記事内に広告が含まれています

セブンイレブン限定「日清のどん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚ラー油太そば」シリーズ第4弾は “濃厚太そば篇” を展開!!

スポンサーリンク
日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年10月13日(火)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚ラー油太そば」の実食レビューです。

セブンイレブンの二郎インスパイア系どん兵衛「マシマシ篇」の流れを汲む “第4弾” はシリーズ史上初の濃厚太そば篇!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

どん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚ラー油太そば

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、日清食品が製造・販売している和風カップ麺のロングセラーブランドで、1976年(昭和51年)8月9日に初代 “きつねうどん” を販売開始。当時、世界初のカップうどんとして大ヒットを記録していた東洋水産のカップ麺「マルちゃんのカップうどんきつね」(後の「赤いきつねうどん」)が特許を申請しておらず、それに対抗する製品として「日清のどん兵衛」が開発されました。

撮影協力:セブン-イレブン

今回の新商品「日清のどん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚ラー油太そば」は、セブン&アイグループと日清食品の共同開発商品で、セブン&アイ・ホールディングスのGMS(イトーヨーカドー・ヨークベニマル・ヨークマート)には売ってない、セブンイレブン限定販売のカップ麺として企画されたもの。二郎系どん兵衛として話題になった “マシマシ篇” の流れを汲む新作で、このシリーズでは初となる日本蕎麦の変わり種です。

2019年10月8日に発売されたセブンイレブン限定の二郎インスパイア系どん兵衛「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」*1 がマシマシ篇の第1弾で、どん兵衛をラーメン二郎風にアレンジした “どん二郎” をモデルに開発。デビュー当時は業界初の丼型容器で皆を驚かせた「日清のどん兵衛」ですが、マシマシ篇では縦型ビッグ容器を採用し、ついに公式が “どん二郎” を商品化したと話題になりました。

しかしながら実態は豚骨不使用の和風つゆを軸に、二郎系・インスパイア系のラーメンを象徴する分厚い豚(ぶた)や大量のヤヤイ(もやし)は入っておらず、もちろん麺も極太低加水麺ではなく油揚げ饂飩(うどん)だったので、正直なところ二郎インスパイア系との共通点はニンニクくらい。しかしながら大量に入っていた刻みニンニクの効かせ方が強烈で、しっかりと爪痕を残したマシマシ篇。

すべてはここから始まった‥‥

日清食品の狙い通り、TwitterなどのSNSでも多くのユーザーに取り上げられ、2019年12月10日に待望のシリーズ第2弾「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌」*2 を全国のセブンイレブンで販売開始。引き続き販路はコンビニの中でもセブンイレブン限定で、今度はニンニク&バターの濃厚やみつきうどんをコンセプトに開発。

バター系のカップ麺なのに小袋は別添されていませんでしたが、容器の中にキューブ状のバター風味油脂加工品やチーズ風油脂加工品が仕込んであり、またもや刻みニンニクの効かせ方が秀逸で、きちんと商品名通りのテイストを体現。この時点で二郎インスパイア系の商品ではなくなってしまったものの、単純に一つの商品としてクオリティが高く、バター風味油脂加工品が持つポテンシャルの高さも印象に残りました。

そのまま和風路線を崩さずに突き進むのかと思いきや、2020年3月31日発売のシリーズ第3弾「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニク背脂風豚骨」*3 はラーメン寄りのテイストで、背脂加工品でも背脂顆粒でもない “ラード加工品” で背脂風を表現。第1弾は和風だし醤油×にんにく、第2弾はバター味噌×にんにく、第3弾は背脂風豚骨×にんにくと毛色を変え、第4弾となる今回はマシマシ篇ではなく「濃厚太そば篇」を展開。

今回は「濃厚太そば篇」がテーマ

日本蕎麦にラー油といえば、日本そば界の二郎と謳われた日本一行列のできる立ち食い蕎麦屋で、2019年2月4日に惜しまれながら閉店した東京・虎ノ門の「そば処 港屋」を発祥とし、現在は池袋の「壬生(なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。)」や「馳走麺 狸穴(ちそうめん まみあな)」など、すっかり市民権を得た組み合わせ。

どん兵衛からも何度か再現されているラー油入りの肉蕎麦ですが、加えて “背脂風豚ニンニク” というのが今回の見どころ。ちなみに「マシマシ篇」の第1弾〜第3弾はレビュー済みなので、感想や評価などの詳細が気になる方は、以下の関連ページをご覧ください。

