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「日清のとんがらし麺 うま辛トマト&チーズ味」激辛!?辛さレベル “584SHU” とは‥

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年8月5日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のとんがらし麺 うま辛トマト&チーズ味」の実食レビューです。

まさかの激辛!? “辛さ調節チリトマパウダー” で刺激的な辛さと爽やかなトマト感がアップ!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のとんがらし麺 うま辛トマト&チーズ味 2019

「日清のとんがらし麺」とは、唯一無二の “唐辛子練りこみ麺” が特徴的な辛いカップ麺で、辛さレベルは程よい辛旨から激辛まで幅広く展開。今回の新商品「うま辛トマト&チーズ味」は、2017年4月3日に発売された「日清のとんがらし麺 うま辛トマト&チーズ」の再販で、今年は辛さを調節できる “チリトマパウダー” 付きで復活しました。

前回の「うま辛トマト&チーズ」が発売されたのは2017年4月、当時 “辛いものは好きだけど激辛に挑戦する勇気はない方でも気軽に試せるように——” と「辛さレベル3」のマイルドな「うま辛」を重視していて、今回のパッケージデザインも同じような雰囲気、かつ唐辛子の本数(3本)も変わっていません(でも何気に商品名はうま辛トマト&チーズからうま辛トマト&チーズ “味” に変更)。



「日清のとんがらし麺」が初めて発売されたのは、現在から遡ること19年以上前の2000年2月。キムチや韓国料理に代表される唐辛子ブームの真っ只中だった当時、日清食品はラーメンの新ジャンルとして、「しょうゆ」「みそ」「しお」「とんこつ」「カレー」に続く第6番の定番に「辛味」ジャンルが成立すると予想し、「日清のとんがらし麺」を開発しました。

最初は縦型、どんぶり型、焼そばタイプの3品同時リリースで、日清食品の狙いは見事に当たり、なんと2週間で100万ケースを売り上げる大ヒットを記録。続けて常温の袋麺や冷蔵のチルド麺、さらに同年6月には具付きの冷凍食品「キムチラーメン」をリリースするなど、発売から4ヶ月でブランドバリエーションを9品種にまで拡充させます。

その後も定期的に新商品を作り続け、うどんに唐辛子を練り込んだ刺激系どん兵衛「日清のどん兵衛 とんがらしうどん」(2001年1月29日発売)や江崎グリコの「LEE」とタイアップした “激辛の競演 inアフリカ”「日清のとんがらし麺 アフリカンホットチリチキン風味 ビッグ」(2010年5月10日発売)といった社内ブランドコラボ及び企業間タイアップ商品にも着手。

さらにカラシビの行列店「鬼金棒(きかんぼう)」とコラボした “鬼金棒認定 別添カラシビ油” 付き「日清のとんがらし麺 カラシビタンメン / カラシビ担々麺」(2011年3月7日発売)や日清食品と湖池屋の共同開発プロジェクト第3弾「日清のとんがらし麺 とんがラムーチョ カラシビヒー麻婆味」など、ご当店カップ麺や有名スナック菓子との共演もありました。



ざっと数えても「日清のとんがらし麺」だけで90品種前後の商品を発売(※リニューアル含む)、当初は辛口〜激辛路線を強気に攻めた商品が多く、次第にレギュラーサイズは辛旨のバランスを重視し、タテ型ビッグが激辛担当と差別化を図っていたのですが、2016年7月25日発売「日清のとんがらし麺ビッグ 激辛アラビアータ」以来、タテ型の新作は出ていません。

もう「とんがらし麺」から激辛は出ないのだろうか‥‥と、思っていたら2019年3月に通年商品「日清のとんがらし麺 うま辛海鮮」が辛さ1.7倍にリニューアル。それと同時に「日清のとんがらし麺 うま辛酸辣湯麺」も現れたのですが、どちらもレギュラーサイズなのに “大辛〜激辛” と言っても過言ではない辛さでした。

開封

「うま辛海鮮」の本体に描かれていた唐辛子は4本、「うま辛酸辣湯麺」の唐辛子は3本。どちらも別添の辛さ調節パウダーを “入れる前の辛さレベル” を表していて、今回も “本体の辛さレベルは辛口のレベル3” となっているのですが、別添の辛さ調節チリトマパウダーを「全部入れたら辛さレベル5の激辛 “584スコビル” だよ〜」とユルい口調でアピール。



