「セブンプレミアム おくらたっぷりねばねばうどん」夏に嬉しいネバネバ系カップ麺!!

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年7月17日（火）セブン-イレブンにて新発売、セブンプレミアム「おくらたっぷりねばねばうどん」のレビューです。

夏に嬉しいネバネバ系！

セブン-イレブンの公式ホームページには製品情報が掲載されているのですが、セブンプレミアムの公式コミュニティサイト「セブンプレミアム向上委員会」や「オムニ7」ではヒットしなかったので、もしかしたらセブン-イレブン限定のカップ麺になるかもしれません。

昨年の夏、セブンプレミアムより「おくらとめかぶのねばねばうどん」というカップ麺のリリースがあったんですけれども、同じく製造は明星食品です。タイトルにはありませんが、今回の具材もオクラ、めかぶ、卵と共通ですね。カップ麺の感想に入る前に、オクラやメカブの効能について軽く解説します。

今でこそ年中手に入るオクラですが、6月から8月にかけてが旬とされる夏野菜の代表格。とても栄養価が高く、ご存知の通りネバネバに嬉しい効能が得られるのですが、こやつネバネバだけが取り柄ではございません。抗がん作用や免疫賦活作用で知られているβカロテンも豊富に含まれており、体内でビタミンAに変換されることで髪や肌、粘膜などの健康維持に加えて喉や肺の呼吸器系統も守ってくれる優れもの。

さらにカップ麺で懸念される塩分を排出するカリウムも豊富に含まれ、カルシウムの含有量も多いといわれています。先に挙げたネバネバ成分はアラバン、ガラクタン、ペクチンなどの水溶性食物繊維で形成されており、肥満予防や高血圧予防、ぬめりが整腸作用を促して便秘を解消すると同時に大腸ガンを予防する成分としても注目されています。免疫力を高めてくれる野菜としても有名なので、夏バテなどで体力・免疫力などが落ちてしまいがちな酷暑の中、まさに今が旬ど真ん中の野菜です。

和布蕪（めかぶ）もオクラと同じくネバネバ成分が免疫力を高めてくれることで有名な海藻ですが、もずくなどにも含まれるフコイダンやアルギン酸などに体内の余分な糖やコレステロール、中性脂肪を体外に排出する働きがあるとされ、美肌の維持や腸内環境を整える効果など、抗がん作用にも期待できる心強いヤツ。

さらに体臭・口臭などを防ぐ効能も得られます。ところで納豆と一緒に食べたらどっちが勝つんだろう‥と、それはさておきヨウ素が豊富なので、過剰摂取すると甲状腺機能低下症を引き起こす危険性を備えています。まぁカップ麺での摂取量であれば問題ないでしょう。（つまり今回の場合は効能も微々たるものになるかとは思いますが‥w）

オクラもメカブも整腸作用を整える効果が高く、 “炭水化物を摂取する前に” 食べることで血糖値の急上昇を抑えてくれるので、その結果インスリンの分泌量が減り、肥満防止効果が得られるダイエット指数の高い食材です。もちろんダイエット中の方に限らず、現代病の予防に普段の食生活から積極的に取り入れたい食材ですね。

さて、そんな御託を並べたところでカップ麺なんだから相殺されるんじゃないの？むしろ‥という声も聞こえてきそうですが、少なくともカップ油そばよりも健康的なカップ麺というのは言うまでもないでしょう。昨年の製品は、きちんとネバネバしていたものの、麺がペラペラで頼りない印象を受けました。はたして、今夏のネバネバうどんは進化しているのでしょうか。

夏のスタミナ食材として定着している「ねばねば具材」を具材に使用した夏向けのカップうどんを発売します。

（セブン-イレブン「商品のご案内」より引用）

めん

前回よりも弾力アップ！

昨年の教訓を活かし、3分30秒くらいでフライングすると、若干ながら部分的にサクサクとした食感が残っていました。でもって4分経過したところあたりで即座に食べ頃だったので、きちんと4分待ったほうが賢明です。食べ始めはモチモチとした弾力が感じられ、熱湯を注いでから8分後（フタを開けてから4分後）くらいまで弾力は持続します。

熱湯を注いでから11分経過後（フタを開けて7分後）くらいに差し掛かると頼りない食感になりますが、麺量55gなので、おそらく普通に（撮影などせずに）調理して食べる分には最後まで弾力が楽しめると思いますし、柔らかくなったらなったで優しい印象が製品の雰囲気に合っていてオツだなと。

うどんとしては厚みのない部類に入りますが、弾力は東洋水産の「赤いきつねうどん」以上かもしれません。それなりに後半は油揚げ麺特有の風味が漂ってはくるものの、スープを蹴散らすようなタイプではなく、ほんのり甘い風味が逆に心地好いとすら感じました。どことなく雰囲気が昔の「どん兵衛」に似ていたので、ちょっと懐かしかったです。

