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「焼きペヤングメーカー」まるか食品監修ペヤング専用ホットプレートの使用感レビュー

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まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯(?)は、まるか食品監修ペヤング専用ホットプレート、ライソン開発「焼きペヤングメーカー」の使用感をレビューします。

世界初!! ペヤング専用ホットプレート「焼きペヤングメーカー」とは‥

開発経緯や製品情報(スペック)の詳細、実際に使ってみた感想や作り方、注意点なども詳しく丁寧に解説しますので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。

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焼きペヤングメーカー

「焼きペヤングメーカー」とは、まるか食品のカップ麺「ペヤング ソースやきそば」をもっと美味しく食べるために開発された本家公認の専用ホットプレートで、開発者は大阪で家電・雑貨を中心に商品を企画販売している「ライソン株式会社(LITHON)」の横山優太さん。「LITHON」とは、「LIFE(生活)」と「MARATHON(マラソン)」を繋げた造語で、 “生活の中でより快適に、より長く使っていただける製品” という想いを込めて名付けられたそうです。

横山さんはカップ焼そばに対して「『焼きそば』なのに『焼いてない‥』」という永遠の矛盾に疑問を感じていたらしく、それを解消するために今回の企画を発足。2018年11月26日、日本初の実績No.1クラウドファンディングサイト「Readyfor(レディフォー)」で焼きペヤングメーカーを商品化すべく出資を募り、当初の目標金額は500,000円(50万円)に設定していたのですが、あっという間にクリア。



その後、まるか食品本社の郵便番号(372-8505)に因んだ3,728,505円というネクストゴールが設定されたのですが、最終的に支援者総数1,701人・支援総額5,178,680円(517万8,680円)に達し、みごと2019年1月15日(火)23:00にプロジェクトが成立しました。まるか食品とのコラボ商品をライソンのグループ会社「株式会社ヨシナ」が制作していたことから以前より両社にはパイプがあり、まるか食品の「どんなことでも挑戦しろ」という社風が重なって、今回の提案は快く承諾を得たそうです。

ちなみに「クラウドファンディング(crowdfunding)」とは、群衆を意味する「crowd」と資金調達を意味する「funding」を組み合わせた造語で、実行者が自分の活動や夢(アイディア)をクラウドファンディングサイト(今回の場合「Readyfor」)に掲載。それを見て共感した支援者が出資して実行者の夢を叶える、といったシステムになっているのですが、インターネットの普及に伴って2000年代に米国から広がりました。

私も「焼きペヤングメーカー」プロジェクトの趣旨に協賛して出資し、プロジェクト達成のリターンとして現品を頂いたのですが、レディーフォー(Readyfor)にお金を振り込んだのが2018年11月、現品が届いたのは2019年3月。中には5,280円のリターンでペヤングメーカー本体+ペヤング18食分、居酒屋などの店舗用に35,640円のリターンでペヤングメーカーおまとめ18台などもあったのですが、18台も届いたら困るのでw 私の出資額はもっともベーシックなペヤングメーカー本体1,980円+送料500円=2,480円でした。

製品を開発する上で特にこだわったとされているのは、「焼きそばを焼くためだけに最適化された温度設定」「通常・超大盛りに対応した設計」と「焼いて食べる用のメモリキット」、「『W(ダブル)フッ素コーティング』で焼きそばがくっつかないように」工夫しつつ、「徹底したコストカットで手軽に買えるように」という5つのポイント(※徹底的に開発コストは抑えてもPSEなどの安全基準には準拠しています)。



外寸は約305×210×75mmと地味に大きく、13インチのノートパソコンより大きめ、15インチのノートパソコンよりは小さめといったところ。パッケージの表には「ペヤング やきそば」の暖簾ロゴ、その下に商品名の「焼きペヤングメーカー」、そして「超大盛対応!」「ペヤングをさらにおいしく!」「まるか食品監修の『専用ホットプレート』」などの特徴、それから「※食材(ペヤングやきそば)は付属しておりません」という注意書きの記載があります。

