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「中華蕎麦とみ田」2つのセブン限定つけ麺 “冷やしつけ麺vs冷凍つけめん” 徹底比較!!

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他社商品比較・激辛対決等

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、千葉・松戸の名店「中華蕎麦とみ田」が送るセブンイレブン限定チルド麺「とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷し焼豚つけ麺」と冷凍麺「セブンプレミアムゴールド 中華蕎麦 とみ田 つけめん」の比較・実食レビューです。

セブン&アイグループ専用とみ田監修シリーズ「冷凍つけめん」の “おいしい食べ方” や「冷蔵つけ麺」製造の裏話的な “裏側” まで徹底解剖!

どっちが美味しいのか、どのくらい味が違うのか、実際に食べ比べてみた感想に基づき両者の特徴や違いを解説します。けっこう突っ込んだ記事になっているので、よろしければ最後までお付き合いください。

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セブン限定とみ田つけ麺 冷蔵vs.冷凍

「中華蕎麦とみ田つけめん」(以下「冷凍つけめん」)とは、セブン&アイの最上級ブランド “セブンプレミアムゴールド初の冷凍食品” として開発された中華蕎麦とみ田渾身の力作で、正直ちょっとヤバいヤツ。対する「とみ田監修濃 厚豚骨魚介冷し焼豚つけ麺」(以下「冷やしつけ麺」)はコンビニ限定の夏季限定商品で、こちらは手軽さと本格感を両立した逸品です。

2019年の冷やしつけ麺は、すでに比較・アレンジ込みで8回実食。通常の「冷やし調理」と「電子レンジで温めてみた結果」2つの記事をブログにアップしているのですが、それを読んだ関東の知人から「いま手元にある『冷やしつけ麺』とブログに書いてある “製造者(製造所)が違う” けど間違えてないか?」という連絡があったので、まずその件について調べてみました。



私が住んでいるのは兵庫県で、購入店舗は京都府のセブンイレブン。いずれも「冷やしつけ麺」の裏側に貼り付けてあるシールには、「製造者(株)武蔵野 京都工場」との記載があり、これは商品を購入したセブンイレブン及び周辺店舗の冷蔵コーナーで販売されている他のカップ入りコンビニラーメン(レンジ麺)の製造者と一致します。

もちろん有名店監修ではないオリジナル商品も例外なく武蔵野の京都工場となっているのですが、千葉県に住む知人の地域では「冷やしつけ麺」や「とみ田監修豚ラーメン」などに記載されている製造者が「(株)ニッセーデリカ千葉工場 千葉県富里市日吉倉1422-1」となっていて、そもそも武蔵野ではないとのこと。

株式会社武蔵野(むさしの)とは、埼玉県朝霞市西原に本社を構える企業で、昭和44年(1969年)12月創業。セブンイレブンで販売されている弁当・おにぎり・寿司・調理パン・調理麺等の製造及び販売を行なっている中食メーカーで、実は “世界で初めて「ツナマヨおにぎり」を開発した会社” でもあります。

株式会社ニッセーデリカとは、東京都千代田区外神田に本社を構える企業で、昭和37年(1962年)5月創業の「日本投資株式会社」が昭和39年(1964年)1月に設立。こちらは “株式会社セブン-イレブン・ジャパン国内初の調理麺専用工場” として、チルド麺や中華饅頭などの製品を研究開発段階から企画しています。どちらも同じ関連商品を製造しているのですが、株主を含め完全に別の企業。



つまり日清食品(親会社)の製品を明星食品(子会社)の工場でも作っている的な状況ではなく、極端な話「中華蕎麦とみ田」が監修した同じカップ麺を “マルちゃんの工場とペヤングの工場で同時に作っている” ような状態。あくまで極端な例えですけど、そもそも会社が違うということは、とうぜん中身も変わってきます。

「冷やしつけ麺」を含むチルド麺の消費期限は、だいたいセブンイレブンに入荷されてから翌々日、冷静に考えたら1つの工場だけで全国21,0005店(2019年7月末現在)すべての在庫を補えるはずありません。その裏側はどうなっているのか気になったので、「中華蕎麦とみ田」の本店がある千葉県の管轄者「株式会社ニッセーデリカ 千葉工場」に話を伺いました。

とみ田監修「冷やしつけ麺」製造の “裏側”

そもそもセブンイレブン限定商品として、いつから「とみ田」監修のコンビニラーメンを販売しているのか尋ねてみたところ、初めて関連商品が出たのは2009年7月。ちょうど10年前の夏で、当時からテーマは「冷やしつけ麺」。最初は御膝元の千葉県にある一部店舗限定で販売、すこしずつ関東を中心に販売エリアを拡大していきます。

