賛否両論「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば」実食レビュー!! 〜とんでもない個性派かと思いきや‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月29日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば」の実食レビューです。

おいしい? まずい? ふつう‥‥? SNSでも賛否両論、ラーメンスープの!? どん兵衛の異種交配 “第2弾” は「天ぷらそば」の変化球!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、現在は即席カップめん市場の丼型うどん・そばカテゴリーで “売上No.1” の実力を誇っている日清食品のブランドで、常に変化を恐れない革新的な姿勢が持ち味。

あの企画が帰ってきた

今回の新商品「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば」は、いつもの「天ぷらうどん」とは一線を画す “豚の旨みに黒胡椒をきかせた醤油ベース” のスープが特徴的な一杯で、2023年2月20日に発売された「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? きつねうどん」に次ぐ第2弾。流れ的に「天ぷらそば」のチョイスは順当に思えますけど、冷静に考えたら奇抜な組み合わせ。

実食の前に、X(Twitter)での評判・口コミをチェックしてみたところ「どん兵衛のラーメンスープ版の天ぷらそば見つけて買ってみたけどおいしい」「お昼に食べたラーメンスープのどん兵衛美味しかったですw」「思っていたよりもイケると思う。ラーメンスープも本格のスープで豚骨も感じられる」「スープが豚の旨みに黒胡椒の醤油ラーメンスープ!これが不味いわけないわ」などなど、ポジティブな意見が多数。

一方で「何だよラーメンスープどん兵衛って」「気になってたラーメンスープのどん兵衛天そばはふつーかな」「普通のどん兵衛との差異があんま分からん…!」「途中から私はそばを…いやラーメンを食べていたのか?頭バグった」「あくまでネタ枠かなあ」など “絶品ではないけど、まずいわけでもない” といった感想もあり——

公式は “やってみたら、うまかった。” と標榜しているが

「俺的には微妙だった」「全然美味しくないから空腹かえして」「両方の良さ消えてるわこれ」という酷評も見られ、なかには “30年以上前から蕎麦+ラーメンスープの組み合わせに慣れ親しんでいる” といった旨の投稿をされている方も。

ちなみに昨年の第1弾「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? きつねうどん」は、どん兵衛ならではのハイクオリティうどんに、鰹の出汁(だし)と甘さを絶妙に効かせ、なおかつ鶏油(ちーゆ)のインパクトも印象的だったラーメンスープ、また自慢のジューシーな油揚げについても申し分ない品質だったのですが、このブログでは最終的に及第点(★3)と評価しています。

つまり、前回は酷評こそ免れたものの、ふっくらジューシーな油揚げとラーメンのスープの相性は可も無く不可も無しで、食べ始めは想像以上に好印象だったのに、半分ほど食べ進めた頃合いから飽きてくるというか、なんでレギュラーサイズじゃなかったんだろう‥‥などと、麺の多さが仇になった感じに終わりました。

第2弾も特盛(当社比)

それから約1年越しに登場した「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば」も特盛(めん95g)なので、後半にかけての失速に懸念を感じているのですが、天ぷらはともかく “そば粉” を使用した香りモノの日本そばとラーメンスープの相性はどうなのかなど、見どころが多い一杯です。

開封

「天ぷら」のサイズに注目

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体スープ」と「天ぷら」の合計2パックで、粉末スープではないところにこだわりを感じるのですが、いつもの「特盛天ぷらそば」には “レギュラーサイズの「天ぷらそば」よりも大きめの天ぷらを別添している” のに対し、ラーメンスープの!? には通常サイズの天ぷらを別添と早くもコスト調整を感じる展開。

月見ポケットは未搭載

麺は油で揚げたフライそばで、湯戻し時間は3分と標準的。ちなみに標準サイズの「天ぷらそば」や「きつねそば」には、中央に月見ポケット(たまごポケット)という凹みを搭載しているのに対し、こちらは真っ平。すでに例の凹みに慣れてしまったので、なんというか漠然と寂しげな雰囲気を漂わせているように感じるのは私だけでしょうか。

ちなみにメーカー希望小売価格は285円(税別)なので、既存の「特盛天ぷらそば」(271円+税)よりも高めの値段。私はセブン-イレブンで購入しましたが、ローソン、ファミリーマート、ミニストップでの取り扱いも確認済み。またスーパーやドラッグストアなども販売店に含まれているため、エンカウント率は比較的に高いと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:142g(めん95g)
商品コード:4902105282229(JAN)
発売日:2024年01月29日(月)
実食日:2024年02月02日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:285円(税別)
購入価格:307.80円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:540ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(液体スープ・天ぷら)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、しょうゆ、かつおぶし粉末、糖類)、スープ(しょうゆ、豚脂、たん白加水分解物、食塩、植物油脂、香辛料(にんにく、しょうが、黒胡椒)、ポーク調味料、酵母エキス)、かやく(天ぷら、なると)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、増粘剤(キサンタンガム)、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、pH調整剤、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

第1弾と比べてナルトもサイズダウン

先に別添の「天ぷら」を取り出しましたが、それとは別に小さなナルトがチラホラと。ラーメンっぽい雰囲気を高めるためにナルトを採用する手法は第1弾と共通で、オリジナルの「特盛天ぷらそば」にはないオリジナリティを演出してくれるアイテムなのですが、あきらかに昨年のナルトよりもサイズダウンしているところは残念なポイント。

