日清焼そばU.F.O.大盛「濃い濃いだしソース焼そば」だし食おうぜ!!濃いめのハイブリッド系だしソースやきそば登場

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年3月2日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清焼そばU.F.O.大盛 濃い濃いだしソース焼そば」の実食レビューです。

カップ焼そばカテゴリー売上No.1の「日清焼そばU.F.O.」から “濃い濃い” シリーズ初の「だし」を追求した新商品が登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清焼そばU.F.O.大盛 濃い濃いだしソース焼そば

日清焼そばU.F.O.とは、1976年(昭和51年)5月21日から販売されている日清食品のロングセラーブランドで、レギュラーサイズは業界初の皿型として登場しましたが、縦置きも可能な角型容器の大盛(BIG)が発売されたのは平成3年(1991年)2月と比較的に最近の話。近年の新作は、いずれもタイトルに “濃い濃い” と題し、味も世界観も「濃いめ」の展開を特徴としています。

四角いU.F.O.は平成生まれ

日清焼そばU.F.O.の「濃い濃い」が始まったのは、2018年3月5日に実施されたレギュラーラインナップのリニューアル以降。このタイミングから大盛サイズの「日清焼そばU.F.O.ビッグ(BIG)」が「日清焼そばU.F.O.大盛」に、定番のソースも「旨さ凝縮 濃い濃いソース!」に改称され、その頃から変わり種の新作でもタイトルに “濃い濃い” と表示するようになりました。

中には何度か発売されている準定番フレーバーもあるのですが、定番のソース味を皮切りに「海鮮うま塩焼そば」「たらこ」「わさび」「辛口ラー油マヨ付き(油そば)」「男梅焼そば」「ちゃんぽん」「黒胡椒 横浜家系まぜそば」——そして前回の新作「カレー専用濃い濃いソース付きカレー焼そば」と続いているので、今回の「濃いだし」は再販を除く濃い濃いシリーズ第9弾の変わり種。

テーマは日本の伝統的な食文化である「和食」に欠かせない “だし” に着目し、日清焼そばU.F.O.流の濃い世界観で表現。これまでの「濃い濃い」シリーズの中にも「たらこ」や「わさび」「男梅」といった和風フレーバーが展開されてきましたが、シンプルに出汁(だし)を追求してきたのは今回がの試みです。

だし醤油じゃなくて “だしソース” 焼そば?

液体ソースは「鰹」をメインに「椎茸」や「昆布」の旨味を合わせているらしく、まさに和風出汁の雛形といえる定番の顔触れで、この3つの素材が備えているのは “三大うま味成分” と呼ばれるもの。鰹・椎茸・昆布それぞれ化学が発達していない時代から現代にかけて受け継がれている、我々日本人にとって馴染み深い素材ですが、実は化学的にも相乗効果が証明されています。

たとえば鰹(かつお)に含まれている旨み成分はアミノ酸の一種「グルタミン酸」で、そこに核酸の「グルタミン酸」や「グアニル酸」を加えると旨味が飛躍的に強くなることが立証されており、これが通称 “うま味の相乗効果” と呼ばれる作用。グルタミン酸は昆布(こんぶ)に、グアニル酸は干し椎茸(しいたけ)に含まれているので、まさに黄金トリオといっても過言ではありません。

そもそも「うま味」を発見したのは日本人で、1908年に東京帝国大学(現「東京大学」)の池田菊苗博士が昆布からグルタミン酸を抽出し、それを甘味・酸味・塩味・苦味に続く第5の味覚として「うま味」と命名。その後、池田菊苗博士の弟子・小玉新太郎教授が1913年に鰹からイノシン酸を確認し、1957年に “ヤマサ醤油” の研究員だった国中明氏が干し椎茸からグアニル酸を発見します。

ソースとフレークでWのだしを強調

それでも「うま味」は欧米で “日本人だけが感じられる特別な味覚” として認識されていたのですが、マイアミ大学の研究グループが舌の味蕾(みらい)にグルタミン酸の受容体があることを立証し、ようやく世界に「うま味」が認められたのが2000年。ちょっと小難しい話を挟みましたけど、我々が子どもの頃から馴染みのある出汁の「うま味」が化学的に証明されたのは、意外と最近になってからの話。