*1 日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク
*2 日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌
*3 日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニク背脂風豚骨

開封

小袋は調理の前に取り外してください

さて、今回のカップ麺「日清のどん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚ラー油太そば」に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製こってりオイル(豚ニンニク風味ラー油)」が1袋。

前述のように “ガチ” や “マシマシ篇” などの文字は見当たらないのですが、第1弾と同じく “豚ニンニク” がキーワードになっていて、パッケージにはニンニクと落書き風のブタをプリントしています。なんというか絶妙な落書き感ですよねコレw

香りは日本蕎麦ではなく中華そば

具材は白いラード加工品をはじめ、四角いカットのチャーシューチップに青ネギという、第3弾の「マシマシ篇 ガチニンニク背脂風豚骨」と同じような構成で、粉末スープの下に見える油揚げ麺には蕎麦粉が練り込まれているのですが、香りのイメージは完全に中華そば系でビックリ。これがもう何度嗅ぎ直しても素朴な中華そばを彷彿とさせる匂いだったので、いきなり意表を突かれました。

ちなみにセブンイレブンでの販売価格は220円(税込237円)ということで、2020年10月現在の縦型ビッグにおける平均売価(税込232円)よりも若干ながら高めの設定になりますが、どん兵衛マシマシ篇の第1弾〜第3弾と同じ値段。今回もセブンイレブンでしか買えない販路限定のPB商品なので、ご購入の際は販売店に注意してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 背脂風豚ニンニク濃厚ラー油太そば
製造者:日清食品株式会社(F)
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:100g(めん72g)
商品コード:4902105263938(JAN)
発売日:2020年10月13日(火)
実食日:2020年10月13日(火)
発売地域:全国(セブン-イレブン限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:237円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製こってりオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げ麺(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、しょうゆ)、スープ(豚脂、ポーク調味料、食塩、糖類、植物油脂、粉末しょうゆ、でん粉、小麦粉、クリーミングパウダー、香辛料(にんにく、胡椒、唐辛子、山椒)、ポークパウダー、メンマパウダー)、かやく(ラード加工品、味付豚肉、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、炭酸Ca、香辛料抽出物、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、カロチノイド色素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・そば・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺の湯戻し時間は熱湯5分

引き続き素朴な中華そば系の香りが気になるところではあるものの、麺は前述のように蕎麦粉を練り込んだ油揚げ麺で、形状は日清食品が得意とするストレート麺を採用。前回までのマシマシ篇に使われていた油揚げ麺(うどん)も縮れは控えめで、しかしながら熱湯5分しっかり待っても目立つ致命的な麺の戻りムラが気になっていたのですが、今回そういった心配は必要なさそうです。

お、やっと日本蕎麦っぽい香り

あとは熱湯を注いで5分間、待っている間に別添の小袋(特製こってりオイル)をフタの上で温めて、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。中華そば系の香りが特徴的だった調理前の香りと比較して、お湯を注いだあとは蕎麦粉の香りが目立ち、やっと日本蕎麦らしくなってきたのですが、ニンニクの香りは思っていたほど強くありません。

ちなみに同社が製造するカップ麺に唐辛子やラー油が使用されていた場合、パッケージの側面などに5段階基準の辛さレベルが記載しているのですが、珍しく今回のカップ麺に辛さレベルは記載されていなかったので、辛味やニンニクの強さに注目しつつ、「めん」「スープ・特製こってりオイル」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:470kcal
たん白質:11.3g
脂  質:22.3g
炭水化物:56.1g
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:0.39mg
ビタミンB2:0.50mg
カルシウム:140mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:470kcal(めん・かやく:362kcal)(スープ:108kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

すばらしい!!

6.0

実食前に前回の油揚げ麺(うどん)は戻りムラが致命的だったと書きましたが、同社の製造する縦型カップの太蕎麦は基本的にクオリティが高く、今回も例外ではありません。どんぶり型で培ってきたストレート製法は、洗練された見た目の通り上品な質感で、前回のように致命的な戻りムラが目立つことはなく、凛とした張りのある質感と歯切れのよさが魅力的。

ちょっと長めに待つのもオススメ

麺の加水率は低めの設定で、しかしながらコシは強く、ラー油やニンニクの風味に負けない蕎麦粉の香りもポイント。さらにザラついた粉っぽい舌触りも注目したい見どころで、野趣に富んだ田舎蕎麦よろしく無骨で強付いた食べ応えは楽しめない反面、油揚げ麺でも洗練された印象を与えてくる、さすが天下の日清食品といった丁寧な作り。

