麺 護摩龍 阿修羅2nd」あたりが復活すると番狂わせも夢ではないので、2023年は例年以上の盛り上がりに期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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