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味噌しか勝たん!? 日清のスタミナどん兵衛「豚ニンニク味噌うどん」を実食 → 味噌よりも “○○の圧勝” だった

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年2月7日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のスタミナどん兵衛 豚ニンニク味噌うどん」の実食レビューです。

セブンイレブンの二郎系どん兵衛「マシマシ篇」の流れを汲むNB(ナショナルブランド)商品「日清のスタミナどん兵衛」第2弾は “白味噌と赤味噌” を合わせたニンニクマシマシ味噌うどん!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のスタミナどん兵衛 豚ニンニク味噌うどん

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、現在は和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーでNo.1*の売上を誇るブランドで、どんぶり型の即席カップ麺のみならず、お椀で食べる3食パックの袋麺シリーズに、本格派の冷凍袋麺や鍋焼うどんなど、さまざまな形態の商品を常時販売し、確固たる地位を築き上げました。

*インテージSRIカップインスタント麺市場 丼型うどん・そばカテゴリー、2020年1月〜2020年12月、「日清のどん兵衛」ブランド累計販売金額(全国、全業態)

味噌しか勝たん

今回の新商品「日清のスタミナどん兵衛 豚ニンニク味噌うどん」は、コンビニ向けの縦型ビッグ容器を採用した “食べ応え・中毒性のあるスタミナどん兵衛” で、白味噌と赤味噌を合わせた味噌スープに、いつものストレートうどんとは違う “ワシワシとした食感の太うどん” を採用。さらに豚とアブラの旨みを効かせ、大量の刻みニンニクをトッピングした、どん兵衛流の二郎インスパイア商品です。

黄色い背景を基調にしたパッケージデザインに、商品名の “スタミナどん兵衛” や “豚ニンニク” など、これらのキーワードから「日清のスタミナどん兵衛 豚ニンニク醤油うどん」(2021年10月25日発売品)に続く第2弾として開発されたのが「豚ニンニク味噌うどん」というのは間違いないのですが、さらに遡ること2019年10月8日——。

なんの前触れもなく、突然に現れたセブンイレブン限定のPB(プライベートブランド)商品「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」が「日清のスタミナどん兵衛」の前身で、日清食品もセブンイレブンも多くは語っていませんが、とある筋の話によると、日清食品の社内には “どん二郎を商品化” というタイトルの資料が存在し、それをモデルに開発されたと聞いたことがあります。

撮影協力:セブン-イレブン店舗

どん二郎(どんじろう)とは、日清のどん兵衛をラーメン二郎風にアレンジすることで話題になった食べ方で、集英社が運営している『週プレNEWS』の連載「バカレシピ研究所」などを担当しているB級フード研究家・野島慎一郎(のじま しんいちろう)氏が考案。それを完全に再現した商品ではないものの、当時はTwitterなどのSNSを中心に “ついに公式が「どん二郎」を出した” と話題になりました。

その後もセブンイレブン限定商品として、2019年12月10日に第2弾「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌」を、2020年3月31日に第3弾「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニク背脂風豚骨」を発売し、当初のコンセプトだった二郎インスパイア系から段々と離れていきましたが、マシマシ篇の指標をニンニクに定め “脱うどん系” の新作を矢継ぎ早に展開。

そのままマシマシ篇で統一するのかと思いきや、2020年10月13日発売の第4弾「日清のどん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚ラー油太そば」以降 “濃厚太そば篇” に切り替わり、同年12月8日に第5弾「日清のどん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚カレー太そば」を、2021年3月30日に第6弾「日清のどん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚担担太そば」を発売していたので、このブログでは漏れなくレビューしています。

そして、ここからNB商品に‥‥

かくして第7弾は何が来るのかと楽しみにしていたのところ、前述の2021年10月25日発売品「日清のスタミナどん兵衛 豚ニンニク醤油うどん」から “販売店を限定しないNB商品” に変わり、販売店を大きく拡大したスタミナどん兵衛。PB時代に「ガチニンニクバター味噌」を発売していましたが、今回の「豚ニンニク味噌うどん」にバター系のアピールはないため、それとは仕様が異なる様子。

開封

別添の小袋は見慣れたデザイン

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製こってりオイル(豚ニンニク風味)」が1袋。微妙にカラーリングや名称を変えていますが、このデザインはPB時代の “濃厚太そば篇” から受け継がれているため、ふてこかわいい手書き風の豚さんも然り、その系譜に連なるシリーズとみて間違いありません。

そこまで具材は多くない

かやくはキャベツ、味付豚ミンチ、ニンニクとシンプルで、おそらく刻みニンニクは麺の下。ちなみに前回の「豚ニンニク醤油うどん」には四角いチャーシューチップが入っていたので、肉具材のタイプが変わっています。原材料名の記載も味付豚ミンチですし、同社の「カップヌードル」にも入っている謎肉(なぞにく)っぽいですね。

メーカー希望小売価格は220円(税別)に設定されているため、値段は前回の「豚ニンニク醤油うどん」から変わっていません。ただ、なぜか日清食品のニュースリリースが簡易版だった(「日清のスタミナどん兵衛 豚ニンニク味噌うどん」単体ではなく、ほかの商品と一緒に「2022年2月発売商品のご案内」としてリリースされていた)ので、そこが気になるところ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のスタミナどん兵衛 豚ニンニク味噌うどん
製造者:日清食品株式会社
製造所:S・関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:96g(めん70g)
商品コード:4902105268070(JAN)
発売日:2022年02月07日(月)
実食日:2022年02月06日(日)
発売地域:全国
取得店舗:公式ネット通販サイト(日清食品グループ オンラインストア)
商品購入価格:237円(税込)※本体価格
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製こってりオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、小麦粉、糖類、粉末みそ、でん粉、植物油脂、ポーク調味料、香辛料、クリーミングパウダー、食塩、酵母エキス、魚醤、粉末しょうゆ)、かやく(キャベツ、味付豚ミンチ、にんにく)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香料、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、乳化剤、カラメル色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、くん液、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

