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「サッポロ一番 地獄の担担麺 護摩龍 阿修羅2nd」中毒性注意‥!!

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年02月12日(火)新発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 地獄の担担麺 護摩龍 阿修羅2nd」の実食レビューです。

元祖地獄系担担麺「地獄の担担麺 天竜本店」監修の激辛カップラーメンが再販リニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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地獄の担担麺 護摩龍 阿修羅2nd

「地獄の担担麺 護摩龍」(じごくのたんたんめん ごまりゅう)とは、東京・大久保(大久保南駅南口から徒歩30秒)に本店「百人町総本山」を構える超濃厚激辛担担麺で有名な担担麺の専門店で、神奈川県平塚市にある元祖 “地獄の担担麺” 発祥の店「地獄の担担麺 天竜本店」のライセンス店舗(暖簾分け店舗)です。

「ダウンタウンDX」や「有吉弘行のダレトク!?」「櫻井・有吉THE夜会」など、大手メディアにも紹介されているのですが、運営母体は「天竜本店」のオーナー・中山健治氏が代表取締役社長を務める「株式会社ケーシー・ジャパン」。カップ麺のパッケージにも小さく「地獄の担担麺 天竜本店監修」とあるのですが、ライセンス店のメニューを中山社長監修のもと、サンヨー食品が再現しました。



もともと「地獄の担担麺」は、神奈川県横須賀市戸塚区で人気を博していた中華料理店「亜細亜楼(あじあろう)」の担担麺をルーツとしているらしく、その担担麺は中国大陸から日本へ渡ってきた中山社長の祖父が考案し、大人から子どもまで老若男女が楽しめるマイルドな味わいが人気だったそうですが、一子相伝で受け継がれてきた担担麺を中山社長が激辛担担麺にアレンジして生まれたのが元祖「地獄の担担麺」。

今回のタイトルには「2nd(セカンド)」とあるように、2018年4月23日(月)にも中山社長監修のもと、サンヨー食品がライセンス店の「阿修羅(あしゅら)」を商品化しているのですが、なんと販売数140万食という記録を達成。そして今年は2018年4月発売品と比較して「辛さレベルUP!」と頼もしくパッケージでもアピールされているのですが、この「阿修羅」は辛さレベルのステージを表しています。

ライセンス店では辛さの弱い初級ステージを屋号にもなっている「護摩龍」とし、セカンドステージ「飢餓(10辛)」、ミドルステージ「阿修羅(15辛)」、ハードステージ「血の池(30辛)」、MAXステージ「無限(?辛)」と分類しているのですが、「阿修羅2nd」はカップ麺オリジナルの辛さレベルなので、実際の店舗では提供されていません。

ちなみに「天竜本店」では、入門編(5辛)、中級編(10辛)、プロフェッショナル編(30辛)、ヘリテイジ編(??辛)、魅惑のスコーピオン編(!?!?辛)となっているのですが、2013年8月7日〜2017年までの間に世界で最も辛い唐辛子としてギネス世界記録に認定されていた「キャロライナ・リーパー」、ブート・ジョロキアよりも辛い「トリニダード・モルガ・スコーピオン」など、変態度の高い激辛唐辛子を遠慮なく使用しているらしく、かなり本気みたいですね。



2018年4月発売品(以下「前回」といいます)は移転前のブログで記事にしているのですが、最初は大辛ちょっと上の激辛未満? くらいから後半けっこう辛く、担担麺でも花椒(かしょう / ホワジャオ)は入っているのかどうか判断できないレベルで、使用されていた唐辛子の品種は主にハバネロと記憶しています。

そしてベースは芝麻醤(ねりごま / チーマージャン)が濃厚に効いている甘みを帯びた高粘度スープで、あまりに濃厚なテイストから花椒のアクセントが欲しくなり、後半ちょっと単調にも思えたのですが、これまでになかった新鮮味と監修店の個性を感じました。辛さレベルをアップさせたセカンドバージョンの2019年最新作は、どのようなバランスに仕上がっているのでしょうか。

開封

別添の小袋は、後入れの「特製スープ(粉末スープ)」と「液体スープ」、先入れの「かやく」で合計3種類。小袋の配色は異なりますが、構成としては前回と同じです。お湯を注いでから待っている間、液体スープの小袋はフタの上で温めるようにと指示されているのですが、けっこう量が多いので、あらかじめ別の容器に熱湯を張り、小袋ごと浸けておいたほうがいいかもしれません。



麺は黄色みの強い縮れたノンフライ麺で、待ち時間は熱湯5分。今回はメーカー希望小売価格が税別250円というハイエンドモデルの高級カップ麺になるのですが、この風貌はサンヨー食品が本気出した時のノンフライ麺ですね。ちなみに販売者はサンヨー食品株式会社、製造所は太平食品工業株式会社の本社工場と明記されているのですが、太平食品工業はサンヨー食品自社工場の製品開発部です。

