「明星 札幌らーめん信玄 コクみそ味」なまらまろやかなカップ麺

明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年02月11日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 札幌らーめん信玄 コクみそ味」の実食レビューです。

北海道・石狩発祥の人気店「らーめん信玄」監修のカップラーメンは “なまらまろやか” な味噌スープが特徴!?

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

札幌 らーめん信玄 コク味噌味

カップ麺に詳しい方はご存知かと思いますが、「らーめん信玄」監修の再現カップラーメンは今回が初めてではありません。すくなくとも私の知る限りでは過去に3回発売されていて、おそらく最後にリリースされたのは2016年6月28日(火)発売のローソン限定商品「らーめん信玄 コク味噌味」(製造:渡辺製麺 / ラーメンデータバンク味保証)。 

その前にもローソンの「北海道味紀行」という企画の第4弾で、同じく渡辺製麺が製造する「らーめん信玄 コク味噌味」が “初めて即席麺になった” とリリースされていたのですが、実は渡辺製麺の前身である「とかち麺工房」が2011年〜2012年にカップ麺(サンクス限定?)を開発・発売していました。

というわけで今回が初のカップラーメン化ではないのですが、おそらく明星食品からリリースされるのは今回が初めて。また、これまでは渡辺製麺(とかち麺工房)の氷結乾燥ノンフライ麺を使用した丼型からの再現だったので、タテ型BIGサイズかつ油揚げ麺を使用した同店監修の再現カップ麺は初めてかもしれません。

「らーめん信玄(しんげん)」とは、北海道石狩市花川に本店を置く人気ラーメン店なんですけど、カップ麺のパッケージに掲載されている外観写真は札幌・すすきの近くにある「南6条店」ですね。お店のメニューは越後(辛味噌)、信州(コク味噌)、土佐(あっさり塩)、播磨(こってり塩)、尾張(あっさり醤油)、水戸(こってり醤油)、蝦夷(こがし背脂醤油)と、日本の旧国名(古称)を冠しています。

こがし背脂醤油の蝦夷(えぞ)は本店限定でしょうか? とりあえず今回のカップ麺は「コクみそ味」なので、いちばん人気の「信州(コク味噌)」を再現したものと思われます。で、もちろん表向きの人気メニューは信州コク味噌を中心としたラーメンなんですけど、信玄で提供されるチャーハンは超一流との呼び声が高く、食べないと人生損するレベルの極上チャーハンなんだとか‥‥

そんなチャーハンも気になるところですが、お店のスープは豚骨を50時間以上も煮込んでいるのに淀みのない澄んだ清湯スープを使用しているらしく、すべてのメニューで「こってり」「あっさり」を指定できるそうです。渡辺製麺が製造していたカップ麺は攻撃性を抑えながらも骨太で重厚感のあるスープだったので、おそらく「こってり」を再現していたのでしょう。

いわゆる純すみ系・村中系と呼ばれる味噌のキレとスープの表面に浮かぶラードの油膜が特徴的なスタイルではなかったことと、今回のカップ麺でもパッケージや明星食品のニュースリリースで “なまら* まろやかな味噌スープ” と特徴がアピールされているので、まろやかさに注目ですね(* 北海道地方の方言で「とても」という意味)。

開封

別添の小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「調味油」1袋のみ、容器の中で待ち構えている粉末スープまみれの小袋はありません。フタの上でも「札幌っ子も観光客も認めた! 行列の絶えないラーメン店」とアピールされているのですが、お店のラーメンは中華鍋で豪快に炒めたモヤシの風味も特徴とされているので、調味油には調理感の演出に期待しましょう。

開封すると大量ではないものの、わりと太めでカップ麺としては長さのあるモヤシが目を引きます。あとはキャベツ、ねぎ、チップ状のチャーシューが入っているのですが、お湯を注ぐ前からモヤシや香味野菜の香りが強く、早くも調理感というか仕上がりに期待できそうな香りに食欲をそそられました。なかなか雰囲気がよく、掴みはバッチリです。

