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ぷれじでんと千房の秘密を再現!? スーパーカップ35周年「濃い旨ソース焼そば」を食べてみた結果 → 期待してたワイ、撃沈。

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年7月3日(月)新発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ 千房(ちぼう)監修 濃い旨ソース焼そば」の実食レビューです。

大盛りカップ麺の先駆者×粉もん界のパイオニア “発売35周年×創業50周年” を記念して約4年半ぶりに再コラボ実現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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スーパーカップ 千房監修 濃い旨ソース焼そば

スーパーカップとは、1988年(昭和63年)7月25日に “大型カップめんの先駆者” として発売以来、現在も重要な位置を占めているブランドで、大阪府吹田市に本社を置くエースコックの主力商品。食べ応えのある麺重量と濃いめの味を特徴としているため、必ずしも万人受けするとはいえないけれど、この業界に大きな功績を残したことは言うまでもありません。

スーパーカップ35th Anniv.×REBORN CHIBO 50th

今回の新商品「スーパーカップ 千房監修 濃い旨ソース焼そば」は、発売35周年を目前にした「スーパーカップ」と、今年で創業50周年を迎える「千房」のコラボ商品で、2018年12月にも互いの発売30周年×創業45周年を記念した限定品を発売しているのですが、それ以来の話。第2弾は「千房」の中でも “ハイクラス店舗でのみ” 提供されている「甘酢しょうが」をイメージということで、興味深い展開です。

千房(ちぼう)とは、1973年(昭和48年)12月に大阪はミナミの千日前で開業し、現在は道頓堀に本店を置く老舗お好み焼き店で、定番のベーシック形態「千房 -BASIC STYLE-」をはじめ、1982年(昭和57年)から始めた格調高い新業態「ぷれじでんと千房 -HIGH CLASS-」ほか、その中間グレードに位置する「千房Elegance -ELEGANCE CLASS-」の計3ブランドを中心に店舗を拡大。

千房の創業者であり、現在は千房ホールディングス株式会社の会長を務める中井政嗣(なかい まさつぐ)その人は、前述の「ぷれじでんと千房」を皮切りに “高級お好み焼” というジャンルを築き上げたパイオニアで、その発想から日本で初めて “お好み焼のフルコース” を提供するなど、業界初の試みを多数実現。粉もん界の歴史を塗り替えながらも基本を守り、大阪の食文化を支えてきた改革者の一人です。

出典:店舗案内 | お好み焼 ぷれじでんと千房

そんな「千房」の中でも “ハイクラス店舗でのみ提供されている甘酢しょうがをイメージした紅しょうが入り特製マヨソース” を別添している、というのが「スーパーカップ 千房監修 濃い旨ソース焼そば」をレビューする上で注目したいポイント。千房のハイクラス店舗ということは、文字通り「ぷれじでんと千房 -HIGH CLASS-」のことを指しているのだとは思いますけど‥‥

念のため「スーパーカップ」をGoogleの検索結果から除外し、完全一致で検索欄に「千房」と「甘酢」を叩き込んでみたところ、公式PDFの「〜熟成豚〜 とんこつ焼そば」に添えられた “お好みで高菜・炙り明太子・b甘酢生姜bとご一緒にお召し上がりください。” という紹介文がヒット。しかし、それは「千房エレガンス -ELEGANCE CLASS- 」のメニューを書き出したPDFでした。

ほかにも「千房 しょうが」や「千房 甘酢生姜」などのワードでも調べてみたのですが、いまいちピンとくる情報が掴めなかったので、已む無くエースコックの関係者に問い合わせてみたところ、ひとまず “ニュースリリースに記載されているハイクラス店舗については「ぷれじでんと千房」で間違いない” との回答。続けて「甘酢しょうが」の正体についても担当部署に確認を取ってもらった結果‥‥

わりと控えめに主張してるけどコレ

たとえば牛丼チェーンの紅生姜や、回転寿司チェーンの店舗にある甘酢漬け(ガリ)など、いわゆる卓上に設置してあるタイプではなく “ぷれじでんと千房の「特選お好み焼」や「特選焼きそば」などに予め入っている「甘酢しょうが」を真似た紅生姜を特製マヨソースにしている” との回答でした。すっきりw ——で、それを私は経験したことがないんですけど、なんせ「甘酢しょうが」キーワードです。