箱の中身(セット内容)をチェック

箱の中に入っているのはモノクロの「取り扱い説明書」、ビニールに包まれた「焼きペヤングメーカー」本体、ホットプレートの上に小さな「軽量キット」(焼いて食べる用のメモリキット)が付属品として入っているのですが、今回この焼きペヤングメーカーを開発するにあたって “どれくらいの水量でペヤングを焼くと美味しいのか‥?” その水量を割り出すのに何度も試食を繰り返し、開発中もっとも時間を要したそうです。



本体はシンプルな構造で、電源コードの長さは約1.4mほど。側面に「ON・OFF」の電源スイッチがあるのみで、一般的なホットプレートのように温度を調節する機能は備わっていません。しかし、「焼きそばを焼くためだけに最適化された温度設定」ということで、もっともペヤングを効率よく焼くために何度も水分の蒸発率やソースの焦げ方を研究し、通常のホットプレートよりも温度が高めに設定しているそうです。その温度に関しては企業秘密らしいのですが、温度ヒューズは240℃でした。

いわゆる「おひとりさまホットプレート」くらいの手頃なサイズで、もちろんレギュラーサイズの「ペヤング ソースやきそば」や「ペヤング 激辛やきそば」などの変わり種、そして麺が2人前の「ペヤング 超大盛やきそば」にも対応するサイズ‥なんですけど、春雨の「ピーヤング」を焼く場合には水量などのシチュエーションが当てはまらないかもしれません(笑)。せっかくなので、今回は1人前ずつ味が違う「ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフ激辛」を焼いてみます。

概要(製品仕様)

製品名:焼きペヤングメーカー
販売元:ライソン株式会社
監修者:まるか食品株式会社
管理コード:KS-354-PC
商品コード:4573468820405(JAN)

 

重 量:800g
サイズ:【外      寸】約305×210×75mm
 〃 :【プレート(内側)】約240×160×25mm
材 質:【本体・軽量キット】PP
 〃 :【本体プレート部分】アルミニウム(表面ダブルフッ素樹脂加工)
付属品:軽量キット
電源コード:約1.4m

定格電圧:AC100V
定格周波数:50 / 60Hz
定格消費電力:750W
温度ヒューズ:240℃
商品出資価格:2,480円(税込)

※商品改良のため、仕様・外観は予告なしに変更することがあります。

調理・実食開始

モノクロカラーの取扱説明書にも調理方法が記載されているのですが、箱の裏面にはカラーで作り方の手順が解説されています。特に難しいことはなく、通常の「通常盛(レギュラーサイズ)」を調理する場合は220ml、2人前の「超大盛(ビッグサイズ)」を調理する場合は300mlの水を入れて、本体の電源スイッチをオン。



今回その水量を見極めるために最大の時間を要したとされていますが、この付属品「軽量キット」をホットプレートのフチに引っ掛けて、そこに引いてある目安線の下に合わせて水を入れると通常盛(レギュラーサイズ)用の220ml、上のメモリに合わせて水を入れると超大盛用の300mlになるように設計されているため、わざわざ計量カップを使う必要はありません。

今回は超大盛を焼くので300mlの位置まで水を入れたのですが、念のために計量カップで300mlぴったり計ってから入れてみたところ、軽量キットの目安線ジャストでした。水からスイッチを入れて、ふつふつと湧いてきたら麺とかやくを入れるのですが、お湯が沸騰するのに掛かった時間は約5分くらい。なので、だいたいティファールなどで熱湯を沸かすのと同じくらいの時間です。

ただ、かなり湯気が出てくるので、湿気に弱い電子機器のある狭い部屋では調理しないこと、また本体を壁やコーナーから20cm以上離してから使用してください。それでは、実際にペヤングを焼いてみましょう(※「焼きペヤングメーカー」が対応しているのは「超大盛」サイズまでなので、「ペヤング ソースやきそば 超超超大盛 ギガマックス – GIGAMAX」には対応していません。あ、第37回優秀ヒット賞の受賞おめでとうございます)。

