「カップ赤からうどん赤5番」赤から通なら赤5番!!濃厚辛口 “赤から” の中毒性を再現

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寿がきや食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年8月12日(月)新発売のカップ麺、寿がきや食品「カップ赤からうどん赤5番」の実食レビューです。

辛さは赤から通なら赤5番!! 名古屋名物「赤から」が監修した辛いカップうどん登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップ赤からうどん “赤5番”

「赤から(あかから)」とは、かに料理の「甲羅本店」を事業の中核に置く愛知県豊橋市の企業「甲羅グループ」が展開している名古屋発祥の居酒屋で、「鶏セセリ焼」と「赤から鍋」をメインの商品としている独特のコンセプト。同じ愛知県に本社を置く寿がきや食品とのタイアップは長く、これまで数々の関連商品を発売しています。

今回の新商品「カップ赤からうどん赤5番」は、赤から鍋の〆を彷彿とさせる新商品で、お店の辛さレベル “赤5番(辛口)” を再現したもの。実店舗で選べる辛さは「赤0番」から「赤10番」までの11段階あり、一番人気の「赤3番」がオススメの標準で、「赤5番」は辛い食べ物が苦手だと選ばないほうが安全かも——くらいの辛さ。



「赤から」の第1号店「赤からレジャック店」がオープンしたのは、2003年(平成15年)8月2日。ロードサイド立地はファミリー向けの焼肉タイプ、繁華街立地は会社員・学生向けの居酒屋タイプと店舗スタイルを分け、居抜き物件を活用したローコスト出店やイージーオペレーション、そして高い利益率(FL率55%*)を武器にフランチャイズ式で店舗を拡大し、全国250店舗を突破しています。

(*FL率とは‥‥売上高に占める原価・材料費=Foodと人件費=Laborの比率を表したもので、一般的にFL率50〜55%であれば優良店)

2017年にも同じようなデザインで「寿がきや 赤から本家 カップ赤からうどん 辛口濃厚」という同店監修の辛いカップうどんが発売されているため、純然たる新商品とは言えないかもしれませんが、寿がきや食品の公式ウェブサイト内にある特設ページでは “注目の新商品” として紹介。また、現行の定番商品に「きしめん」以外のカップうどんはありません。

寿がきや食品×赤から監修商品は、カップ麺3種「カップ赤からうどん赤5番」「カップ赤からラーメン赤3番」「カップ赤からきしめん(生タイプ麺)」、袋麺3種「即席赤からラーメン(ノンフライ袋めん)」「赤からきしめん(生タイプ袋めん)」「赤から鉄板うどん(生タイプ袋めん)」、チルド商品2種「赤から監修ざるラーメン」「赤からつけ麺」と麺類だけでも8品種。

さらに「赤から麻婆豆腐の素」や「赤から肉豆腐の素」といった調味料も販売中で、以前は通年商品のラインナップにあった生タイプのカップうどんは廃盤。おそらく今回の「カップ赤からうどん赤5番」も期間限定商品で、同じ日に「カップ赤からラーメン赤3番」もリリースされているのですが、後者はパッケージのみ変更のリニューアルとなっています。



発売地位は沖縄を除く全国、特に販売ルートの縛りもありません。ただ、2018年9月25日に「赤から監修 麻婆風ラーメン」をローソン先行商品として発売、2019年1月1日から定番の「カップ赤からラーメン」がローソンに並ぶなど、そういった営業の関係か今回の「赤からうどん赤5番」もローソンでの取り扱いが多く、新商品コーナーにて販売されていました。

商品パッケージには “※大変辛い商品です。お召し上がりの際は——” といった定番の注意事項は特に記載されていませんが、寿がきや食品は「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」などの激辛カップ麺を手がけているメーカーですし、2016年9月に販売されていた「真っ赤な刺激!! 赤からラーメン 赤5番」が地味に辛かったので、けっこう期待しています。

開封

別添の小袋は「液体スープ」と「かやく入スープ」の合計2袋で、液体スープの小袋はズッシリと重く、かやく入スープの小袋は「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」と色まで “まったく同じデザイン” です(※もちろん中身は別物)。ちなみに元気よく飛び跳ねているのはスガキヤのイメージキャラクター “スーちゃん” で、1958年に誕生しました。



