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「ニュータッチ 横浜家系豚骨醤油ラーメン」豚骨感アップ!!格安 “家系ラーメン” 改良

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ヤマダイ

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年8月5日(月)リニューアル新発売のカップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 横浜家系豚骨醤油ラーメン」の実食レビューです。

人気の横浜家系ラーメンをコストパフォーマンスの高い格安カップラーメンで再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ニュータッチ 横浜家系豚骨醤油ラーメン 2019

「ニュータッチ」とは、株式会社ヤマダイのロングセラーブランドで、名前の由来は1972年(昭和47年)8月、東日本で初のスナック麺メーカーとして発売した「ニュータッチヌードル」に因んでいます。もともと開発当初は「ワンタッチヌードル」だったそうですが、商標権侵害を指摘され「ニュー」に変更し、現在では社名の「ヤマダイ」よりも全国的な知名度を誇るブランド名になりました。

「横浜家系豚骨醤油ラーメン」が初めて発売されたのは、2017年10月9日。当時、それ以前に販売されていた前身「ニュータッチ 横浜豚骨醤油 家系風ラーメン」をブラッシュアップする形での新発売で、「フード・アクション・ニッポン」のロゴマーク利用許諾を得るために国産具材だけを使用するようになり、それ以降は今回が初のリニューアルになります。



引き続きトッピングは国産具材のみ、パッケージのデザインも大幅に変わっていませんが、中央の「豚骨醤油ラーメン」を黒文字から黄文字に塗り替え、左側の “濃厚な豚骨スープとキレのある醤油ダレが特徴” と書いてあった部分が “鶏油(チーユ)の香り!” とシンプルなデザインに。つまり醤油ダレの主張を抑え、鶏油の存在感が増しているのでしょうか。

「家系ラーメン」とは、横浜市磯子区・新杉田駅付近にて1974年(昭和49年)9月に創業した「吉村家(よしむらや)」の店主・吉村実氏を源流とし、もともとトラックの運転手だった吉村氏が “九州の豚骨と東京の醤油を混ぜたら美味しいのではないだろうか——” と考案。以来、その流れを汲む店は屋号を「○○家」と定め、全国屈指の横浜ご当地ラーメンとして認知されるジャンルになります。

お店の屋号は「○○家」と書いて「○○や」と読ませるところが多いのですが、「家系ラーメン」の読み方は “かけいラーメン” ではありません。なぜかラーメンのジャンルを表す際の通称では「いえけいラーメン」と読み、豚骨や鶏ガラを煮込んだスープに醤油ダレを合わせた濃いめの豚骨醤油味が基本的なスタイルで、多めの鶏油を浮かべているのも特徴的なポイント。



家系総本山である金字塔の「吉村家」、吉村家の2号店「本牧家(ほんもくや)」、本牧家の元店主・神藤隆氏が独立開業した「六角家(ろっかくや)」を “家系御三家” といい、その直系店や系譜にある店では酒井製麺の太ストレート麺が好まれ、象徴的なトッピングは海苔・チャーシュー・ほうれん草。中毒性の高い濃厚な味わいから、ラーメン二郎のように根強いファンも多いジャンルです。

そんな家系ラーメンを再現している今回、同社が製造するノンフライ麺バージョン「凄麺 横浜とんこつ家」という本格志向の商品もあるのですが、凄麺はメーカー希望小売価格220円(税別)で、2019年9月2日リニューアル(※写真はリニューアル前)。「横浜家系豚骨醤油ラーメン」は油揚げ麺を使用した希望小売価格180円(税別)の格安カップ麺で、凄麺よりも1ヶ月早めにテコ入れされました。

開封

別添の小袋は「液体スープ」「かやく」「焼のり」の合計3袋構成で、かやくは紫色の小袋、焼のりは橙色の小袋、どちらもリニューアル前から配色・デザインともに変わっていませんが、液体スープの小袋は緑色から水色に変わっているので、やはり今回はスープのリニューアルが大きな変更点になるかもしれません。



麺は調理前からハリのある見た目が特徴的な油揚げ麺で縮れが強く、若干切刃が鋭利になったような印象を受けます。2019年現在の定番ラインナップは、「横浜家系豚骨醤油ラーメン」「元祖キムチラーメン」「チャーシューメン」「北海道みそバターラーメン」「横浜もやしそば」「元祖ねぎらーめん」「下町の来々軒中華そば」の計7商品で、「元祖ねぎみそらーめん」は廃盤になりました。

製品詳細情報・購入価格等

今回の購入店舗は地元のローカルスーパーで、ニュータッチのカップ麺は週に一度ある安売りの日に見かけることが多く、メーカー希望小売価格は170円から180円にアップしているのですが、リニューアル後も引き続き税込105円均一で販売。他の企業でも税込100円前後で扱っているところが多かったので、さほど値上げの影響は受けていないかもしれません。

製品名:ニュータッチ 横浜家系豚骨醤油ラーメン
製造者:ヤマダイ株式会社
内容量:108g(めん70g)
商品コード:4903088012803(JANコード)

発売日:2019年08月05日(月)リニューアル
実食日:2019年08月23日(金)
発売地域:全国
取得店舗:スーパーマーケット
商品購入価格:105円(税込)
希望小売価格:180円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:どんぶり型レギュラー・標準サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:360ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・焼のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、ラード、しょうゆ、たん白加水分解物、食塩、チキンエキス、ポークエキス、野菜エキス)、スープ(しょうゆ、ポークエキス、動物油脂、食塩、たん白加水分解物、糖類、ニンニクペースト、食用風味油、酵母パウダー、香辛料)、かやく(味付豚肉、焼のり、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(本品原材料でアレルギー物質の表示が義務付け及び推奨されているもの 27品目中)

