サンポー食品「ラーメン天外天監修 豚骨ラーメン」実食レビュー!! 〜大量のニンニクとWスープが個性的な一杯

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月22日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「ラーメン天外天監修 豚骨ラーメン」の実食レビューです。

大量の後入れニンニクやヤバい!? 1989年(平成元年)創業、熊本県で長年愛されている「天外天 本店」監修のカップラーメン登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ラーメン天外天監修 豚骨ラーメン

天外天(てんがいてん)とは、1989年(平成元年)に熊本市中央区安政町で創業以来、週末は深夜まで行列が絶えないことで知られた人気ラーメン店で、当時は飲みの締めを求める多くの客で賑わっていましたが、2022年(令和4年)7月30日に建物の取り壊しを理由に「本店」を閉店し、同年8月8日から移転先の熊本県菊池郡菊陽町(「火の国文龍 菊陽バイパス店」の跡地)にて営業を再開。

サンポー食品「ラーメン天外天監修 豚骨ラーメン」

移転前は毎日 “取り切る” すっきりとした後味が飲み締めに嬉しいフレッシュなスープに、ニンニクのパンチをガツンと効かせた一杯を提供していましたが、移転後は「火の国文龍」から譲り受けた羽釜を使い、久留米の伝統技法である “呼び戻し” の魅力を取り入れるなど、常に進化を続けています。

そんな人気店の味わいをカップラーメンにアレンジしたのが本商品「ラーメン天外天監修 豚骨ラーメン」で、製造は佐賀県三養基郡に本社・工場を起き “九州の「うまい」をカタチに” しているサンポー食品。

「ラーメン天外天監修 豚骨ラーメン」のモデルになっているのは、九州ラーメン本の決定版『ラーメンWalker九州2024』(KADOKAWA)における “ラーメンWalkerグランプリ第1位” に輝き、ラーメンデータベースの通算ランキング(2006年〜2023年、熊本県・豚骨)第1位の実績も保有している「天外天 本店」の看板メニューで、豚骨×鶏ガラを炊き出したWスープと粉末状のニンニクがポイント。

トッピングの “にんにくパウダー” が印象的

実店舗で提供されている「ラーメン」は、ひとくちスープを含んだ途端、唇にコラーゲン状の粘りを感じるくらい、濃厚かつコク深いテイストでありながら、後味はスッキリとの評判。指定せずともカタめに茹で上げられる麺は自家製で、形状は細めのストレート。具材は3枚のチャーシュー、キクラゲ、青葱を基本としつつ、刻んだ玉葱も入り、極め付きのニンニクが遠慮なくトッピングされています。

ところで「天外天」監修の商品といえば、2022年3月15日(火)全国のセブン-イレブン店舗を対象に、旅気分・九州フェア用のレンジ麺「熊本天外天監修 にんにく豚骨ラーメン」が発売され、ファンが歓喜したのも束の間、直近だと2023年11月14日(火)以降、埼玉・熊本・大分・宮崎・鹿児島エリアのセブン-イレブン店舗に冷凍版「セブンプレミアム 天外天 豚骨ラーメン」が販売されるなど、セブン&アイとの繋がりが強いイメージ。

たとえば旧「地域の名店シリーズ」のラインナップに存在するとか、もしかすると数年前に「天外天」監修の即席カップめんを出していた事例があるかも——などと調べてみたところ、それっぽい記録は見当たらなかったので、おそらく今回の「ラーメン天外天監修 豚骨ラーメン」が初めての試み。

カップ麺にもパウダー状のニンニクを使用

サンポー食品の公式サイトには “熊本県で長年愛され続けている「ラーメン天外天」の味わいをお届けしたいと思い、開発に至りました。店主監修のもと、「ラーメン天外天」の特長である豚骨と鶏ガラのスープと、パンチがあるあといれにんにくでお店の味を追求した一杯をぜひお楽しみください。” との記載があるため、熊本の名店監修ならではの特徴や豚骨×鶏ガラ×にんにくのバランスに注目しながらレビューします。