また、お店のFacebookや神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙「タウンニュース」では、 “全国のコンビニエンスストアなどで販売される予定” と紹介されていたのですが、普通にスーパーマーケットで購入できたので、コンビニ限定商品ではありません。しかし、話題性からも意欲的に取り扱っているコンビニは多いでしょう(コンビニ購入だと税込価格は270円が相場になると思います)。

製品情報・購入価格

製品名:サッポロ一番 地獄の担担麺 護摩龍 阿修羅2nd
販売者:サンヨー食品
製造所:太平食品工業 本社工場
内容量:130g(めん70g)
発売日:2019年02月12日(火)
実食日:2019年02月12日(火)
JANコード:4901734036777
希望小売価格:250円(税抜)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:181円(税込)
取得店舗:ローカルスーパー(フレッシュバザール)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(特製スープ・液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維、粉末卵)、スープ(ねりごま、ポークエキス、糖類、食塩、香辛料、豚脂、みそ、しょうゆ、植物油脂、クリーミングパウダー、豆板醤、香味食用油、酵母エキス、たん白加水分解物、デキストリン、発酵調味料)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、乳化剤、香料、パプリカ色素、クチナシ色素、カラメル色素、かんすい、甘味料(カンゾウ)、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】えび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(特定原材料及びそれに準ずるものを表示)

実食開始

かやくの小袋に入っているのは、鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、唐辛子とシンプルな構成ですが、味付肉そぼろのサイズは大きく、さすが税別250円の製品だけあって量は多め。お店の担担麺には青梗菜(ちんげんさい)ではなく菠薐草(ほうれんそう)が入っているようですが、コストの関係かカップ麺ではネギに置換されています。



各スープは2袋とも後入れですが、かならずノンフライ麺をほぐしてから入れましょう。熱湯5分きちんと守ってからフタを開ければ、すんなりとストレスなくスムーズにほぐせます。今回のように粉末スープ・液体スープと2種類ある場合、粉末スープを溶かしきってから液体スープを入れると馴染ませやすいので、ご参考ください。

粉末スープの量は多めですが、とろみ成分が仕込まれているわけではなかったので、だいたい30秒ほど混ぜれば充分かと思います。そして液体スープには辣油っぽいオイルも入っているのですが、ほぼ8割以上が芝麻醤か!? みたいな内容。これを溶かし始めるとスープのトロミが増してくるので、今度はしっかりと念入りにかき混ぜましょう。

さて、完成です。なんとびっくりスープの熱量は201kcalというカップ麺の平均値と比較しても大幅に高カロリーな値となっているのですが、ゴマはカロリーの高い食材なので、この数値が芝麻醤の含有量を物語っているようですね。それでは、実際に食べてみましょう。辛さレベルと味覚のバランスに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(130g)当たり

熱  量:484kcal
たん白質:12.5g
脂  質:17.9g
炭水化物:68.1g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.0g)
(スープ:4.6g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.59mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:484kcal(めん・かやく:283kcal)(スープ:201kcal)

めん

張りとコシのある黄色みの強い幅広のめんに仕上げました。ちぢれをつけることでスープがよく絡みます。

(出典:サンヨー食品「製品情報」)

ちょっと長めに待つのがオススメ

まるで札幌の味噌ラーメンを彷彿とさせるビジュアルの黄色い縮れた多加水麺で、滑らかにキメの整った表面は摩擦抵抗が皆無に等しく、粘り気のある弾力を最重要視して歯切れのよさよりもグルテンの結束力を強化しているような加水率の高いノンフライ麺です。お店の麺は平打ちストレート麺らしいので、すこし再現度は低いかもしれませんが、ひとつのノンフライ麺としてのクオリティは高いですね。

もっちもちの弾力によって刺激の強い濃厚なスープを相手にしても麺の存在感が埋没することなく、また多加水麺らしい滑らかな表面はスープの掴みに懸念を抱きそうなレベルにありながら、強めの縮れが施されていることで麺とスープには一体感があり、孤立するような嫌いも目立ちすぎる不安もない適切なバランスは見事。



ただ、熱湯5分でフタを開けた後、麺をほぐして粉末スープを念入りに溶かし、液体スープを馴染ませてから、およそ一般的に食べ始める時間を計6分30秒〜7分前後と仮定して食感を確認してみたところ、麺のポテンシャルを最大限に活かしきれていないように思いました。麺が適切に水分を取り戻し、ベストな食べ頃を迎えるのは計8分〜8分30秒頃だと感じたので、指定の5分よりも1分ちょっと長めに待つことをオススメします。

