明星食品「とら食堂 ワンタン麺」ファミリーマート限定カップ麺

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明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年10月23日(火)新発売のファミマ限定カップ麺、明星食品「とら食堂 ワンタン麺」の実食レビューです。

これまで一貫してサンヨー食品(サッポロ一番)が製造を担当していた「とら食堂」の再現カップラーメンですが、まさかのメーカーを明星食品に鞍替えし、ファミリーマート・サークルK・サンクス限定・数量限定商品としてノンフライ麺・どんぶり型の本格派が発売されました。

コンビニ限定品だけどコスパ大丈夫?ワンタンもノンフライ?「とら食堂」(白河らーめん)って何?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、その疑問を解消します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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ファミマ限定 とら食堂 ワンタン麺

「とら食堂」は、昭和44年に創業した福島県白河市の “田んぼの真ん中にあるラーメン屋さん” で、その地域で提供されている “ご当地ラーメン”「白河らーめん」発祥の店。

現在の店主は、2代目・竹井和之氏。その先代にあたる初代・竹井寅次氏が考案した中華そばが「白河らーめん」の元祖とされ、手打ち風の縮れ麺とコクがありながらもサッパリとしたスープが特徴と言われています。

また、いっさい化学調味料を使わずに出汁を取って完全手打ち麺を合わせる、そんなラーメンスタイルを「とら系ラーメン」といい、その代表とされているメニューがワンタンメンなんだとか。その総本山に位置しているのが「とら食堂」で、白河ラーメン界のレジェンドとまで言われている伝説的なラーメン屋さんのメニューがカップ麺で手軽に味わえる時代になりました。

以前はサンヨー食品がカップ麺の製造を担当していたと冒頭で触れましたが、かつてはノンフライ麺の再現カップ麺もあったんです。それが数年前から油揚げ麺が多くなり、どうも油揚げ麺にシフトしてからパッとしなかったんですよね‥

しかし、今回は明星食品が誇るスーパーノンフライ製法を引っさげ、王道とされるワンタン麺がテーマ。明星食品はノンフライわんたんを持っているので、それもチェックポイントです。

開封

小袋は、「液体スープ」「粉末スープ」「かやく」の3袋構成で、ワンタンは初めから中に入っています。液体スープに「油がかたまることがあります」と注意書きがあるのですが、つまり動物性の油脂成分が多いことを表しているわけですね。ええ、早くも期待が高まります。

先入れの小袋は「かやく」のみ、「液体スープ」「粉末スープ」は後入れなので、熱湯を注いでから待っている間に液体スープをフタの上で温めておきましょう。

この透き通るような見た目の独特なノンフライ麺は、そうそう拝めるタイプの佇まいではないので、おそらく今回のために特注で製造したものと思われます。そして気になるワンタンですが、たぶんノンフライわんたんですね。

もし油揚げワンタンだったら直接触った瞬間にベタッ‥と食用油が指に付着するのですが、ほぼベタつきを感じません。おそらく皮に植物性の油を練り込んでから熱風乾燥させているはずなので、まったく油脂感皆無というわけではありませんが、同社の「評判屋 わんたん麺 鶏だし塩味」にも使用されていた‥いや、こっちのほうが明らかに大きいか。

製品情報・購入価格

製品名:とら食堂 ワンタン麺
販売者:明星食品
製造所:R(埼玉工場)
内容量:105g(めん65g)
発売日:2018年10月23日(火)
JANコード:4902881472135
ファミリーマート通常価格:258円(税抜)

発売地域:全国(ファミリーマート・サークルK・サンクス限定)
購入価格:278円(税込)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)

麺の種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(粉末スープ・液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
めん(小麦粉、植物油脂、食塩、でん粉、香味調味料、大豆食物繊維、ソース、酵母エキス、デキストリン、植物性たん白)、スープ(鶏・豚エキス、豚脂、しょうゆ、チキンオイル、たん白加水分解物、食塩、糖類、香味油、酵母エキス、ねぎ、醸造酢、酵母粉末、香味調味料、植物油脂、昆布粉末)、かやく(ワンタン、チャーシュー、メンマ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、香料、微粒二酸化ケイ素、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、乳化剤、ソルビット、セルロース、酸化防止剤、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・りんご・ゼラチン

実食開始

通常、いくら値段が高くてもノンフライ麺・どんぶり型で麺が見えなくなるほどの具材に遭遇することは滅多にないのですが、ご覧の通りボリューム満点。さらに液体スープを投入した瞬間から鼻腔をくすぐってくる動物系の芳醇な香りが心地よく、とんでもない勢いで煽ってきます。

