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博多を味わう “カタ麺仕様” 九州イチのカップ麺「焼豚ラーメン」の姉妹品「博多辛ダレとんこつ」今年も登場!!

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年8月22日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「焼豚ラーメン 博多辛ダレとんこつ」の実食レビューです。

焼豚ラーメンの姉妹品「辛ダレとんこつ」二代目は “より博多の専門店で味わうような本格カタ麺仕様” にグレードアップ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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焼豚ラーメン 博多辛ダレとんこつ

サンポー食品とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置き、即席めん(カップめん、棒状ラーメン)及び乾めんの製造を生業としているメーカーで、現在を遡ること100年以上、1921年(大正10年)1月創業の米穀卸大石商店が起源。その28年後、1949年(昭和24年)6月9日に麺事業専門の旭製粉製麺所を立ち上げ、現在は即席カップめんを基幹とし “九州の「うまい」をカタチに” しています。

焼豚ラーメン史上初となる “辛ダレ” が復活

今回の新商品「焼豚ラーメン 博多辛ダレとんこつ」は、サンポー食品が誇る絶対的エース「焼豚ラーメン」の姉妹品で、全国的にも知名度が高い博多とんこつラーメンの中でも特に人気のトッピング “辛ダレ” に着目。2021年8月23日にも同じタイトルのスポット商品を発売しているため、2022年の「博多辛ダレとんこつ」は二代目に該当するのですが、まったく同じ仕様ではありません。

あらためまして「焼豚ラーメン」とは、1978年(昭和53年)8月の発売以来、現在もサンポー食品が製造・販売を続けているロングセラーで、焼豚の読み方は “ちゃーしゅー” ではなく “やきぶた” が正解。厳選した10種の豚骨エキスに、ガーリックやオニオン、ブラックペッパーなどを絶妙にブレンドした、こだわりの粉末スープと豚脂100%の調味油が織り成す味わいは唯一無二。

ラードを揚げ油に使用したフライ麺を搭載しているため、常に独特のコクと芳ばしさを伴い、このブランドだけに許された “ハート型の焼豚” は、サンポー食品の “心を込めてつくりました” という想いをカタチにしたトッピング。けっして高級感のあるカップラーメンではないけれど、お店のラーメンでは味わえない魅力が詰まっている、まさに九州を代表する一杯といっても過言ではありません。

2021年8月発売品 / 2022年8月発売品

そんな「焼豚ラーメン」の姉妹品として登場した、2021年8月23日発売の初代「博多辛ダレとんこつ」(上記画像の向かって左側)は “焼豚シリーズで初となる辛ダレを使用した商品” で、歯切れのいい細ちぢれ麺と白濁とんこつスープを合わせた博多らしいラーメンに、豆板醤を使用した特製の辛ダレ調味油を別添。当時、私は入手することが叶わなかったのですが、かなり高い評判を得たようです。

というわけで、ご好評につき2年連続の発売となった二代目「博多辛ダレとんこつ」(上記画像の向かって右側)にも豆板醤を使用した辛ダレを別添しているようですが、さらに “お店で味わうような辛ダレとんこつ” を表現するために、熱湯90秒の博多を味わう細カタ麺仕様に変更しているのが最注目のリニューアルポイント。

サンポー食品のイメージキャラクターを務めるヤカンちゃんのデザインが刷新される前、2018年8月27日に “ぐるり九州麺” というシリーズから「博多辛ダレとんこつラーメン」を出しているのですが、焼豚シリーズとしては2回目の博多辛ダレとんこつ。ちなみに “ぐるり九州麺” のときには熱湯2分の油揚げ麺を使っていたので、おそらく熱湯90秒の麺を搭載した「博多辛ダレとんこつ」は初めての試み。

博多を味わう「カタ麺」仕様に注目

ちなみに私が住んでいる地域では、サンポー食品の変わり種を入手することが困難な状況につき、関係者のご厚意により商品を送っていただいたのですが、このブログでは “どんな商品でも「忖度なし」で評価すること” を信条にしているため、いつも通りのスタンを崩さずにレビューします(余談ですが、サンポー食品のカップ麺は無条件で好きなので、より冷静にならなければ‥‥w)。

