どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年11月19日(月)新発売のカップ麺、エースコック「スーパーカップ1.5倍 コレスキキング マヨみそバター味ラーメン」の実食レビューです。
カップラーメンにマヨネーズ?! なんとスーパーカップの冬の定番「みそバター味」に大量のマヨネーズが実装されました。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
スーパーカップ1.5倍 マヨみそバター味ラーメン
スーパーカップの「みそバター味」は、2008年から続いている冬の定番商品です。しかし、今年発売30周年を迎えた2018年の「みそバター味」には、なんとダイレクトにマヨネーズが‥カップ焼そばじゃないですよ、スープありの “カップラーメンに” マヨネーズです。
昨年までの「みそバター味」は、「スーパーカップ」シリーズの中でもワンランク上のブランド、「三つ星スーパーカップ」からリリースされており、2017年の冬は「三つ星スーパーカップ1.5倍 コーンぎっしり みそバター味ラーメン」という “まともなテーマ” の変わり種だったんですけど、なんといっても発売30周年を迎えた2018年‥もちろん一筋縄ではいきません。
発売30周年記念商品の「復刻版」シリーズや誰がラッキーなのかカロリー777kcalの「ラッキーカロリー777 豚骨醤油ラーメン」、某アイスクリームとは無関係を貫いた「バニラ風味のクリーミーシーフード味ラーメン」、そして定番の3品は1.5倍から「MAX」に進化し、亜種の「豚キムチラーメン」などは “やみつき” をテーマにリニューアルするなどなど‥
最近では「プリングルズ」とのコラボ製品が記憶に新しいところですし、定番品の大幅な変化や驚きの企画に取り組んでくれているので、いまさらマヨネーズくらいでガタガタ抜かすなマヨわず食えコノヤロー! といったところでしょうかスミマセン。←
パッケージにある「みんな大好き コレスキKING」は、 “マヨネーズ・みそ・バター、みんなの大好きを詰め込んだキング級のおいしさを感じられる一杯” という意味だそうです。コレスキングじゃなくて、コレスキキング。マヨネーズ・みそ・バターといてば淡白な魚をホイル焼きする時なんかに使えそうな組み合わせなので、調味料としては奇抜なメンツではないのですが、問題はカップ “ラーメン” という題材‥
実は以前、明星食品が「明星 一平ちゃん マヨラーメン ガーリック豚骨醤油味 大盛」(2015年10月5日発売)というマヨネーズ入りのカップラーメンを販売していたことがあるので、今回がパイオニアではありません。しかし、「マヨみそバター」というテーマは初めてです。
開封
別添の小袋は「かやく入り粉末スープ」「調味油」「マヨネーズ」の合計3袋構成で、マヨネーズけっこうデカい‥ちなみにエースコックのニュースリリースには “仕上げに20gものたっぷりのマヨネーズを” と紹介されていました。20gと言われてもピンとこないかもしれませんが、マヨネーズの平均的なカロリーは100gあたり700kcalなので、単純計算すると今回のカップ麺はマヨだけで約140kcalということになります。
マヨネーズの小袋には「温めると油分が分離する可能性がありますので温めないでください」と書かれているのですが、たぶんフタの上で温めるなという意味でしょうね。ぜったいスープの熱で温まるのでw たぶん、食べる時にはスープの熱で分離するでしょう。
麺は油揚げ麺で、最近のスーパーカップは定番の「やみつき」「MAX」ともにリニューアルからカドメンではなくなったのですが、見た感じ「カドメン」っぽく見えますね。今回の新商品はコンビニ限定発売品ではないのですが、私の行動圏内(車で往復2時間半以内の距離)にあるスーパーでは発見できなかったので、コンビニ(ローソン)にて購入しました。
製品情報・購入価格
製品名:スーパーカップ1.5倍 コレスキキング マヨみそバター味ラーメン 製造者:エースコック 内容量:128g(めん90g) 発売日:2018年11月19日(月) JANコード:4901071231767 希望小売価格:210円(税抜) 発売地域:全国(スーパー・コンビニ等) |
麺の種類:油揚げ麺 容量種別:大盛バケツ型 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:500ml 目安 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(かやく入り粉末スープ・調味油・マヨネーズ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩)、スープ(マヨネーズ、植物油脂、動物油脂、バターオイル)、かやく入りスープ(食塩、粉末みそ、砂糖、卵、揚げ玉、香辛料、ポーク調味料、発酵調味料、たん白加水分解物、ねぎ、チーズパウダー、みそ加工品、ポークエキス、乳等を主要原料とする食品、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、カラメル色素、かんすい、カロチノイド色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・えび・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチン・魚醤(魚介類)を含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・えび・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチン・魚醤(魚介類) |
実食開始
お湯を入れる前に開封するのは「かやく入り粉末スープ」のみで、粉末みそとチーズパウダー、あと魚醤の香りがします。っていうか原材料名の「スープ(マヨネーズ、植物油脂、動物油脂、バターオイル)」って斬新ですよねw「かやく入りスープ」は「かやく入りスープ」、「マヨネーズ」と「調味油」の要約が「スープ」となっています。