開封

特製ペースト=紅しょうが(甘酢風味)入り特製マヨ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「焼そばソース」と「特製ペースト」「ふりかけ」の計4種。ちなみにコラボ第1弾となる「スーパーカップ大盛り 千房監修 荒節おどるソース焼そば」(2018年12月発売品)には “荒節おどる” を演出するための “鰹節パック” を別添していたので、新開発の特製ペーストを筆頭に、それとは大きく異なるラインナップ。

スーパーカップのプライドは‥‥?

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。いかにもスーパーカップらしい太麺で、なかなか頼もしい佇まいなのですが、湯切りタイプの汁なしカップ麺における大盛りの基準は “めん130g” なのに対し、今回は事実上の標準を下回る “めん120g” と少なめ。前述のようにスーパーカップは大盛のパイオニアですから、このコスト調整は正直ちょっと考えさせられます。

しかも、2023年7月現在の大盛りカップ麺におけるメーカー希望小売価格の基準は271円(税別)なのに対し、スーパーカップ×千房のコラボ第2弾は288円(税抜)ということで、こちらについては事実上の標準を上回る値。たしかに千房の店舗もインバウンド向けというか、比較的に庶民向けの値段設定ではなく、観光客や接待・会食などに利用されるイメージなので、納得‥‥できるかどうかは味次第w

製品詳細情報・購入価格等

製品名:スーパーカップ 千房監修 濃い旨ソース焼そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308)
内容量:155g(めん120g)
商品コード:4901071401665(JAN)
発売日:2023年07月03日(月)
実食日:2023年07月05日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:288円(税別)
購入価格:267円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:660ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(焼そばソース・特製ペースト・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、ソース(濃厚ソース、砂糖、植物油脂、発酵調味料、豚脂、食塩、ポーク調味料、しょうゆ加工品、魚介エキス、カツオ調味料、香味調味料、香味油)、特製ペースト(半固体状ドレッシング、紅しょうが、果糖ぶどう糖液糖、還元水飴、醸造酢、食塩、植物油脂、全卵粉、酵母エキス、でん粉)、かやく(キャベツ)、ふりかけ(カツオブシ、あおさ)/ 加工でん粉、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、かんすい、乳化剤、甘味料(カンゾウ、スクラロース、アセスルファムK)、酸味料、香料、野菜色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

キャベツめっちゃ少ないw

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はキャベツのみ。ちょっと少な過ぎやしないですかねw とりあえず、ここまではスーパーカップ×千房コラボ第1弾「荒節おどるソース焼そば」と共通する流れになっているのですが、やや高めに設定されているメーカー希望小売価格を思うと寂しいので、甘酢しょうがの個性と存在感に期待したいところ。

盛り付けミスッたかも

かやくを麺の上に空けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体ソース」を温めながら待つこと5分(※うっかり「特製ペースト」を温めないように注意)。時間になったら湯切り口から湯を捨てて、全体に「液体ソース」を絡めた後、仕上げに「特製ペースト」と「ふりかけ」をトッピングしたら完成です。ソースの香りは臨場感ばっちりなんですけど、マヨの香りが、なんか‥‥うん。苦笑

ちなみにコラボ第2弾の「濃い旨ソース焼そば」は “ぷれじでんと千房のメニューを再現しているのではなく、あくまでもエースこの焼きそばをベースに、千房のアイディア・ご意見を組み込んでいる” とのことなので、引き続き千房監修の特別感に注目しつつ「めん」「焼そばソース・特製ペースト」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(155g)あたり
カロリー:625kcal
たん白質:10.7g
脂  質:21.5g
炭水化物:97.2g
食塩相当量:5.8g
ビタミンB1:0.62mg
ビタミンB2:0.68mg
カルシウム:428mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

油揚げ麺らしい油揚げ麺

3.0

丸刃で切り出した熱湯5分の平打ち麺を使っている、というのはコラボ第1弾の「荒節おどるソース焼そば」と共通する特徴になるのですが、前回の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、砂糖」だったのに対し、今回は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ」ということで、配合を変えています。