スープ

コクのあるポークエキスをベースにねりごまを合わせ、唐辛子をたっぷりと加えました。花椒をほんのりきかせ、辛さとコクが特徴の担担麺スープに仕上げました。

(出典:サンヨー食品「製品情報」)

かなり中毒性あります気を付けて‥

やはり今年も胡麻(芝麻醤)の濃度が特筆して高く、これにはルーツとなっている「亜細亜楼」時代の “胡麻をケチるな!” という先代の教えを受け継ぎ、通常の3倍量も胡麻を使用している中山社長のこだわりが伝わってきます。糖類によるサポートもありますが、とにかく芝麻醤の量が多いので、とろみの強さも甘みも不自然ではありません。とろみも小麦粉や増粘多糖類、デキストリンなどで粘りを出したというよりも、芝麻醤が多すぎて自然にドロッとしてしまったような仕上がりです。

辛さは最初ちょっと拍子抜けするレベルで(それでも市販品としては辛口ですが)、前回と同じく後半じわじわ蓄積してくる遅効性の辛味。唐辛子特有の風味にはハバネロの癖を確かに感じたので、その香りと味、辛さのタイプからブレンドしている唐辛子の中でもハバネロの含有量が多いのは間違いありません。あいかわらず花椒は入ってる? だったんですけど、かなり豚骨の重心は低く、明らかに唐辛子の辛さも前回よりも上がっていますね。

カプサイシンは、辣油よりも粉末スープに仕込まれている大量の唐辛子パウダーがメイン。かなり小さな粒子になっている分、それは満遍なく口の中に広がって、長く痛覚に停滞します。スープの粘度が高いことに加えて瞬発力のある辛さではありませんが、ふと涙腺が緩み、でも不思議と苦痛ではない心地よさを感じたことに高い中毒性を覚え、気が付いたらスープが無くなっていました。

かやく

肉そぼろ、ねぎ、赤唐辛子の組み合わせです。

(出典:サンヨー食品「製品情報」)

大粒の肉そぼろで寂しさは皆無

赤唐辛子の量は多くなかったので、これが入っているか入っていないかで辛さが大幅に変動することはないでしょう。ただ、粗挽きと輪切りで2種類の赤唐辛子が入っていて、ときおりハバネロとは違った唐辛子(イメージは天鷹種)の芳ばしさを感じたのは、かやくの小袋に入っていた赤唐辛子が作用していたのかもしれません。

大粒の肉そぼろは食べ応えがあり、味付けはジャンクなタイプだったので、本物志向というよりも大幅にカップ麺サイドの肉具材になるのですが、量が多かったこととスパイシーで濃いめの味付けが辛いスープに埋没することなくパワフルに自己主張を放ち、それでいてスープの本格さを阻害していなかったのも好印象。

ネギはカップ麺らしくシャッキシャキの乾燥小葱が使用されているのですが、もしホウレン草だと濃厚かつ刺激的なスープに存在感を掻き消されていたかもしれないので(カップ麺のホウレン草はクタクタでサイズも小さいので)、歯触りが食感のアクセントに効果的なネギにアレンジしていたことは、むしろ結果的に正解だったのではないかと思いました。

総評

★★★★★★★☆☆☆(★7)

とにかく大量の芝麻醤と強い甘味が最大の個性であり魅力と言っても過言ではないのですが、前回と比較して辛さと甘味のバランスが向上したのか最後まで味に飽きることがなく、むしろ普段は健康に配慮してスープを残すのに、もうひとくち、あとひとくち‥と、思わず飲み干してしまいました。激辛かどうかと聞かれたら、正直まだまだ上を目指すことは可能だと思います。

しかし、とにかく今年のスープは中毒性が高く、「辛い」と「甘い」のバランスが秀逸だったので、税別250円という価格帯を加味しても当ブログでは超高評価の★6クラスで差し支えないと判断しました。さすがに税込200円以下は安すぎるかもしれませんが、記事を公開する直前まで★7を付けようか迷ったので、シレッと後から評価を修正するかもしれません(追記:やはり素晴らしい商品だったので評価を見直しました)。

実際の担担麺も花椒は微量の状態で提供しているそうなので、ほぼ刺激は唐辛子の辛さがメインなのと強烈な芝麻醤も再現度の高さとしてプラスに評価できるポイントだと思いますし、お店の卓上にある花椒やフライドガーリック、お酢などのバイプレイヤーを準備してカップ麺をアレンジしてみるのも楽しそうですね(※2019年2月16日追記:アレンジしてみました。お時間よろしければ、あわせてご覧ください「【悪魔飯】地獄の担担麺 護摩龍 阿修羅2nd 濃厚激辛カップ麺アレンジ」)。辛さレベルは辛口以上になりますが、かなり中毒性の高い濃厚な一杯に仕上がっていたので、個人的には超オススメしたいカップ麺です。

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