東洋水産「マルちゃん ごつ盛り スパイシーオイスター焼そば」上海炒麺インスパイア?!

東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年10月22日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん ごつ盛り スパイシーオイスター焼そば」の実食レビューです。

「ごっつい大盛り」がコンセプトのオープン価格ブランド「ごつ盛り」シリーズより、オイスターソース×にんにく×黒胡椒の “やみつきソース” をテーマにした新作がリリースされました。

“オイスターソースってことは上海風?でも普通黒胡椒は使わないよね‥相性は大丈夫?” 実際に食べてみた感想と経験をもとに評価し、その疑問を解消します。そもそも「上海風の焼そば」とは何なのか、そんなテーマについても言及してみたので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。

ごつ盛り スパイシーオイスター焼そば

「ごつ盛り」はメーカー希望小売価格が設定されていないオープン価格の廉価版シリーズで、一般的なスーパーやドラッグストアだと税込105円が相場ですし、ドンキホーテなどのディスカウントショップであれば税込70円〜80円台で捕獲可能な場合も珍しくありません。

今回の「スパイシーオイスター焼そば」は普段の販売ルートから「CVS(コンビニ)」が省かれ、「量販店」「一般小売店 他」に限られているのですが、基本的にコンビニで見かけることはありませんよね。たとえば日清食品の「とんがらし麺」とか、稀にオープン価格のカップ麺がコンビニに並ぶこともあるんですけど、ごつ盛りはスーパーやドラッグストアが基本です。

さて、日本で “オイスターソースを使った焼そば” といえば、真っ先に “上海風焼そば” がパッと浮かぶ方は珍しくないでしょう。実際、インスタントのカップ焼そばでも上海風=味付けの決め手はオイスターソースで、さらに油脂成分を多めに加えてコッテリ仕上げているのが雛形だったりします。

それに、今回のパッケージにある黄色い花柄模様の背景なんて、いかにも中華風の雰囲気ですよね。

しかし、実際の上海焼そば(上海炒麺)は、日本でのイメージと大きく異なります。日本では比較的に細めの麺が使用される傾向にありますが、うどんより細く、そばより太い麺が現地のオーソドックス。具材には青梗菜に似た「鶏毛菜」という野菜が入り、海老よりも細切り肉が一般的でしょうか。(でもシンガポールの上海風は海老がメインですよね)

味付けもオイスターソースではなく “中国醤油(生抽ではなく老抽)” が基本で、濃い色ながらも見た目に反して塩分濃度が低く、事前に調合された砂糖の甘さが目立つ調味料が使われます。上海炒麺にガーリックや黒胡椒は一般的ではないかもしれませんが、メーカーのニュースリリースには「オイスターソースとごま油を利かせた風味豊かな中華風の液体ソース」と紹介されているように、 “中華風” が今回のテーマ。

開封

小袋は「かやく」「液体ソース」「粉末ソース」の3袋構成で、かやくの小袋にはキャベツしか入っていません。廉価版のカップ麺ですし、わざわざキャベツだけなら個包装に分けなくても最初から容器の中に入れといたほうがいいのでは…などと思いつつ、きっと個包装にしたほうがいい理由があるのでしょう。

オイスターソースといえば漠然と中華風ですが、中華風の焼そば=上海風のイメージは日本と現地で異なります。ここから先は “上海炒麺” のイメージも踏まえた上で続きを読んでいただけると、ただ “おいしい・まずい・何味だ” という感想だけでなく、少し違った視点から物事が見えてくるかもしれません。

というわけで、私も先ほどの情報と現地のイメージを視野に入れつつ実食し、「めん」「ソース」「かやく」の項目に分けて丁寧に解説します。

製品情報・購入価格

製品名:マルちゃん ごつ盛り スパイシーオイスター焼そば
製造者:東洋水産
製造所:関東工場
内容量:158g(めん130g)
発売日:2018年10月22日(月)
JANコード:4901990361668
希望小売価格:オープン価格

発売地域:全国(量販店・一般小売店 他)
購入価格:105円(税込)
取得店舗:スーパー(ミニフレッシュ)

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:720ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(液体ソース・粉末ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(しょうゆ、チキンエキス、砂糖、植物油、オイスターソース、食塩、ポークエキス、香辛料(黒こしょう、ガーリックパウダー)、香味油脂、酵母エキス)、かやく(キャベツ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘多糖類、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉

実食開始

なんと簡素な完成図‥w 製品裏面の調理方法にも記載されていますが、かやくを入れてから熱湯を注ぎ、3分待ってから湯切りを行った後、液体ソースを入れて軽く混ぜ、それから粉末ソースを投入しましょう。それでは、やんわり上海炒麺のイメージと比較しながら食べてみます。(どこにも書いてありませんけどw)