2012年のみ温かい麺類を販売していたそうですが、それ以外は「冷やしつけ麺」がメインで、2009年以来ずっと毎年欠かさず販売しているとのこと。おそらく全国的に普及したのは2016年、中華蕎麦とみ田の “開店10周年記念商品” として開発された「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷しつけ麺」あたりからでしょうか。

この頃から「武蔵野」も冷やしつけ麺の製造に関わり始めたそうですが、他にも熊谷製麺所株株式会社(長野県松本市)、ミツワデイリー株式会社(神戸市東灘区・岡山県浅口市)、有限会社石倉製麺所(新潟県上越市)、わらべや日洋株式会社(岩手県他)などなど、各エリアに駐在するセブンイレブン専用チルド麺の担当工場が製造していることが分かりました。



武蔵野やニッセーデリカのように一社で複数の工場を所持している企業もありますが、2019年の「冷やしつけ麺」を製造している工場は “全国に20工場” あるらしく、それぞれ “別の企業が同じ規格のレシピに基づいて製造している” のだとか。念のため販売前に各工場の代表者が集まり、試食会を行うなどして大きな誤差が出ないよう調節しているそうですが、どうしても違いは出るそうです。

ベンダーサービス株式会社とは‥‥

商品ラベル裏側のシールに表示されている製造者が違う——というのは上記のような理由があるからなんですけど、別添されている「スープ」と「麺用ほぐし水」の販売者は一貫して「ベンダーサービス株式会社」となっているはずです。しかし、この企業は “あくまで包装資材を提供しているメーカー” に過ぎません。

武蔵野やニッセーデリカなど、いわゆる「デイリーメーカー」と呼ばれる企業が各製品の責任者となっていて、麺の製造は「製造者」の欄に記載されている企業の工場で製造しています。しかし、スープや具材は各企業と提携している「下請け業者」が担当していることもあるため、麺だけでなく “スープや具材の味も微妙に違う” とのことでした(※守秘義務の関係で下請け業者の名称は非公開とのこと)。

実食開始

「冷凍つけめん」の製造者は “なべやき屋キンレイ” でおなじみ「株式会社キンレイ」で、こちらの商品については「冷やしつけ麺」のように大元の企業が変わることは基本的にありません。ただし、いくつかキンレイにも工場があるので、それについては賞味期限の横にある「製造所固有記号」から割り出せます。



製造所固有記号が「T」ならキンレイ筑波工場(茨城県稲敷郡阿見町)、「K」ならキンレイ大阪工場(大阪府岸和田市)、「I」ならキンレイ泉北工場(大阪府高石市)で製造されていることを意味しているのですが、もし「AK」と表示されていた場合、エース食品株式会社(香川さぬき市)という業務用食品メーカーの製造品なので、それに限りキンレイの工場ではありません。

2019年8月22日現在、セブンイレブンの店内ポップ右下には小さく「19年8月26日掲示終了」と書いてありますが、あくまで “このポップの撤去日” です。キンレイ及びセブン&アイ・ホールディングス本部も販売期間については “お答えできません” とのことだったんですけど、なにかトラブルでも起きない限り、年内は大丈夫でしょう。

「冷やしつけ麺」もいつまで販売されているのか厳密には決まっていないようですが、例年だいたい発売日から1、2ヶ月ほどとされているため、おそらく “あと1ヶ月くらいで販売終了” です。気になっている方は、お早めに。それでは、ここから先は冷凍つけ麺の簡単かつ美味しい食べ方にも触れながら、「めん」「スープ」「具材」の順に違いを比較していきたいと思います。

※カロリーや原材料名などの詳細、また各項目の詳しい感想と評価につきましては、「とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷し焼豚つけ麺(冷蔵)」と「セブンプレミアム ゴールド 中華蕎麦とみ田 濃厚魚介豚骨つけめん(冷凍)」の記事をご参考ください。

めん

冷凍つけめんは “茹でる” といい

いきなり核心から入りますが、冷凍つけめんは “鍋で茹でる” と美味しいです。これはツイッターのフォロワーさんに教えていただいた調理方法で、鍋に水または熱湯を入れてから沸騰させた後、そこに凍ったままの具付麺をドボン。あとは冷凍うどんを茹でる要領で、だいたい3分くらい強火で加熱すればOK。みずみずしさとコシ、それに量も若干アップします。

