“広東名菜” 本格「中華三昧 赤坂璃宮 かに玉風麺」譚彦彬シェフ監修 名店の味をアレンジ!!

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明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年1月13日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂璃宮 かに玉風麺」の実食レビューです。

赤坂・銀座に店舗を構える本格広東料理店「赤坂璃宮」のカップラーメン新登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華三昧 赤坂璃宮 かに玉風麺

広東名菜 赤坂璃宮(あかさか りきゅう)とは、株式会社タン企画が運営する創業1996年9月1日の広東料理専門店で、1号店は東京・赤坂のプラザミカドビルにオープン。故・周富徳氏が総料理長を務めていた「璃宮」が前身で、現在のオーナーシェフであり、タン企画代表取締役社長の譚彦彬*(たん ひこあき)氏が引き継ぐかたちで開業しました。*帰化により、現在の本名は “岩渕彦彬” ですが、この記事では譚彦彬で統一。

広東名菜「赤坂璃宮」監修

1943年(昭和18年)7月30日、横浜の中華街で生を受けた譚彦彬氏は、16歳の頃から料理の世界に身を投じ、芝公園の中華料理店「留園(りゅうえん)」を経て、田村町(現 西新橋)の「中国飯店(ちゅうごくはんてん)」に入門。そこで見習いとして働き、1964年(昭和39年)当時20歳の頃、仙台ホテルの「梅花園(ばいかえん)」に籍を移します。

譚彦彬氏が「梅花園」に入社した当時、そこで料理長を務めていた故・余東照氏のもとで修業を積むこと8年間。名古屋の「御園飯店(みそのはんてん)」では料理長を務め、1980年(昭和55年)に京王プラザホテル「南園(なんえん)」の副料理長に就任、1990年(平成2年)にはホテルエドモント「廣州(こうしゅう)」から料理長として招かれるなど、その腕前を物語る経歴の持ち主。

もともと父親が横須賀でラーメン店を営んでいて、自身は勉強せずに周富徳氏らと遊んでいたらしく、幼い頃から世界一の料理人が夢だった!! というよりも、将来はコックになる他に選択肢がなかったのだとか。以降、ホテルエドモント時代に高級食材を惜しげなく使っていた経験が現在のスタイルに強く影響し、理念として掲げている「医食同源」に繋がります。

譚彦彬オーナーシェフ

医食同源(いしょくどうげん)とは、中国に古くからある “薬食同源思想” をもとに日本で生まれた造語で、噛み砕くと「普段からバランスのいい食生活を心がけ、病気を予防・治療しよう」という意味合いの言葉。カップ麺のパッケージにも記載されているように、赤坂璃宮ではスパイスや油の使用量を控え、やさしく穏やかな味を演出しているそうです。

ちなみに広東料理(廣東菜)とは、四大菜系(山東料理、江蘇料理、広東料理、四川料理)の一つとして数えられる大きなカテゴリーで、広東省内各地に広がる名物料理の集大成。紅焼排翅(フカヒレの姿煮)や燕窩(燕の巣)を使った料理をはじめ、咕嚕肉(酢豚)や焼売、八宝菜などのルーツも広東料理にあり、今回の芙蓉蟹(かに玉)も代表的なメニュー。

麻婆豆腐や担担麺、回鍋肉など、日本では辛くて痺れる麻辣(マーラー)系のメニューやコッテリとした濃いめの味わいが魅力となっている四川料理に対し、広東料理は素材の旨味を尊重した優しい味付けが特徴。本来の芙蓉蟹(かに玉)は麺類ではないのですが、赤坂璃宮の人気メニュー “かに玉” を「中華三昧」流にアレンジし、カップ麺だけの特別な味として開発されました。