開封

3種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「焼豚」と「粉末スープ」に、後入れ「調味ダレ」の計3種で、さっそくハート型の焼豚がブランドのアイデンティティを表現。ちなみにブランドのアイデンティティといえば、以前は多くの自社商品にヤカンちゃんを採用していたところ、現在は「焼豚ラーメン」に関連する商品にのみヤカンちゃんをデザインする、という方針に変わりました。

熱湯90秒で仕上がるスピード感も魅力の一つ

麺は「焼豚ラーメン」の例に漏れず、ラードを揚げ油に使用したフライ麺で、湯戻し時間は90秒。念のため関係者に切刃番手(幅30mmあたりの麺帯から何本の麺線が切り出せるかを表している規格)を尋ねてみたところ、熱湯90秒の麺は溝巾1.15mmの “26番” ということで、博多とんこつラーメン用の細麺を切り出す際に使われる番手の基準と一致します。

メーカー希望小売価格は214円(税別)ということで、いつもの「焼豚ラーメン」と同じ値段。私は関係者に送ってもらったと前述しましたが、九州エリア以外での販売店を調べてみたところ、イトーヨーカドーでの取り扱いが積極的な様子。売ってる・売ってない問題や値段については地域差もありますが、イトーヨーカドーでの販売価格は149円(税込)となっているため、ご参考ください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:焼豚ラーメン 博多辛ダレとんこつ
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町大字長野230)
内容量:88g(めん65g)
商品コード:4901773101344(JAN)
発売日:2022年08月22日(月)
実食日:2022年08月25日(木)
発売地域:全国
希望小売価格:214円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯90秒
小袋構成:3袋(粉末スープ・焼豚・調味ダレ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豆板醤、糖類、食塩、香辛料、粉末油脂、しょうゆ、乳等を主要原料とする食品、チキンエキス、ねぎ、たん白加水分解物、酵母エキス、植物油脂、魚介エキス)、かやく(焼豚)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタン、加工でん粉)、炭酸カルシウム、かんすい、pH調整剤、カラメル色素、酸味料、乳化剤、クチナシ色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

小袋を入れる順番に注意

別添の「焼豚」と「粉末スープ」は先入れなので、お湯を注ぐ前に開封するのですが、ここで重要なのが小袋を入れる順番。サンポー食品のカップラーメンは、基本的に粉末スープの量が多いため、先入れの焼豚・かやく等が別添されていた場合、それを麺の上にあけてから粉末スープの順に入れるのがマスト。

ハート型の焼豚も然る事乍らトッピングの辛ダレも紅一点

後入れの「調味ダレ」については、温めてください・温めないでくださいの指示がないため、どちらでも構わないようですが、お湯を注ぐときは粉末スープの上を狙い、ゆっくりと注ぐのが重要なポイント。お湯を注ぎ終わったらフタをして、90秒後にフタを剥がし、粉末スープを完全に溶かしたら、後入れの「調味ダレ」をトッピングして出来上がり。

いつもの「焼豚ラーメン」に欠かせない調味油や生タイプの紅生姜は入っていませんが、白濁とんこつスープに紅一点の辛ダレが映えている調理直後。パッケージや小袋に、辛味についての警告文は見当たらなかったのですが、念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ・辛ダレ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(88g)あたり
カロリー:416kcal
たん白質:9.9g
脂  質:20.0g
炭水化物:49.1g
食塩相当量:5.1g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:3.0g)
ビタミンB1:0.42mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:188mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:kcal(めん・かやく:kcal)(スープ:kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちゃんと90秒で食べごろ

5.0

サンポー食品が常時販売しているカップラーメンの油揚げ麺は、22番(溝巾1.36mm)で切り出した熱湯3分の麺を筆頭に、熱湯60秒=「焼豚ラーメン 長浜とんこつ」、熱湯2分=「九州三宝堂 高菜博多ラーメン」「ばりよか 豚骨ラーメン」、熱湯5分=「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」「ばりよか ちゃんぽん」「出手ちゃんぽん」「ごぼう天うどん」の計4種を基本としています。