明星食品は「スチームノンフライ製法」といってタテ型でも意欲的にノンフライ麺を採用してくれるのですが、今回は油揚げ麺を使用。また、容器底面に記載されている製造所固有記号は「R」となっていたので、東日本明星株式会社の埼玉工場で製造したことを意味しているのですが、容器側面にある製品情報欄にハッキリと製造所が明記してありました。

製品情報・購入価格

製品名:明星 札幌らーめん信玄 コク味噌味
販売者:明星食品
製造所:東日本明星 埼玉工場(製造所固有記号 R)
内容量:104g(めん80g)
発売日:2019年02月11日(月)
実食日:2019年02月11日(月)
JANコード:4902881435338
希望小売価格:205円(税抜)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:170円(税込)
取得店舗:ローカルスーパー(フレッシュバザール)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、酵母エキス)、スープ(みそ、ポークエキス、豚脂、デキストリン、糖類、香味調味料、食塩、香辛料、香味油、酵母粉末)、かやく(キャベツ、チャーシュー、もやし、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、香料、かんすい、カラメル色素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・大豆・ごま・ゼラチン ※コンタミネーション:そば・かに・落花生(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

粉末スープを押し退けてみると湯戻し前は中細サイズに見えましたが、調理時間は熱湯5分。私は癖で調味油の小袋をフタの上で温めましたが、調理方法には温めてくださいとも温めないでくださいとも書いてありません。たぶんどちらでも問題ないように思いますが、フタの上で小袋を温めると接着剤が復活しますw

で、ちょっと写真では分かりにくいかもしれませんが、調味油は琥珀色で意外と量が多く、それを入れる前から芳ばしい香りが漂ってはいたものの、調味油を入れた途端にニラやガーリックによるパンチの強い香りが付与されて、イッキに臨場感が加速。札幌の味噌ラーメンといえばスープに浮かぶラードの油膜が印象的ですが、それとは違った雰囲気ですね。

さて、完成です。とろみ成分が粉末スープに含まれていたので、念入りに掻き混ぜましょう。調理前は具材そんなに多くないかなぁ‥と思っていたのですが、こうやって見ると頼りないビジュアルではない‥というか、むしろ具沢山ですね。札幌の味噌ラーメンでは代表的な具材とされるモヤシも入っていますし、なんと言っても香りがいいです。

それでは、なまらまろやかな味噌スープに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(104g)当たり

カロリー:471kcal
たん白質:9.2g
脂  質:19.6g
炭水化物:64.4g
食塩相当量:4.6g
(めん・かやく:1.7g)
(スープ:2.9g)
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:122mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:471kcal(めん・かやく:391kcal)(スープ:80kcal)

めん

お店の特長であるしっかりとした食感と色合いを再現した中太麺です。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

スープとバランスのとれた平打ち中太麺

お湯を注いで5分間きっちり待ってからフタを開け、念入りに掻き混ぜてから撮影の前に食感を確認してみたところ、まだ部分的に硬いというか、ところどころサクッとした食感が残っていたので、調理環境(室温など)にもよりますが、お湯を注いでから5分20秒くらいが適切かもしれません。ただ、そんなにストレスを感じるほど頑固ではなかったです。

わりとすぐ全体が均一な食感になり、食べ始めは歯応えのある、やや硬めの弾力。噛むと適度に抵抗してくるのですが、むっちりと歯を包み込んでくるような多加水麺ではありません。どちらかというと加水率は高めなんですけど、ちょっと詰まったような食感で、適度な粘り気、適度な歯切れを両立しています。

お店のラーメンには小林製麺の中太ちぢれ卵麺が使用されているようですが、そこまでカップ麺の油揚げ麺はプリッとした歯切れは目立っていなかったので、再現度は瓜二つと言えないかもしれません。でも、今回のスープとバランスはよく、特に有名店監修のタテ型ビッグ製品は麺重量70gが標準となっているのに対し、大盛仕様の80gというのも嬉しいポイントでした。

