おいしい? まずい? スーパーカップ×カルビー「コンソメWパンチ味焼そば」を食べてみた結果‥‥

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年11月13日(月)新発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ カルビーコンソメWパンチ味焼そば」の実食レビューです。

元祖大盛りカップ麺とポテトチップスの人気商品がW周年コラボ!? 愛されて20年、コンソメ風味2倍のアイツを焼きそばにアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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スーパーカップ カルビーコンソメWパンチ味焼そば

スーパーカップとは、1988年(昭和63年)7月25日の発売以来、大型カップめんのパイオニアとして知られるエースコック(Acecook Co.,Ltd.)のブランドで、同社の2代目経営者であり、日本即席食品工業協会の理事も務めている村岡寛(むらおか ひろし)現社長が発起人。それは発売わずか半年で1億食を出荷し、160億円の売り上げを叩き出すなど、前代未聞の大ヒットを記録しました。

スーパーカップ×コンソメWパンチまさかのコラボ

今回の新商品「スーパーカップ カルビーコンソメWパンチ味焼そば」は、2003年(平成15年)11月の発売以来、コンソメ風味2倍の濃さで支持されている、カルビー(Calbee, Inc.)のCVS限定商品「ポテトチップス コンソメW(ダブル)パンチ」の味わいを再現したカップ焼きそばで、スーパーカップ発売35周年×コンソメWパンチ20周年を記念したW周年コラボ商品。ええ、これぞ真っ向勝負の際物です。

あらためまして「ポテトチップス コンソメWパンチ」とは、1978年(昭和53年)11月発売の「ポテトチップス コンソメパンチ」をベースにした派生品で、量販店や一般小売店、ドラッグストアなどに向けて製造・販売されている「コンソメパンチ」よりもコンソメ風味を2倍に強化した、CVS限定だからこその濃い味が人気の秘訣。

そのルーツとなる「コンソメパンチ」を開発したのは、カルビーの元上級常務執行役員であり、CTO(チーフテクノロジーオフィサー、最高技術責任者)を勤め上げた阿紀雅敏その人で、まだカルビーが関東エリアでのシェアを確立できていなかった当時、業界トップに君臨していた湖池屋(コイケヤ)に対抗するため「うすしお」と「のりしお」に次ぐ第3の味として「コンソメパンチ」を市場に投下。

1978年(昭和53年)発売当初のパッケージ

開発当初はアメリカで定番だった “ビーフ味” に着目していたようですが、当時の開発責任者で、後にカルビーの3代目社長となる故・松尾雅彦氏が都内のフレンチレストランで食したコンソメスープに感動し、味の方向性をコンソメ系にシフト。それでいて商品名を “コンソメ味” としなかったのは、俳句や短歌の響き(5・7・5)を意識し、なおかつ当時の流行語だった「パンチ」を取り入れたことが由来。

しかし、いざ完成品を市場に投下してみたところ、関東でインパクトを残すために強めたビーフの味が仇となり、わずか1年で存続の危機に追い込まれたコンソメパンチ。その打開策として、口の中に残ったビーフの味を切り替える “梅肉パウダー” が追加されることになり、そのアクセントがリピート率に直結する “連食性” を高めた結果、爆発的な人気を獲得することに成功します。

そんな「コンソメパンチ」のコンソメ風味を2倍に強化した「コンソメWパンチ」もリピーターが多く、その発売20周年を記念して “W” を逆さま(M)にし、コンソメ風味を限界の3.5倍に増やした「コンソメメガトンパンチ」を2023年11月14日(火)から全国のコンビニで発売するなど、そちらの味は想像しやすいのですが、コンソメWパンチ味の焼きそば‥‥なんかこう、筆舌に尽くし難いw

例の “本商品には○○は使用しておりません” パターン

ちなみにエースコック×カルビーといえば、2017年9月18日にイオングループ限定で発売されたカップラーメン「カルビーポテトチップス 北海道バターしょうゆ味ラーメン」「同 関西和風だししょうゆ味ラーメン」「同 九州しょうゆ味ラーメン」を共同開発していた仲なので、今回が初めてのコラボではないけれど、おそらく「スーパーカップ」とのタイアップは前例がありません。