この風味と食感がクセになる

つまり、2022年8月25日現時点における通年販売品の中に “熱湯90秒(1分30秒)のカップラーメンは存在しない” のですが、直近だと期間限定の「濃厚豚骨 コクの白とんこつ*」にも使われていたので、今回が初めてではありません。ただ、それだけにサンポー食品らしいラードの芳ばしさがノスタルジーで、噛めばコリッとした歯応えと歯切れのよさが楽しめます。いやー、好きw(※バイアス注意)

ちなみに熱湯60秒と熱湯2分の油揚げ麺にも “26番” の切刃を使っているそうですが、それぞれ微妙に麺帯の厚みを変更し、お湯を注いでから食べるまでの時間を調整しているようです。ざっくり表現するとラードの芳ばしさが心地よい、古き良きタイプの油揚げ麺ではあるものの、厚みや幅、原材料の配合など、それぞれスープに合わせて緻密に計算しているため、意識しながら味わってみてください。

*あなたはどっち派? サンポー食品の “こってり” 濃厚豚骨「コクの白」と「香りの黒」が高コスパ!!

スープ・辛ダレ

乳化感の強い豚骨に豆板醤ドーン!

4.0

粉末スープの小袋に粗挽き唐辛子が入っているので、辛ダレを加える前から唐辛子の風味を感じるのですが、刺激よりも香りを重視しているようなイメージ。土台の豚骨感も穏やかで、一般的にネガティブとされる臭いは抑えつつ、ほんのちょっとクセを残し、乳化感を強めに覚えるエキスを使っています。

ポークエキスのほかにチキンエキスを併用し、ほんのちょっと隠し味に魚介エキスを使っているのも「焼豚ラーメン」における永遠のスタンダード「九州とんこつ味」と同じ手法なのですが、それよりも香辛料の主張を抑え、クリーミーな味わいに重点を置いているイメージ。とろみは比較的に強めてありますが、丁寧な乳化を感じるフレームワークなので、不自然に引っ掛かることはありません。

ちょっとずつ使うのがオススメ

調味ダレの小袋に入っている「辛ダレ」は、想像していた以上に豆板醤の主張が強く、日本の味噌は不使用で、これ単体で口にすると塩気が鋭いタイプ。辛さレベルも “硬派にピリ辛” だったので、辛い食べ物が得意な方であれば余裕かと思いますが、極端に苦手な方にとっては若干ながら厳しいラインになるかもしれません。

味の面においても少量を溶かすだけで影響力が強く、味変効果については申し分なし。ただ、いきなり辛ダレをスープに溶かしてしまうと全体のイニシアチブを豆板醤に明け渡すことになってしまうので、まずは辛ダレを入れずに白濁とんこつスープを味わってから、辛ダレを少量ずつ使い、段階的に味を変化させて楽しむのがベストかと思います。

かやく

焼豚は薄いけど味は濃い

4.0

粉末スープの小袋に粗挽き唐辛子とネギが同梱され、それとは別に「焼豚ラーメン」を象徴するハート型の焼豚を別添しているのですが、博多とんこつラーメンといえばのキクラゲは不在。辛ダレを溶かした後は、ちょっと単調な感じになってしまうので、豆板醤と相性がいいキクラゲやメンマを箸休め的に入れてほしかった思いもありますけど、けっこう濃い味の焼豚は食べ応えがあってよかったです。

総評

4.5

かなり「辛ダレ」の主張が強いので、いきなり馴染ませるとスープの全体が豆板醤に支配されますが、好みに一興かと思います。ただ、粉末スープだけの状態でも味わい深いため、まずは「辛ダレ」を使わずに白濁とんこつスープを楽しみ、それから少しずつ「辛ダレ」を溶かしながら、あるいは麺に付けながら食べるのがオススメ。

今回の「焼豚ラーメン 博多辛ダレとんこつ」に限った話ではなく、サンポー食品のカップ麺は九州を出た途端にエンカウント率が低下するため、どこに売ってるの? という第一の関門が玉に瑕。しかし、その実力は大手に負けないポテンシャルを秘めているので、見かけたときは積極的に試してみてください(ドンキホーテやセブン&アイのGMSが狙い目です)【author・taka :a(大石敬之)】

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