スープ

お店の、野菜と豚骨を煮込んでとろりとしたまろやかなスープを再現しました。たっぷりのポークエキスに味噌・野菜を合わせた甘みのあるスープです。別添の調味油で、ガーリックやもやしの香りを付与し、札幌味噌ラーメン特有の調理感も感じられます。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

「なまらまろやか」でもキレがある

まずベースの豚骨は純すみ系・村中系とは異なるベクトルで、しかしながら清湯とは思えないコクがあり‥まぁカップ麺のスープなのでコチラは白湯系の豚骨エキスを使用しているのかもしれませんがw 重心の低い動物系のコクを打ち出しつつもネガティブな癖は抑えられています。また、スープの色は白味噌基調の淡い色合いですが、けっこうキレもありますね。

必要なお湯の目安量はタテ型ビッグ製品の平均値である400ml前後よりも少ない340ml、スープの食塩相当量も2.9gと同じ製品スタイルのカップ麺と比較して控えめで、それに比例するようにファーストインプレッションは「なまらまろやか」な優しい印象に迎えられるのですが、武田信玄が広めた淡色・辛口の信州味噌が如く、赤味噌とは違った方向から味噌のキレを感じます。

とろみは主にデキストリンや増粘多糖類による演出ですが、確かな豚骨の旨味と野菜の甘味から粘度の高さを不自然に思わせず、ぽってりとした口当たりやトロミの強度もワザとらしくない適切な粘性率。調味油が強烈に放っていたニラの香りを筆頭にモヤシを炒めたような調理感もバッチリですし、味覚は香りから抱いた期待を裏切らず、さらにニンニクもガツンと強めに効いていたので、マイルドでも物足りなさを感じることはありませんでした。

かやく

チャーシューチップ、もやし、キャベツ、ネギの札幌味噌ラーメンらしい組み合わせです。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

もやし目立ってます

チャーシューチップということで、もっとこう加工感の強いハムみたいな、情緒のない肉具材かと思いきや意外とナチュラルな質感。東洋水産のリアルな味付豚肉ほどではないものの、スカスカで頼りない成型肉特有の食感は思っていたよりも控えめでした。ほんのり甘辛い味付けで、目立ちすぎず邪魔にもならない存在感。

お店の信州コク味噌にキャベツは入っていないようなので、これについては明星食品のアレンジかもしれませんが、しっかり煮込んだような食感からスープとの一体感を重視している立ち位置です。同じくネギも歯触りで自己主張してくるタイプではなかったので、これならネギが苦手な方でも気にならないかもしれません(逆にネギが好きだと物足りないです)。

そして、もやしは大量というわけではないものの、寂しいほど少ない量でもなく、わりと太めのサイズからシャキッとした歯触りが目立っていたので、実際の量以上に目立っていました。札幌の味噌ラーメンといえばの定番具材ですし、調味油の調理感が相俟って、相乗効果のようなものが生まれていたのもよかったです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

私は本物の「信州(コク味噌)」を「らーめん信玄」の花川本店でも南6条店でも食べたことがないので、再現度については評価できず申し訳ないのですが、信州味噌を思わせる白味噌ベースのコクと適切なキレ、ニラやニンニク、もやしなどを中華鍋で煽ったような調理感、どっしり濃厚なのに癖のない豚骨の旨味など、ネット上で評価されていた信玄の特徴に通じる個性やバランスがカップ麺にも宿っているように感じました。

札幌の味噌ラーメンといえば「純連(すみれ)」をルーツとした「純すみ系」「村中系」と呼ばれている、ラードの油膜が特徴的な濃厚こってり味噌ラーメンが最も想像しやすいポピュラーなスタイルかと思うのですが、それとは一線を画した仕上がりで、しかしながら味噌・豚骨ともに濃厚。なるほど観光客のみならず地元民も認める味というのにも納得できる、多くの方が親しみやすいカップ麺だと思います。

ニラやニンニクの香りが強かったので、そこがターニングポイントになるかもしれませんが、白味噌仕立てでマイルドなのに香味野菜のアクセントと豚骨のコクで最後まで食べ飽きない、濃厚なスープの味噌ラーメンが気になる方はぜひ試してみてください。