ナルトだけ場違いに見えるw

別添の「液体スープ」と「天ぷら」は2袋とも後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと3分。時間になったら「液体スープ」を入れて混ぜ合わせ、仕上げに「天ぷら」をトッピングしたら出来上がり。

ちなみに私、天ぷらは “給湯後、1分30秒〜2分くらいのタイミングで入れる” のが好きなんですけど、余談はさておき見た目は普通の「天ぷらそば」っぽいのに、ナルトがイレギュラーさを醸している調理直後。ただ、香りは肉そばっぽいベクトルで、そう考えると普通というか、うん。逆に不安かもしれないw というわけで、ラーメンらしさにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(142g)あたり
カロリー:640kcal
たん白質:13.9g
脂  質:35.1g
炭水化物:67.1g
食塩相当量:7.5g
(めん・かやく:3.2g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.41mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:173mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:640kcal(めん・かやく:626kcal)(スープ:14kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安心と信頼の「どん兵衛」クオリティ

4.0

実はレギュラーサイズの「天ぷらそば」と「特盛天ぷらそば」の油揚げめんを比較すると “使用している「植物性たん白」の比率が違う” ため、特盛のほうが表面のザラつきを強めに感じるというか、おそらく伸びにくいように調整しているのだとは思いますけど、ひとまず今回は「特盛天ぷらそば」と同じ配合という認識で問題ありません。

個人的に品質はレギュラーサイズのほうが上だと思う

通年販売品の「特盛」は100gなのに対し、こちらは95gと若干ながら少なめに減らされているのですが、これについてはレギュラーサイズも例に漏れない “変わり種あるある” なので、特別にケチっているわけではありません。というわけで、ラーメンスープとの相性に焦点を当てますけど、まったく問題ないというか、逆に違和感なさすぎて拍子抜け。

ラーメンスープの!? などと言われたら、ついつい身構えてしまいますけど、後述するスープのフレームワークが「肉そば」っぽいとも捉えられるタイプだったので、ほぼほぼ違和感ありません。もしもスープが家系だったり、二郎インスパイア系だったり、そこまで振り切っていたら話も変わってくると思いますが、スープについては次の項目で。

スープ

和の要素は省いてあるけど‥‥

4.0

前回の「きつねうどん」は淡口しょうゆベースで、鰹節・甘み・鶏油の組み合わせで個性を演出していましたが、今回のスープはキリッと輪郭が鋭い濃口しょうゆベース。加えて魚介だし系の要素は完全に省き、鶏油ではなく豚脂を浮かべ、動物系の要素もチキンではなくポーク調味料を主軸に据えるなど、だいぶ系統は様変わり。

パッケージには “黒胡椒をきかせた” とありますが、富山ブラックよろしく極端に目立っているわけではなく、ニンニクや生姜のアクセントも常識的。蕎麦なのに魚介だし皆無のフレームワークには目新しさを感じるけれど、鴨だしそばの豚だし版というか、そのイメージで受け取ると違和感を覚えません。つまり、ラーメンスープ的な観点から見ると物足りなくてw

たとえば前述した家系・二郎インスパイア系の他に、背脂チャッチャ系をイメージするとか、昔ながら風にメンマの旨みを効かせるとか、いっそのこと白濁した豚骨スープを使うとか、蕎麦の香りガン無視で黒マー油を浮かべるとか、そのくらい冒険してもよかったんじゃないかなと。ただ、それだけに違和感なく食べ進められたし、後半にかけて飽きることもなかったので、そこは素直に好印象でした。

かやく

天ぷらはメリットしかない! でもナルトは‥‥

4.0

前述のように「天ぷら」は “レギュラーサイズ用” なので、特盛ならではのステータスは備わっていません。しかし、前述したスープとの間に変な溝なはく、食べ始めのサクサクとした食感も然る事乍ら、小エビの風味が蕎麦とスープの橋渡しに一役買っていたり、天ぷら特有のコクがスープの味を深めてくれていたり、ほとんどメリットしかありません。

ナルトは‥‥まぁ、ラーメンの雰囲気を高めることに少なからず寄与していましたけど、今回はナルトよりもメンマが正解だったんじゃないですかね。ちなみにナルトの数には個体差があるため、やたら多いとか、やたら少ないとか、けっこう変動すると思います。

総評

4.0

山形県天童市の「手打 水車生そば」を元祖とし、近年は大和イチロウの推薦でメディア露出も増えてきた「鳥中華(とりちゅうか)」を反転させたような、そう考えると実に興味深い一杯で、蕎麦にラー油の組み合わせを確立した伝説の立ち食いそば店「港谷(MINATOYA)」発祥の「冷たい肉そば」よろしく近い将来、蕎麦+ラーメンスープも市民権を獲得するのではないかと。

また前回の「きつねうどん」とは反対に、舌が慣れてくる後半にかけて “おいしい” が増したので、意外どころか違和感なさすぎて優等生に思えたんですけどw 悪くないんじゃないですかね。もうちょいラーメンらしさを強めてほしかった、という不満が最後に残ってしまったものの、まだシリーズ第2弾ですし、今後どんどんハメを外してくれることに期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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