前半もちもち、後半ふかふか

ただ、食べ始めは適度に粘りのある弾力で、後半はソフトな食感に変わってくる、その過程はコラボ第1弾と変わりません。比較的に耐久性が高くなったような気がしないでもないけれど、近年のスーパーカップに使われる油揚げ麺といえば密度が高く、数年前ほど気泡を感じないレベルに達しているため、ちょっと低レベルな印象が無きにしも非ずでしょうか。

もちろんレベルに関しては比較的に-・という話で、ふかふかした感じも油揚げ麺ならではの魅力ですし、これはこれと割り切れるのであれば、むしろポジティブな印象を受けるかもしれません。とはいえ今回は「千房」監修の一杯、なおかつ重量も減らしたのであれば、もっと質にこだわった麺を使ってほしかったなと、そう感じた思いもありました。

焼そばソース・特製ペースト

まさかの特製ペーストがイマイチ

2.0

おそらく意識したわけではないでしょうけれど、同じく大阪出身の「日清焼そばU.F.O.」っぽいというか、それに通じる強烈な香りのファーストインプレッション。しかし、いざ口に含むと味のベクトルは別物で、こっくりと甘い濃厚なソースを土台に据えながら、その中にスッと醤油のキレを感じさせる、なかなか珍しいテイストの組み方。

魚介エキスやカツオ調味料も使用していますが、そこまで強い主張ではなく、それ以上にソースを高温の鉄板にジュージューと焼き付けたような、ほろ苦い風味のほうが印象に残ります。というわけで、ソースは素直に楽しめたのですが‥‥

ふつうのマヨ+生姜の甘酢漬けじゃダメだった?

次に特製ペースト[紅しょうが(甘酢風味)入りの特製マヨソース]を絡めてみたところ、なんか‥‥うん。合わないw というか、特製ペーストそのものが曲者で、たしかに「甘酢しょうが」の甘酸っぱさを感じるものの、それが少し気持ち悪くて。ソースがドライでスパイシーなタイプであれば、少なくとも違った感想が生じていたとは思いますけど、工業用の潤滑油に甘酸っぱさを足したようなイメージ。

あくまでもイメージですよw カップ焼きそばに甘酢しょうがの組み合わせは珍しいので、そこだけ見れば面白かったのですが、ふつうにプレーンタイプのマヨネーズと生姜の甘酢付け(よく個包装になってる生タイプのアレ)じゃダメだったんですかね。ソースを単体で評価するなら余裕で★4以上ですけど、特製ペーストが絡まった部分は苦行でした。

かやく・ふりかけ

ふりかけは効果的

3.0

キャベツは他の商品にも積極的に使われている野菜具材で、炒めたキャベツとは違う、どちらかといえば茹でキャベツに近い食感なのですが、それも慣れたもんで悪くありません。ただ、値段が値段だったので、肉や海鮮を大量に入れろとはいいませんけど、さすがに少な過ぎないですかねw

少量でも効きます

片や「ふりかけ」は好印象で、内容は鰹節の粉末+アオサと定番の組み合わせですが、それだけにソースとの相性は抜群。ほんのり醤油のキレが印象的な濃厚ソースを引き立ててくれるので、飽きない工夫としても効果的でした。

総評

2.0

甘みのある濃厚な味わいに、醤油のキレと鉄板で炒めたような芳ばしさをプラスしている「液体ソース」の組み方が個性的で、それについては素直に美味しいと思えたのですが、どうにも「特製ペースト」がネガティブで‥‥いや、ほんと私の味覚に問題あっての感想だったら申し訳ありません。ただ、ここでは形容できない不快感を覚えたので、どうしても受け入れられませんでした。

もちろん味の感じ方は十人十色なので、甘酢しょうがマヨの印象を度外視したとしても、値段のわりに麺のクオリティが可も無く不可も無しだったり、かやくがショボすぎたり、すくなくとも「ぷれじでんと千房」を思わせるような高級感は皆無に等しかったです。さらに5年後、第3弾が出るパターンも濃厚なので、次に期待【author・taka :a(大石敬之)】

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