どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年10月15日(月)新発売のカップ麺、エースコック「スーパーカップ1.5倍 プリングルズ ハラペーニョ&オニオン味ラーメン」の実食レビューです。
発売30周年の「スーパーカップ」と発売50周年の「プリングルズ」が初コラボ!ポテトチップス「プリングルズ」の味わいをカップラーメンで再現した変わり種の限定品がリリースされました。
おいしい?まずい?w 味の再現度は‥?実際に食べてみた感想と経験をもとにカップ麺としての総合力を評価し、その疑問を解消します。どのくらい近いのか、味の違いを確かめるためにポテトチップスとの食べ比べも行っているので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。
プリングルズのカップラーメン爆誕
パッケージにも記載されているように、プリングルズ50周年×スーパーカップ30周年のタイアップ企画で、2018年10月23日(火)から “スーパーカップの「鶏ガラ醤油ラーメン」と「いか焼そば」を再現したプリングルズ” も発売されるのですが、一足先にカップ麺がリリースされました。
カップ麺のパッケージにはプリングルズの製品と同じように「ジュリアス・プリングルズ」(通称:おじさん)が描かれ、テーマカラーも同じブルー。イメージのイラストには、ハラペーニョとオニオンでバランスを取りながら玉ねぎの一輪車に乗っているシュールでスタイリッシュなチップスが描かれています。
真横に並べると本物よりもパッケージのほうが明るい配色になっているのですが、おそらく材質の関係でしょうね。「サワークリーム&オニオン味焼そば」と同じくサイドには舞台のようにカーテンがあしらわれ、下は床のデザインになっているのですが、これはエースコックのオリジナル。
本物のパッケージには1968年発売当初のジュリアス・プリングルズが描かれ、50周年を祝っています。プリングルズの「ハラペーニョ&オニオン」は、2017年3月14日に日本向けの新味として開発・発売されたフレーバーで、当時のキャッチコピーは “20年に1度の傑作” という大々的なものでした。
しかし、そのキャッチコピーは誇張ではなく、今では圧倒的な人気を誇っている「サワークリーム&オニオン」にも匹敵する固定ファンを獲得し、すっかり定番の仲間入りを果たしました。その味を再現した今回のカップラーメン、果たして同じく20年に1度の傑作と言えるような味に仕上がっているのでしょうか。
開封
小袋の構成は「粉末スープ」「かやく」「スパイス」の計3袋で、「粉末スープ」「かやく」は先入れ、「スパイス」のみ後入れです。スパイスの小袋には「お好みにより量を調節してご使用ください。」と書かれているのですが、もしやハラペーニョ強め?
そして、こちらが本物のポテトチップスです。定番3品(うましお味・サワークリーム&オニオン・ハラペーニョ&オニオン)の中では最もシーズニングの色が濃く、青唐辛子であるハラペーニョを使用しているのですが、刺激の強さは一般的に見てもピリ辛の枠を出ない、絶妙な “うま辛バランス” を追求しています。
オニオン、トマト、ガーリックなどの野菜粉末を軸に砂糖(ぶどう糖)で味に奥行きを持たせ、最初は刺激ぜんぜんと思わせておきながら後味じんわりハラペーニョ。個人的に妙技だと思っているのがビネガーパウダーの存在で、ほのかな酸味が絶妙なアクセントなんですよね‥ええ、私お菓子のレビューもできますよ。キリッ
製品情報・購入価格
製品名:スーパーカップ1.5倍 プリングルズ ハラペーニョ&オニオン味ラーメン 製造者:エースコック 内容量:105g(めん90g) 発売日:2018年10月15日(月) JANコード:4901071231729 希望小売価格:200円(税抜) 発売地域:全国(スーパー・コンビニ等) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:500ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(粉末スープ・かやく・スパイス) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(野菜パウダー、食塩、チキン調味料、砂糖、香辛料、酵母エキス、チキンパウダー、香味調味料、たん白加水分解物、粉末しょうゆ)、かやく(ねぎ、玉ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、炭酸カルシウム、香料、かんすい、重曹、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごま |
実食開始
とろみ成分が粉末スープに仕込まれていたので、念入りにかき混ぜる必要があります。しかも、けっこう粘性率が高かったので、可能であれば30秒以上は混ぜ続けてください。
ところで調理方法の「3」には、「フタをして3分でよくかきまぜ、スパイスをかけてお召し上がりください。」と書かれています。ちょっと細かいポイントなんですけど、スパイスをかけてから “混ぜろとは書かれていないんです” よね。
