どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年10月22日(月)新発売のカップ麺、エースコック「廣記商行監修 味覇を使って煮込んだ鍋風ラーメン」の実食レビューです。
エースコック×廣記商行の味覇(ウェイパァー)コラボシリーズ第4弾!お馴染み万能中華調味料の味わいをアレンジした肌寒くなる季節に嬉しい煮込み鍋風のカップラーメンがリリースされました。
煮込んだ鍋風カップ麺って?ほんとに味覇を使ってるの?実際に食べてみた感想と経験に基づいて再現度の高さと総合力を評価し、その疑問を解消します。お時間よろしければ、最後までご覧ください。
味覇を使って煮込んだ鍋風カップ麺
「味覇」とは、1981年から販売されている万能中華調味料のロングセラーブランドで、エースコックとのコラボは2016年8月22日にセブン-イレブンやイトーヨーカドーなどのセブン&アイ系列店限定品として発売された「廣記商行監修 中華風野菜タンメン 味覇味」に始まり、2017年7月17日に販路を問わずシリーズ第2弾として汁なしカップ麺「廣記商行監修 味覇使用 中華風焼そば」をリリース。
そして2018年6月4日にシリーズ第3弾として再び「廣記商行監修 味覇使用 中華風野菜タンメン」が発売されたので、次のコラボ商品はスパン的に2019年かと思っていたのですが、秋・冬に向けた煮込み鍋風がコンセプトの新作が登場しました。
現在、公式アナウンスはありませんが、廣記商行が販売している「ウェイパァー鍋つゆ」というストレートタイプの鍋つゆがあって、その裏面には「お鍋を楽しんだ後に〆はラーメンまたは雑炊がおすすめ!」と書いてあるんですよね。どちらも味覇関連なので、姉妹品のような立ち位置なのかもしれませんが、カップ麺での注目すべきは “煮込んだ鍋風” の指標です。
麺は煮込まれてクッタクタになった後のイメージなのか、それとも煮込み用に改良した耐久力に優れるモッチモチ系なのか‥パッケージには「5種の具材入り」と書かれていますが、「スーパーカップ」シリーズよろしく具材が手薄になりがちなエースコックのバケツ型なので、品数だけでなくボリュームもチェックポイント。
側面には “廣記商行監修のもと、中華調味料「味覇」の味わいをアレンジした一杯です” と書かれているのですが、その続きに “液体スープに「味覇」を使用” とあり、原材料名にもハッキリ「中華調味料(味覇)」と明記されているので、それについては心配なさらないでください。
しかし、同社のスーパーカップが定価200円(コンビニ限定は205円)なのに対し、今回のカップ麺は税抜220円なので、それも評価対象の視野に入れなければいけません。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。
開封
小袋は先入れ「かやく」と後入れ「液体スープ」の2袋構成で、なかなか液体スープの小袋が派手な色ですね。パッケージの宣材写真では鶏団子と思われる具材が写っていましたが、かやくの小袋に同じような具材が見えて一安心。
うん、大口径の容器ですが、とりあえず具材のボリュームは大丈夫そうに見えますね。あとは熱湯を注いで3分待ち、その間に液体スープをフタの上で温めておきましょう。しかし、この段階から油揚げ麺特有のニオイが強く、その主張が少し不安な実食前の現在。液体スープが上手く誤魔化してくれるといいのですが‥
製品情報・購入価格
製品名:廣記商行監修 味覇を使って煮込んだ鍋風ラーメン 製造者:エースコック 内容量:109g(めん78g) 発売日:2018年10月22日(月) JANコード:901071231736 希望小売価格:220円(税抜) 発売地域:全国(スーパー・コンビニ等) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS)+胴巻き紙 必要湯量:510ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(液体スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩)、スープ(食塩、動物油脂、チキンエキス、ポークエキス、砂糖、香味油、たん白加水分解物、野菜エキス、中華調味料(味覇)、香辛料)、かやく(キャベツ、味付鶏だんご、人参、豆腐、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタンガム)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごま |
実食開始
おー、上手に広げてみると具沢山ですね。実際のところ同社の「どっさり野菜」シリーズほど具材に特化しているわけではないのですが、小さいながらも豆腐が入っていたり、大きな鶏団子が目を引く賑やかさで、少なくとも具材に貧弱なイメージはありません。