開封

4種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と「粉末スープ」に、後入れ「調味油」と「あといれにんにく」の合計4パック。あといれにんにくの小袋は中身が見えないデザインですが、たとえば「祭盛 にんにく醤油豚骨ラーメン」や「激旨!にんにくラーメンガーリッ喰う!醤油とんこつ味」など、サンポー食品のニンニク推しに使われることが多いダイス状のニンニクやスライスしたフライドガーリックとも異なる手触り。

ここは見慣れた光景です

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。実店舗の自家製麺はストレート状と前述しましたが、こちらは遠慮なく縮れております。そのため早くも再現度は低いといわざるを得ないチョイスではあるものの、ラードに由来する香りが心地よく、これはこれと割り切れば魅力的。

メーカー希望小売価格は271円(税別)なので、2024年2月現在の大盛りカップ麺における標準的な値段。販売店は限定されていないNB(ナショナルブランド)商品で、お膝元の九州エリアにおけるスーパーやドラッグストアはもちろん、同エリアのセブン-イレブン店舗でも広く取り扱われているようですが、それ以外の地域では入手困難かもしれません(※どこに売ってるのか気になっている方は、サンポー食品に問い合わせてください)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ラーメン天外天監修 豚骨ラーメン
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町大字長野230)
内容量:115g(めん85g)
商品コード:4901773101931(JAN)
発売日:2024年01月22日(月)
実食日:2024年02月01日(木)
発売地域:全国
小売価格:271円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:4袋(粉末スープ・調味油・かやく・あといれにんにく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、香辛料、豚脂、チキンエキス、にんにく、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、糖類、フライドガーリック、植物油脂)、かやく(きくらげ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、pH調整剤、増粘剤(キサンタン)、かんすい、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

この時点で香りのアタックは強め

別添の小袋は「かやく」と「粉末スープ」も先入れなのですが、サンポー食品の絶対的エース「焼豚ラーメン」よろしく粉末スープの量が多いため、それを溶かすために「かやく」を空けてから「粉末スープ」の順に入れるのがポイント。

想像以上に「あといれにんにく」が多かった件

熱湯を注ぐ際は、できるだけ粉末スープを狙い、ゆっくりと。内側の線まで注ぎ終えたらフタの上に「調味油」を置き、それを温めながら待つこと3分。時間になったら「調味油」を入れて混ぜ合わせ、仕上げに「あといれにんにく」をトッピングしたら完成です。いやー、想像以上に「あといれにんにく」が多くてビックリ。

そんなフライドガーリックの芳ばしさも然る事乍ら、動物系の香りも力強く、ガシッとハートを掴んでくるファーストインプレッション。ただ、系統的にサンポー食品が手掛けるカップラーメンだからこその魅力も強いため、それと名店の折り合いにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)あたり
カロリー:520kcal
たん白質:13.1g
脂  質:22.4g
炭水化物:66.4g
食塩相当量:7.4g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.8g)
カルシウム:196mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

サンポー食品らしさ全開

5.0

サンポー食品のカップラーメンに使われる油揚げ麺は、大きく分けて熱湯60秒・90秒・2分・3分・5分のパターンが存在し、今回は「焼豚ラーメン」と同じサイズ(切刃22番)の中細麺を使っているのですが、バケツ型の容器に合わせる大盛り用の麺は “標準どんぶり型の麺よりも伸びにくいように配合を変えている” と同社の開発担当者から聞いたことがあります。

とんこつラーメン用に加水率は低め

ただ、基本的には「焼豚ラーメン」の延長線上に位置しているため、揚げ油のラードに由来する芳ばしさだったり、生麺とは異なる軽さだったり、スナック的な歯応えだったり、そういった要素が強く、お世辞にも「天外天」の自家製麺を忠実に再現した質感とはいえません。ただ、後述するスープとの相性は申し分なく、コリッとした歯応えや歯切れの良さ、さらにラードの芳ばしさもプラスに働いている取り合わせ。

