どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年9月3日(月)新発売のカップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 凄麺 ネギラーメンの逸品」の実食レビューです。
てっきり発売33周年を迎えた「元祖ねぎらーめん」がノンフライ麺になって新登場!みたいなコンセプトかと思っていたのですが‥
不朽の名作に新たな姉妹品
これ、実はシリーズの中でもトップクラスの売り上げを誇る「ねぎみその逸品」の姉妹品として開発されたんです。
2017年12月11日にも「ねぎ醤油の逸品」という似たようなカップ麺が発売されていたんですけど、残念ながら発見ならず、記事にはできませんでした。
「凄麺」は、ニュータッチことヤマダイのノンフライ麺を使用したブランドで、その中でも「ご当地」「逸品」「THE(汁なしシリーズ)」「そば(旧:手緒里庵)」など、いくつかのジャンルに分けられているのですが‥
・鶏しおの逸品
・魚介豚骨の逸品
・中華そばの逸品
・酸辣湯麺の逸品
・ネギラーメンの逸品(NEW)
現行の「逸品」ラインナップは、上記の6品。
しかしながらパッケージにも記載されている「コクのある辛口醤油味スープ <別添特製ラー油>」というアピールからも伝わってくるように、どこか「元祖ねぎらーめん」にルーツを感じる雰囲気もありますよね。
開封
小袋は先入れの「かやく」、後入れの「液体スープ」と「調味油」の計3袋で、「かやく」の中に入っているのは‥
お馴染み「ねぎみその逸品」にも使われている “フリーズドライ製法” のネギです。
「元祖ねぎらーめん」は油揚げ麺ですが、もちろん凄麺はノンフライ麺。
ところでカップ麺でも頻繁に聞くフリーズドライ製法ですが、どういった技術なのかご存知でしょうか?
フリーズドライ製法って?
たとえば東洋水産のタテ型カップ麺だと、ちょうど同じく2018年9月に発売された「本気盛 ピリ辛ねぎ味噌」にもフリーズドライのネギが使われていましたね。
また、ネギだけに限らず定番ではサンヨー食品(サッポロ一番)の「みそラーメン」にも入っていて、上記のような四角くて軽い具材を通称 “FDブロック(フリーズドライブロック)” などと呼ぶのですが、実は「カップヌードル」の “謎肉” もフリーズドライ製法を使って作られています。
通常、カップ麺の具材は “熱風乾燥” を利用しているのですが、フタの裏に書かれている「フタの裏ばなし(No.ギ – 2)」でも解説されているように、 “フリーズドライ製法” は文字通り食品の素材を冷凍して、真空状態で水分を蒸発させて乾燥させる加工技術です。
高熱で乾燥させないので、素材の色や風味を可能な限りキープしたまま、本物に近い香りや新鮮な食感を楽しめるんですよね。「謎肉」に関してはフルスロットルでジャンクですけどw
ネギの再現性については「ねぎみその逸品」で培われてきた技術によって約束されているようなものですし、同じく凄麺のノンフライ麺は定評があるので、スープは「元祖ねぎらーめん」の延長線上にあるのか、そんなところに注目しながらレビューします。
製品情報・購入価格
製品名:ニュータッチ 凄麺 ネギラーメンの逸品 製造者:ヤマダイ 内容量:114g(めん60g) 発売日:2018年9月3日(月) JANコード:4903088013664 希望小売価格:210円(税抜) 発売地域:- |
麺の種類:ノンフライ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:430ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(液体スープ / 調味油 / かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(しょうゆ、動物油脂、ポークエキス、食塩、糖類、たん白加水分解物、植物油脂、ラー油、ニンニクペースト、酵母パウダー、オニオンパウダー、香辛料)、かやく(ねぎ、糖類、唐辛子、でん粉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、酒精、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、カロチノイド色素、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン |
実食開始
1食(114g)当たり
カロリー:356kcal |
凄麺シリーズの中でもトップクラスの売上を誇る「ねぎみその逸品」の姉妹品として開発しま した。メイン具材のシャキシャキとした食感のネギと、それを引き立たせる特製ラー油付きのピリ辛醤油味スープ が特徴のラーメンです。
(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)
めん
当社独自製法のノンフライ麺を使用しました。表面はつるつる、中はもちもちとした食感で、時間が経っても伸びにくいのが特徴です。(めん60g、熱湯4分)
