カップ油そば売上No.1「明星 ぶぶか油そば」リニューアルで○○強化!! 2024年の変更点を解説

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年3月25日(月)リニューアル発売、明星食品のカップ麺「明星 ぶぶか油そば」(278円+税)の実食レビューです。

ガッツリうまいから “カップ油そば不動の売り上げNo.1„ 東京・吉祥寺の名店「らーめん専門店 ぶぶか」監修の一杯が○○強化で食べ応えUP!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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明星 ぶぶか油そば 2024

ぶぶかとは、愛知県名古屋市の株式会社サガミホールディングスが運営している「油そば」及び「東京風醤油とんこつらーめん」専門店で、現在は東京都武蔵野市の吉祥寺北口に本店を置いていますが、1994年(平成6年)2月に東京都東村山市の所沢街道沿いで産声を上げた “知る人ぞ知る小さな屋台„ が原点。

カップ麺で多くの人が知る存在となった「ぶぶか」

さらに遡ると、1964年(昭和39年)1月設立の株式会社明星ブルックを皮切りに、新宿の紀伊国屋ビルで人気を博した本格生パスタ専門店「JINJIN(ジンジン)」や、後に日本最大の手延うどんチェーンとなる「味の民芸」などを運営していた明星食品の子会社、明星外食事業株式会社の社内ベンチャーが事の発端なんですけど、ちょっと長くなります。いいですか?

「らーめん専門店 ぶぶか」の創業者・国定裕儀その人は、何を隠そう明星食品の元営業マンで、当時は同社のヒット商品である「チャルメラ」を売り歩く毎日。しかしながら28歳の頃、社内起業に関する公募を切っ掛けに、即席めん主体の事業から外食産業に転身。当初は「味の民芸」のFC店を担当していたようですが、後にラーメン店を立ち上げる企画が進み、まずは屋台から始めるのはどうかと。

そこで当時の明星外食事業が東村山で運営していた自社ファミレスの駐車場に屋台を構え、同社の本業であるファミレスの迷惑にならない23時〜深夜3時に営業時間を限定し、独学で作り上げた “背脂チャッチャ系の醤油とんこつラーメン„ を看板商品に営業スタート。手探り状態から半年ほどで軌道に乗り始め、1995年(平成7年)3月24日に満を持しての路面店「らーめん専門店 ぶぶか」開業に至りました。

実はオープン2ヶ月後に「油そば」の提供を開始

「らーめん専門店 ぶぶか」開業後も当初は “東京風醤油とんこつらーめん„ をメインに提供していましたが、以前より武蔵境の亜細亜大学付近で人気を博していた油そば発祥の店「珍々亭(ちんちんてい)」に感銘を受けていた国定氏。それを自分の店でも提供したいと考え、路面店のオープンから2ヶ月後、メニューに「油そば」を追加し、徐々に知名度を上げ “油そばの名店„ としての地位を確立します。

つまり、ぶぶか監修のカップ麺を明星食品が製造しているのは、まさに必然的といっても過言ではない流れ。現在を遡ること20年以上、2002年(平成14年)6月に初代「明星 ぶぶか 油そば」が発売されたのですが、その4ヶ月前に “明星外食事業が「ぶぶか」の経営権を取得していた„ 経緯があるため、そんじょそこらのコラボ商品とは根の深さが比べ物になりません。

ちなみに「ぶぶか」の経営権を取得していた明星外食事業は、明星食品の日清食品グループ加入に伴い、2008年(平成20年)8月から社名を「味の民芸フードサービス」に変更。その後、2014年(平成26年)1月にサガミチェーン(現「サガミホールディングス」)のグループ企業に入ったので、そのまま「ぶぶか」店舗の経営権も譲渡されるのですが、カップ麺の販売は20年以上ずっと明星食品が担当しています。

カップ油そば売上No.1

かくして “カップ油そば売上No.1„ という不動の地位を築き上げた「明星 ぶぶか油そば」ですが、今回のリニューアルを機に “特長である「極太麺」をさらに進化させ、醤油ダレねり込み麺の中心の弾力を強めることで、さらに食べ応えをアップさせました„ とのこと。私が最後にレビューしたのは2022年6月13日発売品だったので、あらためて向き合ってみることにしました。