実食開始

先入れの小袋は「かやく」のみ、中には国産チャーシューと国産ネギが入っています。あまり色鮮やかな具材とは言えませんが、製造日は2019年7月29日(※賞味期限から逆算)なので、まだ製造から1ヶ月も経過していませんし、保存環境が悪くて風化したとかではなく、漂白・着色などは行っていない “安全な色” と言えるかもしれません。



そして現在、油揚げ麺のニュータッチシリーズから「横浜家系豚骨醤油ラーメン」と「横浜もやしそば(サンマー麺)」、ノンフライ麺の凄麺から「横浜とんこつ家」と「横浜発祥サンマー麺」、それぞれ対をなすように、横浜ご当地ラーメンだけで “4種類” の定番商品があります。しかし、リニューアル前の本商品は10段階中★2と厳しめに評価していました。

リニューアル前のスープは醤油がキレッキレで鶏油の存在感は薄く、家系で定番のホウレン草もなければ麺も細麺で、家系を抜きにしてもパッといない、ちょっと残念な仕上がりだったんです。で、ほぼリニューアル前から見た目は変わっていない今回——それでは、味の違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(108g)当たり

カロリー:422kcal
たん白質:9.4g
脂  質:19.4g
炭水化物:52.5g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:4.1g)
ビタミンB1:-(記載なし)
ビタミンB2:-(記載なし)
カルシウム:-(記載なし)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は皆無に等しいけれど割り切れば魅力
3.0

もちろん店によって個性に差はありますが、家系ラーメンの麺は基本的に太めのストレート麺なので、今回の縮れた中細麺では遠いと言わざるを得ず、他のニュータッチシリーズに使われている麺と雰囲気は大差ありません。実は微妙に麺の量やサイズに違いがあるんですけど、きわめてオーソドックスな油揚げ麺です。

食べ始めはソフトな口当たりで、噛むと中心部が適度に反抗してくる弾力があり、ラードを中心とした油揚げ麺特有の風味も強くて本格さなど皆無。でも憎めない愛おしさがあるというか、家系ラーメン的にはダメダメ(★0.5)だけどニュータッチ的には上出来(★5)で、割り切れば悪くありません。それにリニューアル前と比較してスープに調整が入り、麺とのバランスも向上。



ちなみに麺の量は前述した同ニュータッチシリーズ全7品中「チャーシューメン」と「横浜もやしそば」のみ72g、今回の「横浜家系豚骨醤油ラーメン」を含む他5品は70gで統一されているのですが、「横浜家系豚骨醤油ラーメン」と「北海道みそバターラーメン」のみ若干ながら太麺で、やや比較的に耐久性があります。風味はスープとの兼ね合いで変わってきますけど、切り出される前の生地は同じなので、下地の芳ばしさは共通ですね。

スープ

けっこう丸くなった
3.5

まず写真でも見るからにスープ表面の油分が少ないように、パッケージでアピールされている “鶏油の香り” は目立って主張してきません。それに豚骨とタレのバランスも豚骨寄りの「豚骨醤油」ではなく醤油寄りの「醤油豚骨」なので、あいかわらずエッジの効いた濃いめのテイストではあるものの、リニューアル前と比較して明らかに豚骨感がアップしていますね。

超特選濃口しょうゆベースのタレで家系らしい攻撃性を表現しつつ、以前よりも体感的な塩分濃度を下げることでタレが幅を利かせすぎないような調節が入り、その比率による効果か白湯系のポークエキスの使用量が増えたのか、前回よりも丸みを帯びたコクを感じます。それに液体スープなので、粉末では出せないエキス感も注目したいポイント。

ガーリックパウダーとは違うニンニクペースト(生おろしニンニク系)の後押しも家系らしく、ほんのり生姜が旨味の引き立て役。けっこうパッケージでは鶏油の香りを押しているので、あまり過度な期待を寄せているとギャップが否めませんが、後味の余韻に感じる骨っぽさも前回あまり印象に残らなかった新しい魅力ですし、スープは素直に進化していると思えました。

かやく

意外と食べ応えのあるチャーシュー
3.0

具材はリニューアル前と同じくチャーシュー、ねぎ、焼のりで、どれも国産品を使用しているのですが、ネギの量は半分くらいに減っています。チャーシューも昔ながらのカップラーメンを彷彿とさせる古き良きチープさを醸しており、加工感MAXなタイプではあるものの、意外と厚切りなのが好印象。もし「チャーシューメン」と同じ国産チャーシューなら、使用部位は豚の “もも肉” です。

焼海苔は「凄麺」よりも明らかに小さいのは仕方ないとして、やや風味は芳ばしさに欠けるような印象が無きにしも非ずですが、家系ラーメンを象徴するホウレン草が入っていない今回、海苔の存在は重要なポジション。いつも海苔の食べ方は、スープに潜らせてから麺と一緒に、もしくは白ごはんの上にのせて——なんですけど(定番)、それを生かすためにも鶏油の増量が今後の課題ですね。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)

麺は家系のイメージから程遠く、スープの鶏油は控えめで、具材もメンマとナルトが入っていない下町の中華そば的な、正直こじつけの家系ラーメン感は否めません。ただ、税込100円前後の良心的な価格かつ昔ながらの濃いめ醤油とんこつラーメンとしては “ふつうに美味しい” 商品だったので、とりあえず総評は及第点としました。

もちろん家系サイドから評価するとイマイチと言わざるを得ませんが、スープのバランスには改善が見られ、特に豚骨感のアップは印象が良かったです。本体が安い分、ちょっと浮いたお金でホウレン草をトッピングしてみたり、うずらの茹で卵もしくは生卵・卵黄、一味唐辛子+白髪葱ちょい足しアレンジなど、すこし手を加えると思いのほか化けるかもしれません。

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