麺は油で揚げたゴツい見た目のフライうどん、重量は標準ラインの65g。おそらくスーパーマーケットやドラッグストア、ドンキホーテなどで購入すれば税込200円以内で購入できるかと思いますが、メーカー希望小売価格は210円(税別)、コンビニでの実売価格は税込227円と地味に高いカップ麺でした。

なお、販売者は「寿がきや食品株式会社」で、製造所は “ポンポコラーメン” でお馴染みの「山本製粉」(愛知県豊川市小坂井町八幡田37-1)となっているのですが、今回に限った話ではありません。定番の「カップ味噌煮込うどん」や「カップ台湾ラーメン」を製造しているのも山本製粉ですし、ノンフライ麺の製造は加ト吉水産に委託しています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップ赤からうどん赤5番
販売者:寿がきや食品株式会社
製造所:山本製粉株式会社
内容量:118g(めん65g)
商品コード:4901677082541(JANコード)
個装サイズ:φ144×77(mm)

発売日:2019年08月12日(月)
実食日:2019年08月15日(木)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:227円(税込)
希望小売価格:210円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい不使用)
スタイル:どんぶり型レギュラー・標準サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体スープ・かやく入スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、小麦たん白、食塩、しょうゆ、砂糖、デキストリン)、スープ(たん白加水分解物、みそ、果糖ぶどう糖液糖、コチュジャン、砂糖、牛脂、しょうゆ、野菜エキス、唐辛子、しょうゆもろみ、チキンエキス、食塩、ゼラチン、香味油、にんにく、香辛料)、かやく(あげ玉、味付油揚げ、唐辛子、にら)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、パプリカ色素、クチナシ)、増粘剤(アルギン酸Na、増粘多糖類)、炭酸カルシウム、ソルビット、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(V.C、V.E)、香料、膨張剤、キシロース、香辛料抽出物、(一部に小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン ※特定原材料及びそれに準ずるものを表示(27品目中)本品製造工場では、そばを含む製品を生産しております。

実食開始

「かやく入スープ」は先入れで、中には揚げ玉、油揚げ、唐辛子、ニラ、粉末スープを同梱、この時点から赤唐辛子特有の芳ばしい香りが漂ってきます。まだヤバそうな香りではありませんし、キラキラと光っている小さな結晶がザ・うまみ成分な感じで怪しかったりもするのですがw とりあえず待ち時間は熱湯5分、その間に液体スープの小袋をフタの上で温めます。



実際の赤から鍋には、国産牛ホルモン、豚バラ肉、つくね、豆腐、油揚げ、長ネギ、白菜、もやし、ニラが基本の具材となっているのに対し、カップうどんの具材は‥‥と、これに関しては仕方ありません。肉っ気はなく、唐辛子と揚げ玉も具材らしい具材ではありませんが、油揚げとニラは共通点ですね。

5分経ったら液体スープを入れる前に軽く麺をほぐし、それから液体スープを入れて完成です。赤から鍋ほど具材たっぷりではありませんが、遅れて参加したら〆うどんが始まっていたと思えば納得できなくも‥‥いや、どっちにしろ寂しいですね。それでは、赤から監修らしい中毒性の高さに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(118g)当たり

カロリー:451kcal
たん白質:11.6g
脂  質:19.4g
炭水化物:57.5g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:0.8g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:(記載なし)
ビタミンB2:(記載なし)
カルシウム:118mg

参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:451kcal(めん・かやく:363kcal)(スープ:88kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

昔ながらのゴワゴワうどん
5.0

同社の「カップ味噌煮込うどん」を最後に食べたのは5年ほど前の話になるので、確実に同じかどうか断言できませんが、麺にデキストリンを練り込んでいる独特の手法であることに加え、おいおい何世代前だよ‥‥ってくらいノスタルジックな作りなど、その印象は数年前の記憶と変わっていません。