(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)
同シリーズ内でもスープに合わせて麺の太さや形状が違うのですが、麺の種類によって60g,62g,65gと量も微妙に異なります。細麺・中細麺は60g、平打麺は62g、太麺・極太麺は65gが基本の仕様なんですけど、今回は熱湯4分・麺量60gの中細麺なので、おそらく「鶏しおの逸品」などに使われている汎用の中細ノンフライ麺ですね。
毎度お馴染みではあるものの、あいかわらず小麦の香りが強く、以前は “伸びにくい” というよりも “いっこうに伸びない” ことで不自然さを感じていたのですが、時間の経過に合わせて自然に食感が移り行くようになりました。
表面をコーティングしているオブラート状の大豆食物繊維によって、ぴったり熱湯4分でフタを開けてもストレスなく解れますし、食べ始めは弾力とコシの強さが楽しめます。また、後半は “伸びる” のではなく “馴染む” ように変化していくので、食べ始めから食べ終わるまで時間の経過による食感の変化を楽しむのも一興。
存在感は強いのに馴染みがよく、かなり汎用性に優れているのも特徴なのですが、今回のスープとも難なくベストマッチでした。このノンフライ麺、けっこう万能なんですよね。
スープ
特選醤油をベースに、豚肉の旨味とニンニクの風味を付与したコクのある醤油味のスープです。 こだわりの別添ラー油 山椒の香りとごま油を配合した程よい辛さの特製ラー油です。加えることで、辛みと風味が広がり食欲をそそる一杯に仕上がります。
(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)
「元祖ねぎらーめん」の系譜にあるのかと思っていたのですが、似ているようでスタイルは異なりました。姉妹品の「ねぎみその逸品」ほどではないものの、けっこうニンニクが強めに効かされていて、それもガーリックパウダーではなくニンニクペーストが主体のリアルな香味。
ベースはスッキリとした醤油味で、食塩相当量はスープだけでも6.7gと高い数値なのですが、舌に突き刺さるような塩気ではありません。しかし、塩分の量は多めです。どことなく同シリーズの「京都背脂醤油味」にルーツを感じる下地で、そこに特製ラー油を浮かべたような印象でしょうか。
「京都背脂醤油味」ほどではないものの、スープの表面には背脂が浮かび、シンプルながらも動物系の深みがあります。思っていたほどラー油の量は多くありませんでしたが、きちんとピリ辛。「元祖ねぎらーめん」よりも胡麻油の主張は控えめで、その代わり山椒の香りが印象に残りました。山椒の痺れとかはないんですけど、一風変わったアクセントが面白いですね。
かやく
FDネギブロック(ネギ、唐辛子)
(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)
フリーズドライ製法の解説で記事のリンクを貼った東洋水産(本気盛)のネギは、白い軸の太い部分を輪切りにしているような形だったんですけど‥
凄麺のネギは縦に長く、またネギの甘みに加えてシャープな香味も立っています。かなり食感もフレッシュで、下仁田ネギや岩津ネギなどの品種とは違う、太めの青ネギを使用しているような雰囲気といえば伝わりますでしょうか。
甘みに関しては東洋水産に劣りますが、ニンニクの効いたピリ辛醤油スープとネギの香味にはシャープな相乗効果が感じられ、量も多く満足できました。2017年12月の「ねぎ醤油の逸品」には海苔も2枚入っていたようですが、今回は入っていませんね。
また、唐辛子は個体差か約2個分くらいだったので、もうちょっと奮発してほしかったです。熱風乾燥で加熱していないからなのか、それほど唐辛子は辛くありませんでした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(5)
(標準は★3です)
「逸品シリーズ」という名前から “プレミアム” みたいなワンランク上の雰囲気を感じられるかもしれませんが、定番の「ご当地シリーズ」と同じ定価210円なので、特別に高いわけではありません。おそらく、 “ご当地ラーメンの再現ではない凄麺” というジャンルの括りなのでしょう。
ノンフライ麺は毎度お馴染みで、具材も「ねぎみその逸品」からの汎用と思われますが、どちらもクオリティは一級品。スープは大雑把に解説すると “京都の背脂ちゃっちゃ系をベースにニンニクペーストとラー油でスタミナ感を演出している” ようなテイストで、こってりじゃないけどコクは深く、めん・スープ・かやくの全体を通して見た時のバランスも整っていました。
山椒については言われないと分からないようなアクセントかもしれませんが、なるほど言われてハッとするような、もし召し上がられる際には隠された山椒の香りも探してみてください。突き抜けた特化型のインパクトは得られませんが、とても総合力の高い末長く愛される名作だと思います。
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田舎…だけどあるかなぁ。。。(-ω-;)ウーン