このキャラクターは「うま辛ずきん」といい、スコビル(スコヴィル)とは唐辛子の辛味成分であるカプサイシンの辛さを数値化した単位「SHU(Scoville heat units)」のこと。ちなみにリニューアルした「うま辛海鮮」は辛さ調節パウダーを入れなかったら「495SHU」、全部入れたら「950SHU」だったので、今回とは桁違い。

というわけで、数値上そこまで辛くない(激辛ではない)のかも知れませんし、「チリトマトヌードル」に入っているようなトマトキューブも入っていませんが、開封するとチーズ風のキューブが7個。現在のとんがらし麺シリーズは100円前後で手に入るため、値段を思えば悪くありません。

製品詳細情報・購入価格等

2015年4月6日にリニューアル及び新発売となった「日清のとんがらし麺 うま辛海鮮 / うま辛トマト / うま辛鶏白湯(NEW)」のリリースからメーカー希望小売価格がオープン価格に固定され、この頃からパッケージに “うま辛ずきん” が現れたのですが、2019年6月1日の価格改定により、希望小売価格が税別125円に改定されます。

スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアでは税込100円前後で販売している店舗も多かったので、そんなに実売価格は変わっていないと思いますが、日清食品グループの公式オンラインストアでは税込116円から税込135円に改定されていました。何気に19円も値上がりしているではないか‥‥w。

製品名:日清のとんがらし麺 うま辛トマト&チーズ味
製造者:日清食品株式会社
製造所:下関工場(B)
内容量:66g(めん50g)
商品コード:4902105256770(JANコード)
商品サイズ:縦96mm×横96mm×高さ107mm

発売日:2019年08月05日(月)
実食日:2019年08月12日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:日清食品グループ オンラインストア
商品購入価格:135円(税込)
希望小売価格:125円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(辛さ調節チリトマパウダー)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、香辛料(唐辛子))、スープ(糖類、食塩、トマトパウダー、香辛料、乳等を主要原料とする食品、豚脂、チキン調味料、チーズパウダー)、かやく(チーズ風油脂加工品、卵、ねぎ、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタンガム)、酸味料、かんすい、香料、炭酸Ca、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

麺はブランドのアイデンティティである唐辛子練りこみ麺で、見た目は「カップヌードル」タイプの油揚げ麺ですが、ちゃんと原材料には唐辛子の文字があり、この段階で砕けた破片なんかを口にすると地味に辛いことが分かります。それから後入れの辛さ調節パウダーを引っ繰り返すと——



「入れなかったら辛さレベル3の辛口353スコビル」だよ〜」って低ッw なんでも辛けりゃいいってものではないけれど、「うま辛海鮮」とは物差しが違うような‥‥とりあえず入れなければ353SHU、全部入れたら584SHUということで、この小袋には231SHU分の唐辛子が入っているわけですね。

あとは熱湯を注いで3分待機、よくかき混ぜたら出来上がりです。写真ではチーズが残っていますけど、開封直後すでに原型をとどめていないので、混ぜたら一瞬で溶けました。それでは、トマトの存在感と唐辛子の辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(66g)当たり

カロリー:304kcal
たん白質:6.7g
脂  質:13.2g
炭水化物:39.5g
食塩相当量:5.0g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:3.1g)
ビタミンB1:0.16mg
ビタミンB2:0.23mg
カルシウム:84mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:304kcal(めん・かやく:245kcal)(スープ:59kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

唯一無二の唐辛子練り込み麺
5.0

おそらく定番の「うま辛海鮮」や「うま辛酸辣湯麺」と同じ唐辛子練り込み麺で、唐辛子色の見た目もさることながら、唐辛子特有の芳ばしい風味が個性的。さらに別添の辛さ調節チリトマパウダーを投入前のスープは激辛ではないので、じっくり味わってみると後半じわじわ “ちゃんと辛い” ことが分かります。

