「チキンラーメン チキとん 鶏ガラペッパー豚骨味」激ウマど豚骨!! “脱チキラー革命”

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年8月12日(月)新発売のカップ麺、日清食品「チキンラーメンビッグカップ チキとん 鶏ガラペッパー豚骨味」のW実食レビューです。

ひよこちゃんフレンズが協力して作り上げた新フレーバー “チキとん” で61回目の誕生日を祝福!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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チキンラーメン チキとん

日清食品の即席麺「チキンラーメン」が初めて発売されたのは、1958年(昭和33年)8月25日。生誕61周年を迎える2019年は、今年だけの限定「ひよこちゃんフレンズ」が登場し、ビーフラーメンの「うしこちゃん」、ポークラーメンの「ぶたこちゃん」、そしてチキンラーメンの「ひよこちゃん」がコラボした期間限定のカップ麺で祝61周年を飾ります。

2019年のバースデーは「チキンラーメンフェスwithひよこちゃんフレンズ」がコンセプトで、どんぶり型の新商品「チキンラーメンどんぶり チキぎゅー 鶏ガラペッパービーフ味」とタテ型ビッグの新商品「チキンラーメンビッグカップ チキとん 鶏ガラペッパー豚骨味」を同時に発売。それにしても、ひよこちゃんフレンズかわいすぎますよねw



どんぶり型「チキぎゅー」の特徴は、 “ビーフ” の味わいを加えた甘旨〜い牛脂とけこむチキンラーメン。タテ型「チキとん」の特徴は、 “ポーク” の味わいを加えたコク深いまろやか豚骨チキンラーメンがテーマとなっていて、どんぶり型はスーパー用に、タテ型ビッグはコンビニ向けの新作として開発されました。

ただ、あくまで優先販路というだけで、スーパー限定・コンビニ限定商品ではありません。本日(月曜日)すでに「チキぎゅー」「チキとん」ともにスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどで販売開始となっており、チキンラーメンは人気の高いブランドなので、どんぶり型もタテ型も明日(火曜日)からコンビニで販売されると思います。

よく見たらパッケージの「とん」に豚の尻尾と鼻がデザインされていたり、相方の「ぎゅ〜(ぎ)」にもツノと鼻輪がデザインされるなど、なかなか凝った作りとなっていて、それぞれ対照的なフレーバーでありながら、チキンラーメンの “鶏ガラ” とアクセントの “ペッパー” も共通のポイント。

うしこちゃんとは若干ながらライバル視しているような雰囲気を覚えますけどw ぶたこちゃんとは笑顔で手を取り合っている今回、おなじみチキンラーメンは濃いめの味付け麺が特徴となっているため、ケンカせずに調和できているのか、ちゃんと「豚骨」らしいのか、仲介役のペッパーも大きなキーマンかもしれません。

ちなみに来週、2019年8月19日からチキンラーメン史上 “最高のトリオ” として、同じテーマの袋麺「ビーフラーメン 5食パック」と「ポークラーメン 5食パック」も発売とのこと。それでは、一足先に発売された61周年記念商品「チキンラーメンフェスwithひよこちゃんフレンズ」第1弾「チキとん」からチェックしていきましょう。



開封

今回は豚骨の要素も兼ね備えているのですが、オイルや粉末スープなどの小袋は別添されていません。それにパッケージの “コクが深い——” の背景も卵黄を彷彿とさせるようなデザインですけど、卵黄ソース的な別添もなし。ちなみに「チキぎゅー」には “特製ビーフオイル” と “ブラックペッパー” が別添されているため、これも両者の大きな違いです。

で、その粉末スープが予想以上に多くて地味に臭いw(※いい意味で)。きもち程度にポークパウダー的な白い粉がちょろっと入っているのかと思いきや、けっこうクセのある香り。それと同時にブラックペッパーとニンニクが漂ってくる独特の構造から、ちょっと仕上がりの想像がつきません。

メーカー希望小売価格は「チキぎゅー」税別193円、「チキとん」税別220円。今回の購入店舗はイオンリテールで、税込価格は「チキぎゅー」138円、「チキとん」213円で販売されていました。もしコンビニで購入した場合、税込価格は「チキぎゅー」198円、「チキとん」232円が相場になります。



製品詳細情報・購入価格等

製品名:チキンラーメンビッグカップ チキとん 鶏ガラペッパー豚骨味
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(S)
内容量:101g(めん80g)
商品コード:4902105255551(JANコード)

発売日:2019年08月12日(月)
実食日:2019年08月12日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:イオンリテール
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型ビッグ・大盛り
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、香辛料、糖類、たん白加水分解物、卵粉、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー)、スープ(ポーク調味料、豚脂、でん粉、糖類、香辛料(胡椒、にんにく)、小麦粉、チキン調味料、食塩)、かやく(味付豚肉、卵、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、かんすい、増粘多糖類、グリセリン、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチノイド色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

ちょっと粉末スープまみれで識別しづらいのですが、麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。おそらくチキンラーメンビッグカップシリーズで汎用している味付け麺で、普段ならチキンラーメンならではの芳ばしい香りが漂ってくるところなんですけど、今回は粉末スープの独特な香りが優勢で、ほぼ麺単体の香りは分かりません。

調理後はパッケージのイメージ写真よりもチャーシューが少なめですし、そもそもチキンラーメンに豚肉という構図がアンマッチな気がしないでもありませんが、驚くほど香りについては豚骨が強く、これまでの変わり種とは一線を画す雰囲気です。はたして今回の変わり種チキンラーメンは、ここ最近の飽和状態を打ち破る “脱チキラー” なるか——