焼きペヤングメーカーに使用するカップ麺「ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフ激辛」の製品情報
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ウスターソース、糖類、たん白加水分解物、食塩、しょうゆ、醸造酢、ポークエキス、香味油、植物油脂、りんご、香辛料、トマト、野菜エキス、でん粉、牛肉エキス)、かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉、ごま、香辛料、アオサ、紅生姜)、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酒精、増粘剤(グァーガム)、香辛料抽出物、パプリカ色素、酸味料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、甘味料(ステビア、カンゾウ)、重曹、ビタミンB2
【アレルゲン情報】小麦・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ごま(法令で規定する特定原材料27品目)
1食(235g)当たり

熱  量:1067kcal(カロリー)
たん白質:17.2g
炭水化物:140.3g
ナトリウム:2.8g
脂  質:140.3g
ビタミンB1:-(記載なし)
ビタミンB2:-(記載なし)
カルシウム:-(記載なし)

(食塩相当量:7.1g)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

まずは「めん」と「かやく」を入れる

通常、湯切りが必要なカップ焼そばを熱湯で調理する際、フタを半分以上開けてはいけませんが、今回は思い切って全開に剥がします。以前、私もフライパンで実際にペヤングを焼いたことがあるんですけど、この法で許される範囲の罪悪感w(‥??)。で、これはフライパン調理の時にも同じ状態になったのですが、写真のように湯切り口だけ残ることがあります。シュール。



ホットプレート内の水が沸騰したら「めん」と「かやく」を入れるのですが、今回はハーフ&ハーフということで味が違うため、味の仕切りになるようにキャベツを麺と麺の間に入れてみました。もともとペヤングは油で揚げた麺が使用してあるのと、ホットプレートの表面は焦げ付きにくいようにWフッ素樹脂加工が施されているため、サラダ油などの食用油を使用する必要はありません。

だいたい1分くらいで麺の下半分が「しんなり」してくるので、いったん麺を裏返します(写真の向かって左が裏返した後の状態)。麺を裏返すのが遅いと硬い部分が残ってしまうこともあるらしいので、特に2玉同時に面倒を見なければいけない「超大盛」を調理する場合はタイミングに注意してください。あと、しっかり平らなところに置かないと左右の水量が変わって食感にムラが生じる原因になるため、そこも注意点として意識しておきしたいポイントですね。

「ソース」を入れて醍醐味の「焼き」!!

軽く麺をほぐしながら水気が無くなるまで、袋麺の焼そばをフライパンで調理するような感覚で焼いていくんですけど‥た、楽しい(笑)。で、両方の麺を裏返してから約2分(本体の電源を入れてから約8分前後)で写真の状態になるのですが、ホットプレートいっぱいに麺が広がって、キャベツもいい感じに戻っています。ただ、温度調節ができないので、ちょっと途中から焦りが伴いました(なんとなく途中でスイッチを切ってしまうのもダメな感じがして‥w)。

中央のキャベツと味付け鶏ひき肉を境界線に向かって左がオーソドックスな定番品「ペヤング ソースやきそば」の領土、右が「ペヤング 激辛やきそば(通称『激辛ペヤング』)」の領土です。真ん中に入れたキャベツは意外と最後まで崩れることなく中央にあったので、ソースを混ぜる時も左右の味がぐちゃぐちゃになりませんでした。というわけで、味の違うハーフ&ハーフのペヤングを焼きペヤングメーカーで調理する際は、かやくを麺と麺の間に入れるのがオススメ。

あとはそれぞれソースを麺に絡めたら焼き過ぎない程度に(お好みの加減で)ソースを麺に焼き付けて、「ソースやきそば」の場合は別添のスパイス&ふりかけを仕上げにかけたら本体の電源を切って完成です。ちなみにメーカーとしては “焼きペヤングはペヤングの容器に戻してこそ完成だと考えている” らしく、容器に戻す際に熱い状態のホットプレートが外れる仕様だと落下して火傷や怪我などの原因となる安全上の問題が出るため、あえて本体から取り外すことが不可能な完全一体型になっているとのことでした。

「焼きペヤング」を実際に食べてみた

実際に食べ始める状態になるまで本体の電源を入れてから約10分だったので、調理時間は水から沸騰させて通常のペヤングを湯戻しするのと大差ありませんが、常にペヤングと向き合わなければならないため愛が必要です。さて、まず両方とも湯戻し調理の時と比較して麺の見た目に違いが生じているのですが、ちょっと「透き通った見た目」になり、麺の形状も「やや角のある平打ち麺」に変化するので、いつものペヤング麺とは別物。しっかり焼き付けるとコシも強くなりますし、油揚げ麺特有の風味も比較的に控えめです。