開封

調理方法は底面に印刷

ただ、思い返すと「焼そばモッチッチ」の前身でもある「JANJAN(ジャンジャン)」より、コンビニ限定「カルビーコンソメWパンチ味焼そば」をリリースしていたエースコック。発売日は2012年(平成24年)11月19日だったので、実は10年以上前に「コンソメWパンチ味」をカップ焼きそば化しているのですが、2011年5月にも留型の「コンソメWパンチ味焼そば」を発売していたような‥‥

2種の小袋を別添

というわけで、通算すると「コンソメWパンチ味焼そば」は3回目(あるいは、それ以上?)になるのですが、ひとまず今回のカップ麺に別添されている小袋は後入れ「かやく入りシーズニング」と「麺ほぐし香味油」の計2パック。あとがけポテチとか別添されていると嬉しかったんですけど、例によって例の如く味をイメージした商品なので、想像力をフル稼働しなければいけません。

ただ、見過ごせないのが値段。2023年11月現在、大盛りカップ麺(スポット品)におけるメーカー希望価格の基準は271円(税別)なのに、こちらは298円(税別)ということで、けっこう攻めのプライス。販売店は限定されていませんが、コンビニで購入した場合の税込価格は321.84円なので、立ち位置としてはミドルレンジクラスです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:スーパーカップ カルビーコンソメWパンチ味焼そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308)
内容量:136g(めん120g)
商品コード:4901071402495(JAN)
発売日:2023年11月13日(月)
実食日:2023年11月14日(火)
発売地域:全国
小売価格:298円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ミドル
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:660ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(かやく入りシーズニング・麺ほぐし香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ウスターソース)、かやく入り添付調味料(食塩、砂糖、揚げ玉、チキン調味料、たん白加水分解物、でん粉、オニオンエキス、デキストリン、香辛料、粉末しょうゆ、香味調味料、粉末ソース、酵母エキス、トマトパウダー、ねぎ、ビーフ調味料、香味油、植物油脂、梅肉パウダー)、添付調味料(植物油脂、香味油)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酸味料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、カラメル色素、香料、カロチノイド色素、甘味料(カンゾウ、アセスルファムK、スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

独特のニオイが吉と出るか凶と出るか

麺は油で揚げたフライ麺で、お湯を注ぐ前からエースコックの揚げ油に由来するニオイが漂ってくるのですが、ある意味このニオイも「スーパーカップ」らしいと評価できなくもないポイント。ただ、ちょっと気になったのが湯戻し前の麺重量で、汁なしカップ麺で大盛りサイズの基準となるのは130gなのに、今回は120gに減らされています。だから商品名が “スーパーカップ大盛り” じゃないのか‥‥

潔いまでに派手さがない

などと思いつつ、先入れの小袋は別添されていないため、2種の小袋を取り出してから熱湯を注ぎ、フタの上で「麺ほぐし香味油」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て、先に「麺ほぐし香味油」を麺に絡めてから「かやく入りシーズニング」を入れて混ぜ合わせる、という順番は押さえておきたいポイント。

香りは「ポテトチップス コンソメWパンチ」に中らずと雖も遠からず、しかしながら同時に漂ってくる油揚げ麺臭だったり、かやくはポテチではなく揚げ玉とネギだったり、当たり前ですけどデフォルメを感じる調理直後。それでも味の再現は高いのか、同時にコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「麺ほぐし香味油」「かやく入りシーズニング」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(136g)あたり
カロリー:630kcal
たん白質:10.9g
脂  質:26.2g
炭水化物:87.6g
食塩相当量:6.0g
ビタミンB1:0.68mg
ビタミンB2:0.55mg
カルシウム:397mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

けっこう食べ応えあります

原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ウスターソース」という構成は、年内にレビューした商品を引き合いに出すと「風来坊監修 手羽先唐揚味焼そば」(ローソン限定、2023年7月11日発売品)や「CoCo壱番屋監修 スパイスの刺激 辛旨カレー焼そば」(NB、2023年7月31日発売品)と完全に一致する内容なんですけど、いざ食べてみるとタイプは別物。