税込278円でコンビニ専売品という立ち位置から一定のハードルは設けなければいけませんが、さっそく掴みは上々ですね。それでは、実際に食べてみましょう。

1食(105g)当たり

カロリー:406kcal
たん白質:10.6g
脂  質:13.5g
炭水化物:60.4g
食塩相当量:6.7g
(めん・かやく:1.5g)
(スープ:5.2g)
ビタミンB1:1.14mg
ビタミンB2:0.22mg
カルシウム:110mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:406kcal(めん・かやく:294kcal)(スープ:112kcal)

福島・白河ラーメンの人気店の「とら食堂」監修のワンタン麺です。ノンフライの平打ち太麺と食感のよいワンタンが特徴です。

(ファミリーマート「商品情報」より引用)

めん

超絶むっちりノンフライ麺

かなり加水率の高い平打ちの縮れ麺で、けっこう厚みもあります。しかも冷凍食品の中華麺に匹敵するくらい弾力が強く、むっちむちの高反発ノンフライ麺に仕上がっていて驚きました。もちろん、油揚げ麺のような雑味は皆無。

小麦の風味が強く、表面は多加水麺らしく滑らかで、尋常じゃないくらい存在感は強かったんですけど、適度な縮れとスープの加減によって麺が独り歩きする嫌いは見せません。ノンフライ麺にしては珍しくソースが練り込んであって、あまり味としては目立っていませんでしたが、少なからずスープとの一体感を高めることに寄与していると思います。

しかし、秋・冬の室温によっては5分だと完全に戻らないかもしれません。私の場合ちょっと室温が低かったコンディションもあるのですが、驚くことに20分経ってもムッチムチだったので、少し長めに待ったほうが麺の自然なポテンシャルを引き出せると思います。

スープ

重厚感とキレと旨味の調和

まず動物系の芳醇な香りとコクが先行し、醤油のキリッと冴え渡るキレが後味を引き締め、なるほどコクがありながらもサッパリとしている、それを文字通り体現している動物系の醤油スープでした。しかし、その一言では終われません。

原材料の筆頭に鶏・豚エキス、次いで豚脂、しょうゆ、チキンオイルと続いているように、動物系が主軸になっていることは明白。事実、その構成は体感的にも現れており、清湯系の豚骨と丁寧な鶏ガラが交差する様は、まるでカップ麺らしからぬ世界観を構築しています。

ほんのり醸造酢の酸味が醤油の癖を演出していたり、その奥にある畜肉エキスや油脂では出せない昆布の旨味に気が付いた時、思わず溜め息が漏れました。たとえば醤油ベースのシンプルな清湯スープって、香辛料(主にペッパー)や香味野菜でピシッと引き締めていたり、カツオや煮干しで一癖付けてくるのが昨今の主流ですが、鶏・豚・醤油のシンプルなフレームワークで勝負しつつ、いっさいの物足りなさを感じさせない、こんなスープが生きてたんですね‥なんて、カップ麺で感じた2018年・秋。

かやく

申し分ありません

先ほど「評判屋」の名前を出しましたが、それは明星食品の廉価版ブランド(オープン価格のカップ麺)なので、さすがにワンタンは別物でした。まずサイズが圧倒的に大きかったんですけど、中の餡も違っていて、玉ねぎなんかは入っていません。たぶん鶏肉かな?挽肉も大きくて臭みはなく、文句の付け所が見当たらなかったです。

皮はモッチリと弾力があり、口当たりは滑らか。私はノンフライわんたんで間違いないと決め込んで食べいたのですが、もしこれが油揚げワンタンだったら‥それはそれで恐ろしい完成度の高さです。

チャーシューは脂身と赤身のバランスがよく、厚みこそないもののサイズは大きめで、ほどよくジューシーで食べ応えあり。メンマは大ぶりでコリコリと歯ごたえが強く、風味も自然で箸休めに嬉しい存在‥いや、それ以上の存在でした。

ねぎは粉末スープ・かやくの両方に仕込まれていたのですが、歯触りが食感のアクセントに寄与していたし、とにかく大きな4個のワンタンを筆頭に値段負けしない堂々のラインナップです。

総評

★★★★★★★☆☆☆(7)
(標準は★3です)

さすがに「とら系」の如く無化調ではありませんが、カップ麺にしては雑味も控えめですし、特注と思われるヘビー級の多加水ノンフライ麺に鶏ガラと清湯豚骨のハイブリッドスープ、ノンフライわんたんを起用したボリューム満点の具材など、もはや文句の付け所が見当たりませんでした。

コンビニ専売品ですし、必然的に税込278円必至のカップ麺になりますが、これは経験しておく価値のある一杯です。これまで開発されてきた「とら食堂」の中では、歴代屈指の完成度と言っても過言ではないかもしれません。数量・期間限定品ですが、今後も手頃な価格のタテ型に甘んじることなく、再びノンフライ麺どんぶり型での再販を強く望みます。

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