激辛唐辛子が練り込まれているわけではないので、悶えるほどの辛さではないと思いますけど、じんわり顔が汗ばんでくるカプサイシンの発汗作用あり。サイズは「カップヌードル カレー」や「チリトマトヌードル」くらいのヌードルタイプ、唐辛子が練り込まれている分ややポソポソとした歯切れの良さも特徴的なポイントですね。



2012年9月18日に発売された「日清のとんがらし麺 旨辛牛白湯」には “ミスト・エアードライ製法” で作った新開発のノンフライ唐辛子練り込み麺が採用されていましたが、翌2013年11月25日発売「日清のとんがらし麺 激辛海鮮味」から油揚げ麺に統一。今回も油で揚げたフライ麺で、特に嫌な風味もなく、今回のスープとも問題なく合っていました。

スープ

美味しさは★5クラスだけど‥‥
4.0

別添の辛さ調節チリトマパウダーを入れる前は、体感的に「辛さレベル2(ピリ辛〜中辛)」といったところで、ぜんぜん騒ぐほどの辛さではありません。ただ、きちんとトマトの酸味には輪郭があり、乳等を主要原料とする食品やチーズパウダーによって、ほんのりとスープ自体からも乳製品特有のコクを覚えます。

しっかり混ぜたあとはチェダーチーズ風キューブのコクがプラスされるため、なおさらテイストは丸みを帯びますし、トロミも何気に強かったので、夏に食べやすいサラッとしたテクスチャーをイメージした場合、やや重さを感じるかもしれません。乳製品系のコクを思えば不自然な粘性率ではありませんが、けっこう糖類の甘さも強いスナック的な味わいです。

辛さ調節チリトマパウダーを全投入した後は、とうぜん辛さもアップして、唐辛子特有の芳ばしい風味とカプサイシンが甘さを適度に中和。それによって味覚のバランスが整い、トマトのシャープさがブラッシュアップされる相乗効果も見られたのですが、このチリトマパウダー‥‥てっきり(というか文字どおり)チリトマトパウダー的な粉末かと思いきや、ほぼ中身は一味唐辛子。

デジタルスケールで計測してみたところ、内容量は約0.6gと控えめで(※ちなみに一味唐辛子は小さじ1杯で約2g)、中国産の唐辛子と韓国産の唐辛子をブレンド。非常識な激辛唐辛子は不使用、かつ辛くない韓国産の唐辛子を使用しているため、直接舐めても市販の一味唐辛子と変わりません。

日清食品のニュースリリースには “唐辛子とトマトパウダーをミックスした「辛さ調節チリトマパウダー」をお好みで加えれば、刺激的な辛さとトマト感がアップし、より辛くてトマトの風味あふれる “うま辛” な一杯をお楽しみいただけます。” とあり、たしかにトマト感がアップしたように感じましたが、そこまでトマト感の強いパウダーではありませんでした。

具材

値段相応
3.9

今回の具材はチーズ風油脂加工品、卵、ねぎ、赤ピーマンとシンプルな構成で、チーズ加工品ではなくチーズ “風油脂” 加工品となっているように、いうなればバターとファットスプレッド的な違いが生じているのですが、今回のジャンクなスープとの相性は悪くありません。

ねぎは特に印象的な具材ではなかったけれど、たまごの柔らかい風味や地味に大きな赤ピーマンが持つ独特の甘みも今回の旨辛スープと相性がよく、ほぼオープン価格に近い商品なので、その値段を思えば相応ですね。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

場合によっては100円前後で捕獲可能な格安ラインのカップラーメンということもあり、味だけで評価すれば★5でも差し支えない完成度ではあるものの、同じ激辛を謳っている「うま辛海鮮」の最終スコヴィル値は950SHUなのに対し、今回は半分ちょい上の584SHUで辛さレベル5の激辛は誇張だと感じました。

それに「辛さ調節チリトマパウダー」も中国産と韓国産の赤唐辛子をブレンドしたレッドペッパーパウダーが主体だったので、もうちょっとトマトの酸味に振ってもよかったように思います。というわけでプロモーション(辛さのレベル表記)的に星一つ差し引きましたが、そこを除けばコスパ的にも悪い商品ではなかったので、あらかじめ辛味のイメージを調節しておきましょう。

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