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サンポー食品【豚骨ラーメンコラボ企画】第6弾「焼豚ラーメン×名島亭」築炉釜の呼び戻しスープを再現!!

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年9月13日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「焼豚ラーメン×名島亭」の実食レビューです。

豚骨ラーメンコラボ企画 “第6弾” は築炉釜出しとんこつラーメン専門「名島亭」とコラボしたカップラーメンを展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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焼豚ラーメン×名島亭

名島亭(なじまてい)とは、福岡県福岡市東区名島の裏通りに本店を置く長浜とんこつラーメン専門店で、築炉釜(ちろくがま)と呼ばれる鋳鉄製の五右衛門釜を使い、2日間以上かけて丹念に作られた、まろやかで深みのある豚骨スープが最大の特徴。そこに久留米とんこつラーメンの伝統技法である “呼び戻し” を取り入れ、1987年(昭和62年)の創業以来、現在も絶えることなく継ぎ足し続けています。

見どころは「築炉釜出しとんこつ風スープ」

今回の新商品「焼豚ラーメン×名島亭」は、九州の “うまい” をカタチにするサンポー食品の主力商品「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」と九州を代表する有名店がコラボした「豚骨ラーメンコラボ企画」シリーズ第6弾の新作で、福岡を拠点に5店舗を展開する「名島亭」と共同開発。築炉釜で炊き出した呼び戻しスープの味わいを再現ということで、筆者も実食を楽しみにしていました。

「名島亭」の創業者である城戸修(きど おさむ)氏は、九州交響楽団に在籍していたオーケストラのホルン奏者という異色の経歴を持ち、しかしながら将来に不安を覚えていた27歳の頃。親戚の “困ったらラーメン屋になれ” という言葉を思い出し、当時の屋台で人気を博していた「長浜一番(現在閉店)」で修行を始め、36歳の頃に独立する形で「名島亭」をオープン。

その「名島亭」を運営していた有限会社名島亭は、2015年(平成276年)10月「一風堂」を運営する株式会社力の源カンパニーに吸収され、現在は株式会社力の源ホールディングスの傘下にありますが、その代表取締役会長兼社長を務める河原成美(かわはら しげみ)氏と「名島亭」の創業者・城戸修氏は「長浜一番」で修行時代を共にした旧知の仲。

カップ麺のパッケージには「名島亭 本店」の外観を掲載

城戸氏は河原氏が兄弟子と慕う人物で、力の源が「名島亭」の事業を受け継いだ後も大将(おやっさん)として本店の厨房に立ち、とんこつラーメン業界を牽引してきましたが、2021年6月27日に自身のFacebookで “円満な契約で引退することになりました” と発表。現在は各店舗の店長とスタッフが城戸氏の意思を継ぎ、伝統の味を守っています。

そんな「名島亭」とのコラボを実現した「焼豚(やきぶた)ラーメン」とは、サンポー食品の絶対的エースといっても過言ではないカップラーメンで、1978年(昭和53年)8月から販売を続けているロングセラー。カップ麺ならではの魅力を損なわないように、昔ながらの雰囲気を守りながらも進化を続け、世代を超えた多くのファンを魅了してきました。

有名店監修のもと、お店の味わいをカップ麺で表現する、近年では当たり前になった “ご当店カップ麺” というカテゴリー。その再現性を高めるために、スープの味を寄せていくのはもちろん、油揚げ麺よりも洗練されたノンフライ麺の開発など、各企業が日夜研究を続けている現在。その多くは即席カップめん特有の安っぽさを抑える方向で試行錯誤を繰り返しているのですが‥‥

出典:サンポー食品株式会社

サンポー食品の「豚骨ラーメンコラボ企画」は、その第1弾より一貫して “単なる監修商品ではなく、互いの長所を活かしあった良いとこ取りの商品” をコンセプトに、お店の特徴とされる要素と「焼豚ラーメン」の魅力を絶妙にブレンド。あえてカップラーメンらしさを残しつつ、いつもの「九州とんこつ味」とは一線を画す品質を打ち出すことで、既存の商品と差別化を図ることに成功しました。

開封

別添の小袋は4種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」と「かやく」が2袋に、後入れの「調味油」で合計4袋。サンポー食品が製造・販売するカップラーメンの例に漏れず、粉末スープが入っている小袋は大きめで、ほかに類を見ないハート型の焼豚が「焼豚ラーメン」のアイデンティティを表現。

開封した瞬間から特有の芳ばしい香り

麺は細めに切り出された油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯2分。サンポー食品の工場では、麺を揚げる工程で使う食用油にラードを配合しているのがポイントで、それに由来する芳ばしい香りが漂ってきます。ご当店カップ麺における油揚げ麺の風味といえば、マイナスに作用することも珍しくないところ、それを活かそうとする姿勢が「豚骨ラーメンコラボ企画」ならではの強み。

「豚骨ラーメンコラボ企画」の歴史を振り返ると、2016年(平成28年)4月11日発売の第1弾「長浜ナンバーワン」を皮切りに、2017年(平成29年)1月16日発売の第2弾「丸幸ラーメン」、2018年(平成30年)1月15日発売の第3弾「魁龍どトンコツ」、2019年(平成31年)1月21日発売の第4弾「丸星ラーメン(丸星中華そばセンター)」と続き‥‥

2020年(令和2年)1月20日発売の第5弾「焼豚ラーメン×初代秀ちゃん」が前回のコラボ企画。2018年10月頃にリニューアルした「焼豚ラーメン×丸幸ラーメン」だけは2021年10月現在も販売中ですが、それ以外の歴代商品は販売を終了しています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:焼豚ラーメン×名島亭
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町長野230)
内容量:120g(めん85g)
商品コード:4901773101061(JAN)
発売日:2021年09月13日(月)
実食日:2021年10月17日(日)
発売地域:全国
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛りバケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:4袋(粉末スープ・かやく2袋・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、しょうゆ、食塩、香辛料、たん白加水分解物、酵母エキス、糖類、植物油脂、魚介エキス)、かやく(焼豚、きくらげ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、セルロース、増粘多糖類、カラメル色素、かんすい、pH調整剤、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