(左)冷やしつけ麺 /(右)冷凍つけめん

茹で終えたらザルにあげて冷水で締め、器に盛ったら出来上がり。もし「あつもり」で食べたければ、いったん水で麺を締めた後、再び熱湯をかけてから器に盛りましょう。冷やしつけ麺は麺用ほぐし水をかけるだけで “そのまま食べられる簡便性” が大きなメリットではあるものの、やはり再現度の高さや美味しさについては逆立ちしても冷凍麺に勝てません。



冷凍つけめんには実店舗と同じ専用の小麦粉 “心の味” を使用していますが、冷やしつけ麺の小麦粉は “ちょっといい粉” とのこと(※武蔵野京都工場談)。私は武蔵野の「豚ラーメン」で “うどんっぽい” と感じたのですが、ニッセーデリカ(神奈川工場)の場合 “豚ラーメンの麺はバリ旨で冷やしつけ麺ではガッカリ” という真逆の感想もあったので、かなり地域差が激しいようです。

スープ

お得なのは冷やしつけ麺

「冷」「温」どちらのスープも負けず劣らず絶品なので、どっちが美味しいのかについては食べた人の味嗜好にも左右されますが、とりあえず “どっちが得か” については圧倒的に “冷やしつけ麺が得” です。というのも今回、両者のスープを同じ容器(※どちらも冷やしつけ麺に備え付けの黒い容器)に入れてみた結果——

(左)冷やしつけ麺 /(右)冷凍つけめん

明らかに写真左のスープが多く、右はスープの表面が下に位置していたので、その差を量ってみると “冷やしつけ麺の方が54g多い” ことが分かりました。冷凍つけめんのスープは約100gなので、単純計算1.5倍。冷やしつけ麺は圧倒的に麺のクオリティで引けを取っているのですが、どっぷりつけて食べても “勝手に替え玉 or 締めの追い飯ができる” というのは大きな強み。

また、冷やしつけ麺は「豚骨魚介」、冷凍つけめんは「魚介豚骨」と商品名の並びが違うように、冷やしは豚骨の乳化感を重視した豚骨寄りのスープ。冷凍は魚介のシャープな旨味をブラッシュアップと実は方向性が違っていて、こってりと表面に油分が浮んでいる冷やしのスープに対し、冷凍のスープは油分が少なく、表面に油膜は見られません。

というわけで、どっちが美味しいのかについては個人的な独断と偏見も含めての判定になりますけど、スープの完成度は「圧倒的に冷やしつけ麺の方が上」だと私は感じました。その冷製スープを温めたらどうなるのかも試しているので、詳細が気になる方は「『とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷し焼豚つけ麺』を電子レンジで “温めてみた” 結果‥」をご覧ください。

「冷凍つけめん」の麺は実際に茹でた方が美味しいと書きましたが、スープに関しては小袋に “蒸気口” が設けてあるので、かならず電子レンジで加熱してください。もし湯煎すると、蒸気を逃す予定の隙間からスープが流れ出てしまいます。

具材

トッピングも「冷やしつけ麺」が優勢

冷やしつけ麺には豚ロース肉のチャーシューが2枚、多めのネギ、メンマ2本、そして柚子皮がトッピングされているのに対し、冷凍つけめんにはバラチャーシューが1枚とシンプルな内容です。後者は “三元豚のバラチャーシュー” で、ロース肉では味わえない脂身のジューシーさが魅力的ですが、しっとりとしたロース肉も捨てがたい‥‥

そこで重さを比べてみたところ、バラチャーシューは1枚で16.2g、ロースチャーシューは2枚で16.4gと同列。別皿に取り出せば好きなタイミングでアクセントに使えますし、具材の満足度は冷やしつけ麺の方が高いと感じました。ちなみにバラチャーシューは茹で調理でも沸騰直前に茹で上がるため、旨味・脂身などが極端に抜けることはないですし、むしろ電子レンジ加熱よりも自然に戻ります。

まとめ

麺のレベルが天と地の差で違うため、実は冷凍食品の圧勝を思い描いていたのですが、いざ同時に比較してみるとスープや具材の満足感は冷やしつけ麺の方がハイレベル。値段は冷やしつけ麺(税込550円)の方が高いけれど、冷凍つけめん(税込429円)は調理の手間と時間を要するため、簡便性におけるコスパも見過ごせません。

贅沢いうと “冷やしつけ麺を買って別の麺で食べる” のが最強ですけど、麺にウェイトを置いている方は冷凍つけめんが安パイ、できるだけ楽して食べたいしスープに500円払ってもいい! という方には冷やしつけ麺がオススメです。いやー、でも甲乙付け難いですね。ソフィーの選択が脳裏を掠める食べ比べでしたw いっそ週2ペースで交互に食べたいくらい、両方とも傑作です。

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