食べ応えはあるんだけど‥‥

「風来坊監修 手羽先唐揚味焼そば」や「CoCo壱番屋監修 スパイスの刺激 辛旨カレー焼そば」に使われていた油揚げ麺は、かなりソフトな口当たりで、そこまでコシが強いとは感じなかったのに対し、こちらは同じ原材料名でも食感の密度が高く、細めでありながらもモチモチとした弾力が印象的。先に調理前の麺重量は120gと触れましたが、最後まで続く弾力が食べ応えアップに寄与しています。

つまり、ポテトチップスのようにパリパリと手が伸びるタイプではなく、むしろ腹にズシンと落ちてくるのですがw 後述する添付調味料との相性も悪くありません。しかし、ちょっと後半にかけて飽きが否めないところもあったので、これなら麺の量を「新・いか天ふりかけ焼そば」と同じレギュラーサイズ(めん90g)まで減らし、メーカー希望小売価格を手に取りやすい位置に下げたほうがよかったかも。

麺ほぐし香味油

甘い香りが印象的

まずは「麺ほぐし香味油」単体の味を確認しようと中身を出してみたところ、すこし色付いた程度のオイルが入っているのかと思いきや、まさかのラー油に見紛う色のオイルが登場してビックリ。それでいてゴマ油の風味や唐辛子の辛味など、そういった要素は皆無に等しく、むしろポップコーンみたいな甘いニオイが漂ってきて、またもやビックリ。

すこし箸先に取って味を確認してみると、ほんのちょっとフライドポテトっぽいというか、そっち系の芳ばしさも感じたので、よくある中華鍋で野菜を炒めたような調理感の演出とは少しベクトルが違うけど、単なる潤滑油ではありませんでした。そして、味の決め手となる「かやく入りシーズニング」を加えると‥‥

かやく入りシーズニング

シーズニングの再現度は高い

もともと「コンソメパンチ」は “ビーフ味” から始まったと前述しましたけど、現在の「コンソメWパンチ(コンソメダブルパンチ)」は「ビーフコンソメパウダー」を使いながら、それよりも「チキンコンソメパウダー」のほうが多く、粉末しょうゆや粉末ソースで味を調えることで、日本人の味覚に合うように設計されています。だからこそ、大ヒットの決め手となった「梅肉パウダー」の隠し味は健在。

それを再現している「かやく入りシーズニング」にも原材料名の末尾に梅肉パウダーの表示があり、動物系の使用量はビーフ調味料よりチキン調味料のほうが多く、粉末しょうゆや粉末ソースで味を調えるなど、かなり忠実な設計で、秘伝のスパイスこそ開示されていませんが、結論からいうと再現度は低くありません。しかしながら油揚げ麺と合わさると、やっぱり違う食べ物だよね、みたいな。

当たり前ですけどw 小さな揚げ玉のサクサク感はポテトチップスの軽快さに繋がるポイントなので、それについては効果的だなと思いつつ、コンソメWパンチ特有のジューシーで力強い旨みだったり、ついつい手が伸びてしまう中毒性の高さだったり、それに通じる魅力は弱く、スナック感覚で挑むには重たい感じだったので‥‥いや、重さについては麺の重量が原因ですね。

総評

2.0

最初の2、3口までは素直に楽しかったのですが、BIGBAGとのコラボじゃないんだし、レギュラーサイズでもよかったのでは? というのが星ひとつマイナスした理由。途中で引き合いに出した「スーパーカップ 新・いか天ふりかけ焼そば」の容器を使えば “めん90g” に調整できますし、値段も抑えられたんじゃないのかなと。ただ、シーズニングの再現度はアッパレ。

ちなみに余談なんですけど、セブン-イレブンの公式ウェブサイトに「いかの姿あげ コンソメWパンチ味」が掲載されていたので、それも「ポテトチップス コンソメWパンチ」20周年記念の関連商品なのかと思いつつ、カルビーや合食の公式サイトに製品情報はないから留型かな? とりあえず、気になっている方は探してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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