PB時代とは仕様が異なる麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。PB時代の「マシマシ篇」では、熱湯5分の油揚げ麺を使っており、しかしながら端の束になっている部分が最後まで戻らないなど、その致命的な不具合が解消されないまま「濃厚太そば篇」にシフトしたのですが、前回の「豚ニンニク醤油うどん」から麺の戻りムラは改善されたので、おそらく今回も大丈夫でしょう。

特製こってりオイルの香りはインパクト大

別添の小袋は後入れなので、お湯を注いでから4分間、フタの上で小袋を温めながら待ち、食べる直前に加えて混ぜたら完成です。小袋を入れる前は「カップヌードル 味噌」にも共通する合わせ味噌の香りたち、しかしながら特製こってりオイルを加えた途端、いい意味で豚臭い香りが放たれ、背徳感を覚えるファーストインプレッション。謎肉の数は少なめですが、多めの刻みニンニクがいいですね。

ちなみに筆者は日清食品の通販サイトで購入しましたが、スーパーマーケット、ドラッグストア、ディスカウントストアなども販売店の対象となっており、火曜日からはコンビニでも取り扱いが始まるので、通販サイトにしか売ってない商品ではありません。それでは、引き続きスタミナ感の打ち出し方に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(96g)あたり
カロリー:439kcal
たん白質:8.1g
脂  質:19.0g
炭水化物:58.8g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:136mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:439kcal(めん・かやく:339kcal)(スープ:100kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく前回と同じ麺を使用

5.0

日清のどん兵衛といえばストレート麺の印象が強く、PB時代の「マシマシ篇」に使われていた熱湯5分の油揚げ麺も縮れは抑えてありましたが、それよって麺と麺が癒着してしまい、前述の致命的な戻りムラが食べ終わる頃になっても解消されませんでした。しかし、NB商品に切り替わって以降、ちぢれの強い太麺にシフトチェンジ。

けっこう躍動感あります

どんぶり型の油揚げ麺とは雰囲気が異なるものの、ちぢれを強めることで麺と麺の間に空きが生まれ、致命的だった不具合を改善。さらに従来の麺よりも厚みが増し、口当たりにも躍動感が備わるなど、あきらかな進化を遂げました。

もちろん二郎インスパイア系のラーメンに使われている、加水率が低い極太ちぢれ麺とは違うベクトルにありますが、雰囲気としては悪くありません。食べ始めはパキッとした部分もあるけれど、すぐに解消されると思うので、それが心配な方は1、2分ほど休ませてみてください。

スープ

味噌を差し置いてニンニクが圧勝していた件

3.0

具材の刻みニンニクが功を奏し、スープにおけるニンニクの風味も強烈で、実食の際はTPOを弁える必要があります。ただ、なまじ強烈なニンニクに対し、味噌のコクが追い付いていないというか、結果的にニンニクが独り歩きしているようなイメージ。合わせ味噌の香りは「カップヌードル 味噌」にも共通すると前述しましたが、すりごまは入っていないため、それほど濃厚ではありません。

豚臭いオイルは好印象

別添の「特製こってりオイル」を加えると、豚臭い香りが広がって、二郎インスパイア系に通じる八村を演出しているのですが、そのニオイに対して粉末スープの動物系は大人しく、結果的に取って付けたような印象が無きにしも非ずといったところ。

単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば前者なのですが、ニンニク以外の香辛料にも存在感を持たせ、土台の動物系も濃厚な豚骨白湯(ぱいたん)を合わせるなど、もうすこしニンニクを飼い慣らす必要があると感じました。粉末スープはPB時代の「ガチニンニクバター味噌」に似ているものの、当時はバターのコクも強烈だったので、ニンニクとは違う柱が1本ほしかったです。

具材

刻みニンニクのインパクは凄まじいが‥‥

3.0

ちょっと写真では寂しく見えますが、キャベツは半分くらいスープの下に沈んでいるため、写真で見るよりも量が多く、謎肉と思しき味付豚ミンチは全体のジャンクさをブーストしてくれる存在。刻みニンニクのインパクトも抜群で、これについては前述のように、スープのニンニク感を底上げすることにも大きく寄与しています。

しかし、味付豚ミンチの量は多いとはいえず、刻みニンニクも実食中は容器の底に沈んでしまうので、何度も定期的に混ぜながら食べる必要があり。PB時代の「ガチニンニクバター味噌」には、チーズ風油脂加工品とバター風味油脂加工品が入っていたので、そういった工夫があると嬉しかったのですが、いろいろ大人の事情があったのかもしれませんね。

総評

3.0

食べ応えのある太麺は、制約の多い縦型ビッグであることを思えば上出来で、ニンニクのインパクトも強烈ですが、スープの項目でも触れたように、なまじニンニクが全面に主張していた結果、ほかの要素が薄っぺらいと感じてしまい、ちょっと芸がないんじゃないかなと。いや、毎度ほんと好き勝手に書いてすいません。

もうすこしスープ、あるいは具材に工夫がないと、ただニンニクが強いだけで、それ以外の印象は残らないかもしれません。たとえば調理後にバター、すりごま、おろし生姜、山椒をプラスすると、かなり化けると思うので、ちょい足しアレンジも検討してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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