【総まとめ】カップ麺ランキング2019 〜年間1,098杯のカップ麺を食べたマニアが厳選〜

スポンサーリンク
まとめ

どうも、taka :aです。

この記事では、2019年(平成31年〜令和元年)に発売されたカップ麺の新商品を厳選し、ランキング形式で格付けした総集編「カップ麺ランキング2019 総まとめ」を発表します。

2019年を振り返って印象的だったカップ麺を「汁あり」「汁なし」の部門別に発表!

この記事をご覧の皆様におかれましては、すでに思い入れのあるマイランキング1位のカップ麺が決まっている方もいらっしゃるでしょう。したがって私の見解とは相違が起きるかもしれませんが、そのギャップも含めて楽しんでいただけたらと思います。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

カップ麺ランキング2019 総まとめ

リニューアルや再販を含むインスタントめん類の新商品は、年間およそ1,000種類以上リリースされていて、そのほとんどが数量・期間限定商品につき、ものの2ヶ月後には販売終了で見なくなってしまった——というケースも珍しくありません。

その数ある商品の中でも特に根強い人気を誇る “激辛カップ麺” だけ先に抜き出し、一つ前の「激辛カップ麺ランキング2019 “本当に辛いカップ麺” のみ厳選!! 〜TOP10発表〜」にてランキング上位の商品を公開しているため、それ意外のカップ麺にスポットを当てていきたいと思います。

今回のためだけに買ったカチカチするやつ ¥650

ちなみに2019年1月1日〜12月31日の間に食べたカップ麺の年間実食数は1,098杯(※要冷蔵・冷凍麺並びにカップメシなどの米飯・袋麺・スープはるさめ・カップスープ・その他を除く “常温保存の即席カップめん” のみカウント)、そのうち何種類かはアレンジや比較レビューで同じ商品を複数回食べているので、すべてバラバラの1,098種類ではないものの、だいたい600種類以上の商品は口にしました。



さらにリニューアルや再販を除く純粋な新作カップ麺だけに限定した場合、だいぶ数は限られてくるのですが、ひとまず発売日及びリニューアル日が2019年1月1日〜12月31日かつブログでレビューした常温保存のカップ麺(※激辛カップ麺ランキングで予選落ちした “ピリ辛~大辛” までの辛いカップ麺も含む)に限定し、汁ありTOP5・汁なしTOP5それぞれ第5位から順に発表します。

汁ありカップ麺ランキングTOP5

5位「とら食堂 ワンタン麺」

まず総合ランキング第5位は、2019年12月17日(火)新発売、コンビニのファミリーマート限定カップラーメンで、製造は明星食品。福島県は南の玄関口ともいわれている白河市の老舗ラーメン店「とら食堂」とタイアップした “ご当店カップ麺” で、もともと「とら食堂」はサンヨー食品(サッポロ一番)と長年コラボしていたのですが、昨年より製造者を明星食品に変更しています。

明星食品「とら食堂 ワンタン麺」税抜268円

前回の発売日は2018年10月23日、同じくファミリーマートと当時のサークルK・サンクス限定商品として販売されていたPBカップ麺で、みごと超高評価を叩き出し、今年も期待を裏切らない完成度の高さ。なにかサンヨー食品とトラブルがあったのか、それとも単に契約期間が切れたのか、メーカー移行の詳細は明るみになっていないものの、それはさておき明星食品に変わってから軒並みクオリティアップ。

ファミリーマートで購入した場合の税込価格は289円と安くないのですが、超絶ハイクオリティなノンフライ麺は2019年の間に食べてきた多加水麺の中で最強といっても過言ではなく、スープは芳醇な動物系しょうゆ清湯で小細工なし。さらに大きなノンフライワンタンを4つも搭載するなど、まさに “高くて美味しい” を体現した、高級カップ麺のお手本といえる一杯です。

4位「スープが決め手 中華そば」

第5位の「とら食堂」が高級系の鑑なら、こちらセブンプレミアムの「スープが決め手」シリーズは高コスパ系の手本といっても過言ではないシリーズで、その中でも定番の「中華そば」は至高の逸品。製造は明星食品、2019年5月20日(月)リニューアル新発売、このタイミングから定評のあるノンフライ麺が「三層麺」に進化しました。