ちなみに縦型カップとしては大盛りサイズの容器を使用していますが、麺の量は同社が製造している標準どんぶり型の定番商品「日清のどん兵衛 天ぷらそば」などと同じ72gとなっているため、女性の方でもレギュラーサイズの「どん兵衛」が完食できるのであれば大丈夫。この麺はフライングすると魅力が半減してしまうので、まずは熱湯5分きちんと守り、小袋を加えてから1分ほど休ませるくらいがオススメです。

スープ・特製こってりオイル

甘濃い動物系スープだけど違和感なし

5.0

油揚げ麺から蕎麦粉の香りが染み出るため、漠然と和風なテイストに仕上がるのですが、調理前の香りから感じたように、和風つゆではなく動物系の「スープ」というのがポイント。たとえば蕎麦つゆに必須といっても過言ではない、煮干し・鰹節・鯖節などの乾物をはじめ、昆布や椎茸などから取った和風だしは使用しておらず、構成としては完全なる動物系。

同社の「カップヌードル」よろしく隠し味に “メンマパウダー” を使用しているため、それも素朴な中華そばっぽい印象を強めていたのですが、最終的に調理後は蕎麦の風味が強く、意外にも違和感なく成立してしまうのがカップ麺の魅力でありポテンシャルの高さ。

特製こってりオイルで中毒性を演出

今回は “マシマシ篇” のように大量の刻みニンニクが入っているわけではなかったので、第1弾〜第3弾ほど強烈なニンニク感ではないものの、ガーリックパウダーでジャンクなニンニク感を打ち出し、特製こってりオイルに含まれていたガーリックオイルはガーリックパウダーの風味よりも鋭く、なかなかの切れ味。

ラー油の辛さはピリ辛程度、豚のニオイも常識の範囲内ということで、二郎インスパイア系ほど特色の強い味ではないのですが、程よいラー油の辛さとニンニクのエッジが強めの甘さと対比を描き、中毒性の高さを演出。筆者は変わり種に慣れてしまっているため、もうちょい尖らせても——などと感じたのですが、普段あまり変わったカップ麺を食べ慣れていない方にとっては充分すぎるインパクトなのではないかと思います。

ちなみに容器の底に山椒やブラックペッパーが沈んでいたのですが、だいぶ量が少なかったので、それが前面で主張してくることはありませんでした。

具材

ラード加工品の面目躍如

4.0

具材の味付豚肉は、同社のカップラーメンにも頻繁に使われている甘辛い味付けのチャーシューチップなので、あまり情緒のある具材とはいえず、量も多くありません。ネギは粉末スープに同梱されるタイプの粉砕型と輪切りの青ネギが入っていたのですが、いずれも汎用のため新鮮味はなく、もうちょっと頑張ってほしかったところ。

変化するラード加工品に注目

また上記の画像に写っているラード加工品も後半にかけて溶けてしまうので、最終的には3分の2ないし半分ほどの量になってしまうのですが、このラード加工品が侮れない。形が残っている間に食べると背徳的なアブラの旨味がダイレクトに楽しめ、その旨味が時間の経過にあわせてスープに溶け出し、こってりとした味わいを表現。

このラード加工品は2020年2月22日発売のセブンプレミアム「蒙古タンメン中本 極豚(ゴットン)ラーメン 激辛豚骨味噌」にも使われていたのですが、おそらくカップ麺に採用されるのは3回目なので、もっと積極的に使用していただきたい素材の一つです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

第1弾〜第3弾の「マシマシ篇」に入っていた例の刻みニンニクは使われていなかったので、なるほどそれがマシマシ篇との違いか‥‥などと思いつつ、しかしながらニンニクのインパクトは仕事中に食べてはいけない強さ。糖類と人工甘味料による甘さが強いため、ある意味そこがニンニクよりも人を選ぶ項目になりそうですが、同時に中毒性の高さを表現するのに必要な要素。

かなりカップ麺らしい商品なのですが、それに反して蕎麦の作りは本格的で、日本蕎麦なのに動物系のスープだったこと、加えてラード加工品の活躍が印象的な一杯でした。今回も数量限定のスポット商品なので、気になっている方は最寄りのセブンイレブンをチェックしてください。

タイトルとURLをコピーしました