この辛さ、あかん!? 天下一品のカップ麺に期間限定「赤んこってり味」新登場!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年12月11日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 名店の味 天下一品 赤んこってり味 京都濃厚鶏白湯」の実食レビューです。

名店の味シリーズ “期間限定” 第2弾はテンイチ担当「赤ん粉(あかんこな)」風の特製スパイスを別添したカップラーメンを展開!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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天下一品 赤んこってり味 京都濃厚鶏白湯

天下一品(てんかいっぴん)とは、京都府京都市左京区一乗寺に総本店を構える中華そば専門店で、創業者の木村勉(きむら つとむ)会長が36歳の頃、1971年(昭和46年)に北白川の銀閣寺(東山慈照寺)近辺で引き始めた1軒の屋台が前身。その当時、つまり半世紀以上前に3年9ヶ月もの試行錯誤を重ね、大量の鶏ガラと十数種類の野菜を使用した唯一無二の「こってり」を生み出し、今もなお多くの人が心を掴まれています。

クセになる辛さと旨さ「赤んこってり」再現

今回の新商品「サッポロ一番 名店の味 天下一品 赤んこってり味 京都濃厚鶏白湯」は、名店の味シリーズにおける期間限定商品 “第2弾” に該当する一杯で、天下一品といえばの「こってり」に「赤ん粉」をトッピングした「赤んこってり」を再現。2021年9月21日の発売以来、現在も「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯(三代目)」の販売を続けているサンヨー食品ですが、変わり種の展開は前例がありません。

赤ん粉とは、2020年10月頃から一部の店舗で提供され始めた「天下一品」のオリジナル旨辛スパイスで、ダメを意味する関西弁の「あかん」と「赤」を掛けた “あかんこな” という読み方から遊び心が伝わってくるスパイスですが、激辛唐辛子の代名詞となっているハバネロ種を中心に、天鷹種の唐辛子と韓国種の唐辛子、さらに山椒や黒胡椒をブレンドした辛味の強いアイテム。

当初は一部の店舗限定で提供されていましたが、現在は多くの店舗で「赤んあっさり」「赤んこってり」「赤ん屋台の味(こっさり)」「赤ん鶏の唐揚げ」「赤んギョーザ」「赤んチャーハン」といった “赤ん粉メニュー” を展開中で、選べる辛さはプラス1辛(+50円‥‥旨辛)、プラス2辛(+100円‥‥辛っ!)、プラス3辛(+150円‥‥あかん。)の3段階。

※特製スパイスの配合はサンヨー食品のオリジナル

店舗で提供されている「赤んこってり」は、天下一品の代名詞といっても過言ではない「こってり」に「赤ん粉」を追加トッピングしたメニューなので、それを再現したカップラーメンも既存の「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」に「赤ん粉」風の特製スパイスを別添しただけなのかも? などと(※本製品に「天下一品」の「赤ん粉」は使用していません)。

ちなみに名店の味シリーズにおける期間限定商品 “第1弾” は、2023年6月12日に発売された「名店の味 桂花 赤マー油仕上げ 辛口熊本豚骨拉麺」なので、おそらく半年後にリリースされるであろう第3弾は「名店の味 純連(じゅんれん)札幌濃厚みそ」の変わり種(流れ的に辛いやつ?)が予想されますが、それはさておき「赤んこってり味」の辛さレベルが気になるところ。

パッケージに辛さレベルなどの表示は印刷されておらず、サンヨー食品の公式ウェブサイトや商談用の資料にも辛味の度合いは記載されていないため、3段階中どの辛さをイメージしているのかは定かでないけれど、容器側面に小さく “辛味成分が強いので、小さなお子様や辛みの苦手な方の喫食には十分ご注意ください。” との注意事項あり。

とはいえ “どのくらい辛いのか” 正確には汲み取れないが‥‥

また “スープにはとろみ成分が入っていますので、よくかき混ぜてお召し上がりください。” とのアドバイスも記載されているので、既存の「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」と同様に調理の際は留意してください。

開封

4種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「特製スパイス」の合計4パックで、残念ながら「天下一品」専用のデザインではないけれど、ピンクの小袋(特製スパイス)が “赤ん粉” 風の別添。ただ、途中でも触れたように、本物の “赤ん粉” を使用しているわけではありません。

通常品と同じかな?

麺は油で揚げずに乾燥させたフライ麺で、やや縮れは強めに見えますが、サンヨー食品曰く “しなやかで弾力のあるめんです。極力ウェーブをつけないめんに仕上げました。” とのこと。原材料名は既存の「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」と完全に一致するため、まったく同じノンフライ麺かもしれません。それにしても、なんで「赤んこってり味」だけ公式の商品名に “サッポロ一番” を冠しているのだろう——。

——と、それはさておきメーカー希望小売価格について。同シリーズの「純連」と「桂花」は268円(税別)なのに対し、後発の「天下一品」だけ330円(税別)と明らかに高めの設定で、それは今回の「赤んこってり味」も例に漏れず。スーパーやドラッグストアなど、販売店を限定していないNB(ナショナルブランド)商品ですが、コンビニで購入した場合の税込価格は356.40円なので、それも踏まえた上で評価します。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 名店の味 天下一品 赤んこってり味 京都濃厚鶏白湯
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)
内容量:127g(めん70g)
商品コード:4901734052241(JAN)
発売日:2023年12月11日(月)
実食日:2023年12月13日(水)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア薬局
小売価格:330円(税別)
購入価格:321.84円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:4袋(あといれ粉末スープ・あといれ液体スープ・特製スパイス・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、大豆食物繊維、粉末卵)、スープ(チキン調味料、ポークエキス、鶏脂、しょうゆ、食塩、野菜ペースト、豚脂、調製ラード、砂糖、香辛料、調味油脂、しょうゆ調味料、チキンエキス、油脂加工品、ポテトパウダー、たん白加水分解物、鶏レバーパウダー、酵母エキス、ゼラチン、デキストリン、植物油脂)、かやく(チャーシュー、ねぎ)/ 加工でん粉、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類、アルギン酸ナトリウム)、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、クチナシ色素、重曹、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、カカオ色素、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくはショボめ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は丸いチャーシューに、熱風乾燥させられた青ネギの組み合わせ。330円(税別)のカップラーメンにしてはショボいといわざるを得ないラインナップではあるものの、基本的に「天下一品」監修はスープに極振りしているので、具材には手が回らないのかもしれません。