セブンプレミアム「スープが決め手 中華そば」税抜128円

セブン&アイグループのPB(プライベートブランド)セブンプレミアムですが、通称・IYグループと呼ばれているゼネラルマーチャンダイズストア(イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート)での取り扱いはなく、コンビニのセブンイレブン限定商品として展開。やや麺量は少なめ(53g)ではあるものの、進化したノンフライ三層麺は他の追従を許さない完成度の高さ。



税込138円の格安カップ麺とは思えないノンフライ麺の出来栄えも然る事乍ら、実にスープのクオリティも高く、まさに素朴で飽きのこない普遍的な懐かしさを覚える「中華そば」らしいテイストで、具材の量も麺が見えないほど。その総合力の高さから、あらゆるコンビニの定番PBカップ麺・レギュラーサイズにおける “最強の一杯” といっても過言ではないかもしれません。

3位「鳴龍 担担麺」

続いて2019年5月14日(火)リニューアル新発売、第4位と同じくセブン&アイからの入賞で、数量・期間限定ではなく通年商品として扱われている定番カップ麺。「鳴龍(なきりゅう)」のカップラーメンは以前から評判が高く、テレビで人気ラーメン店の店主が推すなどして話題になったこともあるのですが、今年ついに従来の仕様から一変、実店舗と同じく “あとがけ芝麻醤” が導入されました。

セブンプレミアム「鳴龍 担担麺」税抜258円

あとがけ芝麻醤(ちーまーじゃん)とは、読んで字の如く芝麻醤=ねりごまを後がけするという斬新なスタイルで、実際の店舗でも取り入れられている技法の一つ。引き続き日清食品が製造を担当しているのですが、リニューアル前の高粘度スープとは裏腹に口当たりはサラッと軽く、臨場感を増した芝麻醤にフルーティなリンゴ酢や黒酢由来のコク深い酸味で「鳴龍」のこだわりを表現。

全体的に丸みを帯びていたスープはシャープな面持ちに変わり、加えて五香粉(ウーシャンフェン)の主張も目に見えて強くなるなど、かなり雰囲気は大幅に変わったのですが、結果的に再現度が高くなった上にスープはカップラーメンのレベルを逸脱。麺もマイナーチェンジでナチュラルになり、最初から最後まで “一口として同じ味にはならない” 様には感動を覚えました。

2位「蟻月 白のもつ鍋風ラーメン」

2019年1月21日(月)新発売、その後いったん製造を終了してから再び2019年11月25日(月)にリニューアル発売されたカップラーメンで、第1弾・第2弾ともにサッポロ一番ことサンヨー食品が担当したもの。セブンプレミアムではないのですが、コンビニのセブンイレブン及びイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート限定商品として発売された商品で、とにかく作り込みがヤバい。

サンヨー食品「蟻月 白のもつ鍋風ラーメン」税抜218円

今もっとも予約が取れない芸能人御用達のモツ鍋屋としても有名な「博多もつ鍋 蟻月(ありづき)」の看板メニュー「白のもつ鍋」をカップ麺にアレンジしたもので、本店と同じ牛モツではないものの、2019年1月の初登場から具材にモツ(味付豚腸)を使用して度肝を抜いてきた変わり種。リニューアル後、そのモツは少なくなっていたのですが、とにもかくにもスープの作り込みが尋常じゃありません。



濃厚な白みそ仕立ての柔らかい味噌ダレと対比を描くニンニクのキレ、さらに牛脂を使用することで牛もつ鍋らしい臨場感を演出。スーパーで購入できるストレートタイプの鍋つゆなど視界から消え失せ、ヘタな居酒屋の鍋より美味しいのでは——と、まさに専門店も顔負けの味わいで、リニューアル前はネックだった麺も大幅に改善されるなど、まさにカップ味噌ラーメンの既成概念を破ってくれた一杯でした。

1位「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」

蒙古タンメン中本の店主・白根誠(しらね まこと)氏とセブン&アイグループ及び日清食品の共同開発商品で、2019年10月29日(火)にリニューアル新発売。2016年6月13日に発売された4代目の「辛旨味噌」以来、つまり3年と4ヶ月半ぶりのリニューアルで、縦型のカップ麺では異例ともいえる麺量85g(平均70〜80g)に刷新します。

セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」税抜200円

蒙古タンメン中本のカップラーメンが初めて発売されたのは、現在から遡ること11年以上も前となる2008年11月26日。以来、セブンイレブンのカップめん部門を牽引する重鎮的な存在として君臨し、今年10月のリニューアルで10年ぶりとなる価格改定(値上げ)が実施されているのですが、麺量80gから85gに増量かつコンビニで買っても税込216円という異例のコストパフォーマンス。

2019年は6月1日にカップ麺の値上げが施行され、縦型ビッグ製品におけるコンビニ税込価格は232円と平均16円も上昇し、苦肉の策を強いられた各商品がリニューアルを口実にコスト調整を繰り返す中、あえて何もカットせずに値段を上げて満足度も上げてきた中本のカップ麺。引き続き完成度の高い中身の内容はもちろん、逆境をバネにしたセンスに感動したので、2019年のランキング1位に選定しました。

汁なしカップ麺ランキングTOP5

5位「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」

さて、ここから汁なしカップ麺(焼きそば、まぜそば、油そば等)のランキングに入ります。第5位〜3位の選定は接戦だったので、ほぼ同列評価の商品も多いのですが、とりあえず押さえておきたいのは「激辛カップ麺ランキング2019」の決勝戦にも余裕で勝ち残った「麺処井の庄」が送る大人気商品「辛辛魚らーめん」の汁なしアレンジ版。

寿がきや食品「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」税抜260円

この「辛辛魚まぜそば」は、「麺処 井の庄」の創業者・中村泰介氏ではなく、本店の “店長” を務める木村成氏が考案したメニューで、2019年7月23日(火)に沖縄を除く全国のローソン限定商品で登場。もれなく同シリーズのアイデンティティを象徴する辛辛魚粉(からからぎょふん)もトッピングされ、 “大変辛いまぜそばです。辛いものが苦手な方は——” という定番の注意事項も記載されていました。

ただ、とりあえず辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない辛さではあるものの、辛さレベルは激辛ペヤングちょい上くらいだったので、「辛辛魚」的には頑張ってほしかったところ。というわけで激辛カップ麺ランキングでは予選落ちしたのですが、辛辛魚らーめんの魅力を踏襲しつつ差別化は明白で、ハッキリと記憶に残っている一杯です。

4位「東京油組総本店 油そば」

都内を中心に店舗展開している油そば専門店「東京油組総本店(とうきょうあぶらぐみそうほんてん)」が監修したカップ油そばで、2019年5月28日(火)にファミリーマート限定で新発売——なんですけど、実は2018年7月24日(火)にもファミリーマート限定商品として発売されていた商品で、引き続き製造は日清食品が担当していたのですが、今年は麺を10g増量して再販。

日清食品「東京油組総本店 油そば」税抜239円

油そば系統の商品は油脂のボリュームが必要になるため、それに負けないようにタレの塩気が強く、どうしても塩っぱい印象を与える商品が多い中、その逆を行くのが「東京油組総本店」最大の特徴。とにかくマイルドで体感的な塩分濃度が低く、そのため2018年発売品では味がボヤけていると感じたのですが、今年は麺増量に合わせてタレに調整が入り、とてもバランスがよくなりました。



具材は豊富と言えないものの、別添されている刻み海苔のアクセントが絶妙で、増量した麺のクオリティも劣化することなく食べ応えアップに寄与。油そばらしく油脂の量は遠慮なく多いため、すべての老若男女に手放しでオススメできる商品ではないのですが、油そばが気になってるけど経験したことはないビギナーさんにもオススメですし、早くも来年の再販が楽しみになっているカップ麺の一つです。

3位「日清ラ王 ビリビリ辛うま汁なし担々麺」

個人的にはローソンの「東京タンメン トナリ 辛激焼そば」が強く印象に残っているのですが、トレンドスパイスの花椒(かしょう)をフル活用していた「ラ王」の汁なし担担麺は外せません。もともと “やみつきになる味わい” がコンセプトの「汁なしラ王シリーズ」第1弾として2018年3月5日(月)に発売され、スポット商品かと思いきや定番商品に格上げされたトップアスリート。

日清食品「日清ラ王 ビリビリ辛うま汁なし担々麺」税抜220円(※現在230円)