開封

別添の小袋は2種類

その何十年・何百年も前から自分の舌だけを頼りに現在の組み合わせを発見していた日本人の味覚、おそるべし‥‥と、それはさておき本題に入りましょう。カップ麺に別添されている小袋は「液体ソース」と「ふりかけ」の合計2袋で、さきほど載せたパッケージ写真でも強調されていた「だしソース」と「だしフレーク」による “Wの出汁” が今回のポイント。

製造所固有記号「R」

で、ちょっと開封前の状態に遡るのですが、賞味期限欄の下段右端に表示されている「R」は製造所固有記号といい、このカップ麺が製造された工場を識別するための記号となっています。日清食品のカップ麺に「R」と表示されていた場合は、埼玉県比企郡嵐山町にある「東日本明星株式会社」の埼玉工場(旧「嵐山工場」)を意味しているため、日清食品の自社工場で製造されたものではありません。

とはいえ明星食品といえば、2007年3月31日から日清食品の完全子会社になっていて、2008年10月から持株会社制に移行し、いまや日清食品と国内即席麺事業会社の中核を担う存在となっている企業。今回のパッケージに “明星” の表記はないですし、あまり知られていないかもしれませんが、これまでに何度も「日清焼そばU.F.O.大盛」の製造を担当しています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清焼そばU.F.O.大盛 濃い濃いだしソース焼そば
販売者:日清食品株式会社
製造者:東日本明星株式会社 埼玉工場
製造所:埼玉県比企郡嵐山町川島2360(R)
内容量:161g(めん130g)
商品コード:4902105255988(JAN)
発売日:2020年03月02日(月)
実食日:2020年03月04日(水)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:710ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(液体ソース・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料)、ソース(中濃ソース、糖類、しょうゆ、植物油脂、食塩、かつおぶしエキス、かつおぶし粉末、こんぶエキス、粉末ソース、しいたけ調味料)、ふりかけ(揚げ玉、粒状大豆たん白加工品)、かやく(キャベツ)/ 加工でん粉、カラメル色素、炭酸Ca、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、酒精、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、酸味料、ビタミンB2、炭酸Mg、ビタミンB1、リン酸塩(Na)、ベニコウジ色素、カロチノイド色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・大豆・りんごを含む)

実食開始

麺は極太ではなく通常サイズ

2016年以降、定期的に熱湯5分の極太麺を採用した変わり種U.F.O.をリリースしている日清食品ですが、今回は熱湯3分の中太麺で、定番ソース味の「日清焼そばU.F.O.大盛」と同じくらいのサイズ。その定番商品では大切りのキャベツも売りにしているのに対し、いつも変わり種U.F.O.では端材のように砕けたキャベツばかり入っていることが多く、今回も例外ではありません。

見た目は地味w

湯戻しが必要な具材(キャベツ)は最初から容器の中に入っているので、通常の日清焼そばU.F.O.と同じ作り方。お湯を入れてから3分間、待っている間にフタの上で液体ソースを温めて、湯切りの後に2種類の小袋を入れたら完成です。で、最初てっきりソースはソースでも純和風だし醤油系の液体ソースを想像していたのですが、いわゆる焼きそばソース的な香りも並行している実食前の現在。

販路は取扱店を限定しない全チャネル販売で、コンビニだと「ローソン」「セブンイレブン」「ミニストップ」での取り扱いを確認しました。さて、あいかわらず具材が寂しいところではあるものの、和風だしと焼きそばソースの兼ね合いに注目しつつ「めん」「ソース」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(161g)あたり
カロリー:694kcal
たん白質:10.7g
脂  質:28.5g
炭水化物:98.6g
食塩相当量:7.1g
ビタミンB1:0.66mg
ビタミンB2:0.82mg
カルシウム:201mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつものハイクオリティな油揚げ麺

5.0

いつもどおり醤油と香辛料が練り込まれている味付け麺で、形状は丸刃でカットされた断面の丸いストレート。2009年3月23日のリニューアルから「新開発 青春ストレート麺デビュー!」と題し、この日を境に従来の縮れ麺からストレート麺にガラッと変わったので、当時は賛否両論ありましたけど、単純に日清食品が誇る技術力の高さは否定できません。