開封

振っタレ! 健在

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「コクとろダレ(振っタレ!)」「マヨネーズ」「ふりかけ」の合計4パック。このブログでは一つ前のバージョン(2023年3月20日発売品)を取り上げていませんが、小袋の構成や名称・デザインに至るまで、2年前(前々回発売品)のリニューアル時から変わった様子は見られません。

ここが今回の主なリニューアルポイント

昨年のリニューアル時に発表されたニュースリリースは簡易版だったので、そこに記載されていた “さらに濃厚になった焼豚醤油ダレ„ くらいの漠然とした変更点しか把握できていなかったのですが、2024年のリニューアルポイントは麺の弾力。個人的に「ぶぶか」の油揚げ麺は “ふっくらと歯を包み込んでくる„ ソフトで穏やかな口当たりが強く印象に残っているので、ちょっとドキドキ。

ちなみにメーカー希望小売価格は278円(税別)ということで、2024年4月現在の大盛りカップ麺における業界標準(271円+税)よりも少し高めに設定されているのですが、日清食品の商品を例に挙げると「日清ラ王」や「日清のどん兵衛 特盛」「日清焼そばU.F.O.大盛」あたりは285円(税別)が基準になりつつありますし、それを思うと良心的な価格といえるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 ぶぶか油そば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:163g(めん130g)
商品コード:4902881406093(JAN)
発売日:2024年03月25日(月)
実食日:2024年04月09日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:278円(税別)
購入価格:246円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(コクとろダレ・マヨネーズ・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、植物性たん白、酵母粉末)、ソース(豚脂、マヨネーズ、しょうゆ、糖類、植物油脂、豚・鶏エキス、食塩、たん白加水分解物、油脂加工品、チャーシューペースト、醸造酢、香辛料(ジンジャー、赤唐辛子、ガーリック)、香味調味料)、かやく(チャーシュー、メンマ、ナルト)、ふりかけ(香辛料、ねぎ、ローストガーリック、のり)/ 加工デンプン、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、炭酸カルシウム、かんすい、酒精、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、グリセリン、カロチノイド色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、クチナシ色素、ベニコウジ色素、酸味料、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

かやくだけ見るとカップラーメンですよね

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はチャーシューとナルトが1枚ずつ、それとメンマがチラホラと。ここだけ見ると古き良き中華そばのトッピングを彷彿とさせるラインナップですが、このシンプルさこそジャンクさが売りの「まぜそば」との区別化に繋がっている所以。とかいいながら、マヨ&ふりかけで賑やかに仕上がるのが “ぶぶかの油そば„ なんですけど。

カップ油そば売上No.1の風格が漂う

別添の「コクとろダレ」には動物油脂が含まれているので、かやくを空けてから熱湯を注ぎ、フタの上で「コクとろダレ」を温めながら待つこと5分。その小袋にはキャッチーなイラストと共に “3秒振っタレ!„ と書かれているように、湯切り後は「コクとろダレ」を振ってから全体に絡め、仕上げに「マヨネーズ」と「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。

調理後の賑やかなビジュアルは、ここ数年の間ほとんど変わっておらず、ファーストインプレッションに体感的な違いは目立ちません。すでに完成形といっても過言ではない商品なので、大幅な変更はないかと思いますが、引き続き従来からの変化に注目しつつ「めん」「たれ・マヨネーズ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(163g)あたり
カロリー:769kcal
たん白質:11.6g
脂  質:37.2g
炭水化物:97.0g
食塩相当量:6.1g
ビタミンB1:0.44mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:191mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たしかに噛み応え強化

5.0

もっとも外側に位置する部分は、比較的にソフトな質感なので、これまでに油揚げ麺と同様に、やさしいファーストインプレッションを与えてくるのですが、いざ噛み込むと印象は一変。比較的にソフトな口当たりとは裏腹に、中心部にかけての密度は高く、そこそこ気泡を残しながらもカタめの噛み応えに(ひとつ間を飛ばしてますけど)リニューアルを実感。

凄まじい存在感でも戻りムラなし

指定の熱湯5分を守らずにフライングして湯切りした場合、おそらく部分的な戻りムラが目立つかと思いますが、きちんと待てば大丈夫。それでも中心部に硬めの歯応えを残し、なおかつ余熱でダレることのない設計なので、すこしずつ馴染むような変化は生じますけど、食べ始めから食べ終わるまでネガティブに印象が変わることもありません。

