どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年3月20日(火)にリニューアル発売されたカップ麺、トップバリュベストプライス「唐辛子の辛さ NOODLE 旨辛(うまから)」の実食レビューです。
「満足品質、驚きの価格!!」「めっちゃええやん!」
2018年10月現在、吉本新喜劇とコラボしたムービーが店頭でも流れている、納得品質で地域いちばんの低価格を目指すブランド「トップバリュベストプライス」より、通年商品として扱われるようになった旨辛タテ型カップ麺を食べてみました。
誰よりも詳しく解説し、実際に食べてみた感想をもとに評価も行っているので、刺激の強さや味の方向性、コストパフォーマンスの高さや製造メーカーが気になっている方も、お時間よろしければ最後までご覧ください。
イオンの旨辛カップ麺を食べてみた
「トップバリュベストプライス」は、イオングループが展開しているプライベートブランド「トップバリュ」の中でもコストパフォーマンスを最重要視しているブランドで、黄色いラベルが目印です。
その安さ故にネット上では酷評されることが多く、安かろう悪かろうのイメージが強い方も多いかもしれませんが、本体価格58円(税込62円)の「ノンフライ麺 うどん」や縮れのないストレート麺を採用している「かつおだしの風味 天ぷらそば」など、カップ麺では意外と侮れない製品もあるんですよね。
今回の本体価格は88円(税込価格95円)で、もちろんイオングループの専売品ですが、マックスバリュなどのスーパーだけに限らず、固定ファンが多いため同社のコンビニエンスストア事業「ミニストップ」でも頻繁に見かけるカップ麺です。
製品の公式タイトルにもパッケージにも「唐辛子の辛さ」と書いてありますが、「刺激的なスープ 辛いのでご注意ください。」と警告文が記載されていますね。私taka :aは、そこそこ辛い食べ物が食べられるほうだと思うんですけど、一般的な市販品としての中辛・辛口・激辛のラインを可能な限り意識しながら製品のレビューに努めます。
ところでパッケージの横には「埼玉県の工場で作っています。」としか書かれていないのですが‥
「販売者:イオン株式会社」の横に “製造所固有記号” という英数字の組み合わせがあって、これを検索するとイッパツで製造メーカーが特定できます。今回の「A960」は、「かつおだしの風味 天ぷらそば」と同じく「埼玉県比企郡嵐山町 東日本明星株式会社」つまり明星食品を意味しているので、大手メーカーの工場で製造されていることが分かりました。
以前は「J584」(日清食品)が製造を担当していたようですが、途中からグループ会社の明星食品に変わっています。いまイオンで販売されている現行のPBカップ麺は、けっこう明星食品の製品が多いんですよね。それでは、開封して中をチェックしてみましょう。
開封
おぉ、いきなり好印象!税込95円のカップ麺ですが、定価180円で具材が充実している日清食品の「カップヌードル」や東洋水産の「QTTA(クッタ)」に匹敵するボリュームです。まだ熱湯を注ぐ前なのに、早くも麺が見えません。かなりジャンクな香りですが、酸化臭のようにネガティブなニオイではなく、いい意味でスナック的な香りです。(でも好みによってはネガティブかも‥)
別添の小袋は付属されていないので、熱湯を注いだら3分待ってかき混ぜて完成。製品情報の詳細は下記の表にまとめてありますので、気になる方は目を通してください。
※細心の注意を払っていますが、突然の変更もあります。特にアレルゲンの情報に関しては、必ずお手元にある商品を確認してください。
製品情報・購入価格
製品名:唐辛子の辛さ NOODLE 旨辛 販売者:イオン株式会社 製造者:明星食品 内容量:77g(めん62g) 発売日:2018年3月20日(火) JANコード:4549741020497 本体価格:88円(税抜) 発売地域:全国(イオングループ) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:紙 必要湯量:270ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん[小麦粉、パーム油、食塩、酵母エキス]、スープ[砂糖、香辛料、デキストリン、豚・鶏エキス(大豆・小麦を含む)、魚醤(魚介類)、食塩、粉末油脂(乳成分・大豆を含む)、キムチ風味調味料(乳成分を含む)、白菜エキス、しょうゆ(大豆・小麦を含む)、魚介エキス(いか・大豆・小麦を含む)、たん白加水分解物(大豆を含む)、ローストオニオン粉末、コチュジャン(小麦・大豆を含む)、香味調味料(豚肉・小麦・大豆・鶏肉を含む)]、かやく[キャベツ(乳成分を含む)、鶏卵加工品(豚肉・たん白加水分解物(魚介類)・鶏肉・大豆を含む)、にんじん、味付しいたけ(大豆・小麦を含む)、ねぎ、香辛料]、加工でん粉、調味料(アミノ酸等:大豆・ゼラチン・鶏肉を含む)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、カロテノイド色素、香料(小麦・大豆・えび・乳成分を含む)、リン酸塩(Na)、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE:大豆・乳成分を含む)、酸味料、膨脹剤、増粘多糖類、香辛料抽出物、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1 |