甘酢香る醤油味‥‥おいしそう

中華三昧(ちゅうかざんまい)とは、1981年(昭和56年)から発売されている高級麺・プレミアム系ブームの火付け役「明星 中華飯店」を前身とするブランドで、初めてカップ麺になったのは1985年(昭和60年)2月。スープシリーズの「飲茶三昧(やむちゃざんまい)」に “かに玉風” のワンタンはるさめスープがあるのですが、中華三昧から出るのは今回が初めてです。

開封

別添の小袋は1つ

なお、赤坂璃宮と中華三昧がコラボするのも初めてなのですが、初のタイアップとは思えないほどブランドイメージに溶け込んでいる今回。別添の小袋はフタの上に貼り付けてある「液体スープ」が1袋、明星食品のニュースリリースには “黒酢とかにオイルの入った赤い甘酢たれをかけて仕上げます。” との記載があるため、それが仕込んである模様。

実は新開発の具材らしい

かやくは卵、魚肉練り製品、ねぎとシンプルな構成で、明星食品曰く “フレーク状と線状の2種類を組み合わせ、さらにふわっふわになった「かきたま」と新開発のこだわりのかに風味かまぼこを組み合わせた” とのこと。卵にフレーク状とか線状とか種類があったのか——と、何気に驚きました。カニカマも色鮮やかで、これまでの汎用具材ではないようです。

そういえば明星食品のカニカマって印象に残ってないかも——と、それはさておきメーカー希望小売価格は税別223円。2020年1月現在のタテ型ビッグ製品は、基本的に税別220円ジャストが平均的な希望小売価格になっているので、3円という微妙な金額に大人の事情が含まれているのかもしれません。ロイヤルティー?

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂璃宮 かに玉風麺
製造者:明星食品株式会社
製造所:製造所:西日本明星 神戸工場(兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2)
内容量:96(めん70g)
商品コード:4902881435819(JAN)
商品サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm
発売日:2020年01月13日(月)
実食日:2020年01月16日(木)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:241円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、卵粉、乳たん白)、スープ(しょうゆ、糖類、香味調味料、鶏・豚エキス、デキストリン、食塩、たん白加水分解物、チキンオイル、黒酢、酵母エキス、香辛料、でん粉、香味油、植物油脂、オイスターソース、XO醤)、かやく(卵、魚肉練り製品、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、グリセリン、ソルビット、香料、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、酒精、カロチノイド色素、ベニコウジ色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・かに・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺はスチームノンフライ製法

実は1985年2月、当時に発売された「中華三昧」シリーズ初のカップ麺には油揚げ麺(フライ麺)が使用されていたのですが、近年の例に漏れず「赤坂璃宮」のカップラーメンには “スチームノンフライ製法” を採用。これは明星食品の縦型カップ麺専用の製法で、容器側面(バーコード)の右側にも専用のロゴマークが印刷してあります。

販売店は全国のスーパーやドラッグストア、CVS、ディスカウントストアなど、実際に立ち寄ったコンビニの中では「ローソン」での取り扱いが多く、コンビニで購入した場合の税込価格は241円。現在の縦型ビッグは税込232円が相場となっているのに対し、希望小売価格3円の差が税込価格では9円に広がっていました。

とろふわ〜

さて、熱湯を注いでから4分後、とろみ成分は思いのほか強烈ではなかったのですが、30秒くらいは混ぜ続けたほうが安心かもしれません(ちなみに別添の小袋は “後入れ” なので、うっかり熱湯を注ぐ前に入れないように気をつけてください)。それでは、高級中華料理店監修の個性に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(96g)あたり
カロリー:370kcal
たん白質:9.3g
脂  質:7.5g
炭水化物:66.3g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:130mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:370kcal(めん・かやく:316kcal)(スープ:54kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ザ・中華麺

あいかわらずハイクオリティ

5.0

「スチームノンフライ製法」とは、どんぶり型の “スーパーノンフライ製法” から発展した進化版で、植物油脂を生地に練り込み、高水分状態で高温蒸煮(スチーム加熱)する工程を組み込んだもの。これによってノンフライ麺と油揚げ麺の中間的な麺線組織を作ることが可能となり、麺の表面や内部にある気泡の数と大きさを自在にコントロールできるようになりました。