もちろん混ぜても問題ないとは思うのですが、スパイスは攪拌せずに香りや味をダイレクトに楽しんでほしい、という意味合いなのかもしれません。それでは、味の違いや再現度はもちろん、ちゃんとラーメンとしても成立しているのかどうか、実際に食べ比べてみましょう。
1食(105g)当たり
カロリー:437kcal |
※参考値(調理直後に分別した値) エネルギー:437kcal(めん・かやく:374kcal)(スープ:63kcal) |
めん
しっかりとした弾力がある、食べごたえ抜群のめんです。
(エースコック「商品情報」より引用)
ごく稀に遭遇するエースコックの特殊な油揚げ麺で、「焼そばモッチッチ」の “真空仕立て麺” に似た独特の気泡と弾力を感じたのですが、指定の3分では部分的にパキッ‥とした部分が残り、麺のポテンシャルが最大限に発揮されません。持久力の高い食感なので、とりあえず1分ほど長めに待つことをオススメします。
そこからの弾力は素晴らしく、平打ちではなく断面は正方形の角刃で切られた中~中太麺で、もっちりとした噛み応えが先進的。麺については特にニュースリリースで取り上げられていませんでしたが、「サワークリーム&オニオン味焼そば」の油揚げ麺も独特だったので、試験的に導入しているのか‥なんにせよ、時間さえ気をつければクオリティの高い麺であることは間違いありません。
定番の「スーパーカップ」は麺量が1.5倍の90gから「MAX」の100gに進化しましたが、こちらは今まで通り当社比1.5倍の90gです。しかし、それ以上の食べ応えが得られたような気がしました。
スープ
チキンをベースにポテトやオニオンの旨みをしっかり利かせたスープです。別添のスパイスを加える事で、ハラペーニョのピリ辛さも加わり、プリングルズのハラペーニョ&オニオン味を再現しました。
(エースコック「商品情報」より引用)
スパイス無しの状態ではポテトの存在感と塩気が強く、ほんのりハラペーニョの青い風味に通じる香りを感じたのですが、きわめてピリ辛の枠を出ない本家よりも刺激は控えめです。前述したように粘性率は高く、粉末ポテトによる自然なトロミというよりも人工的で、締まりのない味わいからメリハリがありません。
別添のスパイスは大きく分けてホワイトペッパー、ブラックペッパー、赤唐辛子だったんですけど、最も目立っていたのはホワイトペッパーの香りだったので、これに関してはラーメンとして成立させるための歯車ですね。加えて赤唐辛子の刺激によって味にメリハリが生まれ、本家よりも瞬間的な刺激の威力は上回るのですが、それでもピリ辛レベルです。
まず主体が青唐辛子ではなく赤唐辛子(+ペッパー)なので、そもそも刺激と風味のベクトルが違うことと、ほのかなトマトの風味や妙義のビネガーは目立っておらず、野菜パウダーのポテトがポテトチップスを演出する上で実に効果的だった反面、再現度に関しては遠からず近からず。漠然としたイメージで直感的に食べたら再現度が皆無というわけではありませんが、実は味を構成する上で核とも言える要素が抜け落ちていました。
調理方法を参考にしてスパイスを入れてから混ぜずに麺と絡めてみたり、スープに浮かべたまま少し味見してみたりしたのですが、別に混ぜちゃっても問題なかったです。
かやく
風味の良い玉ねぎ、ねぎ、唐辛子を入れました。
(エースコック「商品情報」より引用)
題材が題材なので、他に何を入れるんだって話なんですけど、とりあえずネギはカップラーメン的にオッケーだと思います。再現性で言えば遠退きますが、食感のアクセントは助かりました。玉ねぎはフレッシュなタイプではなく柔らかい甘味を意識したタイプで、オニオンのイメージには通じるものの、そこまで量は多くありません。
赤唐辛子は少しビニールみたいな歯触りなんですけど、その歯触りについてはエースコックの個性と言えるかもしれません。噛むと当たり前のようにピリッとキますが、清涼感のあるハラペーニョの刺激とは違うので、汎用できる具材で回さなければいけなかった‥そんな選択肢の限界を感じました。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
(標準は★3です)
まったく再現できていないわけではなかったんですけど、例えば100円以下で買える某有名メーカーのロングセラー商品を意識したマイナーメーカーの格安お菓子と同じ立ち位置というか‥分かりにくいですかね。実際に食べ比べなければ漠然とした雰囲気は感じられるけど、いざ本物と食べ比べてみたら歴然とした差は否定できなかった、みたいな。
わざとらしいトロミさえ許容できたら味としては普通に美味しいカップ麺になるかもしれませんし、真横に本家を並べなければ “なんとなく” 雰囲気は楽しめるかもしれませんが、コンビニでの定価購入はオススメできません。イマイチではないけれど、再現度を重要視すると惜しいです。残念じゃないけど、惜しい。
でも、スーパーとかで安売りされていたら買って損をするようなカップ麺ではありません。とても楽しい企画ですし、こんなもん食えるかー!みたいな味ではないと思うので、興味が湧いた方は本物のポテチと食べ比べてみてください。遠からず近からず、その差を比較するのも面白いですし、カップ麺の新たな楽しみ方が見つかるかもしれませんよ。
同時発売品のカップ焼そば「スーパーカップ大盛り プリングルズ サワークリーム&オニオン味焼そば」は、すでにブログでレポ済みです。