【アレルギー表示】 卵・乳・小麦・えび・いか・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・魚介類 ※同じ生産工程で「かに、そば、落花生、牛肉、ごま、さけ、さば、りんご」を含んだ食品を扱っています。 |
遺伝子組換情報
○豚・鶏エキス(とうもろこし、大豆)・魚醤(ばれいしょ)・キムチ風味調味料(とうもろこし)・魚介エキス(ばれいしょ)・コチュジャン(大豆)・鶏卵加工品(ばれいしょ):遺伝子組換えではありません。 |
●粉末油脂(大豆):遺伝子組換え不分別(遺伝子組換え大豆が含まれる可能性があります。) |
実食開始
おー!基本的に熱湯を注いでから麺や具材が膨張することはあっても減ることはないので、熱湯を注ぐ前から “あの量” ですから、とうぜん3分後には麺が見えません。そのボリュームに関してはキャベツとタマゴがメインに見えますが、大きめの椎茸も目立っていますね。
それでは、実際に食べてみましょう。
1食(77g)当たり
カロリー:313kcal |
食塩相当量:4.9g(めん・かやく:1.8g)(スープ:3.1g) |
めん
室温などの関係もありますが、なかなか我慢強い麺で、しっかり沸騰直後の沸き立つ熱湯を使っても指定の3分では戻りきらず、ところどころ‥というか、ほとんどがパキッとした食感です。きっちり3分待ってから食感を確かめましたが、それでも全体的にパキッとしていました。これからの季節は特に気温が下がってくるので、秋〜春の間は4分ないし念のため5分くらいは待ったほうがいいかもしれません。
レギュラーサイズのタテ型カップ麺としては太麺に分類しても差し支えないサイズで、やや楕円形の緩やかな縮れ麺。しなやかさに欠ける反面、張りのある主張が面白く、なかなか独特の麺に仕上がっています。丸刃でカットされているため口当たりがよく、きちんとケアしてやると最初はモチッとした弾力が得られるのですが、途中からプリッとした歯切れのいい食感に変わりました。
いっそのこと頼りないヌードル系の細い平打ち麺に変更しても面白そうですが(ぜったいに相性はいいと思う)、前半のモチッと感も後半のプリッと感も素直に楽しめ、刺激の強いスープにも埋没しない存在感からバランスは悪くありませんでした。とりあえず、カタ麺好きでもフライングだけは厳禁です。
スープ
韓国の食文化を導いてきたと言っても過言ではない食品専門メーカーで、日本でも馴染みのある農心(NONGSHIM)の看板商品、「辛ラーメン」をリスペクトしているようなテイストに仕上がっているのですが、比較して旨味のコクも刺激の強さもイオンの「旨辛」が勝ります。パッケージでアピールされているコチュジャンは土台として味を支えているような立ち位置なんですけど、それは確かに味の深みに寄与しており、もう一方の魚醤については中堅の存在感。
別添の調味油などは付属していませんが、動物系の旨味にも余念は見られず、さらにキムチ風味調味料や白菜エキス、魚介エキス、ローストオニオン粉末によって奥行きと複雑味があり、味のジャンルを端的に要約すると “チゲ風” のテイストに仕上がっています。で、唐辛子の刺激なんですけど‥‥けっこう容赦なく辛いですよ。
激辛クラスではありませんが、たぶん市販品としては激辛未満でも辛口以上だと思います。「旨辛」の “旨” を感じるには、それなりの免疫がないと厳しそうなレベルだったので、辛い食べ物が苦手な方は安易に近付かないでください。とはいえ辛さの奥に潜む独特の旨味は味わい深く、実はスープの原料として最も含有量が多いのは砂糖になるのですが(その次に多いのは「香辛料(たぶん主成分は唐辛子)」なんですけど)、砂糖の甘味も自然に作用して「旨」を体現することに寄与していました。
かやく
開封時の写真から凄まじいボリュームでしたが、内容はキャベツ、鶏卵加工品(スクランブルエッグ)、にんじん、味付しいたけ、ねぎ、香辛料(唐辛子)です。もともとスープの刺激が強かったので、具材の薄い唐辛子は飾り付けだったし、さほど人参も多いわけではなく、ネギも特筆すべき品質ではありませんでしたが、たっぷりのスクランブルエッグ、食べ応えに貢献していたキャベツ、大きな椎茸は存在感大。
どの具材も汎用的で特注品ではないものの、刺激的なスープに対して甘味を帯びたスクランブルエッグが柔らかく対比を描き、中でも椎茸はスープの味を深めることにも寄与しています。先ほど「辛ラーメン」を例に挙げましたが、チゲ風スープに椎茸の旨味もイメージに通じるポイントですよね。とにもかくにも具材のボリュームは申し分なく、値段以上の満足感が得られました。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(5+)
(標準は★3です)
麺の戻り具合に関しては熱湯3分の表記を改めるべきなのではないかと感じたのですが、充実した具材に刺激の強さと味の深みを両立していたコクのあるスープには値段以上の価値が見出せる、かなり美味しいカップ麺でした。方向性としては韓国・農心(NONGSHIM)の「辛ラーメン」に近かったんですけど、具材のボリュームやスープのコク、刺激の強さについてもイオンの「NOODLE 旨辛」が上だと評価します。
ほぼスープと具材に関しては申し分なかったので、辛さを際立たせるために頑固な麺をカップヌードルの如く頼りない麺に変更し、いっそのことスープと具材に特化した製品に仕上げてみても面白いかもしれませんね。とりあえず辛い食べ物が苦手な方は近寄らないほうが安全な製品ですが、「辛ラーメン」の系統が好きなら買っても損はない、PB商品らしくコストパフォーマンスにも優れたカップ麺でした。