1食(158g)当たり

カロリー:690kcal
たん白質:16.1g
脂  質:31.1g
炭水化物:86.5g
食塩相当量:5.3g
ビタミンB1:0.50mg
ビタミンB2:0.55mg
カルシウム:269mg

めん

なめらかで弾力のある麺。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

いつもの油揚げ麺

おそらく「ごつ盛り」の焼そばシリーズで共有してる油揚げ麺だと思うのですが、精製ラードの芳ばしさが東洋水産らしいですね。食べ始めは少し締まった歯応えが得られるんですけど、量が量なので、中盤から後半にかけてプリッとした歯切れの良さが目立ってきます。

本格さとは掛け離れたカップ麺らしいジャンクな麺ですが、ごつ盛りの焼そば購入される方はブランド的にも値段的にも高級感や生麺風には最初から期待していないと思うので、まったく問題ないですよね。上海炒麺と比較して圧倒的に細麺ですが、これについても言及すべきポイントではないでしょう。

ソースとのバランスも悪くなかったし、これ以上に細くても太くても再度調整が必要になってきそうだったので、両者ともに主張は適切だと感じました。

ソース

チキンの旨味とオイスターソースをベースに、にんにくと胡椒を利かせた甘めの醤油味ソース。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

イメージとしては日本の上海風だが‥

“甘めの醤油味ソース” という中国醤油(老抽)を思わせるワードが製品説明にも記載されていますが、それは日本の砂糖醤油とは異なります。そこで、おそらく日本のイメージで本格中華にマストなオイスターソースをベースにし、漠然と現地の雰囲気に紐付けようとしたのかもしれません。

まず液体スープだけの段階では醤油とオイスターソースが強く、塩っぱいシャープなテイストで、甘さは意識されていませんでした。老抽と比較して粘度も低く、おもっていたよりもサラサラとしていたので、これだけだと醤油にオイスターで香り付けを施し、潤滑油の胡麻油を加えたような印象です。あ、胡麻油の香りは最初けっこう目立ってました。

しかし、粉末ソースを投入すると一変。うま味成分が味を広げ、ガーリックパウダーのパンチにスパイシーな黒胡椒、そしてダイレクトに砂糖が添加されます。粉末を直接舐めると分かるのですが、けっこうガチで砂糖でしたw でも、全体がノッペリと甘くなるわけではありません。

砂糖が醤油を包むことでテイストはシャープな路線から丸みを帯びたテイストに変わるのですが、途端にオイスターソースが花開きます。それはもう “ハッキリとオイスターソース味” で、看板に嘘偽りがありません。しかしながらオイスターソースだけでは出せない醤油(濃口)の個性が中国醤油のイメージに引き寄せ、さらに醤油では出せないオイスターの複雑味が雰囲気を練り上げます。

まぁ厳密には別物なんですけどw 少なくとも “日本のソース味” ではないです。甘さも糖類や人工甘味料によるものではないので、野暮ったく舌に纏わり付いてくるタイプではありませんし、それをピシッと引き締める黒胡椒の清涼感とガーリックのジャンクさに強いオリジナリティを感じました。ただ、製品のタイトルが “スパイシー” なので、もうちょっと黒胡椒は多くてもよかったかな。

かやく

キャベツ。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

うん、キャベツです

せめて「みずみずしい」くらいの脚色はしてもよさそうなもんですけどw とりあえずキャベツオンリーなのは廉価版なので、すっぱり割り切ってください。今回のソースには鶏毛菜は無理でも青梗菜が合いそうだったんですけど、オープン価格のカップ麺ですからね。キャベツは特別多いわけでも少ないわけでもありませんが、大盛りの麺量で飽きないとも言い切れないので、目玉焼きとかトッピングすると美味しそうです。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)

日本で一般的な “上海風焼そば” とはニュアンスが生じますし、かといって主役級だったオイスターソースの存在感から現地の “上海炒麺” とも違う。しかしながらオイスターソースを軸に醤油で香り付けを施し、砂糖で奥行きを演出するのは「マルちゃん 昔ながらの中華風ソース焼そば」に通じる手法だったので、これがマルちゃん流なのかもしれません。

私は砂糖+オイスターソースの組み合わせに目がないので、大盛りだろうと何の苦もなく完食してしまったのですが、いくらガーリックパウダーのパンチとブラックペッパーの清涼感があるとはいえ、甘口のオイスターソース味で具材はキャベツだけの麺量130gですから、人を選ぶカップ麺だと思います。とりあえず、砂糖+オイスターソースがダメなら回避ですね。

大盛りの麺量を加味すると味のバランスとしては後半ちょっと単調かもしれませんが、自前の黒胡椒をちょい足しすれば飽きずに食べられそうですし、オイスターソース・ガーリックパウダー・黒胡椒は明白だったので、気になった方は甘味に対する心構えだけしておきましょう。