また、オリジナル(写真の向かって左)のソース味は食べ始めこそ穏やかな味ですが、湯戻し調理の時と比較して酸味は控えめで、ちょっと冷めてくると急にワイルドな濃いめの味わいに。そう、なにを思ったか色白で優しかったペヤングが急に日サロに通い出して性格もワイルドになった(?)感じです。ふりかけ&スパイスの内容は一緒ですし、もちろんソースも中身自体は同じなんですけど、結果的に素朴は素朴でも夜店の屋台で出てくるようなインスタント感といいますか、「ペヤング」とは違うベクトルを歩んでいるような印象。

一方その頃お隣の「激辛ペヤング」ですが、しばらく焼きペヤングメーカーの余熱で温度をキープしているため、熱の追い風で湯戻し調理の時よりもカプサイシンの刺激に持続性があるものの、焼いたからといって大幅に辛さが増すわけではありません。しかし、ずいぶんと甘さが控えめになるので、味は大幅に異なります。個人的に激辛ペヤングは甘さと激辛の兼ね合いが好きなので、あまり焼きペヤング向きではないかなと感じました。ええ、これについては「レビュー」ではなく “ただの個人的な感想” です。

まだ初めての使用なのでフッ素樹脂加工がまったく衰えていない、というシチュエーションも大きく関係していると思いますが、いっさい焦げ付きはありません。途中ちょっと焦ったけど結果的にホットプレートの温度は適切だったので、仕上がりがベチャッとすることもなく、一部がパリッと芳ばしくて焼き上がって湯戻し調理では打ち出せない専用ホットプレート調理ならではの魅力もありました。

また、勝手にフライパン調理した時はキャベツがガスの火力に耐えきれず、キャベツの水分が飛んでカサが著しく減ってしまったのに対し、焼きペヤングメーカーを使うと湯戻し調理の時と同じボリュームをキープ。あえてソースは可能な限りキャベツから遠ざけたので、食べながら麺の左右を渡る前にキャベツを挟むと味覚のインターバルに効果的でした。麺を適切なタイミングで裏返し、調理の途中で目さえ離さなければ誰でも簡単にペヤングを焼くことができると思います。

チーズタッカルビよろしく真ん中にチーズを入れて「チーズ焼きペヤング」にアレンジしたり、ペヤング以外のカップ焼そばを焼いてみたり、焼そば関係なく肉とか野菜を用意して鉄板焼きしたりw 温度の調節はできないけれど「焼きペヤングに特化した一人用のホットプレート」として、焼肉や鉄板焼き、お好み焼き、もんじゃなど、いろいろ応用できそうですね。プレートは外せませんが、基本は水拭き&乾拭きでOKみたいです(※お手入れ方法の詳細は取扱説明書にも書いてありますが本体の丸洗いは厳禁)。

まとめ

良くも悪くもペヤングの雰囲気が別物に変わるので、生粋のペヤンガーが今回の商品を良しとするか邪とするかは好みの問題に大きく左右されますが、正直このホットプレートを売っても企画・販売元のライソンに利益はないらしく、しかしながら遊び心を重視した利益度外視の商品があったっていいじゃないか、みんなで一緒に楽しもう、というペヤング愛に溢れたプロジェクトでした。

その開発コンセプトと経緯もさることながら、まだ日本では一般的にメジャーではないクラウドファンディングという手法を取り入れ、それを実現したことは人々に夢を与える、また夢を叶えるための方法や手段の選択肢を世に広めるキッカケにもなったのではないでしょうか。つまりは「希望の提唱」とも言える取り組みで、ちゃんとカタチになっている素晴らしい企画だったと思います。

それでは最後に「焼きペヤングメーカーはどこで買えるのか(どこに売ってるのか)」について、ライソン株式会社お客様サービスセンターに問い合わせたところ、一般販売ルートだとドンキホーテやヴィレヴァンなどでも取り扱いがあるらしく、ネット通販サイトでも取り寄せ可能でした。

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