マヨネーズは温めるなと書いてありましたが、調味油はフタの上にのせてよく温めるように、とのことなので、4分待っている間にフタの上で温めましょう。調味油には動物油脂も含まれているようですが、そんなに大きな小袋ではないため、フタ上4分(別途温める必要なし)で大丈夫でしょう。
さて、完成です。かやく入り粉末スープにはトロミ成分が含まれていたので、調味油を投入する前に、しっかり混ぜてください。それから調味油はフタの上で温めただけですが、何の問題もなかったです。
マヨネーズは投入前のスープを確認したかったので、パッケージに倣ってレンゲにマヨネーズのせたんですけど‥コレどうやって食べるのが正解なんですかね。一応、マヨネーズを溶かす前の状態もレビューしますが、調理方法にはマヨネーズを入れてから混ぜろと書いてあるので、その後がっつり混ぜてみましょう。
1食(128g)当たり
カロリー:603kcal |
※参考値(調理直後に分別した値) エネルギー:603kcal(めん・かやく:398kcal)(スープ:205kcal) |
めん
しっかりとした弾力と滑らかさを併せ持つ角刃の太めんです。口の中で存在感をしっかりと感じられる、食べごたえ抜群のめんに仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
はっきりと明記されているわけではないのですが、キました久しぶりの「カドメン」系です。よかった、まだ生きてた‥あの噛んだ瞬間から遠慮なく反抗してくる “シゲキ的噛みごたえ” の太麺で、熱湯5分でもいいんじゃない? ってくらい力強い食感なんですけど、ちゃんと4分でフタを開けても食べられます。
かなり自己主張の強い油揚げ麺になるのですが、その存在感のわりに特有のニオイは強く主張してくることはありません。そしてエッジの効いた口当たりには、いい意味でカドがあり、これぞ “口の中で存在感をしっかりと感じられる” カドメン系の醍醐味が楽しめました。
今回は後述するスープのベースがスーパーカップらしい力強さを備えていたので、カドメンの系譜にある麺を飼いならすのはお手の物。また今回のスープに耐えられる麺としては、このくらい力強くないと厳しかったと思うので、ベストマッチでした。そう、マヨネーズを攪拌する前は‥
スープ・マヨネーズ
ポークをベースに魚醤や蝦醤、香味野菜の旨みを加え、バターオイルやチーズパウダーでまろやかに仕上げたみそスープです。マヨネーズをかけることで、コクや濃厚感が高まる一杯に仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
けっこう塩気のエッジが効いた味噌感で、カドメンの系譜にある太麺とよく合います。で、これまでの「三つ星」時代は「じわとろ」シリーズにも使用されている特許製法の “バター状ブロック” が売りだったんですけど、今回の調味油に含まれているバターオイルのほうが圧倒的にバターの存在感が強いw
これまでエースコックのバター系はバターの風味やコクが中途半端なイメージだったんですけど、今年はバッチリです。さらにチーズパウダーのコクが乳製品系のマイルドさを後押して、魚醤と蝦醤(シャージャン・エビペースト)の隠し味が面白く、塩気の強さもブランドの需要と供給を思えば納得のスーパーカップらしい「みそバター味」に仕上がっていました。あ、マヨネーズですね‥
マヨネーズは直接舐めると少し酸味が強めで、「味の素」(ピュアセレクト)よりも「キユーピー」っぽいテイスト。ご覧の通り標準サイズのレンゲになみなみと盛れるため、思わず「EDGE」シリーズ第1弾の「EDGE 鬼マヨ焼そば」を思い出しました。そして言われるがままに思い切って攪拌(かくはん)してみたんですけど‥
いやぁ‥俺これ苦手だぁ‥‥w なんかこう、バターはボヤけるし、案の定めっちゃマヨ分離するし、少し気持ち悪かったです。まろやかとは違い、まぁマヨネーズを味噌ラーメンに溶かしたらこうなるよねぇ‥みたいな。ある意味これはコレで裏切りなく予想通りではあったものの、ちょっと何が美味しいのか理解できませんでした。
スープ単体だと(ギリギリ)許容できなくもなかったのですが(めっちゃマヨネーズ味だけど)、その後のスープと麺が合わない。でもマヨネーズをスープに混ぜる前にチビッと麺に付けて食べてみたら意外とアリかもだったので、溶かさずに味変する感覚で少しずつ使うのが安全かも。
かやく
ふんわりとした食感の卵をメインに、風味の良い揚げ玉、色調の良いねぎと唐辛子を加えて仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
たまごは掻き玉系で多めに入っていて、バターオイルの効いた力強いスープに優しい口当たりと玉子の風味が対比を描くようにマッチしていたのですが、マヨネーズ投入後は逆に優しさが暴力的で、なんかスゴいギャップを感じました。
揚げ玉も同じくマヨ入り前はスーパーカップらしい具材でよかったのに、マヨ入りしたら単純にクドい。さぁここで唐辛子の出番! というほど唐辛子の量も多くなかったので、もっとキレのある‥っていうか具材に非があるわけじゃなくて、すべての元凶はマヨなんですけどね。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
(標準は★3です)
まずマヨ入り前は(なんか「嫁入り前」みたいな響きになってますけど)いい意味でスーパーカップらしく、しかもバターの存在感については歴代の「みそバター味」の中でも突出して分かりやすかったので、この段階であれば★4は堅いです。
しかし、マヨ入り後は(なんか「土俵入り」みたいに響きになってますけど)しっちゃかめっちゃかでスープと麺の相性が悪く、真のマヨラーなら笑顔で手懐けられそうですが、ぐちゃぐちゃに混ぜて決定権を渡さないほうが安全だと思いました。得意技は閂(かんぬき)です! どすこい! みたいな、とんでもない嫁だ‥
でもチビッと麺につけて食べるとスープの塩気が緩和されて意外と面白い変化が得られたので、いきなり混ぜる前に「みそバター味」を堪能し、それから好みに合わせてマヨネーズを調節してください。「コレスキキング」というコンセプトでしたが、がっつり混ぜるのは最後らへんがいいかも。