つゆ

昆布、かつお、いりこ、さば節を合わせた出汁のきいた味わいに、おくら粉末で自然なとろみをつけたうどんつゆが特長です。

（セブン-イレブン「商品のご案内」より引用）

関西風の和風だしメイン

とろみを演出するデキストリンも原材料に含まれていますが、具材のオクラやメカブから滲み出る成分とオクラ粉末による粘性でトロミを増しているため、とても自然な口当たりです。それなりに塩気も効いていましたが、体内の塩分が不足しがちな夏向けのカップうどんということで、理に適った塩分量と言えるかもしれません。それなりにキレを感じますが、醤油がキリッと立った東寄りではなく、和風だしがメインとなっている西寄りのテイストです。

かつおエキス、そうだかつおぶし粉末、さばぶし粉末などの魚介が土台を固め、昆布エキスが旨味の相乗効果を図り、適度に醤油が香り付けを行って、後味を塩がキリッと引き締めます。もうちょっと塩は控えめでもと思いましたが、汗をかいた日には程よい塩梅かもしれません。

面白かったのが具材として入っているメカブの効果で、昆布ダシじゃないけれど、それに近い効果を発揮しています。とろみが相俟って、とろろ昆布が入っているようなテイストとでもいいましょうか‥しかしながら旨味のベクトルはハッキリとメカブで、さらにオクラの風味も重なり、なかなか味わい深く、それでいて個性的な独特の和風つゆに仕上がっています。

かやく

おくら、めかぶ、たまごを使用しました。

（セブン-イレブン「商品のご案内」より引用）

持ち上げたら糸を引きますw

たまごは完全に飾りだったので、そっと触れない方向で参りますが、「おくらたっぷり」の名前は伊達じゃないですよ。そして量が多いだけでなく、「つゆ」の項目でも触れたように粘性を強化する役割を果たし、きちんと五角形で種入り。その自然な粘りも然る事乍ら、オクラ特有の青い風味までも感じられる、フリーズドライかな？とても再現性の高い具材です。しかも茹ですぎたような頼りない食感ではなく、かといって茹で加減が足りないほど青臭いわけではない、実に絶妙な匙加減に乾燥具材として文句の付け所が見当たりませんでした。

メカブも負けず劣らずの再現度で、湯戻しの前はキクラゲそっくりなんですけど、熱湯でケアすると表面に滑りを感じる特有の粘り気が再生。コリコリとした歯応えもリアルで再現性が高く、風味・質感ともに文句ありません。サイズは短めにカットされていますが、その歯応えから存在感は強く、小さいからこそ無意識に飛び込んでくるので、一体感が好印象でした。ここにフリーズドライのナメコとか納豆とか入ってたら最強だろうなー、とかって思いつつ後者に関しては客足が遠退きそうなので、追加トッピングの要望はナメコくらいにしておきます。

総評

★★★★★★☆☆☆☆（6）
（標準は★3です）

ちょっとサービスしすぎかな？と思ったりもしたのですが、おくらたっぷりの名に恥じない大量のオクラに効果的なメカブ。ネバネバ好きに加えて和風だしがメインのテイストに関西舌が魅了された‥という点も合わせて否定できませんが、麺の弾力も昨年の「おくらとめかぶのねばねばうどん」と比較して改善されていたし、独自性の高い着地点とセブン-イレブンで購入しても税込138円というコストパフォーマンスの高さも加味して今回の総評としました。

麺が油揚げ麺であることと、がっつり食べたい時には物足りないカップ麺になりそうですが、おそらく今回のカップ麺を購入されるであろうユーザー層をシミュレートすると正直これといった欠点らしい欠点の見当たらない秀作でした。オクラの再現性については大いに期待していただいて結構ですし、カップうどんらしい油揚げ麺にさえ寛容であればオススメしたいです。

これは蕎麦でも抜群に美味しそうなので、いつか食べてみたいですね。あ、じゅん菜とかいいなぁ‥他にもワラビとかナメコとか入れて‥って、それじゃ山菜蕎麦か。

ところで「スープが決め手 ワンタン麺」の記事でも触れましたが、こちらのカップ麺も炭水化物の項目が糖質と食物繊維に分けられています。最近は健康にも配慮されている方が多いので、こういった気配りが大切なんですよね。まぁ下記の【製品情報】に記載してる栄養成分表示を見ていただければ分かるように、割合の大半が糖質なんですけれどもw 加えて食塩相当量も全体で4.1gと少ない数値ではありませんが、今の季節は適度な塩分補給も大切ですし（カップ麺以外からの摂取が望ましいところですが‥）、オクラやメカブで一般的なカップ麺よりも罪悪感は控えめで、夏に嬉しいサクッと食べられる手頃で裏切りのない一杯でした。