もしかすると微妙に進化しているのかもしれませんし、そもそも別物かもしれないけれど、たとえば先進的な「日清のどん兵衛」を引き合いに出すと真逆の印象で、ゴワゴワしてるし縮れは強いし上品な印象など皆無。ただ、その無骨で昔気質の中小企業らしさは尊くもあり、今回の甘濃いスープとの相性もベストマッチ。



そもそも後述するスープの甘みが強いので、それと同化しているところも——いや、むしろ相乗効果でしょうか。油揚げ麺特有の甘みが強く、なんとも絶妙な硬さと甘みに独特の中毒性を覚えます。単純に麺としてのクオリティは可も無く不可も無し(★3)ではあるものの、最新商品としては逆に新鮮ですし異様に美味しくてw 他に合う麺が思い浮かばないような取り合わせでした。

スープ

お、けっこう辛い
5.0

お店の「赤から鍋」は、特製味噌をベースに唐辛子などのスパイスを32種類ブレンドし、様々な具材の旨味が溶け込んだ中毒性の高い味わいで、けっこう甘さも強く、その特徴はカップ麺にも踏襲されています。中でも面白いのは牛脂の風味で、具材に牛ホルモンは入っていませんが、それを補うために牛脂を仕込んでいるところ。

原材料は「赤からラーメン赤3番」と似ていますが、「赤からうどん赤5番」では味噌とコチュジャンを多めに配合し、醤油は少なめに調節するなど、麺にあわせて和風寄りにアレンジ。お店のスープと同じように甘さも強く、そこが人を選ぶ要因になるのですが、同時に強い中毒性を覚えさせる上で重要な役割を担っています。

スープ自体の辛さレベルは中辛以上、辛口未満(赤4番)というのが個人的な見解。もうちょっと辛くしてもよかったのではないかと思った反面、全体のバランスを思えば絶妙な辛さ。すくなくともピリ辛以上であることは間違いありませんし、「濃厚辛口」の謳い文句どおり味は濃いめに仕上げつつ、舌を鋭く刺してくるような塩気は控えめだったのも好印象でした。

かやく

揚げ玉がジャンクさをブースト
4.0

ふっくらジューシーな刻み揚げは甘濃いスープを存分に吸い込み、また刻み揚げ自体にも甘い下味が施されているため一体感は抜群。実店舗と同じように赤からスープとニラの相性は申し分なく、特に軸の部分は風味が強めでいいパンチ。多めに入っている揚げ玉もプルッ、とした口当たりが牛ホルモンの脂身を彷彿とさせるような——というのは強引ですけどw まぁまぁ悪くありません。

そんなに大きくない刻み揚げは5個、ニラも8個ちょい、それに税別210円の商品なので、ちょっと物足りなさはありますけど、膨れ上がった揚げ玉はジャンクさをブーストしてくれる名脇役(※ちなみに「カップ赤からラーメン」の具材は揚げ玉ではなく “味付肉そぼろ” と “ごま” が入っています)。

そして、上記の写真は容器の底に残っていた「唐辛子の種」を洗い、別皿に取り出したもの。非常識な激辛唐辛子を除きますが “唐辛子の種自体は辛くない” ので、これ自体に辛さをアップさせる効果はありません。けれども何気に唐辛子の種が多く、辛そうな雰囲気をアップさせてくれるムードメーカーとしての役割に存在意義を感じました。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

けっこう果糖ぶどう糖液糖の甘みが強いので、糖類+赤唐辛子の “甘辛い” がダメな人は苦手意識が作用するおそれがあります。それにコンビニ限定のカップ麺ではないけれど、たとえば同列ラインの「カップ味噌煮込うどん」は税別193円、今回は税別210円なので、上乗せされた「赤から」へのライセンス料(ロイヤリティ)が否めません。

ただ、おそらく実際の赤から鍋がダメな人はダメ、好きな人なら十中八九どストライクと思われる仕上がりには再現度の高さと魅力を感じたので、引っかかったのは値段くらい。もし上記のレビューを読んでダメそうなら回避していただきたいのですが、個人的には評価以上に良品だと思っています。さて、そろそろ辛さレベル激辛「赤10番」のカップ麺を出してもいい頃合いですよ。

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