ちなみに2012年11月26日に発売されたフレンチ坂井宏行シェフ監修レシピ「チキンラーメンどんぶり バター香るクリームスープ仕立て」が私の中で最強のチキラーなんですけど、以来それ以上の名作には出会っていません。それでは、豚骨の強さと鶏ガラとのバランスに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)当たり

カロリー:479kcal
たん白質:10.9g
脂  質:22.6g
炭水化物:57.9g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:3.5g)
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:439mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:479kcal(めん・かやく:383kcal)(スープ:96kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺の下味が抜けてからが本番!
6.0

基本的に味付けの方向性は袋麺・どんぶり型・リフィル(詰め替え用)も含めて同じなんですけど、熱湯3分の間に粉末スープのコクも吸収しているため、中盤以降はスッと抜ける芳ばしさが大人しく、いつもより穏やかな印象を受けます。その粉末スープが大量に含まれていることから、若干(ほんと若干ですが)麺の耐久性がアップしているような印象も。

形状は細めの縮れたヌードルタイプ、きもち耐久性がアップしたように感じたとはいえ、お湯を注いでから8分間もすればイイ感じにクタクタですw したがって食感がヘタれる頃には適度に下味も抜けているため、麺をすすっている時の豚骨感もごきげんに尻上がり。それに意外や意外、スープとの相性も抜群によくて、こぶたちゃんと喧嘩する嫌いが見られません。



ちなみに袋麺・ビッグカップ・リフィルの原材料は共通で、どんぶり型のカップ麺(ミニ含む)と “お椀で食べるチキンラーメン” は糖類と香辛料の配合が異なります。おそらく今回も汎用麺だと思うのですが、自己主張の激しい普段の様子と違ってスープに寄り添う姿勢にあり、驚くほど豚骨を立てていました。いいですね、新たなチキンラーメンの発見です。

スープ

脱チキラー達成!
7.0

ちょっと今回の「チキとん」スープ‥‥まさかの想像以上に美味しいですw もともとチキンラーメンのスープは素朴でシャープな方向性にあるため、卵やチーズなどのマイルドなアレンジに向いているのですが、今回かなり豚骨のマイルドなコクが幅を利かせていて、香りからも感じたように癖のある風味が印象的。

それも麺の下味が抜けてスープの鶏ガラが強くなってくる後半戦も圧倒的に「とんこつ」が優勢で、豚脂の芳ばしい風味もさることながら豚骨の “骨っぽさ” まで打ち出している本格派。ややザラついた舌触りには小麦粉によるギミックが関与しているのですが、それを骨っぽいと思わせる硬派な豚骨感は有名店監修のカップラーメンにも引けを取りません。

しかも何気に調理直後はスープの表面が泡立っているため、なんちゃってエスプーマ系(泡系)とんこつスープの雰囲気も楽しめます。その小さな泡が立つ理由は油揚げ麺の気泡による作用が要因になるですが、実際かなり豚骨が濃厚なので、あながちエスプーマ系のイメージも伊達じゃない。

思いがけない豚骨の濃度から、ほんとに “まろやか” な味わいで、それをピシッと引き締める効果的なブラックペッパーの清涼感も多すぎず少なすぎず適量。にんにくも豚骨感を引き立てつつ、あくまでも軸は豚骨で、その脇を元祖鶏ガラしょうゆ味が固めている、まさにチキンラーメンだからこそ打ち出せたオリジナリティにあふれる豚骨スープでした。

具材

具材はソツなく
4.0

具材はハムみたいな食感のチャーシューチップ、大きめにカットされたネギ、ふわふわのたまご(かきたま)というシンプルな構成で、パッケージには4枚のチャーシューが描かれているのですが、実際に入っていた枚数は2.5枚と多くありません。ただ、どん兵衛に蔓延っている “大豆ポーク(大豆たん白加工品)” ではなく、ちゃんと本物なのが好印象。

チャーシューの味は砂糖と醤油がベースの甘辛い味付けで、高級感こそないものの、何気に今回のチキとんスープとチャーシューチップの甘辛い味付けは相性がよく、浮いた嫌いは見せません。ちなみに泡立った状態のスープを撮影するために実食した2つ目の個体には、たった1.5枚のチャーシューしか入っていなかったので、けっこう枚数には差が生じるかも。

ネギは豚骨ラーメン用の小葱ではなく大振りの柔らかいネギですが、チキンラーメンと掻き玉に合わせているような雰囲気で、ふわふわの掻き玉も豚骨のまろやかさとは違ったベクトルから柔らかい印象を与えてくれます。などと書きながら、とにかく今回はスープが秀逸なので、良くも悪くも具材については気にならないかもしれません。

総評

★★★★★★★☆☆☆(★7)

長い歴史を誇るロングセラーブランドだからこそ、正直ここ最近の変わり種チキンラーメンは飽和状態にありましたが、今回それを完全に打開したと言っても過言ではありません。チキンラーメンなんだけど、チキンラーメンにあらず。保守的な方にはオススメできませんが、坂井宏行シェフ監修の変わり種に匹敵する手応えだったので、豚骨さえダメじゃなければ試してみてください。

新キャラクターの「こぶたちゃん」と無条件に愛くるしい「ひよこちゃん」をコラボさせたパッケージなので、おそらくジャケ買いされる方も多いでしょう。その可愛らしさとは裏腹に豚骨が強いため、豚骨が苦手な方は注意が必要かも——ってくらい濃厚な豚骨と我の強いチキンラーメンが革新的に調和した、近年稀に見る傑作です。すくなくとも過去6年半、変わり種チキンラーメンの中では最高傑作と言っても過言ではないかもしれません。

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