熱湯3分きっちり守るのが吉

食感は内部の気泡が少ない印象で、ギュッと麺の密度が高く、もちもちとした粘り気のある弾力から食べ応えはバッチリ。たとえば定番のソース味はもちろん、中華風からエスニック系、カレー味に今回のような和風だしソースまで幅広く対応してくれるフレキシブルの高さも魅力で、洋風だとパスタっぽい雰囲気になりますが、今回は蒸し麺チックな食感が和風やきそばのイメージにフィットします。

しっかりとした濃いめのソースに負けないくらい、麺単体としての存在感は強いのですが、それに対して特有の油揚げ麺臭が弱いのもポイント。後述するソースは濃いめの味付けでも大味ではなかったので、油揚げ麺特有の風味が不躾に作用してこない分、しっかりソースの構図が伝わってきました。まだネット上では賛否両論ありますけど、クオリティの高い麺です。

ソース

しっかり濃い濃い!!

5.5

だし食おうぜ!とパッケージにあったように、だいぶ出汁の膨よかな旨味が強く、基本は鰹の旨味を軸にしているのですが、同時に並行するのがキレのある中濃ソースとドライな粉末ソースのシャープな旨味。和風だし×ソースといえばエースコックの「焼そばモッチッチ」も同じ路線の味付ですが、それと比較して出汁もソースもガツンと濃いめに効かせてあるので、ずいぶんと印象は異なります。

だしもソースも濃いめに主張

それなりに油分が含まれてはいるものの、豚脂(ラード)などの動物油脂ではなく潤滑油の植物油脂がメインとなっているため、そこまで重たくありません。とにかくガツンと鰹を効かせ、キリッとソースでパンチの効いた濃いめの味を打ち出しつつ、ふわっと昆布や椎茸の和風だしを重ねた奥行きで濃い味にありがちな大味っぽさを回避。

全体の食塩相当量は7.1gと高く、醤油にソースに和風だしと味を重ねまくっているので、ちょっと喉が乾くテイストではあるものの、食塩が鋭く刺してくるような味ではありません。鰹だしの効いたソースが苦手な方にはオススメできませんが、それぞれ自己主張を放ちながらも調和を果たしているため、けっこういい意味で優等生にまとまっています。

具材・ふりかけ

え、だしフレークちょっと待ってw

3.0

拾ってみたら “変わり種のUFOにしては” 大きめのキャベツが入っていたのですが、お世辞にも大切りキャベツとはいえないサイズですし、まったく量も多くありません。上記の画像に写っている分で全部ではないものの、だいたい2/3くらい。とはいえキャベツのショボさについては想定内、というわけで「ふりかけ」に期待していたのですが——

‥‥。

おわかりいただけるだろうか‥‥揚げ玉は一目瞭然かと思いますけど、それとは違う歪な形の小さな粒がパッケージに書いてあった「かつおフレーク」で、いわゆる白ご飯にかけるような「カツオふりかけ」っぽいフレークが別添されているのかと思いきや、粒状大豆たん白加工品に鰹風の味付けが施された素材。たしかにカリッとした食感はアクセントに効果的ですが、いかんせん量が少ないです。

ソースに満足感があったので、結果的に許容範囲ではあったものの、だしフレークも揚げ玉も多いとはいえず、そもそもフレークのイメージぜんぜん違うしw みたいな。アピールするほど粒状大豆たん白加工品は目立っていなかったので、これなら揚げ玉の増やしたほうがよかったかも。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

麺は通常商品の「日清焼そばU.F.O.」と同等のクオリティで(たぶん共通)、ソースは「濃い濃い」どおり濃い味でも大味ではなく、たしかな食べ応えからコストパフォーマンス的にも悪くありません。今回は具材の頼りなさを大目に見て評価しましたが、それ意外は特に目立った落ち度もなく、結果的に良品だと思えました。

だし醤油×ソースの組み合わせにピンとこない方は、鰹節ベースの魚粉をトッピングした濃いめのソースやきそばをイメージしていただければ掴みやすかと。それちょっと苦手‥‥だと今回はスルーしたほうが安全で、その組み合わせ好き!という場合であれば大丈夫。けっこうソースの存在感も強いため、ハイブリッド型であることを念頭にお楽しみください。

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