今年は2019年3月25日(月)にリニューアル、もちろん製造者は日清食品で、最大の変化は噛むほどにシビれる花椒練りこみ麺の搭載。タレを混ぜる前に麺だけ味見してみたところ、芳醇な小麦の香りに強めの塩気、ほのかに花椒の香りと焦げたような芳ばしさが奥から上がってくるのですが、それほど目立って痺れるわけではなく——などと思いきや、噛めば噛むほどに増していく痺れを実感。

さらにタレは豚脂(ラード)が主体の動物油脂と重心の低い芝麻醤のコクで濃厚の指標を履き違えることはなく、唐辛子の辛さこそピリ辛以上〜中辛程度ではあったものの、痺れについては花椒の麻味に慣れていないと厳しいレベル。だからこそ本格的で、具材に特筆すべきポイントはないけれど、ひとつの汁なし担担麺として実に完成度が高く、これが通年商品であることに価値を感じました。

2位「富山ブラック風まぜそば」

まさに読んで字の如く、富山県のB級ご当地グルメとして全国的な認知度も高い「富山ブラックラーメン」を汁なしカップ麺にアレンジしたもので、2019年4月15日(月)新発売。販売者は富山ブラックのカップラーメンと袋麺も手掛けている寿がきや食品で、富山ブラック×まぜそばという組み合わせはリアル店舗でも目立った前例がなく、コンセプト的にも目新しい組み合わせ。

寿がきや食品「富山ブラック風まぜそば」238円(税別)

麺は加ト吉が製造を担当している高品質な多加水ノンフライ麺で、富山ブラックといえば強烈な醤油の塩気も特徴となっているのに対し、真っ黒なタレは見た目のわりに食塩のキレが控えめ。同じくラーメン版と比較して黒胡椒も控えめでしたが、まったりとした醤油のコクに醪(もろみ)や魚醤のアクセントが重なって、なんとも深い味わいでした。



商品名が「まぜそば」となっているように動物油脂の旨味もあり、けれどもノンフライ麺でクドいと感じることはなく、とにかくウマいの一言に尽きる一杯でした。ちなみに「富山ブラック風まぜそば」をレビューした際、ランキング5位に選定した「辛辛魚まぜそば」の商品化を訴えていたところ、その3ヶ月後にドンピシャで商品化されることになります。

1位「みかさ監修 ソース焼そば」

さて、汁なしカップ麺ランキングの栄えある第1位は、東京・神保町の焼そば専門店「みかさ」が監修したソース味のカップ焼そばで、製造は明星食品。発売日は2017年10月16日、2018年10月8日、そして2019年は10月7日と毎年10月恒例の準定番となっていて、今年は通算3回目の発売となるのですが、昨年と内容は変わっていません。

明星食品「みかさ監修 ソース焼そば」230円(税別)

「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」の項目でも触れた価格改定(6月1日)の煽りを受け、「みかさ」のメーカー希望小売価格も218円から230円にアップしているのですが、これについては受け入れるしかない時代の流れ。しかし、その値段を加味しても昨年に続いて最強の座を他に譲ることはなく、もはや完成度の高さは非の打ち所がないレベルに達しているため、現状このブログではソース焼きそばに於いて向かうところ敵なしの存在。

明星食品が誇る極太むっちり麺の歴史を塗り替えたのは、ほかでもない「みかさ」の第1弾(2017年10月発売品)で、その麺も然る事乍ら、シャープな「液体ソース」と甘くて芳ばしい「特製ソース」による計算されたWソースは何度食べても感動を覚えるほど。汁なし部門のランキング2位までは接戦だったので、正直かなり迷ったんですけど、「みかさ」は即決でした。

まとめ

以上、2019年のカップ麺ランキング総集編でした。もっと他に紹介したい名作も多かったんですけど、かなりランキング内でカニバリを起こしていたので(たとえば「みかさ」に喰われた「マルちゃん正麺」や「セブンプレミアム」のソース焼そば等)番外編も検討します。おい待て○○が入ってないぞ!! など、よかったら皆様のランキング1位も教えてください。では、最後に——

2019年のブログ訪問者数480万人以上、うち新規およそ291.8万人の皆様、リピーターおよそ188.2万人の皆様、ご愛読いただき誠にありがとうございます。今年は大阪のトークライブに出演、マイナビニュースでの連載開始など、大きな転機のあった1年でした。とはいえ来年も変わらずブログを更新する所存ですので、引き続きよろしくお願いいたします。それでは、よいお年をお迎えください。

タイトルとURLをコピーしました