後述する濃いめの「タレ」に加えて「マヨネーズ」と「ふりかけ」もワイガヤし始めるため、生半可な麺だと埋没するおそれがある世界観を構築しているわけですが、その心配は皆無に等しく、むしろ完璧なフィット感。個人的な好みでいえば、2年前のソフトな質感に軍配なんですけど、リニューアル後は必然的に咀嚼数が増えることもあり、そういった理由も含めて食べ応えはリニューアル後に軍配かもしれません。

たれ・マヨネーズ

体感的に目立った変更なし

5.5

小袋にも記載されてた3秒振っタレ(ふったれ)を実行すると、通常はハッキリと分離しているタレとアブラが互いに分散するため、上記画像のようになるのですが、6秒振っても12秒振っても完全に乳化することはありません。ただ、振っタレの効果で麺に馴染みやすいのかなと。気分の問題ではないはずw

それはさておき味に関しては、2年前の「コクとろダレ」から大きく変わった様子は見られず、濃口しょうゆベースのキリッとした味わいを軸に、チャーシューペーストで畜肉系の旨みを加え、こってりオイリーなテイストの間にスッ、と醸造酢の酸味が通る「明星 ぶぶか油そば」らしい世界観。もしかすると微調整している可能性もありますけど、ファンの期待を裏切るような変更は感じません。

マヨネーズも引き続きプレーンタイプ

別添の「マヨネーズ」は引き続きプレーンタイプなので、からしやラー油、唐辛子、わさびなどは練り込まれていませんが、それだけにマヨネーズが持つコクが純粋に楽しめるアイテム。硬派な料理にマヨネーズのトッピングは邪道とされる組み合わせになりますけど、カップ油そばにおいてはジャンクさの底上げに効果覿面。あれこれ個性を重ねないプレーンタイプだからこそ、シンプルにジャンクさアップです。

かやく・ふりかけ

ここも目立った変更なし

5.5

他社の例に漏れず、明星食品のチャーシューにも複数のパターンが存在し、たとえば直近にレビューした商品を例に挙げると「とら食堂 ワンタン麺(6代目)」には適度な脂身が嬉しいチャーシューを搭載していましたが、それと比較してコチラは加工肉特有の成型感が強いタイプ。また特筆すべき厚みもないけれど、けっこう濃いめの味付けなので、ペラペラならがらも存在感あり。

2022年5月9日発売の「明星 ぶぶか油そば ガチ太」には極太メンマを搭載していた同コラボ商品ですが、こちらのメンマは引き続き小さめで、これといった特別感はないけれど、適度な発酵感がタレにマッチ。ナルトは1枚とはいえ比較的に広めの面積から、エモさの演出に一役買っている存在です。

この「ふりかけ」も大きな魅力

ふりかけの原材料名は “香辛料、ねぎ、ローストガーリック、のり„ となっていますが、詳しくは “ねぎ、ローストガーリック、きざみのり、七味唐辛子、ブラックペッパー„ で、内容は例年通り。

古典的な油そばのイメージとは裏腹に、なんとも賑やかな雰囲気に飾り立ててくれるトッピングになりますが、おかげで大盛りサイズでも最後まで飽きを感じることはなく、同時に「ぶぶか」監修のカップ麺を語る上で欠かせない個性の演出という観点からも効果的でした。

総評

5.5

本文中でも触れたように、昨年の「明星 ぶぶか油そば」ではなく一昨年の「明星 ぶぶか油そば」との比較レビューみたいな感じになりましたけど、そこから見ても大きく変わったのは麺の噛み応えくらい。ガッシリとした油揚げ麺が苦手な方にとっては、ちょっとネガティブな変更になるでしょうけれど、それについては湯戻し時間の延長で調節可。

すでに完成形といっても過言ではない商品なので、リニューアルを謳う改悪パターンも想定していましたが、なんのなんの。引き継ぎファンの期待を裏切らない、安心と信頼の油そばでした。しかし、途中で引き合いに出した「ガチ太」以降、変わり種のリリースが止まっているため、そろそろスポット商品の展開にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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