何はともあれ麺リフト

丸刃でカットされた中細麺で、手揉み風のランダムな縮れが小刻みに施されており、やや扁平の形状からスープとの一体感も高く、コシの強さと芳醇な小麦の風味が特徴的なポイント。以前は縦型ビッグ(大盛りサイズ)の容器でも麺量65gが平均的な中華三昧シリーズでしたが、現在は70gと縦型ビッグの平均的な麺量を搭載しています。

ラーメン屋さんの麺というよりも、中華料理屋さんの麺というか——いや、かなり漠然としたイメージなんですけどw でも既存の「明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺」をはじめ、この麺は中華風のスープとよく合います。表面は滑らかでソフト、しかしながら中心部の密度は高く、噛み締めるごとに味わい深い、高級感のあるノンフライ麺ですね。

スープ

※とろみ成分の溶け残りに注意

さすが名門「赤坂璃宮」監修

5.0

赤坂璃宮の「かに玉」を口にしたことはないので、再現度のほうは分かりかねますが、王将のカニ玉とは違います(比較対象‥‥w)。いや、王将のカニ玉も好きですよ。話を戻しましてパッケージに “甘酢香る醤油味” とありましたが、スープの色が薄いように、そこそこ塩気のキレはあるものの、醤油の風味は強くありません。

※辣油ではありません

別添の小袋を入れた後も黒酢が強く主張してくることはなく、日本式の中華料理店などで提供されるタイプの甘酢餡(あん)とはイメージが違い、畜肉の旨味をベースに蟹の身を彷彿とさせる甘みが広がって、上品かつ繊細なテイスト。さらにオイスターソースやXO醤による牡蠣と乾物の旨味など、それらが渾然一体となり、広東料理らしさを表現しています。

後述する “かきたま” との相性もよく、本格中華ブランドの中華三昧と赤坂璃宮がコラボしただけのことはあるな——と、素直に肯ける味わい。なんですけど、のんびり食べていたら小麦の風味がスープに強く流れ出し、それぞれの素材が持っている味の輪郭がボヤけてしまったので、まずは麺から優先して食べるのがいいかもしれません。

具材

癒し系とろふわたまご

かにたまぁっ!

5.0

いや、かに玉って本来は中華風のオムレツなんですけど、それはさておき「かきたま」ふわっふわ。細い卵と平らな卵がランダムに入っていたので、なるほどフレーク状と線状の2種類という表現にも納得。箸で拾えるような具材ではないけれど、なんかこうシャカシャカシャカ!ふゎっさぁ〜、ふわとろ〜。みたいな(語彙力)

新開発(ドンッ)

新開発のカニ風味かまぼこは、かなりホロホロほぐれる感じで、プリッとした蒲鉾(かまぼこ)特有の弾力は控えめです。むしろパサパサしているというか、みずみずしいけどスカスカというか、けっこう独特な食感。風味は一般的なカニカマと大差ないですし、やや中途半端な仕上がりではあるものの、それだけに伸び代のある具材だと思います。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

既製品(業務用)の甘酢餡やカニ玉の素みたいなテイストをイメージしていた場合、ちょっと違うかも‥‥と、なってしまうかもしれませんが、それだけに広東料理らしいポイントをソツなく押さえている本格的な味。丁寧な畜肉系の旨味にオイスターソースやXO醤のアクセントなど、なるほど名門・赤坂璃宮監修にも納得の仕上がりでした。

実食の際に注意したいポイントは、粉末スープの溶け残りを出さないように気を付けること、それから麺を優先して食べるのがオススメ。実は1食目で撮影に手間取った結果、なんかスープの味がボヤけてる‥‥と思ったんですけど、あらためて作り直したら見違えたので、ちょっと意識してみてください。

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