再現度を重視して評価するのであれば、及第点以下の★2ないし★1‥‥いや、厳し目に見ると★0もチラつくタイプではあるけれど、これはサンポー食品のカップラーメン。鍋で調理する同社の棒状ラーメンは、軒並み本物志向なのに対し、即席カップめんでは古き良きを大切にしているメーカー。それを思うと納得の品質で、前述のようにスープとの相性も申し分なく、上出来の★5即決でした。

※ちなみにサンポー食品もノンフライ麺を搭載したカップラーメンをエリア限定で、なおかつスポット的に展開していますが、ノンフライ麺の製造は寿がきや食品に委託しています。

スープ

なるほど濃厚なのに後味すっきり

5.5

念のため「調味油」と「あといれにんにく」が影響する前の状態を確認してみたところ、すこしクセのある豚骨エキスを使っていたので、熱湯を注いだ瞬間から豚脂の芳ばしさと若干ながら “呼び戻し” のエッセンスを彷彿とさせる熟成感が漂ってくる、その時点でハッとさせられたファーストインプレッション。

商品名が「豚骨ラーメン」となっているように、豚骨と鶏ガラのバランスは明らかに前者が優勢で、しかしながら脇を固めるチキンエキスの影響か、たしかに濃厚なんだけど、後味はスッキリ。ただ、粉末スープだけの状態でもニンニクの香味は強く、長時間じっくり豚骨を炊き出したような骨っぽさもあって、スッキリした後味でも余韻は長い、ありそうでなかった骨組みに「天外天」監修の恩恵を感じます。

調味油にも少しクセのあるオイルを配合

続けて「調味油」を加えると、粉末スープでは出せないコクがプラスされ、ほんのり備わっていた熟成感も勢いを増してくるのですが、それでも後味はスッキリ。なにこれ不思議w そこそこ強めの塩気がキュッ、と味蕾を引き締めてくるので、それも後味の “スッキリ” に関係していると思うのですが、じんわりと骨の旨みや甘みは残り続ける、頭で理解しようと試みるほど解らない、なんとも不思議な感覚に陥りました。

かやく

ありそうでなかったタイプのニンニクを採用

5.5

スープとニンニクに力を入れたトレードオフか、お店のチャーシューを彷彿とさせる肉具材は入っておらず、残念ながら刻み玉葱も見当たりません。しかし、細切りのキクラゲはコリコリとした食感で、前述のスープにシンデレラフィット。ネギも凍結乾燥(フリーズドライ)なので、熱風乾燥(エアドライ)のネギほど主張してこないことから、スープのニュアンスを壊しません。

片やインパクトの強い「あといれにんにく」は、ローストにんにくパウダーと粗目にんにくフレークの組み合わせで、後者の食感には(容器の底に溜まり、歯触りが変化するため)刻み玉葱っぽさが無きにしも非ず。

これを入れた途端、フライド系の芳ばしさとニンニクの香味でイッキに全体のインパクトが強くなるのですが、それでもスープ単体で印象的だった魅力が損なわれることはありません。これだけ量が多いと一辺倒になりそうなもんですけど、まったくそんなことなかったので、そこにも「天外天」監修の恩恵を感じました。

総評

5.5

ラードの芳ばしさが特徴となっているフライ麺に、粉末スープのポークエキスや調味油の系統など、随所にサンポー食品らしさが見られる仕上がりだったので、なかなかに思い切ったデフォルメを実行しているのですが、そのサンポー食品らしい魅力を土台にしつつ、味の組み方は「天外天」監修ならではというか、まさに “いいとこ取り” のコラボレーション。

大手の新商品と比較して入手困難なところが玉に瑕ではあるけれど、濃厚なのに後味すっきりで、ニンニクそこそこ強いのに大味ではない、なんとも個性的な一杯でした。サンポー食品の商品は手放しで好き! という方はもちろん、とんこつ味のカップラーメンとニンニクさえ苦手でなければ、ぜひ試していただきたい商品です【author・taka :a(大石敬之)】

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