見た目以上に特製スパイスの主張(香り)が強い

かやく以外の小袋は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと4分。時間になったら「粉末スープ」を入れて完全に溶かし、それから「液体スープ」を馴染ませて、仕上げに「特製スパイス」をトッピングしたら出来上がり。

土台からは既存品に通じる香りを感じるものの、特製スパイスに由来する香辛料の香りも強く、雰囲気は一変。前述のように “辛味成分が強いので、小さなお子様や辛みの苦手な方の喫食には十分ご注意ください。” との注意書きが記載された製品なので、既存品との違いはもちろん、辛味の強さにも注意しつつ「めん」「スープ」「かやく・特製スパイス」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(127g)あたり
カロリー:455kcal
たん白質:13.3g
脂  質:16.4g
炭水化物:63.5g
食塩相当量:8.3g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:5.5g)
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:455kcal(めん・かやく:295kcal)(スープ:160kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく通常品と同じノンフライ麺

4.5

店舗の「赤んこってり」に使われている麺は、天下一品グループに属する「タックフーズ」の製造で、やや加水率は低く、形状はストレート。対してカップラーメンの麺は “極力ウェーブをつけないめんに仕上げました” といえども縮れが否めない形状で、手放しに再現度が高いとは評価できません。

スープが絡んで地味に重いw

しかし、この絶妙な縮れが後述する高粘度スープを容赦なく絡め取ってくれるので、麺を食べている間にもスープを食べている感覚に浸れるというか、そういった意味では結果オーライ。とろみ成分を溶かすのに手間を要するため、きちんと4分でフタを開けても計6、7分くらいから食べ進めることになるかと思いますが、その頃にはスープとの一体感ばっちり。

食べ始めからヤワめのスタートダッシュをキメてくるため、普段からカタめが好みの方にとってはネガティブな項目になるかもしれないけれど、スープとの一体感を重視する(あくまでも麺はスープを運ぶための媒体的な)スタンスで挑んだら “あり” と思えるかも。どうしても柔らかめを避けたい方は、1分早めにフタを開けてください。

スープ

通常品の魅力は踏襲

5.0

通常の「京都濃厚鶏白湯」には「先入れ粉末スープ」「あと入れ粉末スープ」「あと入れ液体スープ」を別添しているため、オリジナルとは異なる原材料を使っているようですが、こちらの「あと入れ粉末スープ」にも鶏の骨っぽさを強める成分が入っており、もはや食べるスープといっても過言ではないドロドロ加減は既存品と同じレベル。

ぼってぼて

「あと入れ液体スープ」に含まれる鶏油(ちーゆ)の量は目に見えて少なくなっていましたが、口の中に頬張ると(もちろんカップラーメンの限界を感じるレベル内ではありますけど)鶏を丸ごと煮込んでミキサーに放り込んだような肉濁感が広がるため、ぼってぼてのテクスチャーも不自然ではありません。

もちろん本物の「こってり」には及ばないレベルではあるけれど、鶏レバーパウダーで骨にはない旨みを演出していたり、野菜ペーストやポテトパウダーでペジポタっぽいテイストに寄せていたり、それっぽい雰囲気は無きにしも非ず。通常の「京都濃厚鶏白湯」を気に入っているのであれば、こちらも素直に受け入れられるでしょう。

かやく・特製スパイス

けっこう辛いw

3.5

チャーシューは通常の「京都濃厚鶏白湯」よりも成型感が強いチープな資材で、メンマはカット。やたらジャキジャキする青ネギは多いし、メーカー希望小売価格を踏まえると論外の品質といわざるを得ません。一方 “赤ん粉” をイメージした「特製スパイス」は‥‥けっこうカラいw ほんの少しだけ箸先に付けてダイレクトに舐めてみたところ、ジリジリくるタイプの唐辛子で、山椒の効き目も強く、ブラックペッパーもハッキリと。

スープがドロドロの鶏白湯なので、おそらく全体に馴染ませた後は威力も半減すると思い、しっかりと混ぜ合わせてみたところ、たしかに瞬発力は衰えました。しかし、それはそれでジワジワと追い上げてくるような、蓄積型の辛味に変わるため、市販のカレーで辛口が余裕なら大丈夫だとは思いますけど、なるほど苦手な方は要注意。ただ、唐辛子・山椒・黒胡椒のアクセントと鶏白湯の相性は良かったです。

総評

4.0

お値段的に総評から星ひとつ差し引いたのですが、店舗の「赤ん粉」をイメージした特製スパイスは少量でも効果覿面。なるほど「赤ん粉」の存在を知らなかった方にとっては “こういうメニューもテンイチにあるのか” と、そのような気付きを与えるだけの訴求力は充分に備わっていたので、価値のある商品だと感じました。

カップラーメンとしては高めの部類に入りますし、辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない一杯になりますが、期間限定ならではの個性はバッチリだったので、いつもの「京都濃厚鶏白湯」が好きで「赤ん粉」が気になっている方は最寄りの販売店をチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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