小袋を入れるときは順番に注意

別添の小袋は “調味油以外すべて先入れ” なのですが、それぞれ入れる順番が指定されていて、まずは「焼豚」を麺の上にあけるのがポイント。次に「かやく」「粉末スープ」の順にあけ、ゆっくりと粉末スープの上から熱湯を注ぎます。これは多めに入っている粉末スープを溶かすために必要な手順なので、調理の際は小袋を入れる順番も意識してみてください。

シンプルなのにインパクトを感じる雰囲気

あとはフタをして2分間、後入れの「調味油」をフタの上で温めながら待つ‥‥というのも美味しく食べるための手順。いつもの「焼豚ラーメン」に入っている生タイプの紅生姜は別添されておらず、コーンも入っていませんが、けっこうキクラゲの量が多かったのは好印象。香りは “九州とんこつ味” の魅力を踏襲しつつ、それと比較して芳醇で、いつものスープとは一線を画す雰囲気。

なお場合によっては売ってない地域もあるかと思いますが、今月になって「ローソン」に入荷されたところを確認したので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き名店監修の恩恵と焼豚ラーメンらしさのバランスに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:598kcal
たん白質:13.3g
脂  質:34.0g
炭水化物:59.8g
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:216mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いかにもサンポー食品らしい油揚げ麺

5.0

「名島亭」の店舗で使われている麺は、長浜とんこつラーメンの王道を地で行くコシの強い極細ストレート麺で、パツンッと弾けるような加水率の低い歯切れのよさが魅力。対して今回の油揚げ麺も加水率は低めの設定で、食べ始めは中心部にコリッとした歯応えを残す、それが実に小気味好い食感なのですが、振り切ったようにインスタントラーメンらしいタイプ。

割り切ってください

前述のようにラードを配合した油で麺を揚げているので、独特の芳ばしい風味が常に並行し、それは序盤からスープの味に影響を及ぼすほど。それがサンポー食品らしいと思える普遍的な魅力であり、同時に名店の味を再現したカップ麺ではネガティブに作用する要素にもなるのですが、それをマイナスに思わせないのが「豚骨ラーメンコラボ企画」の真骨頂。

本物さながらの極細ストレート麺に期待していた場合、まずコケることになるかと思いますが、この企画は “単なる監修商品ではなく、互いの長所を活かしあった良いとこ取りの商品” というのがコンセプト。たとえば定番の「高菜ラーメン(高菜とんこつラーメン)」にも熱湯2分の細麺を使っていますが、大盛りでも食感に持続力があったので、小麦の比率などを変えているのかもしれません。

スープ

豚骨感については本家超え

6.5

定番の「焼豚ラーメン(九州とんこつ味)」に使われている粉末スープは、サンポー食品の開発チームが選び抜いた10種の豚骨エキスを軸に、ガーリックやオニオンなどの香味野菜を効かせ、香りのホワイトペッパーと刺激のブラックペッパーを絶妙にブレンド。その特徴を「焼豚ラーメン×名島亭」も踏襲しているのですが、本家よりも豚骨の純度が高く、比較して明らかに厚みのある味わい。

原材料名を見比べてみても、本家のスープに使われているホエイパウダー(乳製品)や乳等を主要原料とする食品は不使用で、脇を固めるチキンエキスも省いた豚骨一本勝負のフレームワーク。粉末スープだけで味の土台を構築しているため、インスタントラーメンらしいテイストではあるものの、豚骨らしさについては本家「焼豚ラーメン」を凌ぐ重厚感を打ち出しています。

多めの調味油もサンポー食品らしいステータス

その臨場感をイッキに高めてくれるのが「調味油」の存在で、すこし植物油脂も配合しているようですが、あくまでも豚脂(ラード)を主成分とした力強いオイル。築炉釜で炊き出した呼び戻しスープとは異なるベクトルにあるものの、粉末スープでは出せない動物油脂のコクと適度な獣臭が心地よく、なにより豚骨の旨味を重視した骨組みに「名島亭」監修の恩恵を感じました。

具材

シンプルだけど問題なし

5.0

「焼豚ラーメン」を象徴する薄めの焼豚を筆頭に、フリーズドライの青葱もキクラゲも汎用のトッピングなので、これといった目新しさはありません。しかし、コリコリとした食感のキクラゲが多いのは素直に嬉しく、濃厚なスープに対して箸休めに効果的。ちなみにハート型の焼豚には、サンポー食品の「心をこめて作りました」という想いが込められています。

総評

5.5

筆者はサンポー食品のカップ麺が大好きなので、そのバイアスがあることは認めますが、好きだからこそイマイチのときにはハッキリと評価するように心掛けています。それも踏まえた上で今回の「焼豚ラーメン×名島亭」は名作で、かなり「焼豚ラーメン」に寄った仕上がりではあるものの、特にスープの豚骨感が素晴らしく、それについては不動の人気を誇る “九州とんこつ味” を超える完成度の高さ。

築炉釜出し豚骨ラーメン専門店「名島亭」監修の一杯だったので、もうすこしリアルな豚骨感を打ち出してほしかった思いもありますが、ひとつのカップラーメンとしての完成度が高く、一度は食べるべき価値のある良品だと感じました。サンポー食品が好きな方はもちろん、とんこつ味のカップラーメンが好きな方は、ぜひ食べてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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