熱湯を注ぐ前は気になっていた油揚げ麺特有のニオイですが、液体スープを馴染ませると紛れて目立たなくなりました。しかし、実際に食べてみないことには分かりませんし、ちゃんとスープも鍋風なのか、味覇の再現度と鍋風アレンジの個性に注目しながら実食です。
1食(109g)当たり
カロリー:401kcal |
※参考値(調理直後に分別した値) エネルギー:401kcal(めん・かやく:330kcal)(スープ:71kcal) |
めん
しっかりした弾力と滑らかさを併せ持つ角刃のめんです。口の中で存在感のある、食べごたえ抜群のめんに仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
発売30周年を機に続々と姿を消してしまったスーパーカップのカドメンですが、今回その系譜にある久々のシゲキ的噛み応えです。角刃のエッジが効いた輪郭のある口当たりに、密度の高いガッシリとした食べ応えのある食感。
スーパーカップと同じ容器で、シリーズのMAX(麺量100g)は特別としても大盛りバケツ型の平均値である1.5倍(麺量90g)よりも少ない78gですが、あまり少ないとは感じませんでした。それに関しては何度も噛みたくなる密度の高い弾力が功を奏していたんですけど、具材のボリュームも手伝ってフィフティだったんだと思います。
かなり存在感の強い油揚げ麺なので、あまり鍋で煮込んだ雰囲気は得られないかもしれませんが、鍋で煮込むように強度を増した麺、というイメージとして解釈できなくもありません。調理前は気になっていた油揚げ麺特有の風味もスープとの兼ね合いで上手く紛れてくれたので、そんなに気になりませんでした。
スープ
ポーク・チキンをベースに煮込んだような野菜のうまみをしっかりと加えた鍋風スープです。味覇を使用し、香辛料感を利かせつつ、ポークの旨みも感じることのできる一杯に仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
たしかに味覇の個性を感じるのですが、そこまで含有量は多くないんですよね。しかし、万能中華調味料(化学調味料)特有のピリピリとした刺激が並行するので、なるほど再現度は高いですw でも、ただ単純に味覇を溶かしてハイどーぞ、みたいなスープではありません。
あくまでも味覇は味のベースラインを整える役目で、野菜エキスが鍋で煮込んだ後の鍋つゆを思わせる柔らかい旨味を、動物油脂・チキンエキス・ポークエキスがハッキリと動物系のコクを付与している、なるほど鍋の雰囲気が表現されています。鍋の味付けに味覇を使い、〆に中華麺を放り込んで味を整えるために香辛料(コショー)で味を整えてみました、みたいな。
食塩の主張も強めですが、大盛りバケツ型を好むユーザーにとっては嬉しい後味のキレになると思いますし、味覇を打ち出しながら鍋風の要素をソツなく組み込んでいる、なかなかよくできたスープです。
かやく
シャキシャキとした食感の良いキャベツ、程良く味付けした鶏だんご、滑らかな食感の豆腐、色調の良い人参、ねぎを加えて仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
調理直後の写真では上手い具合に広げていますが、野菜盛り系のカップ麺みたいに大量なわけではありません。キャベツは食べ応えに寄与してくれていたし、妙に柔らかい食感が鍋で煮込んだ風で “おっ” と思ったんですけど、量としては平均より少し多めくらいでしょうか。
同じく大きめにカットされたネギも鍋風の演出に効果的で、人参はコリコリとした歯応えで食感のアクセントに貢献。豆腐はバーミヤンのカップ麺に入っていたような小さいサイズでしたが、口当たりがよく、これも鍋のイメージに通じる具材ですし、何と言っても鶏だんごが今回の主役です。
あのスポンジそぼろ肉を作っているメーカーとは思えない、東洋水産に匹敵するリアルな食感と少し濃いめの味付けから存在感は絶大。サイズは大きく変な臭みもなくて、量も5個と少なくありません。特筆して具材特化型ではありませんが、けっこう充実していたし、鍋風の雰囲気も得られました。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4+)
(標準は★3です)
たとえば前回コラボの「中華風野菜タンメン」では、まんま味覇を熱湯で溶いたようなスープだったのに対し、今回は味覇の個性を打ち出しつつも具材の構成から畜肉エキスや野菜エキスの加え方など、きちんと鍋風にアレンジされていた良品でした。コンビニ定価購入になると割高かもしれませんし、希望小売価格が税込220円という値段設定から少しだけ差し引いているのですが、もし200円以下で販売されていたら★5でも差し支えないかもしれません。
容器のサイズが大きいわりに麺の量は平均よりも少なかったんですけど、食べ応えのあるカドメン系のガッシリとした油揚げ麺で、エースコックの大盛りバケツ型としては具沢山。正直あまり期待していなかったこともあるのですが、思っていた以上に出来たカップ麺でした。